甲斐よしひろが選んだ100冊
#21−#30


「ゴッドウルフの行方」 ロバート・B・パーカー

 スペンサー・シリーズ第1作。
 「必要以上に自分のウィットをもてあそぶ傾向」があり、体を鍛えていて、 料理を作るのが好きなスペンサーが、初めて読んだ頃は新鮮やった。シリーズを 読み進んだ今は、それらの特徴が当然だと感じられる。
 「ミセス・ロビンスン」の意味は、高校生のときにはわからなかったはず。 まだ「卒業」の映画を見てなかったから。

 この本のスペンサーについては、二つの見方があるようだ。 スーザンやホークがいない分その個性が堪能できるという意見と、まだ性格がかたまっ てなくてその後のスペンサーとは全然ちがうという意見だ。
 僕にはスペンサーそのものだと思えた。決して女性に手が早いとは思わない。

 気に入った人物は、アイリス・ミルフォド。たくましい大人や。捜査の鍵も握る。
 もちろんクワークも。彼のすごさ、スペンサーとの違いと距離感が、 しっかり描かれている。
 悪役はほんまに最低のやつ。自分がかわいいだけのくせに、理想だ何だと 聞こえのいいこと言いやがって。おのれが仲間にやったことは棚上げとは。 肝心なとき、お前に何ができた?
 ジュディの姿が印象に残る。彼女は愛をしっていた。ほんとうに素晴らしい 人だ。

 スペンサー、かなりのピンチやった。体はこういうときのために鍛えるのだな。


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