「東京サンダンス」レポ                                 投稿者:よっちん


東京サンダンスを見てからレポをUPしようとしましたが、ダンス無しの舞台のレポは初めてで、
レポをどうやって書いていいのか悩みましたし、今も自信はありませんが、舞台の感動が少しでも
いいので伝わればと思い書く事にしました。読みにくいとは思いますが、楽しんでください。

配役紹介

弘二・・坂本くん 俳優志望だが、売れないのでかなりのヒモ役

治・・ 長野くん シナリオライターを目指している。治の部屋の

         4畳半でいろんな事が起こる

圭三・・イノッチ ロッカーを目指している。

ラッキー (イノッチと同級生でロック仲間。呉服屋の一人息子)

タカ  (圭三やラッキーの後輩だがバンド仲間)

金子さん(ネコさんとも呼ばれている)3人の古くからの知り合い

キリコ(弘二の彼女。弘二は何から何までキリコのお世話と

    なっている。 開かずの踏切というバーを経営)

素子(治の彼女。新潟から上京)

歩美(メリケンバンドのお手伝いをしている。皆に沢田監督を紹介)

沢田監督(当時有名な映画監督)

 

1985年の話です。皆、お金はなく、持っているものは夢と時間だけ・・・
スポットライトはまだ当たっていなかったけれど、そんな物に照らされなくても彼らは自らキラキラと輝いていた。
大きな夢を持っていたから・・・

 〜〜〜 1幕  〜〜〜

 

踏切の音がカンカンと鳴り響きそこで、出会いがあったのだ。

 

20世紀戦隊V3というショーから始まります。お金がない5人はこのバイトでお金を稼いでます。

レッドは弘二、イエローは治、ブルーは圭三。怪獣はラッキーとタカが演じてます。
治は貧血で体調を崩すので、弘二や圭三は助けに行く。なので、司会の金子さんが怪獣を倒します。
ブルーは「やっぱウルトラマンじゃないとダメだーー」って言います。思わず笑っちゃいました。

 

いろいろやり取りがあり、キリコが登場。治がなんとシナリオコンクールに入選って知らせをもってきた。
治は貧血で倒れていたのにガバって起きあがる。「百万」と弘二も喜ぶが、佳作だった賞金は10万だが、
今年の作品で一番だったらしい。

弘二と治は抱き合って喜ぶ。そのうち弘二は泣き出す。
5年前に冬の網走のロケで治は助監督、弘二は水死体で3時間も氷漬け。
やけどのようになってオロナインを塗りっこして、その時治は現場を離れ脚本家を目指しビックになる事を誓った。

 

下北沢の小さな神社の境内前。メリケンバンドが勢揃い。皆表情が暗い。
理由はライブをする度に客が減り、小屋代も払うはめに・・。歩美が登場。さっきのライブを見に来ていた。

圭三とは前のバイト仲間だった。歩美は歌を聞いて感動した。
でも、一緒に来ていた彼氏は「就職もせず、こんな事をやってる人の気がしれない」とのこと。
なので、歩美は別れたのだった。

圭三たちがコネが欲しいという話をしてると、歩美は沢田監督と知り合いだという。
そこで、紹介してもらう事に。(歩美は慶応の経済学部 お嬢様風である)

 

治の4畳半の部屋で治と素子がお祝いをしてると、お祝いをするために、
金子、弘二とキリコ、圭三と歩美がぞくぞくとやってくる。
「賞金をたかりに来たのか」と弘二はちゃかすが、皆お祝いが言いたいので、ここへ来てるのだ。
4畳半でキツキツだが、皆で乾杯をしたのだった。

圭三は沢田監督に会う事を治には話した。でも治は嬉しかったので、弘二にも話してしまった。
結局3人で会う事に。

 

シナリオのタイトルは「新宿サンダンス」サンダンスとはインディアンの儀式の事。
ストーリーは新宿のチンピラの青春グラフティだけど、治はネコさんから聞いたらしい。

(詳しく書きますね)

