推薦盤コーナー

【2000/02のオススメ(後編)】

 Portishead / Portishead (1997 - GO! BEAT)   [Sample]
Portishead / Portishead
 暗くてゴメンナサイ。先に謝っておきます。 でもこの退廃的なサウンドをただ”暗い”で片付けてしまうか、受け入れるかで聴き方が全然違ってきます。 ヴォーカルのBeth Gibbonsの気持ちから搾り出すような切ない叫び。 実は人間の内面の矛盾とか苦痛をとても繊細に表現しているのではないかと思います。 それはまた映画のワンシーンを描いているかのような錯覚に陥ります。
 PORTISHEADはジャンル的には数年前に脚光を浴びたUKブリストル系にカテゴライズされるらしいです。 CDショップではなかなかこの手のサウンドはジャンル分けが難しいらしく、同郷のMASSIVE ATTACKがDANCEにカテゴライズされることもあってDANCEになるそうで。
「この物悲しい曲がDANCE?」と思わずツッコミたくなるのは私だけではないと思います。  最初彼らを知ったときはDJを擁する構成から、てっきり打ち込み専門のグループかと思っていました。 ところがどっこい1998年にリリースされたニューヨークライヴでの素晴らしいオーケストラとの融合。 どこいやらのロックバンドの大仰なストリングスも模したものではなく、あくまで必然性のある音の融合。 これをこのライヴアルバムのリリースの1年前に某CS局で見た時、ここ数年に無いとんでもない衝撃を受け、しばらく画面から離れることを忘れました。
 不協和音のRhoseで幕を明けるPORTISHEADの独特の世界@。Aではホーンが見事なアシスト。 HではDJのGeoff Barrowの巧みなスクラッチが、ありがちなHipHopのそれとは全く違うターンテーブルという楽器の存在意義を高めています。 これは間違いなく彼らの代表曲でしょう。
 実は一瞬世間でも彼らは話題になっています。記憶している人がどれだけいるかは疑問ですが、 2年ほど前Levisの小学校が舞台のCMで曲が流れていました。 美形の女性教師と空っぽの水槽をもつ生徒である男の子が同じエレベータに乗っているシーン。 その女性教師のブレスレットを見て、男の子が隠れて見ていた男女の情事(?)の主人公がその教師であることに気づくという意味深なCM。 彼らの「DUMMY」というデビューアルバムの「Glory Box」という曲です。聴いたら「あぁ〜!」と言う曲です。一度聴いてみてください。
 もう2度も中止になっている来日公演。早くあのピーンと張り詰めた緊張感を味わいたい....。(D.N)

1.Cowboys
2.All Mine
3.Undenied
4.Half Day Closing
5.Over
6.Humming
7.Mourning Air
8.Seven Months
9.Only You
10.Elysium
11.Western Eyes

PORTISHEAD HP:http://www.portishead.co.uk/

[過去のオススメ]
2000年 2月(前編)
2000年 1月