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| 1.Magical Mystery Tour | 7.Hello Goodbye |
| 2.The Fool On The Hill | 8.Strawberry Fields Forever |
| 3.Flying | 9.Penny Lane |
| 4.Blue Jay Way | 10.Baby You're A Richman |
| 5.Your Mother Should Know | 11.All You Need Is Love |
| 6.I Am The Walrus |
| 1967.11.27.(英) | |
| ジョージ・マーティン | |
| 66.11.29.〜12.21.(8) 66.12.29〜67.1.17(9) 67.4.25〜5.3,11.7(1) 67.5.11(10) 67.6.14〜25(11) 67.8.22〜11.2(2〜7) | |
| ジョージ・マーティン(ピアノ) ミック・ジャガー(コーラス:10,11)、キース・リチャード(コーラス:11)、エリック・クラプトン(コーラス:11)、キース・ムーン(コーラス:11)、 グラハム・ナッシュ(コーラス:11)、マリアンヌ・フェイスフル(コーラス:11)、マイク・マクギア(コーラス:11)、ゲイリー・リーズ(コーラス:11)、パティ・ハリスン(コーラス:11)、ジェーン・アッシャー(コーラス:11)、 ハンター・デイヴィス(コーラス:11)、エディ・クレイマー(ビブラフォン:10)、ニール・アスピノール(パーカッション:1)、マル・エヴァンス(パーカッション:1,8)
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| CP32-5334(東芝EMI)*stereo | |
| 購入時期 | 1987年11月 |
| マネージャー、ブライアン・エプスタインの急死後、ビートルズ自身の監督・主演で作り上げた同名テレビ映画サントラ。ただし、実はサントラとして発表された1〜6は、本国イギリスではアルバムという形ではなく、2枚組のEPとして発売されたものであった。しかし、アメリカの発売元・キャピタル・レコードは、EPよりもアルバムの方が売れるだろうと判断、
サントラの6曲に、同時期に発売されたアルバム未収録シングル曲7〜11をプラス、アルバムという形でリリースされたのである。つまり、これは、ビートルズの現在発売中のCDのうち、アメリカ編集盤がCD発売された唯一のケースとなっている。ということもあり、アルバム単位で云々できるものではないが、やはり67年に発表されたテイクばかりであるから、SGT. PEPPERS同様の、特殊録音を駆使したサイケ風な作品、
ロック以外の音楽の手法をとり入れてストリングスやキーボード類を駆使したアレンジの作品などが目立ち、SGT.PEPPERSの延長線上にあるサウンド、ということができる。 結局、アルバムという形でリリースされたアメリカでは、全米チャート8週連続1位。イギリスで発売された2枚組EPは、異例のシングル・チャート入りを果たした上、1週のみ1位を記録している。だがこのアルバム、アメリカ編集盤ながら、EPよりも扱いやすいせいか、世界中でこちらの方が好まれ、日本でも67年当初から、アメリカ仕様で発売。イギリスでも70年代に入って、改めてこの、アメリカ盤の アルバムがリリースされている。そのせいか、今ではこのアルバムがアメリカ編集盤だということを知らない人も結構いるようである。 |
| 先に述べた通り、このアルバムはアメリカのキャピタル・レコードが編集したものであるから、当然、曲順、構成、コンセプトなどについて論じることは出来ないし、他のアルバムと比較して語ることも出来ない。ただ、やはり67年発表の作品ばかりだから、SGT.PEPPERSと同じ路線の曲ばかり。だからやはり、個人的にはちょっと苦手な部類のビートルズがここにいる。ただし、サントラの1〜6を聴くと、
