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Disc-2:1.Strawberry Fields Forver [Demo Sequence]、2.Strawberry Fields Forever [Take 1]、3.Strawberry Fields Forever [Take 7 & Edit Piece]、4.Penny Lane、5.A Day In The Life、 6.Good Morning Good Morning、7.Only A Northern Song、8.Being For The Benefit Of Mr. Kite ! [Take 1 & 2]、9.Being For The Benefit Of Mr. Kite ! [Take 7]、10.Lucy In The Sky With Diamonds、11.Within You Without You [Instrumental]、12.Sgt Pepper's Lonely Hearts Club Band [Reprise]、13.You Know My Name [Look Up The Number]、14.I Am The Walrus、 15.The Fool On The Hill [Demo]、16.Your Mother Should Know、17.The Fool On The Hill [Take 4]、18.Hello Goodbye、19.Lady Madnna、20.Across The Universe
| 発売日 | 1996.3.18.(英) |
| ジョージ・マーティン | |
| 参加メンバー | ジョージ・マーティン(p,key)、ブライアン・ジョーンズ(sax:Disc-2:13)、マル・エヴァンス(bvo:Disc-2:13) |
| 手持ちのCD | TOCP-8703-04(東芝EMI) |
| 購入時期 | 1995年3月18日 |
| VOL.1発売、映像版ANTHOLOGYの放映(日本では1995年大晦日)で、「アンソロジー騒ぎ」が冷めやらぬ中、登場したCD版ANTHOLOGYのVOL.2。アンソロジー・プロジェクトについてはVOL. 1の(2)解説で詳しく述べているので、そちらをご参照下さい。
このVOL.2は、1965年〜1967年までのスタジオ・アウト・テイクやライブ・テイクに加え、Free As A Birdと同じ手法で制作された「新曲」Real Loveからなる構成となっている。 アルバムでいえばHELP!からMAGICAL MYSTERY TOURまでの時期、ビートルズが最も目覚しいスピードで進化を遂げた時代、しかもアウト・テイク流出の少なかった時期のテイクが中心ということで、コアなファンにはVOL.1以上に好評だった。反面、騒動に巻き込まれるような形でVOL.1を購入してしまった 「にわかファン」や初心者ファンにはVOL.1ほどの注目は集めなかったようだし、「新曲」Real LoveもFree As A Birdほどのヒットとはならなかった。だけどようやく騒ぎが収まり、このプロジェクトが本来あるべき形で進行しはじめた、そのように映った。 |
| (2)解説のところでも述べた通り、このVOL.2でフォローされているのはビートルズが最も進化した時代、そして私のようにブートを買い集めてきた者からすると「アウト・テイクが少ない」時代。ということもあり、全3組のANTHOLOGYの中でも
最も聴き応えのあるものに仕上がっている。「どれが一番面白かったか?」はファンの間でも意見が分かれがちだけど、「どれが一番興味深かったか?」の問には、きっとこのVOL.2だと答える人が圧倒的に多いのではないか。特にビートルズが最も野心的だったREVOLVERからのアウト・テイクは、
スタジオ・ワークや特殊録音を駆使して曲を仕上げていく様がよく分かり、テイクによってはアウト・テイクであるにもかかわらず、衝撃的ですらある。しかもこの時代のアウト・テイクの大半がブートでも聴けなかったものなわけだから、その衝撃も更に大きいというもの。
