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| 1.No Replay | 8.Eight Days A Week |
| 2.I'm A Loser | 9.Words Of Love |
| 3.Baby's In Black | 10.Honey Don't |
| 4.Rock And Roll Music | 11.Every Little Thing |
| 5.I'll Follow The Sun | 12.I Don't Want To Spoil The Party |
| 6.Mr. Moonlight | 13.What You're Doing |
| 7.Kansas City〜 Hey, Hey, Hey, Hey | 14.Everybody's Trying To Be My Baby |
| 発売日 | 1964.12.4.(英) | |
| プロデューサー | ジョージ・マーティン | |
| レコーディング | 64.8.11.〜10.26. | |
| 参加ミュージシャン | ジョージ・マーティン(ピアノ) | |
| 手持ちのCD | CP32-5324(東芝EMI)*mono | |
| 購入時期 | 1988年4,5月頃 |
| 64年6月、ヨーロッパ、香港、オーストラリア、ニュージーランド、7月、スウェーデン、8〜9月全米ツアー、10〜11月全英ツアーと世界中を飛び回る、殺人的なスケジュールの
合間を縫ってレコーディングされたビートルズ4枚目のアルバム。そんなこともあってか、8曲のオリジナルに、デビュー以前からのレパートリーを中心としたカバー6曲からなる構成となった。
アメリカツアー中に会ったボブ・ディランの影響や、カントリー寄りのサウンドなど、全体的にアメリカ的な内容である。オリジナル作品にこれまでにない落ち着きも感じられ、詞作面でも
ボブ・ディランの影響で意味深なものが多くなり、成長の跡も見られる。 クリスマス市場を狙って発売されたアルバムであるため、何とも味気ないタイトルがつけられている。全英アルバム・チャートではトータル15週1位に君臨した。 |
| 印象としてはよくいえば「落ち着いている」、悪くいえば「暗い」といったところ。特に、前作がとにかく明るく、はつらつとした雰囲気だっただけに余計そう感じられる。もちろん、
ハードなスケジュールで疲れていたせいもあるだろうが、それ以上にアメリカ・ツアー中に出会ったボブ・ディランの影響が大だろう。特にディランに影響を受けたのはジョンで、2:I'm A Loserなど、
詞作、曲調、ボーカルいずれをとってもディランそのものである。1No Replayに見られるような深みのある詞作もまた、このアルバムから見られるようになった特徴だが、これも、ディランからの
影響だろう。ビートルズとディランの出会いは、ディランのロック化→フォーク・ロックの誕生につながっていくわけで、これから先のロック史をも大きく変えていくことになったのである。 もうひとつの特徴はカントリー色の濃さである。「アメリカ市場を意識したため」だ、とされているが、当時のビートルズがアメリカ市場を意識する必要などなかったはずで、私は信用していない。 とはいうものの、「この時期、なぜカントリーだったのか?」というのは、私なりの結論には至っておらず、ここでは明確に語ることはできない。その、「カントリー色」を決定付けているのは間違いなくジョージのギターだろう。 ほぼ全曲でチェット・アトキンス風のギターを聞かせている。このカラーは同時代の他のイギリスのバンドのギタリストには見られなかったものであり、これこそが初期のジョージのギタリストとしての個性だったと思う。 アルバムの評価は現在ではあまり高くないというのが現実。実際、A面(1〜7)の方はまずまずだが、B面(8〜14)が今一つパっとせず、特にオリジナルの11〜13は、未完成品という印象が否めない。とはいえ、殺人的な スケジュールの中でのレコーディングだったことを思えば、致し方ないところか。もっと時間をかけて、ゆっくりアルバム制作ができれば、もっとよいものができただろうに、本当に残念だ。ただ、A面の流れは素晴らしく、ダークで、落ち着いた オリジナルの1〜3は、隙がない。このテンションをアルバムの最後まで貫けば、きっと「初期の傑作」といわれていたことだろう。まあ、世間の評判は低いが、個人的には決して嫌いじゃないし、結構聴きどころの多い、面白いアルバムだと思う。 また、ここには同時発売されたシングルI Feel Fineは収録されておらず、「シングルとアルバムの分離」という彼らのこだわりが感じられる。 |
