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| 1.I Saw Her Standing There | 8.Love Me Do |
| 2.Misery | 9.P.S. I Love You |
| 3.Anna [Go To Him] | 10.Baby It's You |
| 4.Chains | 11.Do You Want To Know A Secret |
| 5.Boys | 12.A Taste Of Honey |
| 6.Ask Me Why | 13.There's A Place |
| 7.Please Please Me | 14.Twist And Shout |
| 発売日 | 1963.3.22.(英) |
| プロデューサー | ジョージ・マーティン |
| レコーディング | 62.9.11.(8、9) 62.11.26.(6、7) 63.2.11.(6〜9を除く) |
| 参加ミュージシャン | ジョージ・マーティン(ピアノ) アンディ・ホワイト(ドラム:8,9) |
| 手持ちのCD | CP32-5321(東芝EMI)*mono |
| 購入時期 | 1988年初頭 |
| ビートルズの記念すべきデビュー・アルバム。セカンド・シングル7:Please Please Meが初の全英No.1に輝いたことを受けて発売された。
当時、まだ新人であったためスタジオを長時間使えなかったこと、プロデューサー・ジョージ・マーティンがライブの雰囲気を再現したかったこと、などもあって、既にシングルとして
発売されていた6〜9を除く全10曲を63年2月11日のたった一日で、しかも、オーバーダビングもほとんど行わない、スタジオ・ライブ
形式でレコーディングされた。そんなこともあり、サウンドは至ってシンプルでストレートな内容になっている。まだ、R&B(リズム&ブルース)やR&R(ロックン・ロール)
などの、彼らにとってのルーツともいえる音楽の影響が強く、オリジナリティはあまり感じられない。しかし、デビュー・アルバムにして全14曲中8曲がオリジナルというのは、当時としては
異例なことであったし、カバーソングの選曲のセンス、アレンジのセンスなどは十分に斬新で、早くもタダ者ではない、と思わせられる。 イギリスではアルバム・チャート30週連続1位。ちなみに31週目のNo.1を阻んだのはビートルズのセカンドアルバムWITH THE BEATLESだった。 |
| ビートルズ・ファンになった当初の私は、デビューからHELP!までの初期のイメージから入ったクチだった。
そんなこともあって、このアルバム、最初から好きだった。特に私とビートルズの出逢いの曲7Please Please Meを聴くのが目的でかけることが多かった。アルバムの印象としては、
「R&R色が濃い」といった感じだった。 しかし、何度も聴くうちに、印象が違ってきた。確かに、ポール作のストレートなR&Rの1:I Saw Her Standing Thereで始まり、ジョンの ハードすぎるボーカルが印象的な14:Twist And Shoutで終わる為、一見、R&R色が濃く感じられる。しかし、この2曲を除くと、 意外とおとなしめの曲が多いことに気付く。オリジナルのMisery、Ask Me Why、Do You Want To Know A Secretにそれが感じられるし、ジョンの歌うAnna、Ask Me Why、Baby It's You はある意味「渋さ」すら感じさせる。とはいえ、その「おとなしさ」は、64年以降の「アイドルっぽさ」とも、65年以降の「暗さ」のようなものとも全く異なっている。 その「おとなしさ」の要因は、「黒さ」である。といっても、ディープな「黒さ」とは違う、モータウンや、ブラック・ガール・コーラス・グループからの影響の強い「黒さ」である。 つまり、このアルバムの最大の特徴は「ガール・グループ、モータウンなどのR&Bからの影響を感じさせるサウンド」 と言うことができると思う。 