選ばれし若者に偉大なる太陽に捧げる踊りは三日三晩、飲まず食わずで、続けられる。
そして、若者の体力の限界と気力が限界を迎える4日目の朝、最後の儀式が行われる。
村の祈祷師が、踊り疲れて抜け殻のようになった若者の胸の肉を裂き、イーグルの爪を刺して貫ぬくんだ。
その爪にはロープを付けられ、一端は柱に結ばれる。もちろん、爪が刺された傷口からは血が流れる。
聖なる草でその血をぬぐい取るのは、若者を恋い慕う娘たちの役目だった。血を拭った草は儀式の後の、
愛の証となる。若者は、最後の力をふり絞って、体を引いて、深く胸に突き刺されたイーグルの爪を引きちぎる。
肉が裂け、たくさんの血が大地に飛び散る。しかし、その時、若者は生まれ変わる。
それをやり遂げた若者には、すべてがそれまでと違って見える。
歩くことさえ喜びに満ち、髪を吹き上げる風にも新しい命を感じる。
あらゆるものが生きることの素晴らしさを教えてくれる。
その生まれ変わりの儀式によって、若者は本当の力を得る。

これは治が語っている。それを弘二や圭三やネコさん、歩美が聞いている、
だんだんテンションが上がっていき、ごみ箱を太鼓がわりにして、どんどん叩いてインディアンチックに!!

開かずの踏切に皆が神妙な表情で、向かう。時期はクリスマスの頃。沢田監督に会う日なのである。
皆、緊張している。
まずは治から。治は新宿サンダンスの作品があるので、事前に読んでもらっているようだ。
監督「君天才??」

治「いや、さあ」

監督「天才って事はないか。佳作だもんな。 じゃー消えて。俺は天才としか付き合わない。俺は天才だから。」

作品に関しては「女が書けてない。本気で好きになった事ないでしょ??」と言われてしまう。
メリケンバンドは曲を披露。これは毎回アドリブで違うらしいが、大阪オーラスはドスコイバンドというタイトルで、
ラッキーとタカは途中から座り込み、地面をドンドン叩いてます。
圭三は紙相撲になってぎこちない動きをして動き回ります。
(これはイノッチの動きが上手すぎ&似すぎ。皆大爆笑でなかなか次の台詞にいけなかった)

でも、このバンドも目が違うと言って、けなされた。
残るは弘二。弘二は得意技である、ピストルで撃たれる役をします。

「お前は面白い。俺はバカが好きだ」って言ってもらい気に入られます。
治や圭三たちは帰り支度。弘二は自慢します。

 

歩美は沢田監督が飲んでやってきた事に怒る。しかし、沢田さんが言ったことは正直な感想だったのです。
弘二だけは認められ、監督のお供となる。

 

治と圭三たちは神社の境内前で話しをする。
治は仕事を1つもらった事を圭三に打ちあける。
圭三はすぐに、「紹介してくれ」と頼む。
治は何回もそのプロデューサーにすっぽかされてきたが、今回の受賞でやっと会って貰えることができたのだ。
それに圭三たちにコネを使わず音楽で勝負しろと怒鳴る。
でもその後に謝って、「監督に腹立ててる訳でも、圭三に腹立ててる訳でもないんだ、
何も言い返せなかった自分自身に
・・・俺今日の事絶対に忘れない」と言って治は去って行く。

 

残されたメリケンバンドは・・・治の言われたように音楽で勝負しなければならない事を痛感した。
そこで、自分たちに曲を作る事を考えた。イケテル新曲考えて優勝すれば、いいと考えて、
ラッキーの家のお風呂で曲が完成するまでの合宿をする事にした。
(でもラッキーの中では最後の賭けであったのだ。大学も辞めて、松山に帰ってこいと親から言われ、
仕送りも打切られてるのである。圭三はそれを聞いても深刻には受けとめずいつもの調子でいたのであった。)

 

圭三と歩美だけになった。歩美は今日の事を謝っていた。
圭三は歩美に自分の気持を打ち明け、キスを迫るが、歩美に逃げられてしまった。
「ダメです。ごめんなさい。」との返事。
圭三は「今のは忘れてくれ。今まで通り行こう。ノープロブレムイッツゴナ、ビーオーライ」
歩美は圭三に話したい事があると打ち明け出した。
歩美は翻訳の仕事をしてるのは嘘で、本当はキャバクラで働いているのだった。
沢田さんともそこで知り合ったのだと言う。働いてる理由はお金が必要だからだと言う。