| A.:作者、Lennon-McCartney作品の場合、大文字の方が実際の作者。カバーソングの場合はオリジナル・シンガー B.:ボーカリスト、カッコ内はコーラス、ハーモニー C.:イギリスでのシングルヒット記録。シングルB面曲はその旨記載 D担当楽器ーg:エレキ・ギター(赤字がリードギター)、ag:アコースティック・ギター、b:ベース、d:ドラム、 har:ハーモニカ、p:ピアノ、or:オルガン 曲名の後の得点は私自身の好感度。(100点満点) *なお、名前の記述はJ:ジョン、P:ポール、G:ジョージ、R:リンゴ、GM:ジョージ・マーティン |
| A.LENNON-McCartney B.J(P) C.ー D.J(ag),P(b),G(g),R(d),G.M.(p) |
| 深みのある詞作、サウンドを持ったジョンの作品。アルバム全体のトーンを象徴するような作品でこれまでにない落ち着いた雰囲気を持っている。いきなり歌い出すジョンの声が印象的だが、これまでのように声を張り上げるスタイルではなく、押し殺したようなボーカルで、 ボーカリストとしても新境地を開いている。演奏、ポールのハーモニーもシンプルだが、これ以上ないほど完成度が高い。中級以上のファンに大変人気の高い曲でもある。 |
| A.LENNON-McCartney B.J(P) C.ー D.J(g,har),P(b),G(g),R(d,タンバリン) |
| ボブ・ディランの影響丸出しのジョンの作品。詞はアイドルを演じることに疑問を感じはじめたジョンの気持ちが垣間見えるものでどこか意味深。ちょっとうなるような歌い方やハーモニカにもディランの影響が感じられる。曲調もディラン風だが、ジョージのカントリー・タッチの ギターや、ポールのロカビリー風のベースのせいもあり、カントリー・フレイバーも感じられる。ジョンのギターはアコースティック・ギターのような音だが、アンプにつないでないエレキ・ギターだということだ。 |
| A.Lennnon-McCartney B.J&P C.ー D.J(ag),P(b),G(g),R(d) |
| ジョンとポールの共作で、最初から終わりまで全編2人のハモリでできている。ライブでもよく演奏されており、ジョンとポールが1本のマイクに顔を寄せ合って歌っていたのが印象的だった。また、ステージでポールは「ワルツ」と紹介、 間奏でポールがベースを抱え込むようにして踊っていたが、ワルツは4分の3拍子、この曲は8分の12拍子だから、純粋なワルツではないが・・・。詞作は「喪服を着た女」の歌で、これまたディランが書きそうな詞だ。聴きどころはジョンとポールのハーモニーだが、 ジョージのトレモロを使ったギターも彼にしては珍しいプレイで注目だ。 |
| A.o:チャック・ベリー B.J C.ー D.J(g),P(b),G(g),R(d)G.M.(p) |
| ロックン・ロールの帝王、チャック・ベリーの代表作のカバー。原曲自体が超有名曲でひねりようもないはずだが、ここでは、ジョンならではの素晴らしいボーカルを生かして、全く新しい解釈で仕上げている。ビートルズの全カバー曲の中でも、出色の出来といってよいだろう。 ジョンは最初から最後まで激しく歌い飛ばしていて、グイグイ引き込まれていく。CDの解説に「ジョン、ポール、ジョージ・マーティンが一台のピアノを弾いている」とあるが、現在ではこの曲は「一発録り」であったことが判明している。よってオーバーダビングは一切行われていないから、ジョンやポールがピアノを弾けるはずはなく、 ジョージ・マーティン1人のプレイと考えた方が妥当。CDの歌詞カードは全編間違いだといってよいほど間違いだらけ。訂正したいけど、スペースが足りないのでここでは省略するが・・・。日本公演のオープニング・ナンバーになったことから、特に日本で人気が高いようだ。 |
| A.Lennnon-McCARTNEY B.P(J) C.ー D.J(g),P(b),G(g),R(パーカッション) |
| ポール作のちょっとカントリー風のバラード。デビュー以前からのレパートリーで、「隠れた名曲」と言っても過言じゃないだろう。ポールとジョンのぴったりくっついた感じのユニゾン、サビのジョンのハモリが絶妙。ドラムは入っておらず、「パチパチ」という音が入っている。 何かのパーカッションかもしれないが、おそらく、リンゴが自分の膝を叩いているものと思われる。 |