全体にSGT.PEPPERS収録曲よりも小粒で、かつシンプルな曲が目立つ。また、ギター中心の曲は少なく、キーボード類の活躍も目につく。曲が小粒で、シンプルなのは、当時のビートルズは、マハリシ・ヨギに入信して瞑想に走ったり、テレビ映画の撮影をやったりする一方、暇さえあればダラダラとスタジオに篭ってレコーディングを行っており、そうした彼らの当時の生活ぶりとも無関係ではないだろう。つまり、これらのレコーディング時には、SGT.PEPPERSのセッションのような、緊張感がなかった可能性は大だろう。よって、曲の完成度も、1〜6のサントラ曲に限っては、
SGT.PEPPERSには及ばない。ただし、ポールの名曲の一つ、2:The Fool On The Hill、ジョンのサイケの大作6I Am The Walrusという例外ももちろんあるが・・・。 次に、作品の内訳であるが、ジョンが4曲、ポールが5曲、ジョージが1曲、そして4人の共作が1曲となっており、前作に引き続いてポール主導というカラーがはっきりと現れている。しかも、1〜6のサントラに限ってみると、ポールが3曲なのに対して、ジョンはわずか1曲。もちろん、ジョンの提供した6:I Am The Walrusは、サイケ時代のビートルズの、というより、ブリティッシュ・サイケの代表曲ではあるが、この曲にかかりっきり になって、相変わらず創作意欲がなく、スランプ状態にあったのが分かる。7〜11のシングル曲にしても、6と並ぶこの時代のジョンの代表作ともいえる8Strawberry Fields Forever以外は、ジョンの作品としては、平均並の出来である。さらに、彼の本職であるギターを弾いている曲も、11曲中、わずか2曲。ジョージのギター・ソロの入った曲が11:All You Need Is Loveだけと、極端にギター中心の曲が少ないことが原因といえなくもないが・・・。結局この67年中、ジョンの作曲、というより、音楽に対する意欲自体は低下した状態にあり、極端にいうと67年の収穫はStrawberry Fields ForeverとI Am The Walrusの 2曲だけだった、という感も否めない。一方のポールは、実に意欲的で、サントラに提供した2:The Fool On The Hillの他、シングル曲でもPenny Lane、Hello Goodbyeといった、良質な作品を提供してREVOLVERの頃から続く好調を維持。さらに、エプスタイン亡き後、ビジネス面にまで積極的に手を出し、本当の意味でのリーダーの座におさまっていた。というより、この時期、ビートルズとしての活動に熱意を持っていたのはポールただ一人であり、既に「解散」の影がちらつく。 ということで、サントラの方は、SGT. PEPPERSと同路線でありながら、シンプルな曲が多い分、私としてはこちらの方が入りやすい。それに、7〜11のシングル曲に限っては、曲の出来自体はSGT. PEPPERS収録曲よりは数段上なので、純粋に楽曲自体を楽しみたい場合は、このアルバムの方がよいのではないか、と思う。もっと乱暴な言い方をすれば、67年頃のビートルズを聴きたい、という人がいたら、私はSGT.PEPPERSではなく、このアルバムの方をお勧めするだろう。 ということで、編集盤で、アルバムとしての統一感はないかもしれないが、聴きやすく、親しみやすいので、私は結構好きである。 |
| *このコーナーの見方 |
| A.:作者、Lennon-McCartney作品の場合、大文字の方が実際の作者。カバーソングの場合はオリジナル・シンガー B.:ボーカリスト、カッコ内はコーラス、ハーモニー C.:イギリスでのシングルヒット記録。シングルB面曲はその旨記載 D担当楽器ーg:エレキ・ギター(赤字がリード・ギター)、ag:アコースティック・ギター、b:ベース、d:ドラム、 p:ピアノ、org:オルガン、har:ハーモニカ、ep:エレキ・ピアノ、melo:メロトロン 曲名の後の得点は私自身の好感度。(100点満点) *なお、名前の記述はJ:ジョン、P:ポール、G:ジョージ、R:リンゴ、GM:ジョージ・マーティン |
| A.Lennon-McCARTNEY B.P/J(J&G) C.ー D.J(ag),P(b,p,パーカッション),G(g,パーカッション),R(d,パーカッション),ニール・アスピノール(パーカッション),マル・エヴァンス(パーカッション)・・・(+トランペット) |
