雨がしとしと降る 11月。


外は雨雲だらけで真っ暗。ちょっと明るい深夜みたいな外。




そんな日だから恋人は 外に出るのを 嫌がる。




俺もあまり出たくはないけれど、

せっかくの休みなのに 一日中 部屋に居るのもどうかと思う。


目だけを 彼に向けてみたけれど あなたは 背を向けて 何かに 没頭している。


ギターに パソコンに 色々な機材。
あなたは ヘッドフォン をしている。

彼の趣味 曲を作っているんだろう。


僕は ベットの上に寝転がって彼を 見ている。


BGMは 雨の音と ヘッドフォンから時々聴こえる音。


何もする事がないから 彼を見ている僕。


そんな時間が 無駄に 過ぎてゆく。







暇なんだけど。







あなたの背に 目線を向け、そう 思ってみる。


当然、没頭している彼には 気付かれないんだけれど。


とりあえず じぃーーーーっと彼をみる。

ただ、あなたを。





ふと、思う。





何かというと

最近、やたら彼が 大きく見えること。

僕より小柄なのに。

小柄で、やさしくて、厳しくて。



・・・







眠たい。







寒い。

フトンかけてよ。

寝るまで手 握っててよ。

おやすみって キスしてよ。

こっちを 見てよ。


寂しんだよ。



おい。







「むかつく。」







「何か 言った?―――ゆっけ?」

返事はなく 後ろを 向く。


「なんか聞こえた様な気が・・・寝てるんか?」

ヘッドフォンを置き、無反応な 彼の居る ベットへ 向かう。
近づくと 寝息が かすかに 聞こえる。
彼の横へ 腰を 下ろし、彼の手を 自分の手で 覆う。
かすかに 彼の息が 手にかかるのが くすぐったい。

「よく眠ってることで。」

きれいに染められた黄色い頭を 撫でる。
痛んでる真っ直ぐな髪の毛は 少し羨ましくもある。
その頭を撫でるのが好きだったりもする。


「さて…」
彼をまたぎ はんたい側の彼の隣へ移動。

足の方で まるまっているふとんを ごそごそと寄せて彼にかけてやる。








そして 頬に キスを。







「おやすみ ゆっけ。」