もう一つの特徴は(2)解説のところで述べたように「ライブ・レコーディング」されているため、 「ライブ感覚」が感じられることだ。デビュー以前のビートルズは、過酷なライブ活動によって鍛えられてきた。 ここでの演奏は、そのことを証明するかの如く、いずれの曲も躍動感があり、ノリもよく、バンドとしての一体感もある。特に1:I Saw Her Standing There のドライブ感、リンゴの歌う5:Boysでのコーラスやシャウト・・・。そして、14:Twist And Shout・・・。 (2)解説で述べたように、わずか1日で10曲レコーディングされたその日、最後の最後に演奏されたのがこの曲だが、 ジョンの喉はすっかり潰れており、それが逆に好結果をもたらしている。これらを聴くと、デビュー以前のビートルズのライブでの姿が目に浮かぶようだ。 また、個人的にこのアルバムのよいところだと思うのは、ジョンのボーカルだ。Anna、Ask Me Why、Baby It's Youあたりのブラック・フィーリングを感じさせる渋さ、14:Twist And Shout の荒々しさなど、早くも独自のボーカルスタイルを確立しているのが分かる。ポールの方はまだボーカリストとしては未完成。とはいえ、1I Saw Her Standing Thereに顕著なはつらつとした、若さを感じさせるボーカルは 好感が持てる。ただ、この時点ではジョンの方がポールを大きくリードしているのが分かる。 今では、特別好きなアルバム、ということもないんだけれど、なぜか嫌いになれない1枚、といったところか。 |
| A.:作者、Lennon-McCartney作品の場合、大文字の方が実際の作者。カバーソングの場合はオリジナル・シンガー B.:ボーカリスト、カッコ内はコーラス、ハーモニー C.:イギリスでのシングルヒット記録。シングルB面曲はその旨記載 D担当楽器ーg:エレキ・ギター(赤字がリードギター)、ag:アコースティック・ギター、b:ベース、d:ドラム、 har:ハーモニカ、p:ピアノ 曲名の後の得点は私自身の好感度。(100点満点) *なお、名前の記述はJ:ジョン、P:ポール、G:ジョージ、R:リンゴ、GM:ジョージ・マーティン |
| A.McCARTNEY-Lennon B.P(J) C.ー D.J(g)、P(b)、G(g)、R(d) |
| ポール作のストレートなR&Rナンバーでデビュー以前からのレパートリー。いきなりのポールによるカウント、ドライブ感のある演奏でアルバムのトップを飾るにふさわしい曲。本国ではシングルカットすらされてないのに、今やR&Rスタンダードと化している。 こんなNo.1ヒット間違いなしの曲が単なるアルバムの中の1曲であるところにビートルズのすごさを感じさせる。ただ、チャック・ベリータイプの曲であるのがポールにしては意外。どうしても「チャック・ベリー=ジョン」という印象が強いもので・・・。なお、海賊盤で 62年頃のキャバーンでのリハーサルのテイクを聴くことができるが、ジョンのハーモニカ入りというレアなものである。 |
| A.McCartney-Lennon B.J&P C.ー D.J(ag)、P(b)、G(g)、R(d)、GM(p) |
| ジョンとポールの共作で女性アイドルシンガー・へレン・シャピロのために書かれた曲。しかし、悲観的すぎる詞のせいもあって彼女はレコーディングを拒否している。最初から終わりまで、ほとんどハモリもなく、 ジョンとポールがユニゾンで歌っている。その上構成もシンプルで一般に見過ごされそうな存在だけど、私はこの手のジョンとポールのユニゾンボーカルが大好きなので、無視できない。しかし、このアルバムの曲、 「ジャラン!」というギターの音で始まる曲が本当に多い。(他には11,12) |
| A.o:アーサー・アレキサンダー B.J(P&G) C.ー D.J(ag),P(b),G(g),R(d) |
| ジョンのお気に入りのソウルシンガー・アーサー・アレキサンダーのソウルバラード。何はなくとも聞き物はジョンのボーカル。ふられた男の気持ちをソウルフルに歌い上げているその声、表現力とも素晴らしく、とても当時22歳の若造とは思えない。 ちなみに、このセッションの最後から2番目にレコーディングされたそうで、適度に声が潰れているのもまた効果的。私はジョンのボーカルを堪能したい時、迷わずこの曲を聴く。 |
