![]() トップ・ページに戻る |
![]() 前のページに戻る |
| 1.Drive My Car | 8.What Goes On |
| 2.Norwegian Wood
[This Bird Has Flown] | 9.Girl |
| 3.You Won't See Me | 10.I'm Looking Through You |
| 4.Nowhere Man | 11.In My Life |
| 5.Think For Yourself | 12.Wait |
| 6.The Word | 13.If I Needed Someone |
| 7.Michelle | 14.Run For Your Life |
| 発売日 | 1965.12.3.(英) |
| プロデューサー | ジョージ・マーティン |
| レコーディング | 65.6.17(12のベーシック・トラック) 65.10.12.〜11.11. |
| 参加ミュージシャン | ジョージ・マーティン(ピアノ、ハーモニウム) マル・エヴァンス(オルガン:3) |
| 手持ちのCD | CP32-5326(東芝EMI)*stereo |
| 購入時期 | 1987年11月 |
| ビートルズがアイドルの殻を脱ぎ捨て、真の意味でのアーティストとしての道を歩きはじめた重要なアルバム。ここには、デビュー以来みられたロックン・ロール、ブラック・ミュージックの影響は
ほとんどなく、ボブ・ディランやドラッグ体験の影響もあって、ラブ・ソングではない意味深な詞作、インド楽器やキーボード類の多用、クラシック、ジャズなどのロック以外の音楽の要素を取り入れるなど、それまでのビートルズとは全く異なるサウンドを
構築するに至った。前作にもそうした傾向は見られたが、そんな中にもまだ初期のアイドル的な要素もあった。しかし、このアルバムにはそうしたカラーは全く見られない。また、前作から見られたジョン、ポール、ジョージの作風の違いがさらにはっきりと現れはじめているのが特徴で、特にジョージはこのアルバムに至ってようやくソングライターとして
自立しはじめている。 発表当時、ビートルズが変わりはじめたということで話題になったようだが、セールス的に落ち込むことはなく、全英アルバム・チャート13週間1位に君臨した。なお、同時発売された両A面シングルDay Tripper / We Can Work It Outはアルバムに収録せず、 ここでもアルバムとシングルの分離というデビュー以来のポリシーを貫いている。しかも曲順、タイトル、ジャケットも練り上げられており、アルバムを単なる曲の寄せ集めではない、トータルなものとして作り上げているのが分かる。この手法はこれ以降、 ロック界の常識になり、「シングル中心」の時代から「アルバム中心の時代」へと推移していくきっかけとなった。とはいえ、相変わらずアメリカでは曲順やアルバムのコンセプトを無視した編集盤が発売されており、ビートルズのアメリカのレコード産業への不満が爆発することになる。 |
| おそらく最初にビートルズを聴きはじめた時、ファーストから順にアルバムを揃えていった方って結構多いんじゃないだろうか。そして順に聴いていくうちに、このアルバムの番に当たった時、戸惑った方って多いんじゃないだろうか。
実は私もそうで、レンタルでファーストから順に聴いたんだけど、このアルバムを最初に聴いた感想は「何じゃ、こりゃ」というものだった。ただですらビートルズというと、初期のアイドルのイメージしかなかった私だからなおさらである。
しかし、何度か聴き込むうちにこのアルバムのとてつもない魅力に気付き、以降「ビートルズのアルバムでどれが好き?」と聴かれたら、RUBBER SOULと答えるようになった。ロック色の濃いビートルズが好きな私なのに、アルバムを選ぶと
ロックン・ロール色の薄いこのアルバムになるというのは自分でも意外なんだけど・・・。 このアルバムはとにかく、理屈抜きに曲がよいと私は思う。もともとビートルズには駄曲なんてないけど、このアルバムの曲のよさは、ビートルズの全アルバムの中では 群を抜いていると思う。これはおそらく、バンド内によい意味での「テンション」があったせいじゃないかと思う。前作HELP!でYesterdayのような高度な曲を書いてソング・ライターとして急成長、アレンジやベース以外のパートを担当するなど、ポールの目ざましい成長があった。 おそらくそれを見たジョンは「リーダーの座を奪われる!」との危機感を持ち、良質な曲を書こうとこれまで以上に発奮したことだろう。実際このアルバムのジョンの作品の充実度は目を見張るものがあり、「ジョンの代表曲」とされている曲の多くがこのアルバムに収録されている。 