「パーカーには、何か行動し、争い、無理押しする相手さえいればよかった。」
名前の前に「悪党」とつくだけのことはある。手段は選ばない。
ただ、強引にコトを運びはするが、そのためには最大限に頭を働かせている。
そこも印象に残った。
裏世界の人間たちの動きが興味深く、楽しく読みすすんだ。満足のいく展開で、
終わり方も好きや。
回想シーンがうまく挿入されている。少しずつ事情がわかっていく書き方もいい。
あとがきを読むかぎり、このシリーズは続編もおもしろそうだ。まだ見ぬ好脇役も
いるらしい。
1997年には、23年振りに第17作が刊行され、悪党パーカーは復活を
果たしたということだ。
この本は2度映画化されている。それを見るのが楽しみや。
「ポイント ブランク」は、訳者の小鷹信光が、「完璧な仕上がりの映画」と
言っている。
「ペイバック」では、メル・ギブソンが冷酷非情なパーカーをどんなふうに
演じてるのか、見物やなあ。
(ハヤカワミステリ文庫)