特にまるで近年のテクノのような無機質で機械的な音に仕上がっているTomorrow Never Knowsのテイク1をはじめて聴いた時は、公式テイクを聴いた時以上の強い衝撃を受けた。たかがアウト・テイク=失敗ではかたずけられない、そんな空気が漂っている。 構成を見ると、スタジオでのアウト・テイクの中にライブ・テイクが小出しにされていたりとか、無理な編集があったりとか、ブートでは聴けたはずのアウト・テイクが抜けていたりと、相変わらず不満もあるものの、 VOL.1にみられた唐突に登場するメンバーのコメントは姿を消したし、テレビ番組にBBC、ライブなどを無節操になんでもかんでも寄せ集めたといった強引な編集もあまり見られなくなっている。その点からいうと、ようやくこのVOL.2に至って、編集方針が確立されたということなのかもしれない。 一方で残念な点もある。Disc-1:2.Yes It IsやDisc-2:5.A Day In The Lifeのように、複数のアウト・テイクを途中で無理矢理繋ぎ合わせるといった、強引な編集が施されているテイクがいくつかあること。出だしは初期テイク、後半は唐突に完成間際のテイクへと強引に繋ぎ合わされたり、SEだけはあっちのテイク、ボーカルはあのテイクと、様々なテイクを繋ぎ合わせて全く違うテイクが作られる、そんな作業すら行われているのである。 「アウト・テイクを発掘する」ことのみを目的にアルバムが制作されたんだとすれば、こんな編集はとんでもない暴挙ということになるだろう。 だけど、ビートルズ・サイドとマーティンのアルバム制作意図は「未発表音源を利用した音のドキュメント」ということだったんじゃないだろうか。だからこそ、複数のアウト・テイクを強引に繋ぎ合わせることによって、曲の出来上がっていく様子を伝えたい、そう考えたのではなかろうか。そう、だから実はANTHOLOGYは「アウト・テイク集」ではなく、 「音で辿るビートルズの歴史と素顔を追ったドキュメンタリー」なんじゃいかと。そしてそのスタイルはVOL.1ではまだ確立されていなかったけど、このVOL.2でようやく確立された。このVOL.2がVOL.1と比べると格段に完成度が高く感じられるのは、実は「ビートルズが最も進化を遂げた時代のテイクが中心だから」ということもあるけど、 それ以上に、この制作意図とポリシーがようやく確立されたからに他ならないのではないだろうか。ただし、私個人の趣味からいうと、私が聴きたかったのは、こういう「音のドキュメント」よりも、純粋な「アウト・テイク集」の方。だから「完成度云々」という話を抜きにすれば、私はこういう「複数のテイクを強引に繋げる」といった編集はあんまり好ましく思っていない、 実はそれがホンネだったりもする。何よりも「ありのままを見せていない」ともとれるわけで。 それと、ライブに対する情熱を失っていたこの時期のライブ・テイクは、無理してまで収める必要はなかったんじゃないかなあ。 VOL.1が発売された時は「新曲」「ニュー・アルバム」と世界中は大騒ぎ。ただ、このVOL.2が登場した時は、そこまでの騒ぎにはならなかった。でも私個人は「ああ、やっと本来あるべき形に収まったな」と思った。初心者ファンも、にわかファンも「懲りた」というより「理解できた」んだなと。 いつまでも店頭で山積みにされていたこのVOL.2を見て、そのことを実感した。「寂しい」とは思わなかった。おそらくVOL.1と比べると「聴いてない」「買ってない」人は多いだろう、でも、「こっちの方が充実してるからぜひ聴け」なんて絶対に言わない。このアルバムはすべてのアルバムを聴いてしまった人にこそ聴いて欲しいし、そういう人ならこのVOL.2の凄さを理解できるだろうけど、そういう人以外に勧めたいという気はしない。ANTHOLOGYとは、そういうものなんじゃないかと思う。 |
| A.:作者、Lennon-McCartney作品の場合、大文字の方が実際の作者。カバーソングの場合はオリジナル・シンガー B.:ボーカリスト、カッコ内はコーラス、ハーモニー C.:出所 D録音年月日 E.:プロデューサー(ジョージ・マーティン以外の時のみ記載) |
Disk-2の曲紹介はこちら
| A.Lennon B.J(P&G) C.「新曲」 D.79年(ジョンのみ)、95.2. E.ジョン・レノン、ポール・マッカートニー、ジョージ・ハリスン、リンゴ・スター、ジェフ・リン |
