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Disc-2:1.She Loves You、2.Till There Was You、3.Twist And Shout、4.This Boy(こいつ)、5.I Want To Hold Your Hand(抱きしめたい)、 6.Speech:Eric Marecambe And Ernie Wise、7.Moonlight Bay、8.Can't Buy Me Love、9.All My Loving、10.You Can't Do That、11.And I Love Her、12.A Hard Day's Night、13.I Wanna Be Your Man(彼氏になりたい)、14.Long Tall Sally、 15.Boys、16.Shout、17.I'll Be Back [Take 2]、18.I'll Be Back [Take 3]、19.You Know What To Do、20.No Reply [Demo]、21.Mr. Moonlight、22.Leave My Kitten Alone、23.No Reply、 24.Eight Day's A Week [Sequence]、25.Eight Day's A Week [Complete]、26.Kansas City/ Hey-Hey-Hey-Hey!
| 発売日 | 1995.11.21.(英) |
| ジョージ・マーティン | |
| 参加メンバー | ジョージ・マーティン(p,key)、コリン・ハントン(d:Disc-1:3,4)、ダブ・ロウ(p:Disc-1:3,4)、スチュアート・サトクリフ(b:Disc-1:6〜8)、ピート・ベスト(d:Disc-1:10〜12,15〜19,21,22)、トニー・シェリダン(vo,g:Disc-1:10)、アンディ・ホワイト(d:Disc-1:24)、マーカム&ワイズ(vo:Disc-2:7)、ケニー・パウエル(p:Disc-2:7) |
| 手持ちのCD | TOCP-8701-02(東芝EMI) |
| 購入時期 | 1995年11月21日 |
| 「ビートルズの歴史を振り返る」いわゆる「アンソロジー・プロジェクト」の一環として1995年に発表されたアルバム。このVol.1はデビュー以前、結成当初の1958年から1964年のBEATLES FOR SALEのセッションまでの未発表テイク、未発表曲、
ライブ・テイクなどを寄せ集めた構成となっている。 「アンソロジー・プロジェクト」の原点は69年、当時アップルの重役だったニール・アスピノールが計画したドキュメンタリー映画、The Long And Winding Roadにまで溯る。この計画は映画Let It Beや、その後のビートルズ解散のゴタゴタのため自然消滅した。 その後、80年代になってようやくドキュメンタリー映画制作の動きが本格化。以降、何度も「制作中」との噂が流れていたが、ようやくドキュメンタリーの方は1995年11月にアメリカのテレビを通じて放映され、日本でも同年の大晦日にテレビ朝日で放映、その後10本組のビデオとしてビデオ化も実現している。 一方、未発表曲、未発表テイクを集めたアルバム発売の噂が最初に流れたのは80年代初頭。EMIはビートルズの未発表曲を集めてリミックス、ライナー、ジャケットまで制作、85年、アルバムSESSIONSが発売されることになった。しかし、「メンバーの承諾を一切とっていない」ことに激怒したポールによって発売は直前になって阻止され、幻に終わっている。 その後、90年代になって「ドキュメンタリー・フィルム完成間近」という頃になって「CD版アンソロジー」の発売の噂も広まった。その噂は93年にジョージ・マーティンが公式に「未発表曲集の編集を依頼されている」と発言したことで、現実味を帯びてきた。さらに94年、ポールがヨーコからジョンの未発表曲Free As A Birdのテープを渡され、 これをジョージ、リンゴと完成させて「新曲」として「アンソロジー・プロジェクト」の中で発表することも公言した。こうして、その「新曲」Free As A Birdと、58〜64年の未発表テイクを集めて登場したのがこのVol.1だったということである。 発表当時、「未発表テイク集」という側面よりも「新曲登場」「再結成」(私は再結成とは思ってない)という部分にのみスポットが当たったために大変な騒ぎとなり、マニア向けのレア・テイク集としては異例のビッグ・セールスを記録した。 |
