THE CRESTFALLEN EP(1992)
PONY CANYON(PCCY-00952)/PEACEVILLE
...And I Lust (5:46)
The Sweet Suffering (6:42)
Everwake (2:41)
Crestfallen (10:17)
They Die (8:03)
 
Darren J White:Vocals
Daniel Cabanagh:Guitars
Vincent Cabanagh:Guitars
Duncan J Patterson:Bass
John J Douglas:Drums

Vocals on 'Everwake' by Ruth
 
Recorded at Academy Studios,West Yorkshire
Engineered by Mags
Mixing engineered by Keith Appleton
Produced by Anathema & Hammy
 
  イギリスのリヴァプール出身のバンド。1990年に結成された当時はPAGAN ANGELといっていたが、91年に今の名前になった。 ANATHEMAは「破門、神に呪われたもの」という意味。2本のデモ(「AN ILIAD OF WOES(1990)」「ALL FAITH IS LOST(1991)」) と1枚の7インチ(「THEY DIE」)をリリースした後、PEACEVILLEのコンピレーションアルバム(「VOLUME 4(1992)」)に参加し、 92年11月にこのEPがリリースされた。レコーディングはAcademy Studiosにて行われた。 ダーレンのヴォーカルはデス声。ギターはスローなリフを中心にしているが、時たま見せるもの悲しい音が堪らなく心地よい。
  1曲目のチャルメラ(失礼)のようなリフにものすごく引き込まれる。 2曲目のリフは個人的にすごく好きだ。悲しすぎるこのメロディーに酔いしれる。 3曲目はアコースティックで奏でられる美しい曲で、バンドのお友達というLUTHという女性ヴォーカルリストが参加している。 4曲目はピアノで始まるが、すぐに葬送曲みたいに絶望を感じさせるような曲に変わる。 5曲目はスイスのWITCHUNT RECORDSからリリースされた7インチに収録されていたものとタイトルは同じだが、 音は違うのかもしれない。(7インチ盤は未聴のためわからない)
  このEPは日本盤では「PENTECOST III」とカップリングされている。
 
SERENADES(1993)
PONY CANYON(PCCY-00951)/PEACEVILLE
Lovelorn Rhapsody (6:24)
Sweet Tears (4:15)
J'ai Fait une Promesse (2:40)
They (will always) Die (7:16)
Sleepless (4:12)
Sleep In Sanity (6:52)
Scars Of The Old Stream (1:10)
Under A Veil (Of Black Lace) (7:34)
Where Shadows Dance (1:59)
10 Dreaming:The Romance (23:28)
11 Nailed To The Cross/666 (4:07)*
*はボーナストラック
Darren J White:Vocals
Daniel Cabanagh:Guitars
Vincent Cabanagh:Guitars
Duncan J Patterson:Bass
John J Douglas:Drums

Vocals on 'J'ai Fait une Promesse' by Ruth
 
Recorded at Academy Studios,West Yorkshire
Produced by Anathema & Hammy
Engineered by Mags
Mixing engineered by Keith Appleton
 
  ANATHEMAのファーストフルレンスアルバム。1993年2月にリリースされた。前作と同じくヨークシャーのAcademy Studiosにて レコーディングされた。 全編を通して歌われているのは愛なんだと思う。ダーレンの声は当然のようにデスヴォイスなのだが、歌われている内容は間違いなく 儚い、切ない恋心。
  1曲目はPEACEVILLEのコンピレーションアルバムに収録された曲とは別ヴァージョン。前作よりもデスぽいアプローチをしている曲。 2曲目は尖ったギターリフで始まり重々しいリフが続く曲。どことなく「...And I Lust」に似ている気もする。 3曲目は前作でも参加していたLUTH嬢の美しい歌声とアコースティックの美しいメロディーの曲。 4曲目は前作にも入っていた曲のアレンジを変えたもの。バンドのメンバーはとてもこの曲が好きなのだろうか? 5曲目はかなりキャッチーな曲だ。ダーレンのヴォーカルもすべてがデス声ではない。 6曲目はダーレンがデス声で唸りまくる重いリフの曲。 7曲目は厳かな呟きから入るインストだが、収録曲で唯一短い曲。 8曲目はヘヴィーなリフの途中に突如現れるアコースティックの調べがなかなかいい。 9曲目はエンディングテーマみたいなものだろうか? 10曲目は何と23分もあるインストナンバー。映画音楽みたいな広がりの感じられる音でプラネタリウムとかで流れていそう。 11曲目はPEACEVILL COLLECTORS CLUBより会員のみに無料配布さえた7インチシングルのA面に収録されていた曲。
 