このような、2人のよい意味でのライバル関係がこのアルバムの楽曲の充実の大きな要因だったと思う。また、ジョンとポールだけじゃなく、ジョージも着実に成長している。前作に提供したI Need You、You Like Me Too Muchにはまだ個性が感じられなかったが、このアルバムに提供したThink For Yourself、If I Needed Someoneとも、 ジョンやポールの作品とは全く異質な曲であり、ようやくソングライターとして一本立ちしたと考えてもよいだろう。 ということで、それぞれが自己主張。ジョンはボブ・ディランやドラッグ体験の影響で詞作に重点を置いたアコースティック指向、ポールはロック以外の音楽の要素を取り入れる・・・というあたりは、前作と同様だ。しかし、そうやって各自が個性の違いをはっきりと打ち出しているにもかかわらず、 全くバラバラなイメージはなく、むしろ逆にこれまで以上にバンドとしての結束力を感じる。特にDrive My Car、You Won't See Me、Nowhere Man、Think For Yourself、Wait、If I Needed Someoneあたりの巧みなコーラス・ワークにそれが顕著で、お互いに助け合い、信頼し合っている様が目に浮かぶようである。これ以降、解散に向かうに従って「自分の曲は自分で」といった感じで、 各自が自分の作品にしか関心を示さなくなっていくわけだが、ここではまだ協力関係が存在する。実は次作REVOLVERの頃から、こうした協力関係は徐々に薄れていくわけで、ある意味「全員が協力し合って作った最後のアルバム」「バンドとしてのビートルズの最後のアルバム」といってもよいかもしれない。とにかくバンドのチーム・ワークという点から見ると、 このアルバムの頃が頂点だったんじゃないか、そんなことを思ってしまう。 最後に私のこのアルバムのイメージだが、「タバコやドラッグの煙のたち込めた薄暗い部屋のようなアルバム」。このアルバムに対して「おしゃれ」とか「しっとりとしてる」とか「おとなしい」とかいう意見をよく見かけるけど、私にはむしろダークで「ヤバい」印象が強い。おそらくメンバーのドラッグ体験のせいだろうか。 そう、CDの中ジャケ、メンバーが暗い部屋でタバコを吹かしている写真があるけど、このアルバムのイメージは正にその写真のイメージそのままである。 |
| A.:作者、Lennon-McCartney作品の場合、大文字の方が実際の作者。カバーソングの場合はオリジナル・シンガー B.:ボーカリスト、カッコ内はコーラス、ハーモニー C.:イギリスでのシングルヒット記録。シングルB面曲はその旨記載 D担当楽器ーg:エレキ・ギター(赤字がリード・ギター)、ag:アコースティック・ギター、b:ベース、d:ドラム、 p:ピアノ、org:オルガン、ep:エレキ・ピアノ 曲名の後の得点は私自身の好感度。(100点満点) *なお、名前の記述はJ:ジョン、P:ポール、G:ジョージ、R:リンゴ、GM:ジョージ・マーティン |
| A.Lennon-McCARTNEY B.P&J(G) C.ー D.J(g,タンバリン,カウベル),P(b,p),G(g),R(d) |
| 一応ポールの単独作品としたが、もともとはジョンが作詞、ポールが作曲という形で曲作りは始まったそうだ。しかし、ポールはジョンの詞を気に入らずにすべて書き直し、完成させている。その時点で2人はちょっと険悪になりかけたが、ジョンがポールの書いた詞を見て納得、大きな対立には ならなかったそうだ。その歌詞はちょっと物語仕立てであり、こうした詞作はこれ以降、現在までポールが得意とする手法である。曲調はモータウン風だが、バックの演奏とコーラスが今までとは全く違う趣になっている。ボーカルは高音をポール、低音のなぞるようなパートはジョンと判断したが、 ポールの一人ハモリとする説もある。ジョージもところどころコーラスで参加。車のクラクションを真似た部分もあったりして結構凝ったコーラス・アレンジである。また、このアルバムからジョン、ポール、ジョージは楽器を代えているが、ジョージのギター・ソロはいかにもストラトらしい音で今までにないフレーズだ。 |
| A.LENNON-McCartney B.J(P) C.ー D.J(ag),P(b),G(ag、シタール),R(d,マラカス,タンバリン) |