| 正直「アンソロジー騒動」にはビックリだった。ここまで騒ぎになろうとは!!!「アンソロジー・プロジェクト」以前からのファンのみなさんなら私の気持ち、分っていただけるんじゃないだろうか。フィルムの方はまあ当然。しかしアルバムの方はなあ。とにかく、このアルバムはあくまでもレア・テイク集であり、すべてのアルバムを聴き込んだマニア向けのアイテムである。
それを「ビートルズを知らない」人たちが買い求めてるんだから・・・。初心者の方が、ここに収められているような未完成なテイクを聴いて「ビートルズってこんなものなの?」と思ってしまう、そのことを私は恐れた。もちろん、これを聴いて「いいな」と思ってくれる人だっているんだろうけど、必ずしもそういう人は多くないだろうし・・・。だから、私はこの騒ぎを快く思わなかったのである。「初心者の方にはオリジナル・アルバムを聴いて、その後数年たってから聴いて欲しい」そんなアルバムだと思った。 もうひとつ、Free As A Birdについても述べなければならない。これを「新曲」「再結成」と報じられたのも、やはり嫌だった。「再結成」云々について語ってると長くなるので敢えて何も書かないが、私はこの曲、「アンソロジー・プロジェクト」の中で生まれたちょっとしたイベントみたいなものだったと解釈しており、「新曲」だとは思っていない。また「ジョンが自分のソロ作品のために書いた未発表曲に、後から3人で手を加える」というのもあまり嬉しいことではなかった。 ショーンですら「気味が悪い」と言ったらしい。まあ私の場合は、実際に聴いてみると「結構いいなあ」という気持ちにもなったし、思わず感動してしまったので、今はそんなに忌み嫌ってはいないんだけど、「もうこれっきりにして欲しいなあ」というのが正直なところだ。 で、肝心の内容の方だが、「これで決定版か?」というのが正直なところ。「未発表テイク集の決定版になる」というマーティンのコメントがあったので期待していたし、「ブートも売ってしまえるな」と思ってたんだけど、抜け落ちている発表に値しそうなレア・テイクが多過ぎるような気がする。 例えば、デビュー以前、1960年の「ホーム・レコーディング」のテイクには、ジョンとポールがボーカル・パートを入れ替えて歌っているOne After 909(入れ替えてないテイクもあり)、アレンジの全く違う、アップ・テンポのI'll Follow The Sun、「デッカ・オーディション」とは全くアレンジが違うカントリー・ポップ調のHello Little Girlなどがあり、ここに収められている同セッションからの3テイク(Disk-1:6〜8)以上に聴きごたえがあるように思われる。 さらに、ライブの場合はワン・ステージを完璧に収めてくれないと楽しめない。あと、「ハンブルク・ライブ」のテイクが入っていないのは致し方ないところだろうけど、でも「完全黙殺」というのもなんだかなあ・・・。とまあ、不満を言い出せばきりがないんだけど、 デビュー以前の貴重なテイク、デビュー以降の未発表テイク、BBCセッション、ライブ・テイク、テレビ番組からのテイクなど、いろんなテイクを詰め込み過ぎているのが逆にまずかったような気もする。 そのため、一貫性がなく、制作意図が今一つ見えてこないのも残念なところ。どうせだったらデビュー以降のスタジオ・テイクだけにするとか、「デビュー前夜編アンソロジー」や「ライブ版アンソロジー」を別に出すとかした方がよかったんじゃないだろうか。とはいえ、「制作に当たってのポリシーが確立される前に作ってしまった」というのが本当のところじゃないか、と思える部分もある。 例えば、このVol.1にはメンバーやエプスタインのコメントが間に挿入されているが、この手法はVol.2以降には見られなくなってしまう。なので、「まだ手探り状態」での作業だったということは、少しは考慮して大目に見てあげないといけないのかもしれない。 