| 同名映画テーマ曲としてポールが書き上げた曲。ポールのボーカルにクロスして入ってくるI've got an invitation、To make a reservationの部分はジョンが作詞。実にシンプルで、一歩間違うと単調になりそうな曲だが、ワン・コーラス毎にアレンジを変えており、特に3コーラス目で激しい転調を繰り返すなどしてメリハリをつけているのが効果的。アレンジも、トランペットや、何10にも及ぶパーカッション類がオーバー・ダビングされており、さらに、ポールによるサイケな雰囲気のピアノなど、 きらびやかな印象を受ける。ただ、ほとんどの本ではI've got an invitationなどのクロスして入ってくるパートのボーカルは全てジョンとされているが、3コーラス目のパートは、かなりハイトーンなので、私としては常々疑問を持っているところ。私は、3コーラス目のみジョンとポールがパートを入れ替えて歌っているように聞こえる。なお、映画で使われたテイクは、オープニングのアドリブ・ボーカルが全く異なっており、さらに間奏にジョンのナレーションが入っていた。このテイクも 個人的には好きだったりする。 |
| A.Lennon-McCARTNEY B.P C.ー D.J(har,マラカス),P(b,p,リコーダー),G(ag,har),R(d,フィンガー・シンバル)・・・(+フルート) |
| ポールの名曲の一つ。そのメロディはもちろんだが、詞作はポールのビートルズ、ウイングス、ソロを通じた全作品の中でも出色の出来。地動説を唱えて処刑されたガリレオ=ガリレイをイメージした社会風刺的なもので、実に味わい深い。サウンドはポールのピアノを中心にした、とてもシンプルなもの。ジョンとジョージはハーモニカを担当。ジョンにとっての久々のハーモニカだが、ここでは低音のバス・ハーモニカでベースとほぼ同じフレーズを吹いているもので、普通に吹いているものではない。 リンゴのドラムはハイハットのみの使用で、むしろパーカッション類の方が前に出ている。ポールは縦笛、リコーダーも担当。私は小学校、中学校と音楽の授業でリコーダーを吹いていたので、この音を聴くとちょっと懐かしくなってしまう。私は曲自体より、むしろ、詞の方が好きである。この歌詞はジョンも絶賛している。また、フランス・ロケで撮られた映画の中のこの曲のシーンは、後のMTVを思わせる秀逸なものである。 |
| A.Lennon-McCartney-Harrison-Starkey B.Inst. C.ー D.J(melo),P(b,g,org),G(g),R(d,マラカス) |
| ビートルズの公式録音曲中、唯一のインスト。映画の中ではBGMのように使用されており、実にサイケな雰囲気。リフを弾いているギターがジョージ、次に登場する押さえ気味のギターがポール(ジョージ説もあり)、オーボエの音を出しているメロトロンがジョン、最後に登場するハモンド・オルガンはポールがそれぞれ担当。 さらに、インストだが一応4人によるコーラスも入っている。エンディングのテープ・エフェクトはジョンとリンゴによる。また、作者クレジットはメンバー全員の名前が記載されているが、イギリス盤2枚組EPではHarrison-Lennon-McCartney-Starkeyとなっていたそうで、ジョージが中心になって作曲されたのではないかと私は思う。 |
| A.Harrison B.G(G) C.ー D.J(タンバリン),P(b),G(org),R(b)・・・(+チェロ) |
| ジョージ作のオルガンを中心にしたサイケ・ナンバー。67年8月、ジョージはサンフランシスコに出かけているが、その際デレク・テイラー(広報担当)と待ち合わせをし、彼が来るのを待っていた、その時の気持ちを書いたもの。オルガンはジョージが担当しているが、かなりディープなテープ操作が施されている。ジョージのボーカルもフランジング効果が施され、いつもの声と全く違って聞える。 そのせいであろう「バック・ボーカルはジョンとポール」という説や、「ジョージ自身」という説などがあるが、とても聞き分けられない。一応ここでは、ジョージ自身によると判断した。ただそうなると、ジョンはタンバリンのみの担当ということになる。しかし、同じサイケ・ナンバーでも、ジョンの作品と違って、ちょっと東洋的な雰囲気が漂っているあたりはいかにもジョージらしいところ。 |
| A.Lennon-McCARTNEY B.P(J,P&G) C.ー D.J(org、ハーモニウム),P(b,p),G(g),R(d) |