| Free As A Birdに続く「新曲」で、こちらも生前のジョンの未発表曲のデモに他の3人がオーバー・ダビングを加えることによって完成されている。1979年にジョンがピアノとリズム・ボックスのみで作成していたデモ・テープが元になった音源。しかし同曲の別のデモ・テイクが、実は1988年のジョンのドキュメンタリー映画IMAGINEのサントラの中でも 既に発掘されており、その時は「1971年に作られた曲」とされていた。ところが、この「新曲」発表時に何の説明もなく「1979年の作品」とされており、実は私は疑問を持っている。曲調はいかにもソロ初期のジョンが作りそうな繊細なバラード。私には「1979年の作品」とはあんまり思えない。オーバー・ダビングされた他の3人のパートは、 Free As A Birdと比べるとかなり控えめで、あくまでも「ジョンのサポート」に徹している感じ。そんな中ではやはり、素晴らしいスライド・ソロを聴かせるジョージの貢献が光る。ただし、曲調がFree As A Birdと違って「もろジョンのソロ」な作風であること、そしてそれ故に他の3人の「サポート」が控えめであることもあり、Free As A Birdほど成功しているとは言い難い。あくまで「ジョンの作品をみんなで完成させた」もので、前以上にビートルズとは無関係、そんな印象。 「どうなるか不安だったけどやってみた」Free As A Birdと違って、こっちは既にFree As A Birdを完成させて1年近くが経過した後に作業に入ったという経緯もあるから、前作とは現場の緊張感も違ったのかもしれない。それと同曲に関して言えば、ジョンのソロのANTHOLOGYでも、IMAGINEのサントラとは別の未発表デモが発掘されているが、最も曲のよさが引き立っているテイクはそれだと思ってる。曲自体は大好き、あくまでもジョンのソロ曲として。 |
| A.LENNON-McCartney B.J(P&G) C.HELP!セッション D.65.2.15. |
| シングルTicket To Ride(涙の乗車券)のB面として登場したジョンの隠れた名曲のアウト・テイク。ただし、2つのテイクが無理矢理繋ぎ合わされており、前半はバック・トラックを完成させるために、ジョンが軽くガイド・ボーカルをとっているだけのテイク2。サビの途中からジョンは適当に歌い出すが、そこでなぜか唐突に公式テイクに繋がって、あっけなく終わる。(3)☆TAKEの独断と偏見でも述べた通り、 個人的には感心しない編集。ついでに言えば、ブートではこの曲のアウト・テイクは結構多く発掘されていて、ジョンがイントロでカウントをとりながら鼻を鳴らしたりと、微笑ましいテイクもいっぱいあったので、こういう編集をするくらいなら、そっちを公式発売して欲しかった。 |
| A.Lennon-McCARTNEY B.P C.HELP!セッション D.65.6.14. |
| シングルHelp!のB面、というより、ライブのラスト・ナンバーとして知られるポール作のヘビーなナンバー。まだバック・ボーカルやジョンのオルガンはなく、未完成で粗削りなテイク1。だけどポールがかなり粗削りな歌い方をしており、この辺はなかなか魅力的。ブートでも聴いたことのなかった、私にとっては初耳のテイクだった。 |
| A.LENNON-McCartney B.J C.HELP!セッション D.65.2.18 |
| アルバムHELP!収録のジョンによるアコースティック・ナンバーのアウト・テイク。まだフルートのダビングされていないテイクだが、イントロでジョンなデタラメにカウントをとったりしてふざけているのを聴けるのが嬉しい。それと、ジョンの声が前に出てきているのも「ジョンの声のファン」の私には嬉しいところだ。 |
| A.Lennon-McCartney B.R(J) C.HELP!セッション D.65.2.18 |
| アルバムHELP!のセッションでレコーディングされ、ボツになっていたリンゴのボーカル曲。ライナーには「ジョンとポールの共作」とあるが、以前は「ポールの作品」と言われていた。ヘビーなギター・リフを前面に出した曲ではあるけど、正直単調で間延びしており、出来はよくない。後年ポールは、あるインタビューでこの曲のタイトルを出されて機嫌を悪くし、「誰にだって失敗はある」と言ったとか、言わないとか。 ブートを買う習慣のある人には長くお馴染みだった未発表曲の一つで、1980年代に予定されていた幻の未発表音源集SESSIONS(詳しくはVOL.1の解説を参照)に収録されるだったはずの曲ということで、1コーラス目の歌詞を短くしたりといった編集の施されたテイクが多く流出していた。この編集はSESSIONS用に施されたものだろう。また、一時期は「RUBBER SOULのアウト・テイク」とする説もあった。「オーオー」というコーラスは誰なのか、ちょっと分からない。 ここではジョンとしているが、ポールにも、ジョージにも聞こえなくもないし。 |
| A.Lennon-McCARTNEY B.P(J&G) C.HELP!セッション D.65.2.20 |