| A.o:ドクター・フィールグッド&インターンズ B.J(P) C.ー D.J(g),P(b,org),G(g,アフリカン・ドラム),R(d) |
| オリジナルがほとんど知られていないため、ビートルズのオリジナルと勘違いされている曲の一つ。しかし、この曲ほど欧米と日本で評価が分かれている曲も珍しい。デビュー以前からのレパートリーだが、オルガンを入れ、アフリカン・ドラムを入れるなどして、ちょっといじり過ぎの感も否めない。 そのせいか欧米では「ビートルズ・ワースト1・ソング」と言われている。が、日本では来日公演時のドキュメンタリー番組のオープニング・ナンバーとして使用されてから、人気がうなぎ上りで、現在も評価が高い。確かに、冷静に聴くと、アレンジの煮詰め方が今一つという気もするが、オープニングのシャウトをはじめ、 ジョンのボーカルは素晴らしく、一概には出来が悪いとは言えないと思う。この曲もCDの歌詞カードに誤りがあるので、訂正しておく。(誤)”and imagine you don't come my way”→(正)”on the night you don't go my way”。未CD化のステレオ・バージョンはフェイド・アウトが遅く、ポールのアドリブ・ボーカルが聴けた。CD化希望! |
| A.o:リトル・リチャード B.P(J) C.ー D.J(g),P(b),G(g),R(d)G.M.(p) |
| ポールのボーカル・スタイルに多大な影響を与えたロックン・ローラー、リトル・リチャードのカバー。といっても、原曲は1954年にウィリー・リトルフィールドが発表したK.C. Loving。それをリチャードが自作のHey Hey Hey Heyとメドレーにして発表したバージョンをカバーしたのがこのテイクというわけ。
ポールのリトル・リチャードを意識したハイトーンのシャウト・スタイルのボーカルが素晴らしい。ただ、実はこの曲のレコーディング前、ポールはちょっと自分のボーカルに自信をなくして、弱音を吐いたそうだ。
その時ジョンが「いつも通りにやっつけちまえ!」とポールを励まし、この言葉で重圧のとれたポールは自信を取り戻して、この見事なボーカルにつながったそうだ。この話を聞く前、この曲のジョンの |
| A.Lennon-McCartney B.J&P(G) C.ー D.J(ag),P(b),G(12弦g,g),R(d) |
| ジョンとポールがシングル用に書いた共作。特にポールがシングル候補として強力にプッシュしたが、ジョンの書いたI Feel Fineに負けてシングルとはならなかった。ただし、アメリカではシングル・カットされて全米No.1となった。曲自体はいかにもビートルズらしいポップ・ナンバーだが、「フェイド・イン」で始まる イントロはなかなか斬新。また、ジョージの12弦の音とポールのベース・ラインも印象的。タイトルはA Hard Day's Night同様、リンゴがつぶやいた文法上間違った言葉をそのまま使ったもの。なお、ボーカルはとりあえずジョンとポールのダブル・ボーカルと判断したが、「サビはダブル・ボーカルだが、それ以外はジョンの一人ハモリ」とする説も根強いし、私も判断しかねている。 ジョージはところどころ参加しているのみ。これだけ長く聴いていても未だ「謎」な部分が多いのも私がビートルズに魅力を感じる要因の一つになっている。 |
| A.o:バディ・ホリー B.J&P C.ー D.J(g),P(b),G(g),R(d) |
| 59年の飛行機事故で他界した伝説のロックン・ローラー、バディ・ホリーのカバー。ジョンとポールは熱狂的なバディ・ホリー・ファンとしても有名で、彼の曲の著作権は現在ポールが所有しているほどだ。ここで聴かれるバージョンはほぼコピーに近い。ジョージのギターは12弦のような音だが、 実は6弦。パチパチという音はハンド・クラッピングだと思うが、本によっては「パッキング・ケース」というパーカッションだとする説もある。 |
| A.o:カール・パーキンス B.R C.ー D.J(ag,タンバリン),P(b),G(g),R(d) |