父親が大嫌いで、父から離れたくて、反対されながらも、東京行かせてくれなかったら、
死ぬと脅して出てきたのだ。会った事のない兄弟もいるようで、母親は苦しんできたようだ。
いつも母の泣き顔ばかり見てきたので、男の人に頼らず生きていける女性になりたいのだと言った。
歩美は去って行った。

圭三が「逃げるな。お前も仲間だ」と言って、バンド仲間と別れる時にいつもしてるポーズを歩美に送る。
歩美もそれを受け取り、そのポーズを返して来た。

 

ガウンを着た、弘二が登場。年も変わり1986年。
下北沢の貧乏アーチストは何も変わらないが、俺はビックチャンスを掴んだ。
沢田監督の「龍馬が翔ぶ」で、スクリーンデビュー決定。
役柄は岡田以蔵。坂本龍馬の親友で幕末のテロリスト人斬り以蔵じゃ!!
ガウンを脱ぎ捨てると浪人スタイル刀を抜いて「それぞれの戦が始まったぜよ」

 

それぞれが打ち込んでいた。圭三は合宿をして、曲作り。
治は脚本を書いている。合間に体を鍛えてたりもする。(笑)
弘二は台詞の練習までしている。 お風呂の中で圭三とラッキーが大喧嘩。
血を流しているのであった。それを必死に止めるタカと歩美。
弘二は芸能人になりきって、サインの練習なんかもはじめているのである。
大きな用紙に、墨で字を書いてたよ!!!
ラッキーがラララと弾いてると圭三が起き上がりこれだよーーーと叫ぶ。
どうやら、いい曲が出来そうな気配である。

 

治の所に来客が・・・「開いてるよ。弘二か???」
玄関口にいたのは、素子だった。両親に内緒にして、手紙を置いて、家を出てきたのだ。
「ごめん。TELしなきゃだよね。でもね一人でここまで来たかったの。この私にどれぐらい勇気があるか、
確かめておきたかったの。 治来たよ。私。何もかも捨てて。私ここまで一人で来たよ。
そして治の胸に飛び込んで行った。

 

外では雪が降り始めた。
雪につられて出てきたメリケンバンドのメンバー。曲は完成。
握手をするが、それではものたらず、圭三はラッキーと抱き合う。そして喜び合う仲間。 
治と素子、そして弘二も外に出てくる。同じ雪をそれぞれの思いを抱いて見上げている。

 

メリケンバンドの作曲した『ドリーム アゲイン』を皆で歌う。
この歌アカペラで歌ってくれたんですが、最高に良かったですよーーー
トニセンだけでなく、皆歌がとっても上手でした。
なんか雪が降っていて、綺麗のもあったし、とにかく曲が感動できるので、鳥肌ものでした。
この曲を是非聴いて欲しかったけれど・・・・・

 

1幕はここでおしまいでした。

 

 〜〜〜 2幕 〜〜〜

開かずの踏切です。キリコとネコさんが店内にいます。
カセットデッキからドリームアゲインが流れています。
なんとこれは沢田監督に気に入られて、今度の映画に使ってくれるようです。
これで、メリケンバンドはデビューが決定。
この映画は弘二が出演が決まっている映画です。
でも最近は、キリコの家に帰らないので、弘二の様子を全く知らないのです。
キリコ「監督に付いて回ってるからそのおこぼれで、女が出来たみたいね。私はもう用なし。
もう帰ってきても絶対に家に入れてやらないから」

ネコさんは「よく決心した。前から思ってたんだ、このままでは弘二もダメになってしまうって・・・」

キリコはまだまだ未練がありそうだが、決心したのです。
そうやって、この開かずの踏切に通ってきた、若者はキリコとネコさんの前から巣立っていくんです。
成功した者も失敗して、田舎に帰って行く者も。そんな彼らにとって開かずの踏切という店と、
キリコとネコさんの存在は第二の故郷となっているのであろう。

 

ネコさんは小さいアクセサリーを取り出した。
インディアンのお守りで、尊長が一人立ちする若者に授けるものです。
ネコさんは弘二の分も作ってあげる事にしたのです。

 