| アルバムHELP!のセッションのアウト・テイクでポールの作品。レコーディング後ボツになり、その後PJプロビーに贈られ、彼がレコーディングしてシングル発売されている。ポールらしいポップな佳曲で、ちょっともったいない気がするが、結局「アレンジが決められなかった」ことが発表に至らなかった要因かも。ポールは「当時のビートルズには無理だった」と語っていた。バンド編成でヘビーに演奏、ポールもシャウトしてるけど、もっとテンポを落として ピアノあたりをメインに仕上げていれば、きっと上手くいったんじゃないかと個人的には思う。だけどまだこの時期のポールとビートルズには「バンド編成を壊す」という発想はなかったんだろう、「早すぎた曲」だったのかもしれない。個人的には好きな曲なんだけど。 |
| A.Lennon-McCARTNEY B.P C.HELP!セッション D.65.6.14 |
| アルバムHELP!に収録されることになる、ポール初の「ソロ作品」のアウト・テイク。まだストリングスがなく、2コーラス目の歌詞が一部入れ替わっている。また、歌い出す前にスタジオに居合わせたジョージの声も聞こえる。ただし、個人的には特に興味深いところはない。 |
| A.LENNON-McCartney B.J C.HELP!セッション D.65.6.15 |
| HELP!に収録されることになるジョンの作品。ジョン自身が「大嫌い」というセンチメンタルな曲だけど、一切加工されていない、前面に出ているジョンの声がこれ以上ないほど魅力的だし、歌詞と相俟って胸に迫る。個人的には気に入っているテイク。 |
| A.LENNON-McCartney B.J(P&G) C.テレビ番組「ブラックプール・ナイト・アウト」 D.65.8.1 |
| ここから12.までが、イギリスのテレビ番組「ブラックプール・ナイト・アウト」からのライブ音源。この日は他にもI'm Down、Act Naturallyも演奏されているはずなのに未収録。こういう編集ぶりは、このVOL.2に至っても改善されなかったわけで残念。 ライブはコンプリートじゃなきゃ面白くない。ブート音源やブート・ビデオでは既にお馴染みの音源だし、映像があった方が数十倍楽しめるはず。 |
| A.LENNON-McCartney B.J(P) C.テレビ番組「ブラックプール・ナイト・アウト」 D.65.8.1 |
| これも同じく「ブラックプール・ナイト・アウト」より。ライブでお馴染みのショート・バージョン。 |
| A.Lennon-McCARTNEY B.P C.テレビ番組「ブラックプール・ナイト・アウト」 D.65.8.1 |
| これも「ブラックプール・ナイト・アウト」より。ここでは他の3人がステージを去り、ポールがひとりでギターを弾きながら、ストリングスをバックに歌う。映像を見るとバックにオーケストラがいるけど、実はストリングスの音はテープだとする説が有力なよう。音楽の素人の私には判断できないが。 ビートルズのステージなのにポールがひとりで歌うというのもちょっと妙な光景だが、1966年のライブでは、4人によるバンド編成で演奏されていた。面白いのはジョージのMC。「リバプールのポール・マッカートニーにチャンスがやって来た」と、ひとりで演奏するポールのことを面白おかしく紹介している。 いや、皮肉か?(笑) しかしこの曲を1枚のCDに2回も収めてしまうあたりもポールらしさか(笑) |
| A.LENNON-McCartney B.J(P&G) C.テレビ番組「ブラックプール・ナイト・アウト」 D.65.8.1 |
| これも「ブラックプール・ナイト・アウト」より。いつものようにジョンの目茶苦茶なMCに続いて演奏がはじまり、これまたいつものようにジョンは歌詞を間違えまくっている(笑)。なお、同年の「エド・サリヴァン・ショー」でもこの日と全く同じ曲目、曲順で演奏されており、こっちもブートで見聞きすることが出来る。 |
| A.o:カール・パーキンス B.G C.シェア・スタジアム・ライブ D.65.8.15 |
| ビートルズのライブ活動のピーク、シェア・スタジアム・ライブより。このライブはテレビ放送された映像を利用したブートのビデオやCDが大量に出ているが、実はこの曲はそのテレビ放送でカットされていたので、見ることも聴くこともできなかったもの。だけどねえ、確かにその意味では「発掘」といえるけど、 そのライブのビデオもCDも公式発売されてないわけだから、この1曲だけ小出しにされても全然ありがたみを感じない。このライブのビデオくらいは公式に出して欲しいと思う。私はブートがあるけど。むしろブートでビデオやCDを持ってる人にこそ、有り難がられるテイクかも。 |
| A.LENNON-McCartney B.J(P) C.RUBBER SOULセッション D.65.10.12 |