| SGT.PEPPERS収録のWhen I'm Sixty-Fourに続くポール作のボードヴィル調の作品。ただし、こちらはクラリネットが入っていない分、シンプル。サウンドの中心になっているのは、ポールのピアノとジョンのハモンド・オルガン。ジョンは同時にハーモニウムも担当。なお、映画ではラストシーンのメンバーが白のタキシードで踊るという印象的なシーンで使用された。 |
| A.LENNON-McCartney B.J(P&G,マイク・サマーズ・シンガーズ) C.シングルHello GoodbyeB面 D.J(melo,ep),P(b),G(g,タンバリン),R(d)・・・(+ストリングス) |
| ジョンの書いたサイケの大作。サイケ時代のジョンの総決算的な曲といって過言ではない。特にジョンが力を注いだのは、詞作で完成に1ヶ月以上もかけている。内容は語呂合わせ、駄洒落、無理矢理に韻を踏んだ意味不明な言葉の羅列、ドラッグ体験などなど、実に難解かつ意味不明。サウンドはジョージ・マーティンによるストリングスの音が前面に出てきていて、ビートルズの演奏はあまり聞こえない。ただ、リンゴのドラミングはところどころで16ビートもとりいれるなど、なかなか凝っている。 イントロはジョンの弾くエレキ・ピアノで、サイレンの音を意識したもの。ボーカルもフランジングなどの加工が施されている。さらに、ところどころにラジオから流れてきた雑音もダビング。エンディングに聞こえるのは、ちょうどその時に流れてきたシェイクスピアの劇の劇場中継で、台詞まではっきり聞える。この声は当時のイギリスの大物俳優の声だとか・・・。さらに、このエンディングには、男女混声のコーラス隊も参加、意味不明なフレーズを歌わされている。といった感じで、詞作、サウンドとも凝りに凝った、 大作でジョンはシングル発売を希望した。しかし、「一般受けしない」という理由から却下され、全く逆のシンプルで覚えやすいポールの7にA面の座を譲っている。このエピソードは2人の進む道が大きく離れてしまっていることを思い知らされる。なお、映画でこの曲を演奏するシーンの映像は実に凝ったもので、後のMTVをも思わせるものであった。結局この曲がジョンにとって最後のサイケ・ナンバーとなり、以降、再びR&R的な作風に戻っていく。 |
| A.Lennon-McCARTNEY B.P(J&G) C.シングル(67.11.24発売:全英1位、全米1位) D.J(org),P(b,p,コンガ,ボンゴ),G(g,タンバリン),R(d,マラカス)・・・(+ビオラ) |
| ポップなメロディ、シンプルな曲構成、単純明快な詞の、いかにもシングル向けのポールの作品。反意語を多用した詞は一見童謡のようだが、実はポールがジョンとの関係が微妙に変化しはじめたことに気付き、その気持ちを歌ったものだという説もある。曲調もシンプルだが、よく聴くと1コーラスずつ微妙に演奏、楽器編成、コーラス・ワークに変化を持たせて単純に聞えないよう配慮しているあたり、ポールの非凡な才能が現れている。ジョンとジョージのコーラスもなかなか面白いが、このアレンジはジョンが担当。 特に3コーラス目のポールのボーカルに絡むI say yes,but I may mean no,I can stay,till It's time to goというフレーズのセンスは、実に素晴らしい。また、間奏のリンゴのドラミング、ジョージのチョーキングによる高音のギターも印象的。さらに、一度終わった後に改めてはじまるコーラスは、Hey la,hey alohaといっているらしく、この曲のプロモーション・ビデオでは、この部分でハワイアンのフラダンサー(といっても、全員西洋人:笑)が登場していた。しかし、このアイデアもなかなか面白い。このように、ちょっと聴くと単調な曲だが、 アイデア満載で何度聴いても飽きない。 |
| A.LENNON-McCartney B.J C.両A面シングル(67.2.17発売:全英2位、全米8位) D.J(melo),P(b,ティンパニー,ボンゴ),G(g,ティンパニー,ボンゴ,ソードマンデル),R(d,マラカス)GM(p),マル・エヴァンス(タンバリン)・・・(+チェロ,トランペット) |