そこに、メリケンバンドのメンバーと歩美が登場。今日はここで沢田監督と会う約束をしているのです。

圭三は苦しかった20日間の事を語ってます。
「死ぬかと思った。20日間まともに寝ないで、ギターを弾きつづけて,途中でダメだと思った。もう解散って。
でも20日目の夜、突然ラッキーが何かにとりつかれたかのようになって、曲が出来あがった」
タカ「喧嘩もしたし」
キリコ「神様が下りて来たんだね」
歩美「生まれ変わったんですよ。命がけの歌い続けの儀式で。サンダンスですよ。サンダンス。」
と言って血に染まったハンカチを見せる。
それは20日間の合宿中に圭三とラッキーが大喧嘩をした時のものであった。

 

そこに、沢田監督と弘二が登場。
沢田監督の様子がおかしいです。大変怒ってます。
でもその理由を誰もがまだ知らなかった。
沢田「許さんぞ。俺は」皆は???となっています。
そこで監督が弘二にテープを手渡し、カセットデッキに入れるように言った。流れてきたのは、外国語の歌。
でもメロディーがドリームアゲインと同じであった。

 

ラッキーはただ震えている。監督はこれを良いと薦めていたので、えらい恥をかいてしまったようだ。
でも圭三はラッキーが盗作なんかしないと信じていたので、必死にかばっている。
「偶然って事もあるし、それにラッキーは沢山のレコード聞いてるし・・・・・」
しかし、迷惑をかけた事に対して、圭三は監督に謝った。
タカも謝る。それを聞いてラッキーは店を出て行った。
圭三はタカに後を追うように言った。そしてタカも出て行った

 

アイルランドの曲で日本にはまだレコードも入ってきてないらしい。
でもこのバンドに目をつけただけ、才能はあると誉めていたらしい。
皆、原曲を気に入ってくれたようで、映画には原曲を使う事となった。
歩美は圭三と同じ気持だったので、ラッキーが盗作なんてする人じゃないと監督に話す。
そこで、弘二は「あんたは一体どっちの人間なんだ。こっちか??そっちか??
監督にはお世話になっているんだろう??それに監督は離婚までなさったんだぞ」
と余計な事まで話してしまう。
監督は弘二を殴りつけた。そして歩美に「気にするな。お前のせいじゃないから」と言って
もう一度蹴ってから、店を後にした。圭三と歩美も店を後にする。

 

残った弘二は、キリコからお金を巻き上げようとするが、キリコはお金をやろうと思っていないので、喧嘩となる。

つかみあいのあげく、弘二は負けてしまう。
弘二をここまでしてくれたのは何から何までキリコのおかげであった。
それなのに、弘二にはそれが分かっていない。
「春が来て、桜の咲く頃には、俺はスター街道ばく進中だ。そんな時謝りに来ても遅えからな。
俺の名前を気安く呼ぶな」

(この辺りまでの弘二はかなり嫌な役でしたね。でもこの役にピッタリはまってる坂本くんがすごい。)

 

外路裏。買い物袋を持った素子の所に治が帰って来た。
どうだった??首をふる。書き直し??首をふる。
治「世界が違うって。もっとリッチでハッピーになるようなものじゃないとうけないって。
でもリッチでハッピーでもないのに、そんな話し描けないよーー」

治の背中がとても悲しそうでした。その治を励まそうと素子は背中に抱きつきます。
そこで弘二が登場。「こんな所で逢引か??」 弘二はお金を借りに来たのだった。
テレビの仕事が入ってるのをしっているからだ。でもそれがボツになった事はまだ知らないのだった。
2万円か1万円って言っていたが、素子が途中で「5千円じゃダメですか」と言ってきた。
治「うちだって苦しいだろ。いいんだよ」素子「でも大丈夫!!」と言って弘二に差し出す。
弘二は素子の財布の中身を覗いて、申し訳なさそうにするが、もらう事にした。
弘二「クヨクヨするなよ。そんな事で。これからだよ。しみったれてると、骨の髄まで貧乏が染みついてしまうぞ」
これは口の悪い弘二の治への励ましである。
「待ってろよ。俺がいっぱいかせいで、お前も面倒みてやるから」と口ではすごい事をいう弘二だが、
去る前に、両手を合わせて、深くお辞儀をしてるんです。

 

