オリックスVS日本ハム 5月19日(日) グリーンスタジアム神戸

 今日は、兵庫県下の大学生・地元の方々と交流する、「学生交流DAY」。 イベント目白押しということで、前々から楽しみにしていた。ところが、あいにくの雨。 フリーマーケットは中止になってしまった。
 しかし、試合は見ることができた。雨もやんできている。
 オープンな雰囲気のゲートには、グリーンのジャケットと帽子姿のおじいさん たち。今日もシルバースタッフの方がチケットをもぎってくれる。チケットに折り目を つけて渡すと、「ありがとうございます。切りやすいです」とにっこり。いつもながら 感じがいい。
 「学生交流DAY」のうちわと、プレゼントの当たる「ストラックアウト  ジャンボくじ」を手渡された。

BW
(遊)金子   1(右)葛城
(二)奈良原   2(二)大島
(一)小笠原   3(中)
(三)田中幸   4セギノール
(左)オバンドー   5(遊)進藤
DTクローマー   6(一)シェルドン
(右)野口   7(左)塩谷
(捕)実松   8(三)佐竹
(中)井出   9(捕)三輪
(投)ミラバル   (投)

 ファイターズのオーダーを見てびっくり。捕手の野口がライトを守るのか。 左投手用の打線とはいえ。まあ、その分、実松のプレーを見る楽しみもできた。

 3塁側2階席に、「LOVELY 29 宇宙」の横断幕が見える。芝草はここ 2試合、抑えとして起用されている。
 セギノールへの声援が多い。開幕当初は結果を出せなかったが、このところ ホームランを量産。今やローズと並んでホームランダービートップやもんなあ。

 1回表 奈良原のレフトフライを、塩谷がファインプレー。いきなり球場 が沸く。
 小笠原はレフト前ヒット。左投手のときは流すバッティングが多いんかな。 ほんまにうまい。
 田中のサードゴロを佐竹がエラーし、2死1・2塁。しかし、オバンドーは三振 で無得点。

 4回表 先頭の小笠原が、今度はセンター前ヒット。とにかくよく打つ。 今年僕が見に来た試合では、何と9打数8安打2ホーマーである。
 ここまで両軍通じてヒットを打ったのは小笠原だけ。ミラバルは四球1つのみの ノーヒットピッチング。具も調子はいい。この無死1塁も、4番田中幸キャッチャー ファールフライ、5番オバンドー三振、6番DTクローマー三振で、難なく切り抜けた。

 5回裏 ミラバルは相変わらずノーヒット投球を続けている。スピードは 150キロ出てるし、カウントを悪くすることさえほとんどない。オーロラビジョンに 映る顔はジャン=クロード・ヴァン・ダムに似ていて、妙に親近感も覚えた。
 この回は進藤、シェルドンを連続三振。4回のセギノールから数えると、三者 連続や。これはひょっとしたらノーヒットノーランを見ることができるかもしれない。 谷もセギノールも抑え込まれてるし。先週トリプルプレーを見て、今週はノーヒッター やったら、めちゃめちゃうれしいなあ。
 しかし、2死から塩谷がレフト前ヒット!ノーヒットノーランはなくなった。 それまで静かだった球場の右半分が、大きな拍手と歓声を送る。今日は塩谷のファイン プレーから始まったし、塩谷がポイントになるのかもしれんなあ。
 佐竹が四球を選び、2死1・2塁。ミラバル、この試合初のピンチ。
 しかし、ここは三輪をセカンドゴロに仕留めた。

 5回を終わってのインターバル。ブルーウェーブにもヒットが出て、 いよいよ後半は試合が動くぞ、という雰囲気が球場を包む。
 ライトのファールグラウンドで、リプシー(ブルーウェーブのマスコット・ 女の子)が、9つに分かれた的に向かってボールを投げ始める。リプシーの投球が 当たった数字が、「ストラックアウト ジャンボくじ」の当選番号になるのだ。
 リプシーの中にはやはり女の子が入っているのだろうか、ボールが的まで 届かなかったりする。「もっとしっかり投げてくれな、俺の持ってる番号のとこへボール 行けへんやん」と、ちょっとやきもき(笑)。
 最後の1球はネッピー(ブルーウェーブのマスコット・男)がリリーフして 投げた。僕は結局下1桁も当たらず。

 6回裏 先頭の葛城が2塁内野安打。大島はバントを失敗し、打って出る かと思ったが、スリーバントを成功させた。谷は四球で、1死1・2塁。
 ミラバルとセギノールの対決。セギノールは今日2三振だ。しかし、この打席は ボールを捉えた。打球はセンターへ。おおっと思わせたが、スタンドへは届かず。 センターフライ。
 進藤もショートゴロ。依然として0−0の投手戦が続く。

 7回表 野口が今日2本目のヒットをライトへ。打撃を買われただけの ことはある。
 実松は、これまた今日2本目の送りバント。佐賀学園時代から評判だった バッティングを見たかったが、この展開では仕方がない。
 1死2塁の先制機。井出はショートゴロ。そして、金子は高い球を見逃し三振。 新ストライクゾーンや。金子はプロ入り以来、僕が見に来たときは必ずヒットを打って たと思うが、今日はまだノーヒット。