| A.o:クッキーズ B.G(J&P) C.ー D.J(g,har),P(b),G(g),R(d) |
| オリジナルは黒人ガール・コーラス・グループ、クッキーズで、作者はジェリー・ゴフィン=キャロル・キングのコンビ。ジョージの頼りなげなボーカルをジョンとポールがコーラスでサポート。そのジョンと ポールの上手さがジョージのボーカル以上に際立っている。しかし、ちょっと枯れた声のせいか、私は最初、ジョンが歌っていると勘違いしていた。 |
| A.o:シュレルズ B.R(J,P&G) C.ー D.J(g),P(b),G(g),R(d) |
| 黒人ガール・コーラス・グループ、シュレルズのカバー。デビュー以前は前任ドラマー・ピート・ベストが歌っていた。リンゴにとってはビートルズ加入前に参加していたローリー・ストーム&ハリケーンズ時代からボーカルをとっていた曲であった。リンゴの「カラオケ・オヤジ・ボーカル」が印象的でそれを他の3人のコーラスがしっかりサポート。 特にポールはマイクから離れたところでシャウトしまくっている。演奏もノリのよいもので、特にポールのヘビーなベースが印象的。また、間奏の前でリンゴが「オーライ、ジョージ!」と声をかけてるあたり、バンドの一体感が 感じられて好感が持てる。(歌詞カードの”Alright boys”は、とんでもないミスだ!) |
| A.McCartney-LENNON B.J(P&G) C.シングルPlease Please MeB面 D.J(ag),P(b),G(g),R(d) |
| ジョンの作品で、デビュー以前からのレパートリー。3,10あたりを意識したと思われるソウルフルなバラード。語られることは少ないけど、初期のジョンの隠れた名曲だと思う。ボーカルも渋い。 リンゴのラテン風なドラムのリズムパターンもユニークで聞き物。 |
| A.McCartney-LENNON B.J(P&G) C.シングル(63.1.11発売,全英1位) D.J(ag,har),P(b),G(g),R(d) |
| ビートルズのセカンドシングルで初の全英No.1ヒット。ジョージ・マーティンはセカンドシングル用に作曲家・ミッチ・マレイの書いたHow Do You Do It(後にジェリー&ペイスメイカーズのデビュー・シングルになり、全英No.1を記録)という曲を用意していたがビートルズはこれを拒否、 マーティンのアドバイスを受けて、もともとスローテンポだったこの曲をテンポアップして持ってきたというエピソードがある。ハーモニカ、掛け合いコーラスが印象的な曲である。個人的には小学生の頃、「ポンキッキ」で使われていたこの曲を聴いたのがビートルズとの出逢いだった。誰の、何ていう曲だかは分からなかったが、ジョンのボーカルに強烈にひきつけられた。そういうこともあって、ビートルズ・ファン歴が長くなり、 嫌というほど聴いてきた曲なのに、どうしても無視できないでいる。なお、この曲の未CD化のステレオ・バージョンはジョンが1ヵ所歌い損なっていて、その後苦笑いする、というもので、私がファンになって最初にラジオで聴いたバージョンはそちらだった。もう一度聴いてみたいものだ。 |
| A.McCARTNEY-Lennnon B.P(J) C.シングル(62.10.5.発売,全英17位) D.J(har),P(b),G(ag),R(タンバリン),アンディ・ホワイト(d) |
| ビートルズの記念すべきデビュー・シングル。デビュー前からのレパートリーだったが、ジョンのハーモニカをフューチャーしたのはこのレコーディング時がはじめてだった。ハーモニカが入ってなかった頃は |
| A.McCARTNEY-Lennnon B.P(J&G) C.シングルLove Me DoB面 D.J(g),P(b),G(g),R(マラカス),アンディ・ホワイト(d) |
