甲斐よしひろが選んだ100冊
#11−#20


「悪党パーカー 人狩り」 リチャード・スターク

 「パーカーには、何か行動し、争い、無理押しする相手さえいればよかった。」
 名前の前に「悪党」とつくだけのことはある。手段は選ばない。
 ただ、強引にコトを運びはするが、そのためには最大限に頭を働かせている。 そこも印象に残った。
 裏世界の人間たちの動きが興味深く、楽しく読みすすんだ。満足のいく展開で、 終わり方も好きや。
 回想シーンがうまく挿入されている。少しずつ事情がわかっていく書き方もいい。

 あとがきを読むかぎり、このシリーズは続編もおもしろそうだ。まだ見ぬ好脇役も いるらしい。
 1997年には、23年振りに第17作が刊行され、悪党パーカーは復活を 果たしたということだ。

 この本は2度映画化されている。それを見るのが楽しみや。
 「ポイント ブランク」は、訳者の小鷹信光が、「完璧な仕上がりの映画」と 言っている。
 「ペイバック」では、メル・ギブソンが冷酷非情なパーカーをどんなふうに 演じてるのか、見物やなあ。

(ハヤカワミステリ文庫)


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