とまあ、若干辛口なことを書いてしまった(笑)。だけど、「期待していた」からこその辛口だと思ってご容赦ください。ということで、初心者の方で「このアルバムから買ってしまって失敗した」という方には、「これに懲りずにぜひオリジナル・アルバムを買って! ビートルズって、絶対にいいから」と訴えたいし、「Free As A Birdが聴きたい」という人には「マキシ・シングルの方を買った方がいいよ」とアドバイスしたいし、 中級以上のファンの方で「未発表曲を聴きたい」という人には、「このアルバムをまず買って聴いて、もっと聴きたいようならブートを買えばいいよ」とアドバイスしたいところだ。つまり、「ブートを買わない」人にとっては「貴重なアイテム」になるだろうし、「これから未発表曲を聴きたい」人にはブートを買う前の「入り口」として最適かもしれないので、それなりに存在価値はある。とはいえ、私や、以前からブートに親しんだ方にとっても、「初耳」なテイクがそれなりにあったのも事実で、その辺は「収穫」だった(詳細は「全曲解説」参照)。 それに「アンソロジー騒ぎ」は、今やビートルズが自分の生活の一部のようになったために、なかなか新鮮な気持ちでビートルズに接する機会が少なくなりつつある私にとっても、ちょっとしたイベントになったし、今思うと楽しかったような気がする。 |
| A.:作者、Lennon-McCartney作品の場合、大文字の方が実際の作者。カバーソングの場合はオリジナル・シンガー B.:ボーカリスト、カッコ内はコーラス、ハーモニー C.:出所 D録音年月日 E.:プロデューサー(ジョージ・マーティン以外の時のみ記載) |
Disk-2の曲紹介はこちら
| A.Lennon-McCartney-Harrison-Starkey [original composition by John Lennon] B.J/P/G C.「新曲」 D.77年(ジョンのみ)、94.2〜3. E.ジョン・レノン、ポール・マッカートニー、ジョージ・ハリスン、リンゴ・スター、ジェフ・リン |
| 「アンソロジー・プロジェクト」の中で作られたビートルズの「新曲」。ジョンが77年頃に書いた曲の、未完成のデモ・レコーディング・テープに、このプロジェクトのために集まったポール、ジョージ、リンゴが手を加えて完成させることで実現した「全員参加の新曲」である。ということで、作者クレジットは4人の名前が書き連ねられており、プロデュースの方は4人とジェフ・リン。元々の音源はジョンのピアノとボーカルだけからなるもので、ジョンのボーカルも枯れ気味で荒っぽい。ただ、逆にそれがビートルズ時代の ジョンを彷彿とさせられる。曲調も、ジョンがソロ作品用に書いた曲にしてはビートルズっぽい。また、サビは1回目をポール、2回目をジョージが歌っているが、これは後から付け加えられたパートである。しかし、ここではポールよりもジョージの好サポートぶりが光る。得意のスライドを駆使したもの憂げなギター・ソロが曲と合っているし、バック・ボーカルも目立つ。ポールの方はベース、ピアノ、アコースティック・ギターなどで貢献しているが、敢えて目立たず、手堅くサポートしてジョンを引き立てようとしているのが分かる。 リンゴのドラムも「いかにも」といった感じ。ということで、聴く前は「本当に大丈夫か?」「あんまり聴きたくないなあ」と思っていた「新曲」だったが、紛れもない「ビートルズ・サウンド」に仕上がっていて、結局、感動させられてしまった。なお、エンディングのジョンの語りはMade for John Lennonと聞こえるが、逆回転して聴くと「うまくいったぞ」といったような言葉が登場するそうだが、確かめようがない。また、この曲のビデオ・クリップは、ビートルズの曲をイメージしたシーンが多く挿入されたもので、よく見ないと分からないシーンも多く、「謎解き」しながら見ても楽しめそうな実に素晴らしいものだった。 ただこの曲、この後マキシ・シングルが発売になったわけだが、アルバムと同時発売にしなかった「商売上手」的なやり方にはちょっと抵抗を覚えた。「新曲」が聴きたい人に2枚組の、しかもレア・テイク集を買わせるというのも何とも・・・。 |
| 70年のジョンのコメント。 |
| A.o:バディ・ホリー B.J(P) C.58年の「ファースト・レコーディング」 D.58年 |
