ジョージ入門
Introduction of George Harrison.

 ソロのジョージに触れたことない人に、薦めるとすればどのアルバムだろう?

 意外にこの問いに答えるのは難しい。まず真っ先に思い浮かべるのが、大ヒットした"All Things Must Pass"か"Cloud Nine"だろうけど、この2つがジョージの音楽を代表するかと聞かれれば、それは否と答えるしかない。
 そして2枚あるベスト、これは断固として避けるべき。特に"Best Of Dark Horse 1976-1989"は初心者には厳し過ぎるし、選曲もベストとは言い難い。

 たしかにこれらは売れ筋という点では飛び抜けている。が、こう言っては悪いが、それこそ他のミュージシャンの名作といわれるアルバムと並べてみると、べつに特別突出した存在でもなく、ミュージックライブラリの一角を占めるに過ぎないだろう。
 これらを薦めたところで、ジョージにハマってくれるとは思い難い。かといって、いきなり"George Harrison"や"Gone Troppo"は初心者にはちょっと荷が重すぎる。そこでズバリ、

"Living In The Material World"、だろう!

 でもこれも結構荷が重い(苦笑)。だけどもう、丸ごとジョージワールド。しかも絶品の。おとなしめの曲が多いけど、だまされたと思って2、3日エンドレスで流しつづけてください。
 そしてハマリかけてきたなと感じたら、次に"Cloud Nine"、 "George Harrison"、 "All Things Must Pass"、 "33 & 1/3"と人気どころを一気に、でもじっくりと聴いてもらったら、仕上げに"Gone Troppo"、 "Extra Texture"で涙してもらいましょう!

 トラベリング・ウィルベリーズや、上に挙げなかった"Dark Horse"、 "Somewhere In England"はどっぷり漬かってからのほうがいいだろう。(最初にウィルベリーズの"Vol.1"から入る手もあるが、他のメンバーの方に浮気される心配がある)
 ビートルズ時代のソロ名義の2枚、"Wonderwall Music"と"Electric Sound"はコレクターズ・アイテムとしては有効ですけどそれ以外の目的ではどうも…
 それよりも、アルバム未収録の3曲、"Sat Singing"、 "Flying Hour"、 "Lay His Head"はどんな手を使ってでも絶対聴いてください。絶対です。

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 個々のアルバムの内容についてはアルバム紹介を参照してください。