| RUBBER SOULに収録されたジョンの作品のアウト・テイク。ジョージがはじめてシタールを弾いた曲として知られるが、テンポが早く、より幻想的な仕上がりになっている。ジョージの弾くシタールのフレーズも、公式テイク以上にインドっぽい。 その分シタールが入っているにもかかわらず、「アコースティック・ナンバー」として普通に聴けた公式テイクと比べると「変わった曲」に仕上がっていて、それはそれで悪くない。だけど、この曲の本来の魅力がストレートに伝わるのはやはり公式テイクの方。「実験性」を捨てて「曲自体のよさ」を重視したビートルズの選択は正しかった。 |
| A.Lennon-McCARTNEY B.P(P) C.RUBBER SOULセッション D.65.10.24. |
| RUBBER SOUL収録のポールの作品。ただし、「アコースティックなポップ・ナンバー」に仕上がっていた公式テイクと違い、グルーヴィーなオルガンと賑やかなパーカッションが鳴り響く。サビには歌詞がなく、グルーヴィーな演奏が展開される。意外と注目されないけど、この頃のポールはDrive My Carなどにも顕著なように、 ファンキーなサウンドに傾倒していた。このテイクもどことなくスペンサー・デイヴィス・グループあたりを連想させられるものがある。これはこれで素晴らしい出来だが、このままRUBBER SOULに収録されていたらアルバムのイメージが大きく変わっていたかもしれない。だからこそ、ポールは敢えてこのテイクに見切りをつけたんだろうけど、 こんな完成度の高いテイクを簡単にボツにできるあたりにビートルズの凄さを感じる。ただし、ブートでは歌い出しの前のメンバーの会話、エンディングのポールのソウルフルなアドリブ・ボーカルをもっと長く聴けた。その辺がカットになっているのが大いに不満。 |
| A.Lennon-McCartney-Harrison-Starkey B.Inst C.RUBBER SOULセッション D.65.11.4. |
| RUBBER SOULセッションでレコーディングされ、未発表だったインスト・ナンバー。ジョージのボリューム・ペダルを使用したギターと、マーティンの弾くハーモニウムを中心とした、これまたファンキーな仕上がり。曲自体はブッカー・T &MG'sのGreen Onionのパロディ。 しかし前の曲といい、この曲といい、実は当時のビートルズ(特にポールか)がモッズ的なファンキーな音に傾倒していたのが分かる。公式発売されたRUBBER SOULには、その面影はDrive My CarとThe Wordでしか垣間見ることが出来ないが、この辺のカラーがもっと生かされていたら、RUBBER SOULは今聴ける以上の大傑作になっていたんじゃないか。 また、以前は「RUBBER SOULのセッションではRubber Soulというタイトルの未発表オリジナル曲が作られた」という説があったが、そのRubber Soulの正体は実はこの曲じゃないかと私は思う。しかしこの曲もブートで聴いたバージョンより短く編集されており、これまた不満。 |
| A.LENNON-McCartney B.J C.REVOLVERセッション D.66.4.6. |
| REVOLVERに収録されたジョン作の元祖サイケ・ナンバーのアウト・テイク。これはテイク1で、当時のタイトルはMark 1。公式発売されたテイクとは全く違う出来だが、これも公式テイクと同等に衝撃的な仕上がり。まるで打ち込みのように機械的なリズムを刻み続けるリンゴのドラム、ドローンとした音のギター、 機械的なジョンのボーカル。まるで近年のテクノを先取りしたかのような出来で、「これは90年代のテクノ・バンドが、自分たち流の解釈でTomorrow Never Knowsをカバーしたテイクだ」と嘘をついて何も知らない人に聞かせたとしたら、きっと信じるんじゃないだろうか。ブートでも未発掘、このVOL.2の中で、いや、ANTHOLOGYのすべてのテイクの中で最もぶっ飛びのテイクだった。 |
| A.Lennon-McCARTNEY B.P(J&G) C.REVOLVERセッション D.66.4.7. |
| REVOLVER収録のポールの作品。最終的にはブラス・セクションを加えた元祖ファンク・ナンバーに仕上がるこの曲だけど、まだブラスは入っておらず、サイケなオルガンと幻想的なバック・ボーカルが際立つ。なので、後のようなファンキーな印象はない。 だけど、これはこれで十分革新的で、ここでも敢えて最初に仕上がった曲のイメージを捨て、最終的には全く違う曲に仕上げた、そんな制作過程がよく分かる。公式テイクにはない、サビの後のsomehow, somewhereという歌詞や、エンディングで登場するI need your loveというコーラスが新鮮に響く。 |