素子「受賞の知らせ聞いて泣いてくれたんでしょ?そんな人いないよーー お金の心配はしなくていいよ」
そしてしゃぼん玉を取り出す。そして、ある言葉を言う始めた
「世の中で一番楽しくて立派な事は一生涯を貫く仕事を持つという事です。
世の中で一番みにくい事は他人の生活をうらやむという事です。」
治「何それ?」素子「治の本棚にあった、福沢諭吉の本なの。
・・世の中で一番悲しい事はうそをつく事です。世の中で一番美しい事は全ての物に愛情を持つ事です。」
治はその言葉で素子の優しさで励まされたのだった。

 

神社の境内前。メリケンバンドのメンバーと歩美。
圭三はあの曲知ってたのか?知っててパクッタのか?と聞いてもラッキーは頷くばかり
・・ラッキーはなんとかしたかったのだ。何日経ってもいい曲出来ないし、俺には時間がなかったし・・・
圭三には分からなかった。ラッキー「おやじが危ないんだ。
おふくろに大泣きされて帰ってくるように言われたたんだ」
圭三は「なんで黙ってたどうして言わない」と言った。
ラッキーは何度も今までにもう限界だとか、ヤバイとか口走っていたのである。
圭三は聞き流していたのだった。
ラッキー「でも最初から狙ってたわけじゃなく、ギターを弾いてたらあの曲になって、
そしたら圭三が良いって言って・・・」
圭三「でもその時パクリになるって分かってたんだろう??それなら俺たちの事も騙した事になるんだぞ」
ラッキー「続けたかったんだ。音楽を。辞めたくなかったんだそのためにどうしても曲が欲しかった・・・」
土下座をして皆に殴ってくれと言っている。

 

圭三は「解散だーー」と言った。「ラッキーは家に帰る。タカはそうする??」
タカ「圭三さんは??」
圭三「辞めるよ」と言われたタカはバンドがなくなるなら学校に戻って卒業すると言う出す。
なによりもバンドが好きだったのだ。ラッキーは圭三には辞めて欲しくないようだが、圭三は辞める気でいた。
ラッキー「俺は本当は死にたいくらいだよ。でも俺は罪を受けなければならない。松山に帰る。
そして、この惨めさに耐えて生きるよ。ただ圭三にはどんな形でも続けて欲しい」
ラッキーはギターケースを圭三に渡して、「いらないなら捨ててくれ」と言って、差し出す。
「あの合宿もっと早くにやっとけば良かったな。毎日暇だったのに。
でもあの20日間は良かったあれで、せめて俺たちの曲が出来ていたら。名曲じゃなくても」
そう言ってラッキーは去って行った。
そしてタカも去って行く。圭三も去って行こうとするが、歩美が止める。
ラッキーのギターを持たせようとするが、投げ捨てる。歩美が拾いに行った。
音楽辞めないように言うが、圭三はお前に何が分かると言う。
歩美「人が何をどれだけ愛してるか姿を見れば分かるよ。
ラッキーさんもタカさんも圭三も皆音楽が大好きだった」
でも圭三はいらだっているので、ギターケースから、ギターを取り出して、投げつけようとする。
でも歩美が必死でそれを止めて、ギターを抱きしめた。
話をしているうちに圭三は音楽を始めたきっかけを話した。「俺はただ女にもてるだけにやっただけだから。
兄貴のギター持ち出して、教室で弾いたら、キャーキャー言われてそれでここまで来たようなものだ。
これからは金だよ。女は金と有名人に弱いからなーーー」圭三は沢田さんと歩美の仲にも腹が立っていたのだ。
でも歩美は沢田さんは情熱とプライドを持っている人で素晴らしい人だと言う。そして歩美は真剣だったのだ。
でも沢田さんには他にも相手が沢山いて、付き合ってるとは言えないのであったが、それを聞いて、
余計に腹が立った圭三は歩美に冷たい言葉を言ってしまう。
父親が醜いと言って、反発して、一人で生きていける女性になるって言ってるけど、結局はお前も、
お前やお前の母親を泣かせた女と同じ事をしているんだぞ。お前の方がよっぽど、醜いと言ってしまう・・・
圭三は去って行く。残された、歩美はギターを抱えて泣いている。

 