| 1958年、クオリーメン(ビートルズの前身)がリバプールの電器店で行った自主制作レコードの「ファースト・レコーディング」のテイク。現在では(ホンモノかどうか怪しいとはいえ)57年の「ジョンとポールの運命の出会いの日」のテイクが発掘されているものの、それ以前はずっと「ビートルズ最古の音源」といわれてきた。当時のクオリーメンのメンバーはジョン、ポール、ジョージ(全員ギター担当)にドラムのコリン・ハントン、ピアノのダブ・ロウの5人。楽曲はバディ・ホリーの代表曲で、ボーカルはジョン。しかし、ジョンはまだ自分のボーカル・スタイルを確立していないようで、完全にバディ・ホリーの物真似に終始、 声も後のジョンと比べると軽い印象を受ける。当時若かったせいか、それとも録音状態のせいか分からないが・・・。演奏の方はバディ・ホリー・バージョンの完璧なコピーで、彼のオリジナル・バージョンとほとんど変わりない。しかし、ポールによるバック・ボーカルのパートは、オリジナル・バージョンにないもの。確かに、演奏自体拙く、とても将来、世界中に旋風を巻き起こすバンドとは思えないものだが、こうしたところに 彼らならではのセンスを感じる。 |
| A.McCartney-Harrison B.J(P) C.58年の「ファースト・レコーディング」 D.58年 |
| 前のテイクと同じ、「ファースト・レコーディング」のテイク。こちらはポールとジョージの共作とクレジットされているオリジナル。ただし、ポールは「ジョージが作ったのはギター・ソロ。あの頃僕らは、ギター・ソロを作った人も作者としてクレジットしなければいけないと勘違いしていた」とコメントしているので、ポールの単独作品と考えてよいだろう。しかし、ポールの作品でありながらボーカルはジョン。まだまだ、ジョンが「絶対的リーダー」だったことを思い知らされる。 バラード調の曲で、この時期の作品にしては意外とよくできていると思う。ただ、ジョンの声の軽さや、ポールの音程の外れたコーラスが目立ち、やはりまだまだ拙い。でも、微笑ましく思えるのはファン心理か(笑)。なお、以上の2曲はメンバーのみが「回し聴き」するためにレコード化されていたが、このレコードはずっとダブ・ロウの手元にあり、彼は80年代に入ってオークションに出そうとした。しかし、これを知ったポールが阻止、その後はずっとポールの手元にあった。 それを「アンソロジー・プロジェクト」に合わせて提供、こうして公式発売されることとなった。ただ、That'll Be The Dayの方は、ポールがラジオで流したことがあったため、以前からブートなどで比較的簡単に聴くことができた。 |
| 94年のポールのコメント。 |
| A.o:レイ・チャールズ B.P C.60年ポールの家での「ホーム・レコーディング」 D.60年 |
| 60年、ジョン、ポール、ジョージにスチュアート・サトクリフ(b)というメンバーでポールの家で行われた「ホーム・レコーディング」のテイク。楽曲はレイ・チャールズのナンバーで、エディ・コクランのカバーも有名。ここでは、そのエディ・コクランのバージョンをヒントにカバーしている。なお、60年代にはアニマルズもカバーしている。ボーカルはポールだが、デビュー以前のポールは、エルヴィス・プレスリーのスタイルを真似たようなボーカルを聴かせることが多かったようで、 ここでも、そうしたスタイルのボーカルが聴ける。また、「伝説の人」スチュも参加しているはずだが、ベースの音が全然聞き取れない。そこにいたけど弾かせてもらえなかったのか、聞こえないほど小さな音で演奏したのか、ちょっと謎である。しかし、いきなり演奏の途中から始まる編集がかなり不満。ブートではコンプリートで聴けたのに・・・。 |
| A.McCARTNEY-Lennon B.P(J) C.60年ポールの家での「ホーム・レコーディング」 D.60年 |
