スペンサー・シリーズ第1作。
「必要以上に自分のウィットをもてあそぶ傾向」があり、体を鍛えていて、
料理を作るのが好きなスペンサーが、初めて読んだ頃は新鮮やった。シリーズを
読み進んだ今は、それらの特徴が当然だと感じられる。
「ミセス・ロビンスン」の意味は、高校生のときにはわからなかったはず。
まだ「卒業」の映画を見てなかったから。
この本のスペンサーについては、二つの見方があるようだ。
スーザンやホークがいない分その個性が堪能できるという意見と、まだ性格がかたまっ
てなくてその後のスペンサーとは全然ちがうという意見だ。
僕にはスペンサーそのものだと思えた。決して女性に手が早いとは思わない。
気に入った人物は、アイリス・ミルフォド。たくましい大人や。捜査の鍵も握る。
もちろんクワークも。彼のすごさ、スペンサーとの違いと距離感が、
しっかり描かれている。
悪役はほんまに最低のやつ。自分がかわいいだけのくせに、理想だ何だと
聞こえのいいこと言いやがって。おのれが仲間にやったことは棚上げとは。
肝心なとき、お前に何ができた?
ジュディの姿が印象に残る。彼女は愛をしっていた。ほんとうに素晴らしい
人だ。
スペンサー、かなりのピンチやった。体はこういうときのために鍛えるのだな。