| ジョン作のアコースティックなフォーク・ナンバー。発表当時、意味深で難解な詞が話題となり、「ドラッグソングではないか」という憶測もあったが、実は妻・シンシアの目を盗んで「不倫」した、その体験を歌ったものであると後年ジョンは告白していた。その意味深な歌を ジョンはもの憂げに、感情を押し殺したような声で歌っている。このアルバムからジョンはシャウトしなくなり、この曲のように、声を押し殺すようなスタイルのボーカルが多くなる。サウンド面ではジョージがインド楽器・シタールを弾いているのが注目点。ジョージは映画「ヘルプ!」の中で 使われていたインド音楽を聴いてこのシタールに興味を持ち、手に入れている。ただ、ここで聴かれるシタールはまだまだ拙いもので、決してインド的な使い方でもない。むしろ耳に残るのは、イントロから入ってくるジョンの巧みなアコースティック・ギターとポールのベース。 特にベースはスロー・テンポな曲に似合わない複雑なもの。このアルバム以降、ポールのベースはメロディアスで、派手になっていく。最後に邦題は「ノルウェーの森」だが、これは間違いだと思う。本来woodという単語の意味は「材木」もしくは「家具」。woodsと複数形になると「森」である。 つまり、曲の中に登場するNorwegian Woodとは「ノルウェー製の家具」ではないかと思う。「彼女の部屋はノルウェーの森のようだ」では意味が分からないが「彼女の部屋はノルウェー製の家具だらけだ」だと意味が分かってくる。・・・と、私は思う。そういえば村上春樹も同じ事を言っていた。 |
| A.Lennon-McCARTNEY B.P(P,J&G) C.ー D.J(タンバリン),P(b,p),G(g),R(d),マル・エヴァンス(org) |
| いかにもポールらしいポップ・ナンバー。正直、曲の出来は目を見張るほどのものではないが、巧みなコーラス・ワークにより、良質な作品になったという典型的な例だと思う。ハモリのパートはすべてポール自身の担当。しかし、印象深いのはジョンとジョージのコーラスで、「ウー、ラララ」という コーラスが耳から離れない。また、サビのポールのボーカルに絡む”You know I won't ,Know I won't”(英語力のない私の聞き取りにつき、自信なし)というジョンの担当するパートも面白いアイデアだ。ちなみに、こうしたコーラスのアイデアはジョンによるものであり、こんなところにもチーム・ワークのよさを感じさせる。 なお、「マル・エヴァンスがハモンド・オルガンを担当」とあり、確かに音は聞こえるが、単に指一本で延々一つの鍵盤を押しているだけである。マル・エヴァンスはロード・マネージャーで、デビューから解散まで彼らの側近だった人で、映画「ヘルプ!」にはドーバー海峡を横断するスイマーの役で出演していた。 |
| A.LENNON-McCartney B.J(P&G) C.ー D.J(ag),P(b),G(g),R(d) |
| ジョンが自分自身を皮肉った曲。曲のアイデアが出ず、一日中部屋に閉じこもり、何もせずにボーっとしているそんな自分のことを書いたもの。一部でいわれているようなドラッグ・ソングではないはずである。サウンドはジョン、ポール、ジョージによる見事なハーモニーを前面に押し出している。 1987年発売分のCDの解説の「ジョンによる多重録音」というのは???であるが、現在は訂正されてるようで一安心。演奏で注目なのは曲のメロを無視したかのようなポールのメロディアスなベースであろう。ライブでもよく演奏されたが、このコーラスをステージで再現するのにかなり苦戦していたようだ。しかし、決して明るいとはいえない歌詞なんだけど、 意外と明るめで、ポップな曲調なのが面白い。アメリカでは勝手にシングル・カットされ、全米3位の大ヒットとなっている。 |
| A.Harrison B.G(J&P) C.ー D.J(ep,g),P(b),G(g,タンバリン),R(d,マラカス) |
| ジョージの作品。曲の出来はそれほどでもないが、明らかに今までの彼の作品と比べるとレベル・アップしている。詞は「政治家を皮肉ったもの」とジョージはコメントしており、「嘘つき女」の邦題を早く変えて欲しいところ。しかし、かなり辛辣な内容でジョージの「兄貴分」ジョンからの影響を強く感じさせる。 ここでも、ジョンとポールのコーラスでのサポートが光る。ただし、サビのハモリはポール一人。なお、イントロから入ってくる歪んだ音はポールがベースにギター用のファズをつけてプレイしたもの。 |
| A.Lennon-McCartney B.J(P&G) C.ー D.J(g),P(b,p),G(g),R(d,マラカス),GM(ハーモニウム) |