| 同じく、60年の「ホーム・レコーディング」のテイク。ポール作の、イージー・リスニング風のバラードで、ブートでは作者クレジットはMcCartneyとなっていた。わざとイージー・リスニング調の雰囲気を出そうと、ポールが太い、低音で歌っているのが笑える。そして間奏のジョンの語り、妙な低音の声はもちろん、セリフもナンセンスな言葉遊びを駆使していて、ジョンならではのユーモアのセンスを感じる。そして、エンディングの「シャウト」というよりも「わめき声」といった方がいい奇妙な叫び声もおかしい。どことなく、後年のYou Know My Nameを思わせる、なんていうのはちょっと飛躍し過ぎだろうか? また、この曲でもスチュのベースの音が聞こえない。 |
| A.McCartney B.Inst C.60年ポールの家での「ホーム・レコーディング」 D.60年 |
| これも「ホーム・レコーディング」より。ポール作のギター・インストで、ブートではThinking Of Linkingというタイトルがつけられていた。ポール作のギター・インストだけど、リード・ギターはどことなくぎこちないので、ジョージと考えた方が自然だろう。また、ここでようやくスチュのベースが聴ける。しかし、途中で止まってしまったり、リズムが乱れたりと実に拙く、 「全くの素人」という、「伝説」が本当だったということを思い知らされるところだ。なお、(3)☆TAKEの独断と偏見のところで述べた通り、このセッションでは、もっと多くの興味深いテイクがブートで発掘されているので、それらも公式に出して欲しかったところだ。 |
| 1962年10月、リバプールの病院向け有線放送で流されたという、何とも貴重なポールのコメント。しかし、何で次の曲のイントロに被るかなあ。 |
| A.o:トラッド B.トニー・シェリダン(J&P) C.61年「トニー・シェリダン・セッション」 D.61.6.22. E.ベルト・ケンプフォルト |
| 「トニー・シェリダン・セッション」で紹介済みにつき、こちらを参照 |
| A.o:ジーン・ヴィンセント B.J C.61年「トニー・シェリダン・セッション」 D.61.6.22. E.ベルト・ケンプフォルト |
| 「トニー・シェリダン・セッション」で紹介済みにつき、こちらを参照 |
| A.Harrison-Lennon B.Inst C.61年「トニー・シェリダン・セッション」 D.61.6.22. E.ベルト・ケンプフォルト |
| 「トニー・シェリダン・セッション」で紹介済みにつき、こちらを参照 |
| 71年のジョンのコメント。 |
| 64年、エプスタインはジョージ・マーティン・プロデュースのもと、自らの自伝本の朗読をレコーディングしたとかで、このコメントはその一部を抜粋したもの。 |
| A.o:コースターズ B.P(J&G) C.62年「デッカ・オーディション」 D.62.1.1. E.マイク・スミス |
| 「デッカ・オーディション」で紹介済みにつき、こちらを参照 |
| A.o:コースターズ B.G(J&P) C.62年「デッカ・オーディション」 D.62.1.1. E.マイク・スミス |
| 「デッカ・オーディション」で紹介済みにつき、こちらを参照 |
| A.o:ジョー・ブラウン B.G(J&P) C.62年「デッカ・オーディション」 D.62.1.1. E.マイク・スミス |
| 「デッカ・オーディション」で紹介済みにつき、こちらを参照 |
| A.Lennon-McCARTNEY B.P C.62年「デッカ・オーディション」 D.62.1.1. E.マイク・スミス |
| 「デッカ・オーディション」で演奏されたポールのオリジナル作品で、64年になって女性ベーシストがいたことで知られるビート・バンド、アップルジャックスに贈られている。「デッカ・オーディション」のところで述べた通り、以前流出していたこのオーディション関連の公式アイテムでは、Lennon-McCartney作品は含まれていなかったので、この曲はここではじめて「公式発表」されたということになる。もちろん、ブートでは聴くことができたが・・・。 このオーディションのポールのボーカルは、若干「張り切り過ぎ」なところが目につくが、この曲でもやはりそう。ちょっと「生意気」な感じもするが、でも、逆にそこがよい、という感じもしないでもない。 |
| A.LENNON-McCartney B.J(P&G) C.62年「デッカ・オーディション」 D.62.1.1. E.マイク・スミス |