PENTECOST III(1995)
PONY CANYON(PCCY-00952)/PEACEVILLE
Kingdom (9:31)
Mine Is Yours To Drown Is
   (Ours Is The New Tribe) (5:40)
We,The Gods (9:58)
Pentecost III (3:55)
Memento Mori (8:15)
   666(Secret Track) (3:07)
 
Darren J White:Vocals
Daniel Cabanagh:Guitars
Vincent Cabanagh:Guitars
Duncan J Patterson:Bass
John J Douglas:Drums
 
Recorded at The Academy,Yorkshire,UK
Produced by Anathema
Engineered by Mags
 
  ダーレン・ホワイトの参加最後の作品。1994年にAcademy Studiosにてレコーディングされた。 ジャケットのアートワークはFrederic Lord Leightonの「Perseus And Andromeda」。 このアルバムからダーレン・ホワイトはもはやデス声では歌っていない。
  1曲目は厳かな調べから始まる重々しい曲。どことなく、くぐもった感じのする声できちんと歌い上げている。 2曲目はザクザクと刻み込むようなヘヴィーなリフが続いたあと、浮遊感漂うヴォーカルが夢の世界へ案内してくれるような感じ。 3曲目はトム・ウォリアーのヴォーカルをソフトにした感じの苦しげな歌い方をしている。サウンドももろドゥーミー。 後半のドラムのドンドコドンドコてあたりがとても好きだ。 4曲目はドラマチックな展開のインストナンバー。Pentecostはユダヤの過ぎ越しの祝いのことだが、IIIは何を意味しているのだろうか? 5曲目は彼らのファーストデモ「AN ILIAD OF WOES」に収録されていた曲のリ・レコーディングヴァージョン。一番おどろおどろしい。 シークレットトラックとしてPEACEVILL COLLECTORS CLUBより会員のみに無料配布さえた7インチシングルの「666」の 別テイクヴァージョンが収録されている。
 
THE SILENT ENIGMA(1995)
PONY CANYON(PCCY-00953)/PEACEVILLE
Restless Oblivion (8:02)
Shroud Of Frost (7:32)
...Alone (4:24)
Sunset Of Age (6:56)
Nocturnal Emission (4:20)
Cerulean Twilight (7:06)
The Silent Enigma (4:25)
A Dying Wish (8:11)
Black Orchid (3:45)
10 Eternal Rise Of The Sun (6:36)*
*はボーナストラック
Daniel Cabanagh:Guitars
Vincent Cabanagh:Vocals,Guitars
Duncan J Patterson:Bass
John J Douglas:Drums

Spoken part on 'Shroud Of Frost' by Deryk Fullwood
Vocals on 'Alone' by Rebecca Wilson
 
Recorded at Lynx Studios,Newcastle except 'Alone' recorded at M.A. Studios,Liverpool
Engineered by Kev Ridley
Produced by Anathema
Mixed by Mags at the Academy,Dewsbury
 
  ダーレン・ホワイトが解雇されてヴィンセントがヴォーカルを兼任した最初の作品。1995年11月23日にリリースされた。 当初「RISE PHANTEON DREAMS」というタイトルの予定だったが、ダーレンの解雇によって彼のアイディアは全て捨て去られてしまったそうだ。 同じくAcademy Studiosにてレコーディングされた。ジャケットのカヴァーアートはJoseph.Writeの「Lady In Milton's Comus」 個人的にはそんなに変わっていないような気がするけど、やっぱ聞く人によっては尖っているのだろうか?
  1曲目は美しい出だしだが、すぐにヘヴィーなリフに襲われ、神経を逆なでされるようなリフに変わる。 2曲目はヴィンセントのヴォーカルが突き刺さるように吠えまくっている。後半で呟くように語られるパートに覆い被さるような プログレ的サウンドがすばらしい。 3曲目はRebecca Wilson嬢の美しい歌声で始まる静かな曲。3曲目はこの系統が定番か? 4曲目はエフェクトのかかったヴォーカルが不思議な雰囲気を醸し出す。 5曲目はリフがとっても好き。夢の世界を跋扈する夢精のイメージにぴったりだと思う。 6曲目は穏やかな声の後ろで叫び声が響く、ダークな曲。中盤のギターのメロディーがとっても幻想的。 7曲目は歌い方がモロ、トム・ウォリアー(CELTIC FROST)でこの曲だけ、何かほかの曲より浮いている感じがする。 8曲目は美しいメロディーから始まり、印象的なヘヴィーリフがとてもキャッチーな感じで、すばらしい。 9曲目は静かなメロディから突然荘厳なオーケストラが始まるインストナンバー。 10曲目はPEACEVILL COLLECTORS CLUBより会員のみに無料配布さえた7インチシングルのB面に収録されていた曲。
 