| A.LENNON-McCartney B.J(P&G) C.REVOLVERセッション D.66.4.20. |
| REVOLVER収録のジョンの作品。ここではツイン・リード・ギターはまだ公式テイクほど前面には出ていないし、歌い出しのメロディが公式テイクと全く違う。だけど、このメロディもまた悪くない。このメロディでじっくり堪能したいんだけど・・・。このテイクはバック・ボーカルをオーバー・ダビング中のもの。 きっと誰かがふざけてるんだろう、ジョンとポールが終始大笑いしてるので、じっくり楽しむことが出来ない。微笑ましい光景である反面、それが残念。 |
| A.Harrison B.G(J&P) C.REVOLVERセッション D.66.4.21. |
| REVOLVER収録のジョージの作品。ここで聴けるテイクは、部分的には公式テイクと全く同じ。ただし、決定的に違うのがMr. Wilsonなどのバック・・ボーカルのフレーズが登場せず、代わりに公式テイクに使用されなかったAnybody got a bit of moneyというコーラスが入っている点。フレーズ自体は公式テイクの方が面白いけど、 早口で捲し立てるようなコミカルな仕上がりで、悪くない。このアイデアも公式テイクのどこかに入れればよかったのに、という気もしないでもない。 |
| A.Lennon-McCARTNEY B.Inst C.REVOLVERセッション D.66.4.28. |
| REVOLVER収録のポールの作品の、これはストリングスのパートのみを抜き出したもの。いかにもポールとマーティンが好みそうなテイクだけど、個人的には全然面白いとは思えない。これはいらない! |
| A.LENNON-McCartney B.Inst C.REVOLVERセッション D.66.4.29. |
| REVOLVER収録のジョンの作品。だけどこれはすぐに終わる短いインスト・バージョン。ビブラフォンが入っているが、担当したのは誰? ポールかな。でも公式テイクにはビブラフォンなんて入ってないわけで、このテイクが何を意図して作られたのか、ちょっと興味がある。 ひょっとして当初はこの曲にはビブラフォンが入る予定だったのかな。しかし短いし、インストなのに、曲のけだるさがよく出ていて、私は好き。 |
| A.LENNON-McCartney B.J(P) C.REVOLVERセッション D.66.4.29. |
| 続いてこっちは同じ曲のボーカル入りのアウト・テイク。まだ逆回転ギターなどの特殊録音は施されておらず、アコースティック・ギターを中心とした仕上がりで、ジョンもけだるく歌っている。「お昼寝ソング」といえば中期キンクスだけど、 この曲もキンクスに通じるところがあり、特殊録音ばかりが目立つ公式テイク以上に本来の魅力が現れているような気もする。ここまでのREVOLVERからのアウト・テイクは、ブートですら発掘されていなかったものばかり。Eleanor Rigbyを除けば、すべてがANTHOLOGY全体の中でも最大のハイライトといえるだろう。 |
| A.o:チャック・ベリー B.J C.日本武道館ライブ D.66.6.30. |
| なぜか唐突に登場する1966年6月30日の日本武道館ライブ。私が見た、聴いた(もちろん生じゃない:笑)ビートルズのライブのうち「ワースト・パフォーマンス」だと断言できるこの日のライブ・テイクを、なぜわざわざここに収める必要があったのか、ちょっと不可解。 おそらくREVOLVERのアウト・テイクと、このライブ・バージョンを同時に聴かせることにより、「当時のビートルズがライブとレコードで、いかにアンバランスな活動をしていたか」ということを示そうとしたんじゃないかと私は推測する。この辺も「音のドキュメント」ということか。 しかし間延びしたR&Rは、何度聴いてもガッカリする。初心者には絶対に聴かせたくないテイクだ。 |
| A.Lennon-McCARTNEY B.P(J) C.日本武道館ライブ D.66.6.30. |
| これも同じ武道館ライブ。ポールの方はジョンよりも真剣にライブに取り組んでいたということがよく分かる。当日のポールはエンディングのShe's a womanを、何度か「シマウマ」と歌ったらしいが、 誰も気づかなかったらしい。今聴くと、確かにそう聞こえる。 |
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