| 「デッカ・オーディション」で演奏されたジョンのオリジナル作品で、63年になってNEMS所属のフォアモストに贈られている。この曲もやはり、ここではじめて「公式発表」されたことになる。また、キャバーンなどでは頻繁に演奏されていたそうで、デビュー以前の重要なレパートリーだったようだ。事実、60年の「ホーム・レコーディング」でも録音されているが、そのテイクは全くアレンジの違う、カントリー・ポップ調のものだった。 正直、私はそっちのテイクの方が好きだが、ここでは、サビで掛け合いっぽいコーラスを導入、この当時のビートルズにとっては画期的なアレンジではないかと思われる。 |
| これもエプスタインによる自伝の朗読。 |
| A.o:ジミー・ドーシー楽団 B.P C.62年「パーロフォン・オーディション」 D.62.6.6. |
| 62年6月6日に行われたジョージ・マーティンのレーベル、パーロフォンのオーディションの音源。オーディション、といっても、実はこれ以前にエプスタインがマーティンから「内定」を貰っていたことが最近の調査で判明している。よって、事実上の「顔見せ」程度のセッションだったようである。ビートルズがマーティンとはじめて顔を合わせた日であり、ピート・ベストがアビー・ロード・スタジオで演奏した、唯一のセッションとなった。この曲の方は、「ハンブルク・ライブ」、「デッカ・オーディション」でもお馴染みのスタンダード・ナンバーのカバー。 ただし、ここではジョンとジョージのバック・コーラスがなく、最初から終わりまでポールがひとりで歌っている。マーティンは「ジョンかポールか、どちらかをメイン・ボーカリストに据えようかと思っていた」とコメントしているので、ひょっとすると、「ポールをメインに」と考えたマーティンの指示でこういうスタイルで演奏されたのかもしれない。なお、このテイクは(2)解説のところでご紹介した幻の未発表テイク集SESSIONSにも 収録される予定があったので、既に多くのブートで出回っていた。 |
| A.McCARTNEY-Lennon B.P(J) C.62年「パーロフォン・オーディション」 D.62.6.6. |
| これも「パーロフォン・オーディション」のテイクで、曲は後にビートルズのデビュー・シングル(PAST MASTERS Vol.1収録)となり、ファースト・アルバムPLEASE PLEASE MEにも収録されたポールの作品。間奏で公式テイクにはなかった転調を施した、なかなか興味深いアレンジとなっている。しかし、もたつき気味のピートのドラムのせいもあり、リズムが乱れ気味で、せっかくの試みも失敗に終わっているという感は否めない。 正直、マーティンが彼の腕に疑問を抱いたのも仕方がないかなあと思える。また、この曲にハーモニカを加えたのは実はこの日がはじめて。そのために、以前はジョンが歌っていたlove me do, whoo love me doのフレーズを急遽ポールが歌わなければいけなくなったこともあり、どことなくポールのボーカルも緊張気味。しかし、こんな拙い演奏を聴いて「特によいとも思わなかったが、何か光るものを感じた」というマーティンの感性には驚くばかりだ。 実はこのテイク、存在こそ知られていたが、音の方はブートでも発掘されていなかったものなので、私にとっても衝撃的なものだった。なお、この日は他にもP.S. I Love YouとAsk Me Whyも演奏されている。 |
| A.Murray B.J(P&G) C.シングルLove Me Doセッション D.62.9.4. |
| デビュー・シングルのセッションで録音された曲。マーティンが用意した、ミッチ・マレーというソング・ライターの書いた曲で、マーティンがこの曲をデビュー・シングルにしようとした、しかしビートルズの4人(ここから、ようやくリンゴ参加)は、頑なにオリジナルでいきたいと主張、デビュー・シングルはLove Me Doとなり、この曲は幻のデビュー・シングルとなった・・・。この辺のエピソードは、 あちこちで語られていることなので、既にお馴染みだろう。事実、この曲はロック的な要素の全くないポップ・ソングで、確かに「売れ筋」かもしれないが、ビートルズには不似合いに思われる。4人も「やる気なさそうに演奏した」そうで、本当にノリは悪い。