ETERNITY(1996)
PONY CANYON(PCCY-01050)/PEACEVILLE
Sentient (2:59)
Angelica (5:51)
The Beloved (4:44)
Eternity Part I (5:35)
Eternity Part II (3:11)
Hope (5:56)
Suicide Veil (5:11)
Radiance (5:52)
Far Away (5:30)
10 Eternity Part III (4:44)
11 Cries On The Wind (5:01)
12 Ascension (3:37)
13 Far Away(Acoustic) (5:23)*
14 Eternity Part III(Acoustic) (5:06)*
15 Sleepless '96 (4:30)*
*はボーナストラック
Daniel Cabanagh:Guitars
Vincent Cabanagh:Vocals,Guitars
Duncan J Patterson:Bass
John J Douglas:Drums

Female Vocals by Michelle Richfield(Dominion)
 
Recorded at The Windings,Tfrwd Valley,Wales
Produced & engineered by Tony Platt
Masterd by Jan Anderson at Battery Studios
 
  3枚目って言うのはそのバンドの一つの到達点になってしうことが多いと思う。ANATHEMAにとっても今まで彼らが 求めていた到達点に達したのではないかと思う。ヴィンセントのヴォーカルにより感情がこもって歌い上げるメロディーは もはやゴシックというよりプログレッシヴ・ロックといってもいいほど。いずれはゴシックはプログレの範疇に入っていくのでは ないかと最近思っているのだが、彼らの作品はまさしくこの方向性へ流れていっていると思う。
  1曲目は宇宙空間に流れるバラードのようにもの悲しいインストナンバー。 2曲目は今までのサウンドと格段の違いが現れている。ヴィンセントのヴォーカルはものすごい感情を込めて歌われている。 そしてそれを盛り立てるようなバックの演奏がすばらしい。 3曲目はメロディーがとっても憶えやすいストレートな曲だ。思わず口ずさんでしまいたくなるくらいいい曲だと思う。 4曲目の美しさは言葉では言い表せない。このドラマチィックな曲は黙って聴くべし。 5曲目はマイケル・シェンカー顔負けの泣きのフレーズで感動しまくり。DOMINIONのMichelle Richfield嬢のささやきが ENIGMAのような雰囲気を醸し出していると思う。 6曲目はPINK PLOYDの「HOPE」をカヴァーしているのだが、まったく違和感がない。 7曲目はこれまたすさまじいほどのドラマティックさが感動を誘う。 8曲目は物静かに流れる 9曲目はゆっくり語り掛けるように歌うヴィンセントのヴォーカルがとてもエモーショナルないい曲。 10曲目は緩急の差が激しい。後半の勢いがとても好きだ。 11曲目はアラビアチックな中盤のあぁーというところが堪らなくいいです。 12曲目は終曲を飾るメロディアスなインスト曲。
 
ALTERNATIVE 4(1998)
PONY CANYON(PCCY-01258)/PEACEVILLE
Shroud Of False (1:36)
Fragile dreams (5:32)
Empty (3:01)
Lost Control (5:50)
Re-connect (3:52)
Inner Silence (3:08)
Alternative 4 (6:18)
Regret (7:58)
Feel (5:29)
10 Destiny (2:15)
11 The Silent Enigma (4:12)*
*はボーナストラック
Daniel Cabanagh:Guitars
Vincent Cabanagh:Vocals,Guitars
Duncan J Patterson:Bass
Shaun Steels:Drums

