蛆虫

誰かを虐めることを生き甲斐とする僕の身体は
蛆虫たちで覆われていました。
払い除けようと頑張ったけど
僕の汗腺から次々と彼らは湧いてくるのです。

「殺さなきゃ」
と思いました。
「殺らなきゃ殺される」
と思ったからです。

ふと気付くと
蛆虫たちは僕の涙腺に潜り込みました。
痛くて痛くて痛くて痛くて
顔もしらないママの名を叫び
涙が後から後から溢れていました。


だんだん慣れた僕は蛆虫たちにこう尋ねました。

「蛆虫君、どうして僕の躰に憑くの?」
「何言ってるの?君は気付いてないのかい?」

彼は言いました。

「蛆虫は君なんだよ。」


あぁ・・・本当だ。
何故気付かなかったんだろう?
随分昔からこの躰だったのに。

僕の躰はまぁるくなって蛆虫らしく潰されました。



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