moonage daydream
つぶやきSpecial-デジカメ購入記

 
■introduction■

000715 秋葉原 曇り時々雨
 今日はデジカメを見に行った。お目当てのカメラがあって、目で見て触れて問題がなければ買うつもりだったが、そうでなければ何も買わずに出直すつもりだった。

 デジカメの購入動機はHPの中に説明用の写真などを入れたいから。
購入ポイントは、
  1. 安いこと
    HP作成用だからメガピクセルなんて必要ない。従って安いもので十分。
    もとからデジカメはコスト・パフォーマンスが悪いと思っていた。銀塩写真の画質を越えられないくせに、なぜあんなに高いのだろうか。
    理由は高くても買う奴がいるから、だと思う。それでは技術に進歩はない。
  2. コンパクトであること
    大きいデジカメはいただけない。持ち歩く気が失せる。
  3. Macで使えること
    付属のドライバソフトがMacに対応しているかは低価格デジカメにおいては重要な問題だ。
    メーカー側としてはソフト開発など手間のかかることを省くことでコスト低減をはかるが、なぜかMacユーザーはその第一犠牲者に抜擢されることが多いのだ。
■practice■


pdc-35  さて以上の購入ポイントから私が目を付けたのはPURPOSEのPDC-35
 定価9800円ながら撮像素子にCCDを採用している渋いヤツだ。問題は果たしてドライバがMacに対応しいるか、値段が値段だけにどれだけ見た目に耐えうるのか、の2点が気になっていた。
 1点目については既にプレスにMacに対応することが発表済みであったが、今日現在では未だ対応できていないとのことだった。対応時期が不明というのは非常に怪しい。この業界は期限を守らないことに慣れきってしまっているからだ。
 2点目は実物を見た感触では幻滅はしなかった。予想通り非常にコンパクトで、質感もそれほど安っぽい感じはしなかった。カバーのないレンズが少し飛び出ていたのが気にはなったが。
 結局1点目がネックとなりPDC-35の購入は断念。

 じゃ、他の製品は・・・
finepix40i  FUJI FILMのFinePix40iはそのコンパクトさが魅力だったが、mp3再生機能はいらないから7万円近い実売価格をなんとかして欲しかった。
ixy digital  CannonのIXY DIGITALもかなりコンパクトだったが、6万円出してなおかつ入荷待ちするほどの価値は見いだせなかった。
 低価格デジカメといわれる1万円以下の商品群を除くと、最も安い価格帯は3万円弱が精一杯。それらの中にコンパクトな商品は存在せず、デザインも購買意欲を減退させるものばかりだった。また、パソコンとの接続もシリアルの場合がほとんどで、iMacとUSB接続するには別途変換プラグか、メモリー・カード・リーダーが必要になる。そうなると値段は3万円をゆうに超えてしまう。
che-ez!  低価格デジカメのひとつ、ニチメンのChe-ez!(チーズ)は将来Mac対応を表明しているが、実物を見たらどう見ても500円くらいにしか見えない粗雑な作り。これはいくら何でもひどすぎる。
 結局私が想定した購入ポイントを満たす製品は見つからなかった。
 さらに他の製品を見ていていたら接写機能も購入ポイントに追加したくなってきた。そうなると低価格デジカメ達はおそらく軒並み全滅である。かといって3万円以上出してでかくて気に入らないデザインの機種を買うのも嫌だし、6,7万円も出すほどデジカメに思い入れはない。

vn-ez1  そこで目に付いたのが某大型電気店で見つけたSHARPのVN-EZ1。通称“インターネット・ビューカム”と言うくらいだから本来動画機能をメインとした機種なのだが、一応静止画も撮れる(といっても35万画素)。
 それに第一コンパクトだ。実際持ちやすいし、持ったままの操作性もかなりいい。機能もシンプルで余計なボタンがない。定価は39800円だが、型落ちのため19800円になっていた。最新機能に興味のない私には型落ちで十分であった。液晶モニターが付いてるから現場で撮り直しができる。接写もできる。
 それにどう使っていいか皆目見当も付かないが、動画機能や回転式のレンズ部など“お遊び”の部分に妙に惹かれてしまった。
 と、かなりその気になったところで店員さんとの問答開始。(ここからのやりとりがこのレポートを単なるデジカメ購入記に終わらせない原因となる)。

■negotiation■

私「これMac用のドライバついてますか?」
店「ああ、これはちゃんと付いてるよ。かなり安くなってるからお得だよ。」
私「パソコンとの接続はどうやるの?」
店「デスクトップだとスマート・メディア・リーダーがいるね。5000円のがあるよ。」
私「(げ、なんだ、2万円じゃ済まないのか)動画はMacで再生できるんですか?」
店「う〜ん、よく分からないけどドライバが付いてるんだから大丈夫でしょ、きっと」
私「(“きっと”だと?そんないい加減な対応許せん)本当?なんていうフォーマット?Quicktimeで読み込める形式?」
店「ちょっとMacに詳しい人に聞いてくる」

