2005年 VIDEO・DVD感想

 特に飛び抜けて大好きな作品にだけ、星をつけています。


10日間で男を上手にフル方法 (2003年 アメリカ)
 ドナルド・ペトリ監督
 ケイト・ハドソン マシュー・マコノヒー キャスリン・ハーン アニー・パリッセ ベベ・ニューワース

 ラストのセリフが効いている。いちばん幸せなシーンの、何でもない言葉が伏線に なっていたとは。
 ケイト・ハドソンは、どんな格好でもどんな髪型でもきれいやな。ヘルメットさえ 似合ってる。顔立ちにもオリジナルの魅力があるし。
 それにしても、デートで男を怒らせる方法のキツいこと。これじゃあ僕は1日も もてへんな。スタジアムや映画館であの態度はないやろう。
 失恋したミシェルのその後もいいね。
 
「デンジャラス ビューティー」 の監督だったのか。また楽しませてもらいました。


50回目のファースト・キス (2004年 アメリカ)
 ピーター・シーガル監督
 アダム・サンドラー ドリュー・バリモア ブレイク・クラーク ロブ・シュナイダー ショーン・アスティン

 期待するのはもちろん 「ウェディング シンガー」なのだ。アダム・サンドラーでドリュー・バリモア やねんから。その思いを裏切らない映画やった。クライマックスもラストも好き。 切なくていいのだ。恋人の存在って、生き甲斐になるやんなあ。
 アダム・サンドラーの真摯なセリフ。髪に花を飾ったドリュー・バリモアの姿には やられてしまう。
 2人の周りの人々もいいねんな。爆笑に至らないくだらない系のギャグが多いねん けど、ユーモアに包まれてるような雰囲気で見ていられる。脳ネタはきわどいと感じられ たけど。いちばん笑ったのは、バッテリーのシーン。
 セイウチが信じられないくらいの動きを見せる。
 「アニマルマン」の ロブ・シュナイダーがウーラ役で出演。ダン・エイクロイドも。特にロブ・シュナイダー はDVDの特典映像で大活躍。
 スパムってもうみんなに知られてるのかな。子どもの頃、よく沖縄から小包で缶詰 を送ってもらった。神戸の野球場でも「スパムむすび」っていうおにぎりになってるし。 定着してきてるのならうれしい。
 「シックス センス」のネタバレが あるので注意。


キューティーハニー (2003年 日本)
 庵野秀明監督
 佐藤江梨子 村上淳 市川実日子 及川光博 片桐はいり 小日向しえ 新谷真弓 篠井英介 手塚とおる

 「キューティーハニー」は思い出深い作品だ。幼稚園の頃、近所の女の子の家で、 数人の女の子といっしょにTVアニメを見たことがあった。しかし、ハニーフラッシュの 変身シーンを見ていた僕の顔が、「あまりにもにやにやしすぎ」「やらしい」と糾弾され、 大騒ぎになって追い出されてしまった。永井豪の原作マンガ単行本も持っていた。 つまり、僕は幼くしてハニーのお色気にやられていたのだ。

 主演がサトエリだと聞いた瞬間、ハニーフラッシュでの露出には期待できないと 落胆した。サトエリが脱ぐわけないもんな。キューティーハニーの衣装にもがっかり。 本来はもっと薄いレオタードみたいなののはずやのに。
 不安いっぱいで見始めると、開巻から下手なコントとタイアップの垂れ流し。 サトエリのアクション、全然見られへんやん。サトエリの動きが映っては、戦闘員が 飛んで行く画面に切り換わるだけ。
 ハニーはかっこいいはずが、軽いを通り越してノーテンキ。バレバレの変装も 情けないかぎり。おにぎりの設定はひど過ぎる。
 また、変身後のハニーはあまり色気がない。実写で赤い髪はつらかった。
 ハニーフラッシュはやはりこの程度か。ハニーの衣装はどれもだめ。冒頭の走る シーンがいちばん色っぽかった。サトエリの下着姿に勝る衣装なし。
 警部のキャラの薄っぺらさに脱力。何でも自分でやることや泣かないことと、 命の恩人にお礼を言わないことは別でしょう。
 パンサークローの面々からも色気が奪われている。敵役までがグラマーな女性 であることも、魅力のひとつやったのに。大体、パンサークローに男は戦闘員だけで いいねん。出てきた時から予想のつくセリフを最後に言う執事、あんなやつ必要ない。 シスター・ジルが谷間も見せず、あの顔あの姿で男が演じるなど言語道断。
 主題歌も色っぽかったのに、かっこよくしてしまって。紅白でモーニング娘。の 誰かが歌ったやつの方が魅力的やった。

 原作マンガやアニメに失礼と思えへんのかな。ただかわいい女の子と遊びたかった だけなのかとさえ思えてしまう。この話が「キューティーハニー」である必然性はない。 こういうのがやりたければ、「おにぎりロボット エリコ」とでも タイトルつけりゃよかったんや。
 結局、よかったのは変身前のサトエリのきれいさだけ。すなわち、映画としての よさは全く感じられなかった。これならサトエリのDVD見てた方がよっぽどいいや。


下妻物語 (2004年 日本)
 中島哲也監督
 深田恭子 土屋アンナ 宮迫博之 樹木希林 篠原涼子 阿部サダヲ 岡田義徳 小池栄子 荒川良々

 笑えて、泣けて、燃えたぎる。心と涙腺にぐっと来る。
 オリジナルの人生を。これは
甲斐が歌を通して、言葉を 駆使して、僕らに伝えてくれたテーマじゃないか。
 たしか何かのハードボイルド小説にも書かれてたけど、「人」という漢字は、 人間が足で大地を踏みしめて立っているところからできたんやんな。支え合ってるんだ なんて言ったのは、金八先生あたりか?桃子はちゃんと一人で自分の足で立っている のだ。
 土屋アンナ最高!コンビニであの人を見てるときの生き生きした表情。 クライマックスで吐くタンカは、ああいう組織についてずっと思ってた疑問をズバリ 突いてて、痛快や。
 深田恭子もがんばってる。こんなにいいと思ったのは初めて。腹をくくった瞬間の 第一声、ええで。
 予告編を聞いたときの直感を信じて、あるいは原作者が嶽本野ばら(学生の頃 買ってたアルバイト情報誌「an」関西版に独特の文章を書いていた)だと知ったときに、 映画館へ走るべきやったのだ。そうしてたら間違いなく去年の僕のベスト映画になって いただろう。
 こういう映画をこそ、世界へ送り出してほしい。


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