最近、フィクションを手に取る機会が少なくなりました。
それでも間隙をぬうように読書を進めてはみるのですが・・・。
決まり文句(コピー)
このページは僕が最近読んだ本(小説中心、たまに漫画、聞いたCDも)
を紹介するコーナーです。僕の評価を客観的に把握しやすいように書名の
下に星印を書いていますが、★が1点、☆が0.5点で5点満点となっています。
『塗仏の宴 宴の支度』 京極夏彦 講談社文庫
★★★★
(11月30日)
『魔剣天翔』 森博嗣 講談社文庫
★★★
(11月26日)
『螺旋階段のアリス』 加納朋子 文春文庫
★★★
加納朋子の作品は読んでいて、とても美しい。
どんなに小汚いことが描かれていても、それを
もろともせずに覆ってしまえる特有の世界観が
あるからこそでしょうか。
タイトルからも分かるように、ほんの僅かだけですが
ルイス・キャロルのアリスをテイストにしながら話は
進んでいきます。
螺旋階段、裏窓、中庭、地下室、最上階、子供部屋、
そしてアリスのいない部屋。
主人公は脱サラして私立探偵となった仁木順平。
そこへ突然訪れるのが、安梨沙という名前の少女。
に見える人妻(でさらに離婚!どうでもいいネタだなと
思っていたら最終話への伏線でした)。仁木は彼女の
ことを心の中でアリスと呼び、助手として雇うことになります。
まあ、正直に言いますと、アリスのキャラに当てはめて
話は進んでいくわけですが、それほど心に残る作品群でも
なかったと思います。今までの作品に比べて、結局
美しすぎるぐらい話がまとまってしまったが故に、後には
何も残りません。可もなく不可もなくの佳作といったところでしょうか。
もう少しアリスを生かせば・・・それはそれで独自性がなく
なる気もしますけど。
(11月20日)
『依存』 西澤保彦 幻冬舎文庫
★★★★☆
タック&タカチシリーズ。
久しぶりにこのシリーズを手に取ったのと、とにかく時間がなく
1週間に2時間ほどの読書時間で読んでいったのとで、途中から
タックとタカチとがごちゃごちゃになってきました。
いやもうだめだめです。どっちの名前も「タ」で始まるし。
今回はタックの過去が明らかになります。
常に沈着冷静(というより世捨て人?)だった彼の取り乱す姿、それを
受けるタカチ。最後に双方、名前で呼び合うシーンは騒然です。
ウサコでなくとも鳥肌が立ちますぜ。
そう、今回の語り手はウサコ。
彼女だったからこそ、こんなにも暗いお話が、西澤保彦特有の人の
心の暗黒面を剥き出しにする作品が何とか読めるものになっています。
ウサコはウサコで大変だったのですけどね。
ここから先、彼らはどうなるのだろうか。
(11月18日)
今まで。
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