弘二が通路からステージに向かって歩く。

(近鉄劇場に行った事がある人は、客席から見て、左側の通路を圭三が歩きます。雨月の時と同じ通路です)

弘二は台詞をぶつぶつ言ったり、刀を振り回したりしてます。

 

本番を前に緊張はたかなるばかり。
本番に入るが失敗の連続。そしてとうとう役を下ろされる。

 

治の部屋です。誰もいないのに、素子は話しかけてます。

素子「今日会社に歩美さんが訪ねてきて、ギターを預かって来ました歩美さんは自分のやりたい事が
   見つかったので、大学を辞めて、長崎に明日帰るそうです。それで、新しい勉強を始めるそうです。
   ぺこちゃん焼き置いときますね」
と押入れ前に箱をおく。

そうしたら、押入れが少し、開いて、手が出てくる。
箱を取ろうとすると向きが間違っていて、取れないので、向きを変える(笑)
そこにネコさんがやってきて、治もお風呂から帰ってきます。
押し入れには圭三が住んでいるのです。
しかも中島みゆきを聞きながら・・なぜ追い出さないかというと、素子が「遮断機が上がるまでは」
治と圭三が知り合ったのは開かずの踏切だった。(本物の)

その時はなかなか開かなくて、待っても待っても電車が通って、次は開くかと思ったら、
10分ぐらい開かなくて・・・そうしたら隣の圭三も笑ってたんだ。
俺たちはあの時は暇だからくぐらずにずっと待ってたんだ」

 

今度は弘二が登場です。顔面蒼白な顔でやってきました。
弘二は治と話しがしたいらしく、素子とネコさんに出て行くように言った
一応、隣の台所に。(でもきっと全部聞こえるはず)
音楽も切るように言ったが、圭三がいることなんて全然気づかない。
弘二は突然泣き出した。役を下ろされた事を全部話した。
最初のカットで、何回もやり直しされて、5時間だよ。そのうち皆怒り出すし、
でも監督はもう1回、もう1回って言うだけど、何にも言ってくれないし、聞いても、
今の百倍しろとか千倍しろって言うだけで・・
そんなのだよ。百倍って。涙も出るし、震えも止まらなくなってきて・・」
と言って弘二は泣き伏した。辞めたいと言い出すありさま・・・
台所から顔出す素子とネコさん。すかさず、何見てると弘二は怒鳴る。
そこに、押入れから圭三が中島みゆきを流しながら、笑いながら出てきて、弘二をバカにした。
「人斬り以蔵が首斬られてダセー」
弘二は怒った。二人で取っ組み合いの喧嘩が始まった。
(本当に凄いんです、真剣に喧嘩してますよ。テーブルとかも飛んで行ってしまうし・・・)
それを止める3人。素子も止めに入ったが、弘二の払いのけた手が素子の頬に入った。治が大激怒。
ついに治が切れてしまった。治「辞めたかったらやめちまえ。死にたかったら死ね。好きにしろ。
お前らが消えても誰も困りやしないよ。変わりは沢山いるから。毎日誰かが消えて行くそのぶん、
新しい人が出て来るんだよ。そういう世界なんだ。俺はここで留まってらレないんだ。ここから早く出たいんだよ」
と言って、部屋の物を投げ出す。素子が必死に止める。
治は部屋を出ていった。治はなかなか帰って来なかった。
ネコさんは帰っていった。弘二と圭三は何も話さずうつむいている
素子の語り「その騒ぎの中で、私がただ1つだけ家から持ってきた思い出の人形が壊れました。
        悲しかったけど、これは過去を振り返るなと言う事だと思いました」

 

弘二が素子に声をかける。「ごめんな。素ちゃん」首を振る。
弘二たちが怪我をしてるのを見つけるが、薬がどこか分からない素子。でも弘二も圭三も大丈夫だと言う。

弘二と圭三はお互いに謝り合った。素子は元気を出そうと「ぺこちゃん焼き食べます??」
って言い出すが弘二「え??」素子はすかさずごめんなさい。でも弘二たちは食べると言うが喧嘩した後なので、
ぺこちゃん焼きは一体どこ??って感じでコタツの下まで探してました。
見つかったけど、今度は飲み物がないので、素子が用意しようとすると、弘二は優しすぎる素子に
座っていてと言う。そこへ治が帰ってきた。素子はお茶を買ってくると出て行く。

