moonage daydream
過去のタワレコ訪問記 200304〜06
200306 at タワレコ新宿

東京に臨時勤務になって以来初のタワレコ訪問。忙しいからって買いだめしたけど、気にいる作品なんていっときにそうそう出会えるわけないんだよね。

MY BLOODY VALENTINE / LOVELESS
jacket
1991年作品。参加エンジニア18人、制作期間2年、制作費20万ポンド。
高校時代リアルタイムで聴いたときはピンとこなかったが、マイブラ・フォロワーの音をいくつか経た今、改めて大音量で聴いてみるとなるほどこれを越える作品は本人たちを含めて誰も作れないかも知れない。
既に評価の高いバンドだが、もっと評価されていい。

SUNSHINE / NECROMANCE
jacket
チェコの3人組ニューウェーブ*バンドの4thアルバム。
なんて予備知識なしに聴いたんだけど、かっこいいっすね、これ。ドライブ感のあるリズムにストイックなギターリフ&フィードバック、効果的なアナログ(?)シンセ。
も少しメロがポップだといいんだけど、それだとニューウェーブな人達から怒られちゃうんだろうな、きっと。

Tahiti 80 / Wallpaper For the Soul
jacket
いわずもがな、フランス出身4人組ポップグループの2nd。
1stで人気を博した彼らを例によって意識的に避けてきたのだが、夜中つけっぱなしだったTVからM2が流れてきて、寝ぼけながらに「いいな、これ」って思っちゃったんだよね。
全体を通して決定的な個性がないな、という印象だがこんなもんかな?
ジャケはよし。

THE WILSON HOSPITAL / Medication For A Lost Generation
jacket
ま、正直ジャケ買いです、ハイ。
スウェーデン男女2人組によるポップユニット by philterレコード。
セピアの写真を使ったりして、60年代ポップスを意識しているらしいが「他人によって作り上げられたポップス」を表現したいんだったらもうちょっと愁いや儚さを帯びたサウンドの方がいいのかも。

LED ZEPPELIN / IV
jacket
何なんでしょ、唐突に。今までまともに聴いたことなかったんだけど、急に「天国への階段」を聴きたくなり、そしたら丁度リマスター&復刻紙ジャケで売ってたので買ってしまった、という流れ。
大学の先輩に「この前ツェッペリン買ったんですよ」といったら、「どのアルバム?」「えーと、“よん”です」「ああ、フォースね」「・・・」

monthly column : 「ニューウェーブ」
new wave:新しい波
ああ、とうとうこれを説明しなくてはならない時が来たか・・・
「パンク以降のロックの総称」と説明する本もあるほど、ニューウェーブは捉えにくい。その多様さからジャンルというよりはムーブメントとしてとらえる方が妥当かも知れない。
何に対して「新しい」のかというと個人的には「パンク」に対してであると思っている。

一般に発祥はイギリスで、パンク終焉の1977〜78以降から1980年代後半までが一応の区切りとされる。
それまでの勢い一点張りのパンクに対し、他ジャンルとの融合・共存、実験的音楽の模索、既成概念からの脱却などにより音楽の幅を広げていこうとする動きだったが、実はその「人よりよく考えているんだ」という姿勢が重要で、勢い知的・観念的でダークな印象を持つバンドがよりニューウェーブっぽいとされる傾向がある。

こういった姿勢が後のテクノポップ、ニューロマ、ネオアコ、果てはグランジ、オルタナまでに脈々と受け継がれていったことは驚嘆に値する。
現在「ニューウェーブっぽい」と言われるバンドは単に観念的でダークなサウンドをもつバンドを指していうことが多いようだ。

ex. PIL、XTC、ポリス、ジョイ・ディヴィジョン、バウハウス・・・その他大勢
(参考になる本:シンコーミュージック「UK NEW WAVE」)
200305 at タワレコ新宿

今月の購入元は結婚式帰りのタワレコ新宿。多くの試聴盤から選べるだけあって、やはり新宿店購入月は満足度高し。

ASIAN KUNG-FU GENERATION / 崩壊アンプリファー
jacket
横浜出身日本語ギター・ロックバンドの1stミニアルバム。
中心人物の後藤はイースタン・ユースやウィーザーをお気に入りにあげているが、日本語の響きにこだわった歌詞&ストレートなロックサウンドはエレカシからの影響がないとはいわせない。ただしハードな音作りの上手さはオルタナティブ以降の世代ならでは。
“粉雪”は名曲。

EVANESCENCE / FALLEN
jacket
アメリカはアーカンソー州出身。映画のサントラにも収録され、売れに売れまくっているが、シングルのM2だけ聴いて彼らを判断するのは早計。
ありそうでなかったダーク&ヘヴィネスアレンジとクリアな女性Vo.のミクスチュアを実践した時点で勝利。ちなみに印象的なジャケは実物よりかなり写りがよいと思われます。

monthly column :
(お休みです)
200304 at タワレコ仙台 他

今月の購入元はタワレコ仙台×1、Yahooオークション×2、レーベル直販×1。
試聴してから買うというコンセプトはどこへやら。ヤフオクで買ったSarahレーベルのコンピははっきり言って失敗。オレってネオアコが嫌いなのかも。

The cardigans / Long Gone Before Daylight
jacket
ブームも去って解散の危機に陥っていたカーディガンズ5枚目のアルバム。彼らもいい大人なんだからいつまでも「カーニヴァル」のような曲を期待するのは酷というもの。
むしろ私は前作以来の足が地に着いたしっとりとした感じがお気に入り。特に本作はニーナの歌唱力の成長ぶりに圧倒されるばかり。大人のポップですぞ。

spaghetti vabune! / cherokee
jacket
神戸を拠点とするポジティブ疾走系ギタポバンドの初シングルCD。この後同じbluebadge labelからアルバムデビューも果たした。
男女混声ボーカルの掛け合いも軽妙にキラキラの元気印ポップソングを展開。
パッケージはFDRのCDソフケを上手に使いこなしたグッドデザイン。色違いのジャケもあって300円はお得。

the candees / candyfloss -Used-
jacket
「ネオアコ本」で見つけてすごく気になっていた作品。アナログのみの廃盤だったのでYahoo!オークションでゲットした。
結論からいって無難なガールポップ*。悪くはないが特筆すべき新しい発見もない。強いて言えばジャケットがすごくポップなことくらいか。盤自体はサーモンピンク?のカラーレコード。

monthly column : 「ガールポップ」
200ロック語事典」によれば「ガール・ポップの作品は、およそ純粋無垢なイメージを備えた愛くるしいガール・シンガーによって、シリアスな苦悩や暴力的なエネルギーとは無縁の無邪気な歌詞が、メロン・シロップのようなひたすら甘いメロディに乗ってうたわれる。」「いずれもフェミニズムとは無縁の男性奉仕型の類型を強調しており、1964年以降はフェイド・アウトしていく運命にあった。」とある。

なるほど言い得て妙である。
だが現代において再現されるガール・ポップは女性が能動的にこれを選択し、男性に奉仕している振りをしながら心の底では愚かな男性を見て楽しんでいる、そして男性も女性に見下されていることを許容し、むしろそれに喜びを感じる輩もいる、そんなシステムが完成されているような気がする。
つまりこれら全て予定調和なんだな。