::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

野村萬斎

電光掲示狂言SPECIAL

世紀末・地獄狂言の会 〜ゆかたでギャンブル〜

::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

+ PROGRAM +

其の一
レクチャー&パフォーマンス

[囃子方]
笛 方 : 森田保美
小鼓方:清水皓祐
大鼓方:山本哲也
太鼓方:三島 卓


其の二
ふくろうやまぶし
梟山伏
山伏:野村万之助
兄 : 高野和憲
弟・太郎:月崎晴夫


其の三
ばくちじゅうおう
博奕十王
博奕打ち:野村萬斎
鉄杖鬼:野村万之助
閻魔大王:石田幸雄
前鬼:深田博治
後鬼:高野和憲
鬼:小川七作
鬼:月崎晴夫


演目解説

レクチャー&パフォーマンス
楽器の演奏を担当する人のことを囃子方といい、通常は笛方、小鼓方、大鼓方、太鼓方の4人編成。狂言全263曲のうち、囃子を必要とする曲は85曲ある。今回は囃子と狂言の関わり方を通して能楽における囃子方を紹介する。

梟山伏 ふくろうやまぶし
山から帰ってきた以来様子が変な太郎。心配した兄は山伏に祈祷を依頼する。
山伏が頭で脈を取り、祈り始めると、太郎はうつろな目つきで鳴き始める。聞けば、山で梟の巣を木から落としたらしい。そして山伏が祈れば祈るほど症状はひどくなる一方。ついには、兄にまで梟の鳴き声が飛び火して・・・。

博奕十王ばくちじゅうおう
近頃、極楽往生を約束する宗教の流行で、地獄に落ちる罪人が少なくなり、閻魔大王自ら、使者を地獄へ責め落とそうと六道の辻までやってくる。 そこへ博奕打ちがやってきて裁きを受けるが、筋金入りの博奕打ちは言葉巧みに博奕の面白さを説き、サイコロ博奕へと誘う・・・。

(野村萬斎電光掲示狂言SPECIAL世紀末・地獄狂言の会 パンフレットより引用)


:::::::::::::::::::::::::::::::::::::

待ちに待った、「野村萬斎 電光掲示狂言SPECIAL 世紀末・地獄狂言の会 〜ゆかたでギャンブル!〜」もうこのネーミングはサイコーでございます、萬斎様。(笑)
もちろん私も浴衣を着て会場に向かいました。しかし、その日は母親も家におらず、だ〜れも私に浴衣着せてくれない!え〜、自分で着るの?やだなー。むかし、高校の学園祭で浴衣を着た時に何度か練習して何とか着れるようにはなったけど、もうあれから2年、忘れったっちゅうねん!で、3回も着る練習したよ。何とか様になったかな〜と時計を見ると、ぎゃ〜、バスがー出ちゃう〜。・・・浴衣で走るものではありません。とっても大変です。
なぜこんなに浴衣にこだわっているかといえば、この会のタイトルにもあるように、「浴衣でギャンブル!」な企画で、浴衣を着て来た方には「萬斎オリジナルうちわプレゼント!」という餌にまんまと飛びついた訳です。(笑)
電車では、いろんな人に「ハテ?祭りか?」という視線に負けるまいと、どんどん向かっていくと、いるいる、浴衣の女の子。難波駅なんか浴衣の若いお嬢さんであふれていましたよ。いや〜、まったくいい情景ですな。(←オッサン)
会場はフェスティバルホール。そういえばこないだゆずで来たな〜、入り待ちもして盛り上がってたな〜としばし、物思いにふける。今日ダフ屋がいたらどうしよう、なんて馬鹿な事言ってた。案の定いるわけ無い。だって狂言だもの。いたらかなり笑える。
会場に入る、もちろんコンサートじゃないので、かばんチェックもナシ。なんだかこういうのホッとする。まずは「萬斎オリジナルうちわ」をゲットしに行く。・・・普通のうちわである。表には萬斎さんの博奕大王の写真。裏はこの会のポスターにもなっているイラスト。凄くおもしろいイラストである。誰が描いたんだろ?
私たちの席は、2回の後ろの方だった。S席はさすがにちょっと高くて取れない。でも先行発売で取ったので、ほぼ真ん中、いい席である。しかし、フェスティバルホールの2階席はおそろしくコワイ。やたらと斜面が急な為、高所恐怖症の私には2階は向かない事が判明。