| Blue Suede Shoesの大ヒットで知られるロカビリアン、カール・パーキンスのカバー。デビュー以前は前任ドラマー、ピート・ベストが、彼の脱退後はジョンがボーカルをとっていた。で、このセッション中にリンゴの歌う曲が足りず、急遽この曲を持ってきた。 このように、急遽歌うことになった曲であるため、リンゴのボーカルはぎこちなく、不安定。そのせいで演奏自体のノリもあまりよくなく、残念ながら出来は今一つ。ただ、カール・パーキンスのギターをほぼ完璧にコピーしているジョージのギターはなかなかの出来だし、 間奏の前で”Rock on George,one time for me””Rock on George for Ringo,one time”(歌詞カードには誤記されている)などとリンゴがジョージに声をかけるところはちょっと微笑ましい。なお、ジョンのボーカル・バージョンはLIVE AT THE BBCで聴くことができるが、リンゴのボーカル・バージョンが のん気なカントリー風なのに対し、ジョンのボーカル・バージョンはストレートなロックン・ロールに仕上がっているのが興味深い。 |
| A.Lennon-McCartney B.J&P C.ー D.J(ag),P(b,p),G(12弦g),R(d,ティンパニー) |
| 前半をジョン、サビをポールが書いてひとつにまとめた2人の共作。ただし、ポールの単独作品説、完全共作説もある。異常なほどピッタリと息の合った2人のユニゾン・ボーカルが印象的。「リード・ギターはジョージがレコーディングに遅刻したため、ジョンが担当」という情報が氾濫しているが現在では全くのデマだったことが 判明している。曲自体は時間がなかったのだろう、いかにも未完成品っぽいのが残念なところ。 |
| A.LENNON-McCartney B.J(J/P) C.ー D.J(g),P(b),G(g),R(d,タンバリン) |
| ジョン作のカントリー・ポップ風の曲。サビはポールが書いた、という説もある。ボーカルは前半部はジョンのひとりハモリ、サビのハーモニーはポールが担当している。演奏面では、ジョージのカントリー調ギターとジョンの巧みなアコースティック・ギターが印象的。 曲の出来自体はそんなに悪くないが、やはり「何か」が欠けているように思われる。もちろん「ビートルズにしては」という次元の話ではあるが・・・。 |
| A.Lennon-McCARTNEY B.P(J&G) C.ー D.J(ag),P(b),G(12弦g),R(d)GM(p) |
| セッションの最後にどうしても1曲足りなかったため、急遽ポールが書きなぐった曲。正直、個人的には「ビートルズ・ワースト1ソング」である。特に好調時のポールのことを思えば、あまりにも精彩を欠く曲である。ボーカルも演奏も、まとまりがなく、 歌い損なってる部分も修正されずにそのまま収録されているなど、仕上がりも雑だ。イントロのリンゴのドラムにしろ、エンディングのポールのベース・ソロにしろ、「強引」な感が否めない。どうせなら他人に贈ってしまった方がよかったんじゃないだろうか・・・。 |
| A.o:カール・パーキンス B.G C.ー D.J(ag),P(b),G(g),R(d)GM(タンバリン?) |
| 10に続くカール・パーキンスのカバー。ここではジョージがボーカル。ほぼコピーに近いジョージのギタープレイがいちばんの聴きどころ。ボーカルに、リードギターにと、頑張るジョージの姿が目に浮かんでくるようだ。 デビュー以前からのレパートリーだったということもあって、とても慣れた感じがする。エンディングのリンゴのドラムとジョージのギターの絡みも息が合ったところを見せてくれている。この曲は4同様の「一発録り」だそうで、 ということは、タンバリンを担当しているのは誰か?という疑問も生まれる。一応、ジョージ・マーティンということにしておいたが、本当のところは私も判断しかねる。なお、この曲もCDの歌詞カードに間違いがあるので訂正しておく。(誤)”Well,half past nine,half past four,5th woman knocking on my door”→(正)”Woke up last night,half past four,Fifteen women knocking on my door”、(誤)”When I went out last sight I did stay late,Oklahoma had a night scene date”→(正)”Went out last night,I didn't stay late,fore at home I had a nine teen date”。 |
*アルバム・トータルの好感度 80
*:1998年8月UP
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