| ジョンとポールの共作であるが、おそらくジョン主導で作られたであろう、初めてのメッセージ・ソング。「愛」という言葉を「恋愛」ではなく、もっと普遍的な「愛」として用いた初めてのケースである。こうした「愛」という言葉の使い方は以降、主にジョンの作品に見られるようになる。 ということもあり、地味な曲だが実はとても重要なターニング・ポイントになった曲といえる。ジョンとポールのハモリを中心に構成されており、サビではその中からジョンが抜け出てくる。ジョージはところどころでサポート。曲調は意外とブラックっぽい。 |
| A.Lennon-McCARTNEY B.P(J&G) C.ー D.J(ag),P(b,ag),G(g),R(d) |
| ポールのバラードの名曲の一つ。歌詞にフランス語を交えており、曲調もそれに合わせるかのようにシャンソン風。フランス語の歌詞はポールの親友、クオリーメンのオリジナル・メンバー、そして、ジョンとポールを引き合わせた人物であるアイバン・ボーンのフランス人の妻によるもの。 また、”I love you,I love you ,I love you”のパートの詞はジョンによるものという説もある。半音ずつ下がっていくようなアコースティック・ギターがポール、普通のストロークがジョンのプレイ。間奏のちょっとジャズ風なギター・ソロは一般的にはジョージとされているが、 私はポールかも、という想いもある。同じバラードでも、意味深でちょっと「ヤバい」空気の漂うジョンの2,9あたりとは全く趣が異なる、純粋なラブ・バラードで、このあたりに2人のカラーの違いがはっきりと現れている。なお、この曲は1966年度グラミー賞作曲賞受賞曲でもある。 当時のグラミー賞はロックに冷たかったが、そんな中で賞を受けたというあたりに、この曲がいかにロック・ファン以外にも支持されたかを物語っている。 |
| A.Lennon-McCartney-Starkey B.R(J&P) C.ー D.J(g),P(b),G(g),R(d) |
| 作者クレジットにはじめてリンゴの名前が記された曲。しかし、実際は63年頃にジョンが単独で書いた曲に、このセッション時にリンゴが2、3の言葉を書き足しただけだそうで、事実上ジョンの作品と考えた方がよいだろう。確かに、歌詞は63、4年頃のジョンの作品に多く見られた恋愛に対して 悲観的な内容である。曲調はカントリー好きのリンゴに合わせたかのようにカントリー・タッチ。久々にジョージのチェット・アトキンス風のギターが前面に出ている。しかし、悲観的な詞と、リンゴの能天気なボーカルは今一つアンバランスな感も否めない。また、間奏前の”Tell me why”の後に”tell me why”と、ジョン(?ジョージかも)がつぶやいていたり、エンディングの”In your mind”の後に何度も”In your mind”とリンゴがつぶやいていたりと、ところどころにメンバーの話し声が入っている。 |
| A.LENNON-McCartney B.J(P&G) C.ー D.J(ag),P(b),G(ag),R(d) |
| ジョンがポール作のYesterday、Michelleに対抗して書いたラブ・バラード。しかし、「ワガママで気の強い女に翻弄される男」の歌で、しかも一部キリスト教の本からの引用も用いるなど、意味深で危なげなもので、純粋なラブ・ソングになっていないあたりがジョンらしいところ。 ここに登場する女性は一見ワガママとも思える女であるが、ジョンによれば「理想の女性を歌った曲」だそうで、「その時はまだ会ってなかったが、ヨーコのことだった」とも語っている。ポールとジョージの”tit(乳首)”と言ってるというコーラス、深いブレス音なども、この曲の怪しげな雰囲気を盛り上げている。 演奏はアコースティックなもので、ジョージは2回ギターを弾いてオーバー・ダビングしている。エンディング付近の左右から聞こえる異なるパターンのピッキングはともにジョージによるものである。 |
| A.Lennon-McCARTNEY B.P(P) C.ー D.J(ag),P(b),G(g,タンバリン),R(d) |
| ポールが当時の恋人、ジェーン・アッシャーにあてつけた曲。ポールは、いつも仕事を最優先するジェーンの態度に不満で、度々口論を繰り返していたそうだ。この曲が作られた直前にも、2人は口論したということで、その時の気持ちをストレートに歌っている。サウンドはジョンによる 軽快で巧みなアコースティック・ギターを中心としたもの。ポールのボーカルも押さえ気味なところと、激しくシャウトするところがあり、とてもメリハリのあるもの。ハモリもポール自身が担当。なお、ANTHOLOGY 2には、この曲のボツ・テイクが収録されているが、それは、グルーヴィーなハモンド・オルガンを中心にした ヘビーなもので、全く趣は異なるが、悪くない。また、この曲で「ハモンド・オルガンはリンゴが担当」と記載されたデータが多いが、どこを聴いてもオルガンの音など入っていない。おそらくそれは、このANTHOLOGY 2収録のボツ・テイクのデータと勘違いしてるんじゃないかと思う。 |