ただし、サビのバック・コーラスなどはビートルズならではのものがあり、「やる気がない」中でもちゃんと自己主張しているあたりに意地のようなものを感じる。 結局、この曲は後にリバプール出身で、エプスタインのマネージメント、マーティンのプロデュースでデビューするジェリー&ザ・ペイスメイカーズのデビュー・シングルとなり、全英No.1ヒットとなった。なお、古目のビートルズ本には、この曲は「幻のセカンド・シングル」で、レコーディングはセカンド・シングルPlease Please Meのセッションとされていることもあるが、これは誤り。ただし、Please Please Meのセッション時にも、 マーティンがこの曲をやろうと提案したのは事実。また、このテイクは、幻の未発表テイク集SESSIONSに収録される予定があり、ブートなどでもかなり以前から発掘されていた。 |
| A.McCartney-LENNON B.J(P&G) C.シングルLove Me Doセッション D.62.9.11. |
| これはDisk-1最大の発掘。シングルLove Me Doのセッションのテイクで、曲の方は後にセカンド・シングルとなるジョンの作品。9月4日のセッションでリンゴのドラムに不安を持ったマーティンは、この日、アンディ・ホワイトというセッション・ドラマー(アルバム・バージョンのLove Me Doでもドラムを叩いた)を用意、ということで、ここでドラムを叩いているのはアンディ・ホワイト。彼が参加したこの曲のテイクが残っていたというのも初耳で、本当に驚かされた。 ハーモニカは入っていないし、サビのコーラスも若干異なっている。反面、疑問もある。この曲はもともと、ロイ・オービソン風のスロー・ナンバーだったが、セカンド・シングルのセッションの際、マーティンの指示でテンポをあげてレコーディングされた、というエピソードでよく知られていた。しかし、ここで聴ける通り、デビュー・シングルのセッションの時点で既にテンポはあがっており、全然ロイ・オービソン風じゃない。ひょっとすると、 マーティンが「テンポをあげるように」アドバイスしたのは、このセッションでのことだったのでは?? そう思って聴くと、本当に謎の多い、面白いテイクだ。 |
| 途中で切れるテイクやレコーディング中のメンバーの会話。 |
| A.LENNON-McCartney B.J(P) C.シングルFrom Me To Youセッション D.63.3.5. |
| サード・シングルFrom Me To Youセッションでレコーディングされたジョンの作品。デビュー以前からのレパートリーで、60年の「ホーム・レコーディング」、62年の「キャバーン・リハーサル」などのテイクも発掘されているが、それ以上に69年の「ゲット・バック・セッション」でも演奏され、70年のアルバムLET IT BEで公式発売された曲、といった方が分かりやすいところ。 しかし、ここではそれらのテイクと全く違う、軽目の、マージー・ビート風のアレンジで演奏されていて、どことなく同時にレコーディングされたFrom Me To Youにも似た雰囲気に仕上がっている。このテイクは幻の未発表テイク集SESSIONSに収録される予定があった他、ブートなどでも既に発掘済みで、比較的お馴染みのものだった。ただ、ギター・ソロやイントロの違う、別テイクも多く流出しているようだ。 確かに、アレンジが軽いのと、ジョージのギターがぎこちないという欠点はあるけど、ボーカル・パートははつらつとしていて、個人的にはLET IT BEバージョンよりも好感を持っている。 |
| A.o:カール・パーキンス B.J&G/P C.BBCラジオ・セッション D.63.7.2. |
| BBCのラジオ・セッションよりのテイク。LIVE AT THE BBCのところで述べた通り、LIVE AT THE BBCが廃盤(注:2001年6月8日再発!)になってしまったので、現在公式発売されている唯一のBBCセッションのテイクということになる。放送は7月16日のPop Go The Beatlesの第5回。カール・パーキンスのカバーで、前半はジョンとジョージのハモリ、サビはポールのソロ・ボーカルという面白い構成。 しかし、LIVE AT THE BBCの廃盤といい、この曲を後から「小出し」にしたやり方などは、大いに疑問といわざるを得ない。 |