 

弘二は治に謝った。もういいよとすぐに許してくれる。治はたばこを吸い始めた。弘二は1本くれと言った。
そして一口吸って、煙をはいた後、弘二は話し始めた。
(でも途中まで笑いながら言うんです。雑誌でも言ってたけど。これが逆に泣かせますよ。私はずっと泣いてました。)

「タバコ止めてたんだ。俺喉が弱いから。 あーーうまいな。以蔵の役貰ってから、このふた月、
俺初めて役者が面白いって思った。あんな台詞もらったのも初めてだし、台詞もいっぱい練習したし、
いろんな本も読んだ。幕末の勉強もしたしよ。少しでも以蔵に近づきたくて朝から晩までずっと考えてたんだ。
でもそうしてるうちに俺自身も変わってくるんだ。普段考えない事も考えるし、それに胸にいっぱい
いろんなものが響いてくんだよ。以蔵の事だけじゃなく昔の事とかも。夕焼け見てると泣けてきたりして・・・
田舎の友達や、昔の女や、両親とかどいしてるかなって卒業はしてて言われたけど、途中で辞めて、
皆が卒業式やってる時に親の財布からお金取って、チケット買ってホームの隅で仰げば尊し歌ったりして、
それで電車のって東京に出てきたんだ。あの時もこんな夕焼けだったなって、、、、以蔵の役貰って、
ニカ月アッと言うまで楽しくって、幸せっていうのか、役者っていいなって思ったんだ。
やりたかった岡田以蔵を!!!俺には無理か??俺には才能はないか???」と治に尋ねる。

治は「その答えは誰にも分からない」と言う。
「いろんな人の意見があって、皆バラバラだし、最後には自分を信じて最後までやり通すしかないんだ」と言う。

弘二は恐いと言ったら、治も恐いよなって同意した。
弘二は治が恐いって言うのにビックリしている様子。
治「素子も夜中にすごい声でなされるんだ。この世の終わりみたいに。いつもはなんにも辛そうな顔しないけど、
あいつも恐いんだよ。結局らくな奴なんて誰もいないんだよ自分を信じて、最後までやるしかないんだよ。
本物になるまではな・・・・・」

 

圭三は素子から預かったギターを見つめていた。
開けるとギターのネックにはあの血に染まったハンカチが結びつけられていた。それを握りしめて・・・・
歩美に言った言葉に後悔している。治に電話を借りようとするが、電話は止まっていた。
圭三はあわてて、電話を持って、出かけようとする。(笑)今度はちゃんとギターを持って、出かけて行った。

 

治「俺たちもそろそろ遮断機くぐろうぜ」
弘二「え??」
治「もういいだろ足踏みは」弘二「遮断機くぐってどうするんだ早まるなよ」
治「バカヤロウ死ぬんじゃない。生き延びるだ生き延びて本物になるんだそれで、実現させようぜ。
  いつか俺が書いて、お前が主役で・・絶対にな」

弘二はまた泣き出してしまった。
治は「役者なのになんてひどい顔だ」と言って袋から出したのはオロナイン(笑)
でも弘二は再び大泣きしてしまったのだ。

 

夜明け前の神社の境内。
こんな早くから呼び出した事を謝る圭三。でも歩美も帰る前にもう一度会いたかったと言う。

圭三「ラッキーの気持に全然気づいてやれなくて、誰よりも音楽が好きで、でもあんな事したんだから、
   よっぽど追い詰められてたんだよな。だから、ラッキーやタカに謝るためにも歩美にお礼を言うためにも
   一からやり直すよ」

歩美も女医を目指すため、長崎に帰る事にしたのだ。
二人は夢に向かってスタートを切ろうとしていた。
それと圭三は訂正したい事があったのだ。
音楽をはじめたきっかけは女にもてたいだけじゃなくて兄貴はなんでも出来るのに、
ギターだけは俺が一番上手くて兄貴たちも負けを認めてくれたからなんだ。
もう会えないのかって圭三が聞く。
歩美は1年間勉強をするのは決まっているが、それ以降はどうなるかはまだ・・
圭三は東京に戻ってくるように言った。そして、その時までに必ず、自分たちの歌を作ると言った。
ギターについたハンカチを二つに裂き、1つを歩美に渡した。
歩美も受け取った、二人はキスを・・・

