白い家
白い家の前を通る度 想い出すの
匂いがした タバコの香り
いつも買わされた あの味がする
匂いがした 麦わら帽子
薄く覗いてた 顔が見えない
窓から伸びていた彼の足
日を追うごとに細くなっていた
声が聞こえた 笑い声だけ
何故だか何故だか 泣いてしまうの
布団の下の彼の腕は
いつしか見えなくなってしまった
想い出す 想い出す 想い出す
体の全てで想い出してく
黒く焼けた肌はもうない
白く透明な肌ももうない
あるのはただ
あるのはただ
あの人の 匂いだけ。
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