| A.Lennon-McCartney B.J&P C.「サンデー・ナイト・アット・ロンドン・パラディアム」 D.63.10.13. |
| イギリス国内に「ビートルズ旋風」を巻き起こし、「ビートル・マニア」なる言葉を生み出した日といわれている、人気テレビ番組「サンデー・ナイト・アット・ロンドン・パラディアム」でのライブ・テイク。曲の方はシングルShe Loves YouのB面として発表された(PAST MASTERS Vol.1収録)ジョンとポールの共作。この曲自体、ライブ・テイクがほとんど残っていないので、こうして聴けるのは嬉しいところ。当然、ジョンはボーカルをとっているので、 公式テイクにあったハーモニカは入っていない。しかし、(3)☆TAKEの独断と偏見のところで述べた通り、ライブというのは全曲を聴いてこそ意味のあるもので、こうして1曲だけ取り出してこられてもなぁ、という気もしないでもない。一応、この番組の全テイクを収録したブートはあるけど、公式発売してこそ意味があるような気もするが・・・。 |
| 70年のジョンのコメント。 |
| A.McCARTNEY-Lennon B.P(J) C.スウェーデンでのラジオ・ライブ D.63.10.24. |
| 63年10月、デビュー後初の海外公演となったスウェーデン公演時に行われた、ストックホルムでのラジオ・ライブ。以下、34.までがこのラジオ・ライブからのテイクだが、このライブ・テイクは、以前からブートなどでお馴染みのもので、コアなファンの間でも「1963年のベスト・パフォーマンス」との呼び声の高かったもの。 そのライブを全7曲中、5曲がこうして公式発売されたことは、実に喜ばしいことである。この曲はファースト・アルバムPLEASE PLEASE MEに収録されたポールのオリジナルで、リード・ギターのフレーズが公式テイクと違う点、間奏の後のサビをカットしたショート・バージョンであるのは、ライブではいつも見られたこと。 |
| A.McCartney-Lennon B.J&P C.スウェーデンでのラジオ・ライブ D.63.10.24. |
| これもスウェーデンでのラジオ・ライブのテイクで、曲の方はサード・シングルとして発表された(PAST MASTERS Vol.1収録)ジョンとポールの共作。ハーモニカのパートをギターで再現しているが、これもライブではいつもやっていた。 |
| A.o:バレット・ストロング B.J(P&G) C.スウェーデンでのラジオ・ライブ D.63.10.24. |
| 同じく、スウェーデンのラジオ・ライブのテイク。曲はバレット・ストロングのカバーで、アルバムWITH THE BEATLES収録曲。アルバムの発売は同年11月なので、ここでは発表前に披露したということになる。いきなりイントロでポールがシャウトしていたりと、とてもテンションの高い演奏。 |
| A.o:スモーキー・ロビンソン&ザ・ミラクルズ B.J(G&P) C./font>スウェーデンでのラジオ・ライブ D.63.10.24. |
| スウェーデンのラジオ・ライブのテイク。曲はスモーキー・ロビンソンのカバーで、アルバムWITH THE BEATLES収録曲。これもアルバム発表前の演奏ということになる。ジョンが一部、間違ってワン・コーラス目とツー・コーラス目の歌詞を入れ替えて歌ってしまっているんだけど、なぜか間違ったジョンが堂々と歌っていて、正しい歌詞を歌うジョージの方が申し訳なさそうに歌っているあたりに、2人の性格や立場が現れていて面白い。 |
| A.o:チャック・ベリー B.G(J&P) C.スウェーデンのラジオ・ライブ D.63.10.24. |
| スウェーデンのラジオ・ライブ。曲はチャック・ベリーのカバーで、これも当時はまだ発表前だったアルバムWITH THE BEATLES収録曲。いつになく荒っぽい感じのジョージのボーカルがとても魅力的。一部のパートをカットしたショート・バージョンで、エンディング付近にはジョンとポールのコーラスも入っているが、これはライブではいつものこと。 |
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