| 黒人ガール・コーラス・グループの影響の濃いメロディ、コーラス・ワークのポールの作品。この曲でも、アンディ・ホワイトがドラムを担当、リンゴはマラカスを振っている。ものすごい曲ではないけど、さりげないよさ、のようなものが感じられ、 個人的には好感を持っている。2回目のサビの、Oh(ジョン)、You know I want you to(ポール)、Yeah(ジョージ)のコーラスもさりげない魅力。 |
| A.o:シュレルズ B.J(P&G) C.ー D.J(ag),P(b),G(g),R(d),GM(チェレスタ) |
| 5に続くシュレルズのカバー。しかし、作者に当時は無名ながら、バート・バカラックが名を連ねており、ちょっとムードのある曲。そのアダルトなムードの曲をここでもジョンが見事に歌い上げている。 実に渋いボーカルで個人的には「ウォオ〜」の一言だけでもゾクゾクさせられてしまう。間奏の鉄琴のような音はジョージ・マーティンの弾くチェレスタというキーボード。しかし、このアルバムの収録曲には、ジョージのギター・ソロの上に、他の楽器をオーバー・ダビングしたものが多い。 ボツテイクを集めた海賊盤などを聴くと、ジョージのギターのぎこちなさが気になるものが多いので、それを補う意味もあったのかもしれない。 |
| A.McCartney-LENNON B.G(J&G) C.ー D.J(ag),P(b),G(g),R(d) |
| ジョンがディズニー・アニメのテーマ曲をイメージして書いた曲。その繊細な曲調故か、自ら歌わず、ジョージにボーカルをとらせている。たしかに、ジョージのボーカルは線が細く、頼りなげだが、曲にはうまく マッチしている。シングル・カットはなかったが、その後、ビートルズと同じブライアン・エプスタインがマネージメントを務めるビリー・J・クレイマー&ダコタスのデビュー・シングルとなり、そのバージョンは全英No.1となった。 モノの本によると「バックボーカルはジョンとポール」ということになっているが、私には何度聴いてもポールの声は聞き取れない。よってジョンとジョージだと信じている。ひ弱な曲で個人的には趣味じゃないが、女性のファンの多い曲。 |
| A.o:レニー・ウェルチ B.P(J&G) C.ー D.J(g),P(b),G(g),R(d) |
| オリジナルはミュージカルのテーマ曲。R&Rでも、R&Bでもない、このテのスタンダードナンバーを平気で取り上げるのはポールならではのセンス。こうしたセンスが後のYesterdayなどにつながっていくわけだが、個人的には苦手な世界。この曲、 最初に聴いた時、違和感があった。しかし、この柔軟さがビートルズのすごさであるのも事実だが・・・。 |
| A.McCartney-LENNON B.J(P&G) C.ー D.J(ag,har),P(b),G(g),R(d) |
| どことなく7を思わせるハーモニカをフューチャーしたジョンの小作。しかし、のちのジョンを思わせる内省的でシュールな詞作は注目に値する。ボーカルはほとんどジョンとポールのハモリで、ジョージはほんの一部に 参加しているのみ。ジョンとポールのハモリは絶妙で場所によってはジョン(低音パート)が主旋律、別の場所ではポール(高音パート)が主旋律になる、という複雑なもの。ということで詞作、コーラスワークに見るべきものがある、見逃せない1曲。 |
| A.o:アイズレー・ブラザーズ B.J(P&G) C.ー D.J(g),P(b),G(g),R(d) |
| カバーソングながら、ビートルズの代表曲になってしまった1曲。オリジナルはアイズレー・ブラザーズ。つぶれきったジョンの強烈なボーカルがあまりにも素晴らしい。間奏に入る前のシャウト、ジョンの声がつぶれてしまっていて、ポールの声しか聞こえない。 エンディングではジョンによるものと思われるため息も・・。ちなみにここに収録されているのはテイク1。テイク2も録られたが、ジョンの声が全く出なかったとか・・・。ジョンの潰れた喉がいかに限界だったかが分かる。しかし、だからこそ生まれ得た名演ともいえる。アメリカでは後にシングルカットされてヒットを記録している。 |
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