|
カルト宗教をテーマにした暗黒小説。上下巻構成です。
少年は幼い頃、あるカルト宗教に家族をムチャクチャにされます。
彼はその復讐を、自分がカルト宗教の教祖になって他の家族をムチャクチャにすることで果たそうとします。その発想の屈折っぷりが病的でイイ。弁護士か何かになってカルト宗教を撲滅しようとする、なんてのはマンネリだ。
色々な人物が登場しますが、表面的には普通に生活しながらも、内面ではドロドロしたものを抱えています。
それがカルト宗教との出会いによって、その欲望が表にさらされ、普通の生活が破壊されていきます。後半は狂気の世界。誰もが追い詰められ誰もが狂ってます。
ただ、彼らの「幸せになりたい」「このコンプレックス・困難を何とかして克服したい」という願望は、悲痛なほど純粋なだけに読んでいて哀しくなってくる。
説明文に冗長な部分もありますが、かなり面白かったです!
|