| A.LENNON-McCartney B.J(P&G) C.ー D.J(g),P(b),G(g),R(d、タンバリン),GM(p) |
| 主にジョンが手がけたバラードの名曲。私はジョンの単独作品だと信じているが、ポールとの共作説、「サビのみポールが書いた」説、「作詞はジョン、作曲はポール」説など、様々な説があり、私も断言できない。確かに、ジョンの作品にしては メロディアス過ぎる気がしなくもないが、でも、私はジョンの単独作品と信じたい。故郷への想いと、恋人への想いを重ね合わせた歌詞はラブソングとしても、望郷の歌としても実に素晴らしいもの。しかし、実は初めはリバプールの実在の地名を織り込んだものになる予定だったそうで、 そのボツになったアイデアをヒントにポールがのちに書いたのがPenny Laneであった。イントロのメロディを弾いているのがジョージ、ボーカルの後ろで「ボロン、ボロン」という感じで鳴っているのがジョンのギター。ハーモニーはポールで、ジョージは「ウー」というコーラスのみで参加している。 バロック調のピアノを弾いているのはジョージ・マーティンだが、この独特な音を生み出すためにテープ・スピードを変えて録音している。私は「ジョンのバラードの最高傑作」と信じて疑わない。 |
| A.Lennon-McCartney B.P/J(G) C.ー D.J(g,タンバリン),P(b),G(g),R(d,マラカス) |
| 前作HELP!でレコーディングされながらボツになった曲。このアルバムのセッションで曲が足りなくなり、HELP!のセッションで録られたテイクに、新たにジョージのボリューム・ペダルを使用したギターをオーバー・ダビングして仕上げている。 基本的にはジョンとポールの共作で、サビのみポールの単独作品。ボーカルは前半はジョンがメインでポールとのハモリ、サビはポールが担当している。ということで、前半とサビで雰囲気が違うあたりが面白い。ジョージはエンディング付近のコーラスのみの参加。 しかしHELP!のために作られた曲であるはずなのに、このアルバムのカラーにピッタリはまっており、違和感がない。 |
| A.Harrison B.G(J&P) C.ー D.J(g),P(b),G(12弦g),R(d,タンバリン) |
| ジョージが、アメリカのフォーク・ロック・バンド、バーズの作風を意識して書いた作品。バーズはビートルズ風コーラスと12弦ギターを導入したサウンドでボブ・ディランのMr. Tumblin' Manをヒットさせ、「フォーク・ロック」という新しいジャンルを開拓したバンドであることはご存知の通り。つまり、彼らは、 ビートルズに影響を受けたバンドなわけで、さらにそのバンドを意識した作品をビートルズが発表したというのもなかなか面白い。ジョージのギターといい、コーラスといい、いかにもバーズ風なんだけど、これはもともとビートルズの生み出したスタイルだったりするわけで・・・。本当に興味深いところである。なおブリティッシュ・ビート・バンド、 ホリーズがこの曲をカバーしてヒットさせているが、ジョージはそのテイクを聴いて「最悪」と評した。以降、ホリーズがこの曲をライブで演奏することはなくなったという。なお、ジョージのトレード・マークだった12弦ギターは、この曲を最後に使われなくなる。 |
| A.LENNON-McCartney B.J(P&G) C.ー D.J(ag),P(b),G(g),R(d,タンバリン) |
| ジョンがエルヴィス・プレスリーのBaby Let's Play Houseを意識して書いたロックナンバー。オールド・ロックン・ロール風な曲調で、このアルバムの中では異彩を放っている。そのためだろうか、ジョンはこの曲を嫌っていたようだが、曲自体はまとまったよい曲だと思うし、「そこまで嫌がらなくても」というのが正直な気持ちだ。 歌詞はA HARD DAY'S NIGHT収録のYou Can't Do Thatを思わせる女性に対して暴力的な言葉を投げつけたもの。ということで、今までなら激しくシャウトして歌ったであろう曲だが、ここではジョンは声を押し殺し、飲み込むような唱法で、そのためにロックン・ロール色はあまり感じられない。演奏で耳に残るのは、ジョンの軽快なアコースティック・ギターと、 ジョージによるいかにもストラトらしいソリッドな音のギターソロ。 |
*アルバム・トータルの好感度 100
*:1998年9月9日UP
![]() トップ・ページに戻る |
![]() 前のページに戻る |