Apple/東芝EMI TOCP-8027,28 【3rd album】
All Things Must Pass
1970
I'd Have You Anytime
My Sweet Lord
Wah-Wah
Isn't It A Pity (version one)
What Is Life
If Not For You
Behind That Locked Door
Let It Down
Run Of The Mill
Beware Of Darkness
Apple Scruffs
Ballad Of Sir Frankie Crisp (Let It Roll)
Awaiting On You All
All Things Must Pass
I Dig Love
Art Of Dying
Isn't It A Pity (version two)
Here Me Lord
Out Of The Blue
It's Johnny's Birthday
Plug Me In
I Remember Jeep
Thanks For The Pepperoni

<解説>
 前2作が実験的なインストゥルメンタル・アルバムであった為、このアルバムをジョージの実質的ソロ第一作目と見るのが一般的となっている。
 アルバムは、シングルカットされた"My Sweet Lord"とともに全米・全米ともトップを独走し、3枚組みという大作でありながら、ほかのメンバーのソロ作のみならず、ビートルズの"Let It Be"さえも上回る評価と成功を得ている。
 収録曲のほとんど全てはビートルズ時代に作られており、ビートルズのアルバムではジョージの曲は2曲まで、という暗黙の制限ゆえに押し込められていたフラストレーションを、ジョージはここで一気に吐き出したかのように見える。
 しかしビートルズ時代に作られた曲で、ソロになってから発表された曲はこのアルバム収録のものだけでなく、
"Try Some Buy Some"("Living in The Material World"収録)
"You"("Extra Texture"収録)
"Woman Don't Cry For Me"("Thirty-Three & 1/3"収録)
"Beautiful Girl"("Thirty-Three & 1/3"収録)
"See Yourself"("Thirty-Three & 1/3"収録)
"Not Guilty"("George Harrison"収録)
"Circles"("Gone Troppo"収録)
など数多く存在し、加えて他人に提供した曲、いまだ未発表の曲を加えると膨大な数に及ぶ。つまり持っていた曲を全て吐き出した訳ではなく、その中から取捨選択したものだけもでこれだけの大作になるという、ジョージのフラストレーションの大きさを物語るアルバムでもあるのである。
 ところで、ジャケットであるが、日本のCDでは何故か単色刷りのざらっとした感じのジャケットになってしまっている。CDを持っている人は上のLPの写真と比べてみて欲しいが、この美しいジャケットデザインがあのような形で現在で回っている事に憤りを感じる。輸入CDではLPと同じデザインになっているものもあるので、これから買おうという人には輸入版を選んでもらうのもいいかもしれない。



gn RECORDS/東芝EMI TOCP-65547,48 【3rd album (remastered)】
All Things Must Pass 〜new century edition〜
2001
I'd Have You Anytime
My Sweet Lord
Wah-Wah
Isn't It A Pity (version one)
What Is Life
If Not For You
Behind That Locked Door
Let It Down
Run Of The Mill
I Live For You*
Beware Of Darkness*
Let It Down*
My Sweet Lord(2000)*
Beware Of Darkness
Apple Scruffs
Ballad Of Sir Frankie Crisp (Let It Roll)
Awaiting On You All
All Things Must Pass
I Dig Love
Art Of Dying
Isn't It A Pity (version two)
Here Me Lord
It's Johnny's Birthday
Plug Me In
I Remember Jeep
Thanks For The Pepperoni
Out Of The Blue

*bonus tracks

<解説>
 ビートルズやジョン・レノンのデジタル・リマスターCDが話題を呼ぶ中、"All Things Must Pass"30周年を記念して発売されたデジタルリマスター版。
 まず目をひくのが、明らかにレコードのボックスセットを意識して作られた紙製のボックスと、インナーのこれまた紙ジャケのCDケース。そしてなにより水彩画風に着色されたジャケットが異彩を放っている。ちなみに元の写真に色付けしたわけではなく、別の写真に色をつけてある。(ジョージの目線が違う)
 このジャケット写真は、ボックスのジャケット、CD1の、CD2のジャケット、ブックレットの順に少しづつ背景に鉄筋コンクリートのビル、黒煙を吐き出す工場、高架の道路などが増えていくという指向になっている。環境問題に対する警告にもなっているのだろうが、ここまで極端にやられると逆にアホらしくて笑えてくる。
 今回の目玉には、ジョージのCDでは初となるボーナストラックの追加がある。海賊盤ではおなじみの未発表曲"I Live For You"と、ベーシックトラックのみを残して新たに録音し直した"My Sweet Lord(2000)"が目をひくが、それよりも"Beware Of Darkness"のアコースティック・デモバージョンが素晴らしい。(これも海賊盤ではおなじみなのだが…)
 デジタル・リマスターされて、もともとウォール・オブ・サウンドによるアレンジでこもったような印象を受けるアルバムだったが、ウォール・オブ・サウンドの壮大さを残したまま音がクリアになっているのが有り難い。なによりアコースティック・ギターに瑞々しさが生まれているのがいい。



◆コード譜◆
I'd Have You Anytime
My Sweet Lord
Run Of The Mill
Beware Of Darkness
The Ballad Of Sir Frankie Crisp (Let It Roll)
Awaiting On You All
Art Of Dying
I Live For You