Piano and keyboards played by D. Cabanagh,D. Patterson
Charming violin played by George Ricci
Drum loops on 'Empty' programmed by Andy Duncan
 
Recorded at Windings
Produced by Kit Woolven
Mixed by Kit Woolven at Parkgate
 
  前作を聴いたときから彼らはよりプログレシッヴ寄りになるのではと思っていた。 カヴァージャケットは宇宙飛行士の顔をした聖母マリア。
  2曲目はトラディショナル・フォークな感じのする出だしから、一気に怒涛の世界へと流れ込む。 時たま引かれるスペーシーなリフはRUSHぽいね。 3曲目はとっても好きな曲。でもどっかで聴いたことがあるような感じがするが・・・。 4曲目はピアノの繰り返されるフレーズがとっても印象的だ。そしてバイオリンのもの悲しい音色がそれに色を添える。 5曲目はヴォーカルのハモリが音の厚みをましてうっとりさせる。どことなくVOIVODを連想させる曲だ。 6曲目は最後のドラムの音が心臓の鼓動のようだ。(Chronicles of Chaosのインタヴューの中でヴィンセントはこの曲について カヴァナー兄弟の身近な人の切実で避けられない死についてどのように感じたかを現していると述べている。 もちろんこのサウンドは心臓の鼓動で生命の終わりを現しているとのこと。) 7曲目は無気味な感じのキーボードの演奏と浮遊しまくるドラムの音に雰囲気を作ったヴィンセントのヴォーカルがのって ダークな曲調に仕上がっている。 8曲目はPINK FLOYDの曲みたいだ。ヴォーカルにエコーをかけるところなんてそっくりだよ。 10曲目もヴィンセントのヴォーカルが前面に出ていてバックは静かに流れていく。
 
JUDGEMENT(1999)
MUSIC FOR NATIONS(CDMFNX 250)
Deep (4:53)
Pitiless (3:11)
Forgotten Hopes (3:50)
Destiny Is Dead (1:47)
Make It Right (4:19)
One Last Goodbye (5:24)
Parisienne Moonlight (2:10)
Judgement (4:20)
Don't Look Too Far (4:57)
10 Emotional Winter (5:54)
11 Wings Of God (6:29)
12 Anyone,Anywhere (4:51)
13 2000 & Gone (4:51)
14 Transacoustic (3:49)*
*はボーナストラック
Vincent Cabanagh:Vocals,Guitars
Danny Cavanagh:Electric & Acoustic Guitars,Keyboards
John Douglas:Drums
Dave Pybus:Bass

Female Voice on "Parisienne Moonlight" and "Don't Look Too Far" by Lee Douglas.
Vocal on "Parisienne Moonlight" by Danny
Piano on "Anyone,Anywhere" by Dario Patti
Live Keyboards performed by Martin Powell
 
Recorded,mixed and mastered at Damage inc. Studios,Ventimiglia.Italy.February 1st - April 15th,1999.
Produced and engineered by Kit Woolven. Assisted by Dario (Ki-Nell) Mollo
Front cover by Anathema.Layout by Mez. CD back photo by Darren White.
 
  ANATHEMA の5枚目のフルレンスアルバム。前作から PINK FLOYD を意識したプログレ方向へ向かい始めていたが、 今回はそれを更に推し進めています。ヴィンセントのヴォーカルの進歩は凄まじいものがあると思います。はっきり言って すごくうまいです。すごく感情のこもった歌い方をしていますよ。リラックスしてゆったりと堪能したい音楽です。 もうゴシックの耽美的な美しさからは遠く離れてしまいましたが、プログレファンにはとても入り込みやすい 感じがします。ミドルテンポの曲がほとんどですが、タイトル曲の「Judgement」の後半はかなり激しいです。でも途中で ブチッと切れてしまいます(なぜ?)。デジパック盤にはボーナストラックとして「Transacoustic」が入ってます。 ちなみにこれは日本盤にもボーナストラックとして入るようです。CDの裏ジャケの写真のクレジットはダーレン・ホワイトと なっていますが、あのダーレン・ホワイトなのでしょうか?いつのまにか元のバンドの裏ジャケ写真を撮っているとは 世の中何が起こるかわかりませんね。