イングランド England
lion
World Cup 2002 日本へ

今年の日韓ワールドカップを、いろいろな意味で楽しましせてくれそうなイングランドに注目ですよ。
■獅子たちの戦い
 フランスワールドカップ98欧州予選。イングランドは変わったようだ。beckham off 伝統とも言えるべきロングボールをゴール前に放り込むスタイルとの決別。繊細な戦術を兼ね備えた22頭のライオンは欧州予選にてアズーリを退け、フランスワールドカップの切符を手にした。イングランドにとってイタリア90以来のW杯出場。本大会ではイングランドの象徴ポール・ガスコインを欠いたチームであったが、ワンダーボーイことマイケル・オーウェンや、キャプテンのアラン・シアラーの活躍で一次予選突破。
 しかし、綺麗なバラにはトゲがあるもの。宿敵アルゼンチンとの一戦は好調ベッカム同様チームの調子も悪くなかった、ベッカムがシメオネに倒される前までは…(ベッカムは転倒後、側にいたシメオネにヒールキックを見舞った。当然報復行為として退場処分)。この47分の報復行為によりベッカムが居なくなったイングランドはPKの末に敗れてワールドカップから消えてしまった。

 日韓ワールドカップ2002欧州予選。同グループには宿敵のゲルマン魂ドイツ。予選前半のイングランドは不振を極め聖地ウェンブレーでドイツに敗れた後にキーガン監督が辞任。1対5新監督はスウェーデン人のスベン・ゴラン・エリクソン監督、イングランド代表監督としては初の外国人監督らいしい。監督交代によって息を吹き返したチームに待っていたのは首位ドイツとの決戦。ドイツはこの一戦に勝てばW杯予選突破であった。決定敵地ドイツでの試合は絶好調のマイケル・オーウェンのハットトリック(しかもカーンから・・・)により快勝し、ついに得失点差で予選グループトップに。
 しかし、本当のドラマは欧州予選最終戦に待っていた。試合終了間際ゴール前でのフリーキック、同時刻に行われていたドイツが引き分けたため1−2と負けていたイングランドは、引き分け以上でなければ本大会出場を逃しプレーオフという場面であった。キッカーはフランスワールドカップでの一級戦犯デヴィッド・ベッカム。チームのキャプテンに成長したベッカムの右足から蹴り出されたボールは壁を越え相手ゴールのネットに突き刺さる。ベッカムの劇的なゴールによりイングランドは引き分けに持ち込み、ワールドカップ出場の切符をつかむことが出来た。あっぱれベッカム!)同組でプレーオフに廻ったドイツも、シェフチェンコ率いるウクライナを破り本大会出場!

ワールドカップ出場を劇的決めたイングランドではあるが、本大会一次予選では見事に、アルゼンチン・ナイジェリア・スウェーデンといった死のグループと呼ばれるF組に入ってしまったが・・・・

■システム
 代表監督スヴェン・ゴラン・エリクソンが採用する4−4−2のシステムは、イングランドの多くのクラブが使っているオーソドックスなフォーメーションでもある。その根幹を成すのはミッドフィールド。ディフェンシブハーフを2枚並べ、左右に一枚ずつサイドハーフを置く。前述したように、中盤をほぼフラットに4枚ならべるこのシステムは、マンチェスター・ユナイテッドをはじめアーセナル、リーズなど多くのクラブが採用している。
 ディフェンシブハーフを2枚並べるこのシステムでは日本でよく使われるようなトップ下やフランスのジダン、イタリアのトッティに代表されるような「司令塔」はいない。。イングランドでは、中盤とFWの間のスペースを利用してFWが「降りて」クサビに入る、またディフェンシブハーフがドリブルで「上がる」、そういう上下動を繰り返しながら相手を崩していくのが主流だ。豊富な運動量、正確なクロス、そして高いシュート能力。全員がその能力を兼ね備えているからこそ生まれる高い次元での融合が、エリクソンが採用する4−4−2のシステムである。

■選手
デヴィッド・ベッカム David Beckham
世界屈指のフリーキッカー。2002年W杯仕様と呼ばれるフリーキック、スライダーシュートのキレはスゴイ。
右足から正確無比に放たれるボールは多くのチャンスを演出し、ピンポイントのアーリークロスは見ている者を魅了する。
自慢のサラサラヘアを突然スキンヘットやモヒカンヘアにし、英国中の野郎どものヘッドをサラサラヘアから三分刈りやモヒカンにした男(最近、少し伸びた髪をまた中央に寄せ始めた・・・日本にはモヒカンで来るのかな?)元スパスガールズの愛妻ヴィクトリアとのバカップルぶりでも世間を賑わす。
98年ワールドカップではアメリカにヴィクトリアと亡命?するほどの失態を演じた彼は、2002年大会ではキャプテンとして過去の汚名返上を狙う。

マイケル・オーウェン Michael Owen
97〜98 98〜99 プレミアリーグ得点王
2001年バロンドール
ワンダーボーイ・オーウェン、98年フランスW杯では途中出場した対ルーマニア戦で同点ゴールを決め、決勝トーナメント、対アルゼンチン戦では、50メートルをドリブル突破しての歴史に残るスーパーファインゴールを決めた。
彼の持味は素早いレスポンス、圧倒的な加速力から相手DFを抜き去るドリブルテクニック。そして才能あふれるシュートセンスで、相手ゴールのネットを揺らす。ワールドカップ2002欧州予選では、ドイツ戦でハットトリックを決め世界中をアッと言わせた。

ポール・スコールズ Paul Scholes
「右足、左足、ペナルティエリアの外から、ゴールエリアの中から、ボレー、ハーフボレー…。彼はその全てを完璧に打てる。」
振り向きながらのトラップ、ミドルレンジのパスの正確さ、そして広い視野。大げさな言い方になるが、スコールズのボールタッチの回数はそのままイングランドがどれだけ相手陣内に押し込んでいるかと同義であると言っても過言ではない。素早いプレスの中で、ボールとの距離、タイミングを瞬時に計り、確実に枠を捕らえる高いシュート能力、コーナーキックのこぼれ玉をダイレクトでシュートさせたら右に出るものはいない。
37キャップで13得点は現役の代表ではつい最近マイケル・オーウェンに抜かれるまで1位だった。

スティーブン・ジェラード Steven Gerrard

■2002 World Cup Squad
Seaman - #1 (Arsenal), Martyn - #13 (Leeds United), James - #22 (West Ham United), Ferdinand - #5 (Leeds United), Campbell - #6 (Arsenal), Southgate - #16 (Middlesbrough), Ashley Cole - #3 (Arsenal), Bridge - #14 (Southampton), Mills - #2 (Leeds United), Brown - #12 (Manchester United), Keown - #15 (Arsenal), Beckham - #7 (Manchester United), Scholes - #8 (Manchester United), Dyer - #23 (Newcastle United), Sinclair - #4 (West Ham United), Butt - #21 (Manchester United), Hargreaves - #18 (Bayern Munich), Joe Cole - #19 (West Ham United), Owen - #10 (Liverpool), Heskey - #11 (Liverpool), Vassell - #20 (Aston Villa), Fowler - #9 (Leeds United), Sheringham - #17(Tottenham Hotspur). Standby: David Dunn, Alan Smith.

戻る