 ブルーウェーブ、ラッキー7の攻撃の前に、ネッピーとピクシーがビクトリー ダンス。今日は兵庫の大学のチアリーダーたちも同じ振り付けで踊り、盛りあげてくれた。

 7回裏 シェルドンがレフト線二塁打。塩谷は、ここでは送りバント。 ミラバルは初めて3塁に走者を背負った。
 佐竹の代打に、高見沢が登場。石毛監督によく使われている若手の左打者だ。 けれど、ミラバルは簡単に三振を奪う。2死3塁。
 続いての代打は、ベテラン藤井。球場が沸く。人気あるのだ。しかし、ファースト ゴロに倒れた。

 具もミラバルも8回を三者凡退に抑え、試合は0−0のまま、9回へ。

 9回表 何と具が交代した。昨年の新人王、リリーフエースの大久保が マウンドへ。具は8回を5安打1四球無失点。ナイスピッチングやった。9回表の投球 も見たかったな。
 とはいえ、大久保の球にも興味津々。大久保は、オバンドーのバットを 折ってサードライナーに打ち取るなど、3人で片付けた。

 9回裏 セギノールからの打順。ライト線へ鋭いライナー。伸びた打球は 右に切れていきながらも、ラインの内側に落ちた。二塁打。きれいなライナーやった なあ。ちょうどクリケットピザを買いに立ってて、真後ろから見ることができた。 ドームとちがって、席を離れて動いてるときもグラウンドが見えるのがうれしい。 無死2塁。代走に後藤。
 5番進藤。千葉ロッテ戦のサヨナラヒットを、半月前に見ている。だが、ここは 敬遠。無死1・2塁。
 さあ、どうする?打席は6番シェルドン。打たせるのか、バントの上手い選手を 代打に送るのか。石毛監督の作戦は、シェルドンにバントやった。大きな体をかがめて、 ミラバルの前に無難にバント。成功。1死2・3塁。ベンチに戻ったシェルドンを、 選手たちがハイタッチで迎える。
 打席は塩谷。セギノールが二塁打を打ったときから、塩谷が決めるのかもという 気がしてた。この試合、塩谷で始まって塩谷で終わるのか。だが、この形になったら 当然敬遠や。1死満塁。
 代打から守備についていた高見沢に、2度目の打席がまわってきた。内野は もちろん前進守備。ホームゲッツーを狙う。オバンドーに代えてレフトに森本が入る。 ライトはすでに野口から中村に代わっている。完全に守りを固めたファイターズ。
 僕は熱投を続けてきたミラバルを応援していた。これだけのピッチングをし、 すごいボールも見せてくれた。勝ち投手になってほしい。この絶体絶命のピンチを 脱してくれ。
 高見沢は今度こそ球に食らいつこうとする。しかし、ミラバルは三振に切って 取った!行けるぞ!ツーアウト。
 8回からマスクをかぶっていた日高がバッターボックスに。内野は定位置に戻る。 まだ球は走ってる。打ち取れるぞ、ミラバル。
 日高は引っ張った。打球は一二塁間へ。小笠原が、奈良原が、追いつけない。 ライト前へ抜けていく。サヨナラヒット。スタンドに、ブルーウェーブのベンチに、 歓喜が爆発。ブルーウェーブの選手たちが、1塁の日高のもとへ駆け寄って行く。僕は ミラバルを見ていた。ほんまによう投げたで。
 と、いきなりミラバルが1塁方向へ少し走った。一瞬なぜかわからなかったが、 動きから察するに、ライトの中村がイチかバチかライトゴロ狙いで1塁に送球しようと したようだ。実際にボールを投げたのかもしれない。ミラバルはとっさにカバーリング に走ったのではないか。しかし、ライトゴロが成立するはずもなかった。ファーストの 小笠原は、ベースから少し離れた位置に、精魂尽き果てた風情でへたり込んでいた。

 今日のMVPはミラバルや。負けたチームから選ぶのは、 98年にロッテが17連敗した試合の ジョニー以来や。 ミラバルは、それだけのピッチングやった。今日誰よりも感動させ てくれた。記録より記憶、勝敗よりも感動や。

 日高のヒーローインタビューを見終えて、帰路につく。小さな女の子がネッピーと リプシーに向かって、「おにんぎょさん、バイバイ!おにんぎょさん、また来るからね!」と 叫んでいた。おにんぎょさんて(笑)。めっちゃかわいらしかったなあ。

   0    0    0    0
BW   0    0    0 1x   1x

勝 大久保(1勝1敗7S) 敗 ミラバル(5勝1敗)
MVP ミラバル(F)
優秀選手 小笠原(F) 具(BW) セギノール(BW) 日高(BW) 塩谷(BW)
ファインプレー 塩谷(BW)


[HOME] 「野球の部屋」 次の観戦記