6時30分、予定どうり開演。まずは電光ケイジ君が喋り始める。(と言うか、字が流れ始める)この電光ケイジ君というのは、野村萬斎のステージの一つである「電光掲示狂言」のパフォーマンスの1つである。ステージに4本(今回は会場が大きい為8本)の電光掲示板を置き、舞台の解説をしたり、客をあおったり、電光ケイジ君になったりするのである。ケイジ君「いえ〜い!」。客「いえ〜い。」・・・サムイ。ちょっとついていけない。(笑)
そんなこんなで。(どんなだ?)まずはお囃子からスタート。4人の囃子方と呼ばれる人が舞台に現われ、演奏していく。すごい。気迫が違う。私たちは日本人でありながら、西洋の音楽のほうがなじみがあるだろう。私もちゃんとお囃子だけを聞くのは初めてだろう。お囃子は1拍の長さが其の時々によって伸び縮みするのである。だから、私たちは分かりやすく、リズムのとりやすい、西洋の音楽の方が体に合っていると思うのだろう。
その後素顔の萬斎さんがステージに現われ、お囃子や、今日の演目の解説などを簡単にした。1つめの演目「梟山伏」で出てくる梟の鳴き真似を会場みんなでやらされた。「ホォー、ホォー」と両手を上下にやる。・・・宗教みたいだ。と友は言った。(笑)萬斎さんは、ライブ感とグルーヴ感あふれる「刺激しあう舞台」を目指しているのだそうだ。それが、この「ホォー、ホォー」なのか?!
まずは「梟山伏」。簡単なストーリーは上を読んでください。兄が山伏を呼んできてお祈りさせると、弟は、急に変な動きをし始め、突然「ホォー、ホォー」と叫ぶ。ここでは会場皆大爆笑。鳴き声だけじゃなく、フクロウを真似た羽をバサバサ、ゴソゴソ、した動きもとてもおかしかった。その後兄も急に動き出して「ホォー、ホォー」。山伏は、兄と弟から「ホォー、ホォー」攻めにあう。皆大爆笑である。フクロウになった2人は山伏を置いて、どこか遠くへ飛んでいってしまう。照明がすっかり落ち、残された山伏がゆっくり立ち上がると、なんだか様子が変。ゴソゴソ、バサバサ、「ホォー、ホォー」。・・・そういうオチでございます。「オチが甘いよね」これは2列後ろのオネエサマの意見でございます。
休憩を挟み、2つめの演目「博奕十王」。お経を唱えれば、どんな罪人も極楽へいけるという宗教の流行で、地獄へ落ちる者が少なくなったので、閻魔大王自ら六道の辻(人が死後分かれていく六つの道、地獄、餓鬼、畜生、修羅、人間、天上)までやって来て、博奕打ちと博奕を打つ。・・・ばかばかしいストーリーである。でもこれこそが狂言。閻魔大王は博奕打ちの生きていた時の姿を見、善人であるか、罪人であるか判断する。よくおとぎ話に出てくる、閻魔様のビデオですね。ここでは、スクリーンを使い、映像が流れた。萬斎さんがタキシードを着込み、なんちゃってマジシシャンの格好で、お金に埋もれている。及川ミッチーの投げキッスのようにお札をばらまく。いやぁ、笑えた。こんなの似合うのは日本人で、ミッチーと萬斎さんだけじゃないかしら?閻魔大王との博奕対決では7回サイコロを振った。お客さんも7桁の数字を予想して、賭けをした。まさにゆかたでギャンブル!私はサイコロ博打だというのに「8」とか描きそうになってしまいました。フゥ〜危ない。萬斎いわく「おばか」になるところでした。賞品は、ホテルニューオータニ、スイートルームペア宿泊券!下2桁当選で、萬斎サイン入りポスター。ホシィ〜。スウィ〜トル〜ム〜!当然ながら当たりませんでした。そして博奕打ちは、閻魔大王との賭けに勝ち、天上へと上がっていきました。

私はそんなに狂言をたくさん見ている訳ではないので、偉そうなことはいえないのだけれど、狂言っていうのは、今で言う「お笑い」なんだと思う。しかも超ベタベタな。(笑)だからストーリーもほんと分かりやすくて、笑わせてくれる所がいっぱいある。ただ、ストーリー展開が以上に遅い。それは現代人の感覚から行くと物足りないとかんじてしまうかもしれない。そして所々ではあるが分からない表現が出てくる。これが難しく感じさせているんだろうと思う。野村萬斎電光掲示狂言では、そのとっつきにくさを見事解消した成功例だと思う。伝統芸能というジャンルは、凄く難しそうと考えられていて、(確かに私達にはちと難しいかも)でも伝統、というからには、そこに受け継がれるべき何かがあるのである。日本人の私達だから感じれる何かもあるだろう。まったく興味の無い人も1度は生の舞台で見て見ることをオススメします。

--back--home--


このホームページのホストは GeoCitiesです無料ホームページをどうぞ