(ここです。担当さん曰く長いそうです。でも話しの流れが良かったので、そんな風に感じなかったけど・・・でも担当さんには辛いよねーー)

二人は別々の方向へと歩き始めた。

 

二人の歩調と同じに春へと向かって行く。

 

場所は神社の境内前。季節は春。

 

荷物を沢山かかえた弘二にキリコとネコさん。治に素子。
圭三の姿はまだない・・・・・・
実は弘二は仕事が決まって1年間沖縄に行く事になった。
今日はそのお別れの日である。

 

お願い事をしようとするが、治に100円借りる。結局最後まで、お金を借りっぱなしの弘二であった。
キリコは圭三を探しに行く。するとネコさんがキリコと一緒に住む事を弘二に打ち明けた。
弘二は今まで借りたお金は必ず返すと皆に言っている。
素子が、弘二に金曜の朝にNHKを見るように言う。
治が仕事が決まったようだ。子供向けの『おはなし玉手箱』だと言う。
子供相手だからって手を抜くなよとちゃかす。治はその言葉そっくりお前に返すよと言った。
でも弘二の仕事は遊園地ショーだが、大きなテーマパーク内の一大イベントなのだった。
キリコが帰ってくる。そこで、弘二が改まって挨拶しようとすると、キリコは嫌がった。
ネコさんにアクセサリーをあげるんだったんでしょと言いネコさんに話しを振る。
ネコさんはまだ皆一人前じゃないからダメだと言った。
弘二は一人前になってからでいいと言う。
でもキリコにお礼が言いたくて、真剣に「キリちゃん。今までありがとうな。この恩は忘れない」と言う。
そこで圭三が登場。米屋でバイトしてるので、米と味噌を持ってきた。店で一番高いものらしい。
ショーの中身はインディアンショーなんです!!!!
皆で笑いあったが、皆悲しそうな顔をしている・・・・・・
弘二「そんなしみったれた顔すんなよ」
弘二が荷物を持とうとすると、圭三が
「弘二兄貴卒業だ。 卒業だよ。卒業!!!!」
と言って仰げば尊しを歌い始める。

 

圭三のソロです。でも1番のわが師の恩って所はちゃんとキリコを前に押しやるんです。
皆、抱き合って、最後の別れをします。

 

圭三とは・・・・圭三が兄貴って慕ってるのが、分かるように、弘二に思いっきり、抱きつきます。
しがみつくって感じかな???なんか普段の二人のように見えて感激ですよ。
治とは・・・・弘二が唯一心を許してる相手だけに、弘二が思いっきり泣いているんです。
そうしたら、そんな弘二をいたわるように、治はポンポンって頭を叩いているんです。
これも普段の二人とダブって見えるようで・・・

 

♪♪ 仰げば尊し ♪♪

 

仰げば尊し わが師の恩

教えの庭にも はやいくとせ

おもえばいと疾し このとし月

今こそ分かれめ いざさらば

 

互いにむつみし 日頃の恩

わかるる後にも やよ忘るな

身を立て 名をあげ やよ励めよ

今こそ 分かれめ いざさらば

 

今回の舞台は芝居一本の舞台だったんだけど、ジャニーズらしくないって言っていい程、感動しました。
トニセンはアイドルじゃなく、一役者でしたよ。本当に。
それに昔の苦労したえあろう時代とダブってる部分が多くて本人が演じてるようにも思える時がありましたよ。
なんか人生を考えさせられた舞台でしたね。
夢って本当に大事だと思いますよ。それを信じていける人は素晴らしいし、素敵だと私は思いました。
長いレポ最後まで読んでくれてありがとう。
いつものように感想、苦情、質問はメールで受けつけます。

 FROM   よっちん


いつもながら感心させられるレポですね。
今回長いレポだったけど、よっちん大変だったんじゃないかな、、、、
今までみたいに歌が間に入っていない本格的なお芝居だもんねぇ、、、、
おーかだったら絶対に書けないよぉ。

ほんと、感心です。これ、生で見たかったなぁ、、、、、