6月です。
梅雨です。
電車の中では左手で文庫本を持ち、左肘に傘の柄を
引っ掛け、右手で吊り革を持つ季節です。
決まり文句(コピー)
このページは僕が最近読んだ本(小説中心、たまに漫画、聞いたCDも)
を紹介するコーナーです。僕の評価を客観的に把握しやすいように書名の
下に星印を書いていますが、★が1点、☆が0.5点で5点満点となっています。
『おいしいコーヒーの入れ方X 緑の午後』 村山由佳 集英社文庫
★★★
いや、もう、変わんない。
ラブラブだね。
家の中なのに携帯電話で会話するなんてさ。
でも拒食症はいただけないなあ。
飯が食えなくなるなんて。
(6月23日)
『女王の百年密室』 森博嗣 幻冬舎文庫
★★★★
既に漫画とラジオドラマで接していた作品です。
原作の文庫化がこんなにも遅れるとは・・・・。
森作品としては初めて話の内容を知った上で
読んだわけですが、相変わらず良くも悪くも
森博嗣です。その独特の切れ味は健在です。
ただ時たま、単語の羅列のような表現方法は
飽きがきたかなと思ったり、思わなかったり。
外界から完全孤立した国(内実は都市か?)に
迷い込んだミチルと相棒のロイディ。その孤立した
世界において殺人をさばく法はなく、死は存在せず
冷凍保存が行なわれ永遠の眠りにつくだけであった。
殺人とは何か、復讐とは何か。
果たしてこの問題に、この小説は結論付けることが
できたのでしょうか?
(6月20日)
『幻惑密室』 西澤保彦 講談社文庫
★★★★★
「チョーモンイン」万歳!
そういうわけで既にノベルズで読んでいる「チョーモンイン」
シリーズが文庫化されたので、再読しました。
ノベルズあるのに文庫を買って。
無駄にお金を使っています。
でも買いです。
(6月19日)
『ドッペルゲンガー宮 《開かずの扉》研究会流氷館へ』 霧舎巧 講談社文庫
★★★
何とリアクションして良いのやら。
とにもかくにも主人公が入った大学のサークルが、
全国にある「開かずの扉」の調査を行なうもので、
そこに入ったばかりに事件に巻き込まれるという顛末です。
出てくるサークルメンバーも特異な人たちばかりで、
非常に興味深いと言えるのですが、とにかく詰め込みすぎ
という印象があります。ラブコメと本格ミステリを同時に
やろうとすると、こんなに分厚くなりますか?
(6月17日)
『嫁洗い池』 芦原すなお 創元推理文庫
★★★★
相変わらずダメ作家のもとに刑事が相談に来て、
でその相談相手が作家さんではなくてその奥さんで、
それで奥さんが素晴らしい安楽椅子探偵で、
という前作『ミミズクとオリーブ』と同じパターンの第2作目。
相変わらず主人公はやる気がなくて、世間に援助交際
というものがあるなら誰か僕に金をくれないかいと
言い出す始末。確かにブランド品に消えていくよりは
とある家庭の生活費へと消えていくほうが・・・。
いや、だまされてはダメだ。
こんな怠け者になっては・・・こんな。
前作から引き続き料理の描写がしっかりしています。
うまそうな料理が描かれている作品には外れはないです。
(6月13日)
『夏と花火と私の死体』 乙一 集英社文庫
★★★★☆
これを書いた当時の乙一が16歳!ってことに
驚きました。
16歳!
作品に年齢は関係無いって言っても16歳!
この作品、何が凄いかと言うと途中から視点が
浮上してしまうのです。いや、浮遊の方が適切
でしょうか。ああ、これにはとにかく驚きました。
初めての経験です。浮遊した後、何があるわけでもなく
ただ浮遊するだけです。これも秀逸な手法です。
ああ、すごい。
(6月7日)
『マルドゥック・スクランブル』 冲方丁 ハヤカワ文庫
★★★
実は大学のTAをやる間、暇なので購入した本。
SFです。
賭博で生計を立てるオッサンの異常習慣によって
焼殺させられそうになった少女娼婦とそれを助けた
鼠のお話です。
助けられた彼女はより高い能力を持ち、そして鼠を
パートナーに選び、自分を死に追いやろうとした人物の
犯罪を追うことになります。
というわけで鼠です。
話します。
でも正確に言うとネズミ型兵器です。色んな物体に変換
可能です。最後は服になってましたっけ?
3部作の第1巻目。
これからってところで終わってしまったので続きがとにかく
気になります。
(6月5日)
『あやし』 宮部みゆき 角川文庫
★★★☆
宮部みゆきが書く怪物語集。
ホラーじゃなくて怪談。ミステリーじゃなくて奇談小説。
何て括りは最早無駄でしかありませんね。むだむだ。
およそ18、19世紀の江戸の町を舞台にしてお話は
進んでいきます。宮部みゆきの作品はたとえ時代小説
だとて安心して読めるのは、決して時代考証が完璧だ
などという野暮な理由ではなくて(僕自身は日本近世史
なのですが・・・)、やはりその筆力、ストーリーテリング
にあります。
なんてことはもはや自明なほどの作者なんですけどね。
やっぱ下町の人間が書く下町はしっかりしてます。
僕など地方出身者にはこの部分が全然分からないと言えます。
(6月2日)
今まで。
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