店「確認したらどうやらこれにはWindows用のドライバしか付いてないみたい。だからちょっとよく分からないって。対応機種はちょっと違うけど別売りのソフトを使えばQuicktimeで見れるようになるって。」
私「(何だ?だいぶ様子が違ってきたぞ。これ以上お金を払ってたまるか。しかし型落ちだけに他の店にあるとも限らんし・・・ここは辛抱して)ちょっと説明書見せて。」
店「はい、どうぞ。」
私「(えー、なになに?ASFフォーマット?聞いたことないな)・・・これを読んだだけじゃ分からないな。メーカーとかに問い合わせできないですか?」
店「今日は土曜日だからメーカーやってないんだよね。」
私「(その程度の知識でよく店員やってんな)Mac売場何階?自分で直接聞いてきます。」
店「ああ、この上だよ。」

Mac売場
私「あの、MacでASFフォーマットっていう動画が再生できるかどうか知りたいんですけど。」
店「それはQuicktimeの仕様になるからappleのHPで確認してもらった方が確実ですね。」
私「(え?確認してくれないの?)そうですか。ここにインターネットができる機種ありますか。」
店「ああ、あちらになります。」

Mac売場インターネット体験コーナー
私「(ったく、何で私がこんなことまでしなきゃならないんだ。えーとQuicktimeのHPは確か・・・と。さあ行け!ああ、すごく遅い、これ。早く早く。・・・あ、出た。えーとASFフォーマットは・・・ダメか、やっぱり。AVIフォーマットならいけるのか。たしか付属のドライバソフトでASF→AVI変換ができたはずだから会社のWindowsを介せばMacで見れないこともないな。面倒だが動画なんてそうしょっちゅう使わないからそれでいいか。いや、まてよ。動画メインの機種を買っておいて動画を使わないというのは本末転倒だな。それに予算もかなりオーバーしてるし・・・)」
このあと10分ほど思考のループにはいる。結局動画を抜きにしても買う価値があると判断。

再びデジカメ売場へ
私「なんとか動画が見れるみたいだから買います、これ。」
店「ああ、そうかい。それはよかった。Macは詳しいこと聞かれると分かる者がいないからねえ。じゃレジの方へ・・・」

ということでやっとの思いでVN-EZ1を購入。あー疲れた。

■look back■

 その後家でASF動画をMacで見る方法をネットで模索してみたら、ASFはWindows独自の動画フォーマットであること、Win標準の"Windows Media Player"でなければ開けないこと、にも関わらずASF動画を平気でWebに乗せてるページが多いこと、などが分かった。
 そこで"Windows Media Player"のMac版をmicrosoftのHPよりダウンロードし、試しに撮った動画をiMacで再生してみたらあっさり再生できた。
 結局なかば意地になって買ってしまったわけだが、やはりしこりとして残ったのが店員の態度。

 上記の店員のやりとりの中でまず気に入らないのが、客は全てWindowsだと思いこんでいる点。こちらから「Macでも平気?本当?」とかなり深くつっこまないと真の答えが導き出せない。今回返ってきた答えはよりによって「分からない」だったが、それを聞き出すだけでも相当な労力である。
 これが押しの弱い遠慮がちな客が買っていたらどうなっていたか?おそらくその客は商品にMac用のドライバがあると信じ、リーダーも買わずに家に帰った後でどうやってパソコンとつなぐか分からず途方に暮れるかもしれない。
そうなったとしても店側に責任はないのか?仮に返品が認められてもその店に二度も往復する労力と時間はどうなるのか?
 第二に客が分からないと困っているのに、それに対して店側が何の援助もしないというのはどういうことか。客が言い出す前に説明書くらい開くべきだと思うし、「平日にメーカーに問い合わせるのでそれまで取り置きしておきます」とか「他の詳しい店員にきちんと調べさせます」くらいのことがなぜ言えないのか?
 その裏には「別にあんたに買ってもらわなくても他に買ってくれる人はいるんだよ」という傲慢な気持ちが潜んでいると私は思う。

■argument■

 消費者責任を叫ぶ前に、店員は重要事項を余さず説明した上で購入を勧めるべきだろう。メーカーに聞かなくては分からないようならその製品は売らない位の気構えが欲しい。

 某パソコン販売店のMac専門店の店員は愛想は悪いがアドバイスは的確だ。初心者に対してもいい加減な押し売りはしない。また土日でもメーカーまたはそれに準じたところに問い合わせるルートも確保している。そういう店もあるのだ。

 パソコン関連機器は機能も複雑で、決して安価ではない。
 今回の経験で言えるのは、今までの家電を売るような感覚で商売しているような店には寄りつかない方が無難だ、ということだ。いくら安くても自分の疑問にきちんと答えられないようならあっさり切り捨てるべきだろう(私はデジカメ欲しさに目がくらんだが)。
 日本一といわれている電気街で、しかも有名大型店でこの有様である。
 特にMacユーザーには改めて警戒を呼びかけたい。周辺機器はOSに関係なく一箇所で売られていることが多いのでさらなる注意が必要だ。店員よ、Windowsをちょっと知ってるくらいでいい気になるなー!!
 つくづくMacユーザーってしいたげられてるってことが身にしみて分かる出来事でした。

おわり■the end■
 
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