<12月分>

横溝正史「犬神家の一族」(角川文庫)

 湖で逆さまになった死体で有名なこのおはなし。

 事件の背景に「偶然」が重なっているため、どーも好きになれませんでした。
 とはいえ、偶然だから話しが陳腐に感じられるといったことは全くありません。
 要は、偶然が関与する話しが好きか嫌いか、ということです。

 と、否定っぽいことを書きましたが、おもしろかったです。
 横溝正史の美女の描写はいいですね。

 ちなみに、映画版はイマイチです。
 シナリオが強引で、メロドラマみたくなってます。珠世さんもただの美人になってたし。
 でも、石坂浩二の金田一はよかったです。

 

賀東招二「放っておけない一匹狼?」
      「自慢にならない三冠王?」
      「同情できない四面楚歌?」
      「どうにもならない五里霧中?」
      「あてにならない六法全書?」
(富士見ファンタジア文庫)

 めんどいんで5冊まとめて書きます。

 4巻までは最高におもしろいんですが、5巻以降、とくに椿一成が出てくる回は、どーもマンネリを感じます。「らんま1/2」みたい。

 以上、感想おわり。あんまり長々と書くのもどうかと思うんで。

 P.S.
 全部読み終えた後、「テッサ可愛い」とおもわず思ってしまったダメ人間な管理人でした。

 

花村萬月「ヘビィ・ゲージ」(角川文庫)

 短編集。

 う〜ん、正直いってあんまりピンときませんでした。
 しかし、これは管理人の読解力がないことが原因のように思います。数年後よめばおもしろいと思うような気がします。
 テーマがバイク、ボクシングなど管理人が興味のないものだったことも一因だと思います。

 

中島らも「白いメリーさん」(講談社文庫)

 ブラックユーモアやシリアス、不思議なものから美しい話まで、幅広い作品が収められた短編集。

 そのどれもが面白いから驚きました。
 いろんなジャンルで面白い作品を作れる人って凄いですね。マイケル・アモットみたい。

 お気に入りはブラックユーモアの「日の出通り商店街 いきいきデー」と「クロウリング・キング・スネイク」。
 商店街で一年に一度、誰を殺してもいいという日「いきいきデー」を舞台にした前者は、参加者のセリフがいい。売り言葉に買い言葉のオンパレード。セリフがとっても粋です。
 ある日突然蛇になってしまった姉がどう生きていくかを書いた後者は、蛇になってしまうという非現実的なことを現実的に受け止め、前向きに社会に適応しようとする姉の姿が面白い。
 しかもその選択が物凄いオチになっている。メタルに関係しているので(詳しく言うとネタバレになっちゃう)、メタルファンは必読です。管理人は爆笑してしまいました。

 

志水辰夫「花ならアザミ」(講談社文庫)

 古本に関するサスペンス。

 う〜ん、ピンときませんでした。
 背表紙読むかぎり面白そうだったんですけど、盛り上がりに欠けるというか、スリルがないというか、動機が火サスみたいというか、う〜ん。

 つまり、う〜ん、って感じです。

 

山田桜丸「イヴゼロ The Beginning EVE」(ファミ通文庫)

 先月読んだ「TFA 亡き王女〜」がおもしろかったので、今作も購入。山田桜丸と桜庭一樹は同一人物らしいです。

 これが、見事な肩透かし!
 設定が「EVE ZERO」の前なので、小次郎、まりながまだまだ未熟。人間関係もこれからの段階だからか、事件も浅い。
 あくまで「思い出話」レベルで、この話で一冊にするほどじゃないと思います。

 くっそー、期待して読んだのにー。

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