| この時代のジョンの代表作。レコーディングはSGT.PEPPERSのセッションで行われ、本来アルバムに収録する予定だったが、EMIにシングルを求められ、9と両A面という形で急遽シングル発売。アルバムには未収録に終わった。詞作は当時のジョンらしい難解で、哲学的なものである。「ストロベリー・フィールズ」というのはリバプールにある実在の孤児院のことだが、ここではそれを「理想郷」の代名詞として使用している。 レコーディングはかなり困難を極めた。最初、バンド編成によるメロウなアレンジでレコーディング。しかし、これを気に入らなかったジョンはジョージ・マーティンにアレンジを依頼。ストリングスをバックにしたアップ・テンポなアレンジで再レコーディングされた。だが、ジョンは「どちらのテイクも捨て難いから一つにまとめてくれ」とマーティンに依頼。マーティンはこの、キーもテンポも違う2つのテイクを、アップ・テンポなテイクの方のテンポを、メロウなテイクの方に合わせて無理矢理繋ぐことで完成させている。 ということで、この曲を「大作」に仕上げたのはマーティンだといっても過言ではない。2つのテイクのつなぎ目は2回目のLet me take you down cause I'm going toの”I'm”と”going”の間。ということで、この前後でアレンジが全く異なっている。前半はシンプルなバンド編成で、ジョンの担当するフルートの音を出すメロトロンの音が印象的。後半のテイクはテンポをかなり落としているため、ジョンの声が異常に低くなっている。また、この部分にはベースは入っておらず、ジョンも楽器を担当していないので、ストリングスが中心。 ただ、ポールとジョージによるティンパニー、ジョージの弾くハープのようなインド楽器、ソードマンデル、ジョージによるギターなどが入っている。この部分でのリンゴのドラミングも素晴らしい。なおこの曲ではじめて、一度フェイド・アウトしてもう一度フェイド・インするというトリックが使用されている。その、もう一度フェイド・インする部分でジョンがCranberry Sauceという意味不明な言葉をつぶやいているが、これが後にI burried Paul(ポールを葬った)と言っていると誤解され、「ポール死亡説」の根拠の一つとされた。 またビデオ・クリップも、ビデオ・テープの変則回転などを多用したかなり革新的なものであった。 |
| A.Lennon-McCARTNEY B.P(P) C.両A面シングル(67.2.17発売:全英2位、全米1位) D.J(p,コンガ),P(b,pタンバリン、ホイッスル、ハンドベル),G(g),R(d),GM(p)・・・(+フルート、トランペット、オーボエ他) |
| ポールが故郷リバプールへの想いを書き綴った曲。8同様、SGT.PEPPERS収録曲として録られながら、急遽両A面シングルとして発売されてアルバムには未収録に終わった。この両A面シングルは、イギリスではエンゲルベルト・フンパーディングというイージー・リスニング・シンガーのRelease Meなる曲に阻まれ、Please Please Me以来続けてきた連続1位が12曲でストップ。しかしながら、両面とも優れた楽曲を収録した「レコード史上最高のシングル盤」との評価を受けている。 Penny Laneとは、リバプールにある実在の大通りの名前であり、ここではジョン作の8とは対照的に、ポールはストレートに望郷の念を歌っている。実際、ここに登場する人物や店は実在のものが多いらしい。また、消防士が「マシーンをきれいにする」というくだりは、卑猥な意味も含んでいるんだとか・・・。曲調は実に覚えやすい、ポップで親しみやすいもので、いかにもポールらしくジョンの作風とは対照的。中心になるのはピアノで、ポールは何度もオーバー・ダビングしており、また、ジョンやマーティンの弾いたものも含まれている。 なお、間奏にピッコロ・トランペットという高音のトランペットが入っているが、これは、ポールが偶然聴いたクラシックに使われていたこのトランペットに興味を持ち、マーティンに相談。マーティンがピッコロ・トランペットを吹ける奏者を用意したものである。 |
| A.LENNON-McCartney B.J(P&ミック・ジャガー) C.シングルAll You Need Is LoveB面 D.J(p,クラバイオリン),P(b,p),G(g),R(d,タンバリン),エディ・クラマー(ビブラホン) |
| ジョンが中心になって書いた曲でサビはポール作。詞作は金持ちになり、何でも自由に手に入る男を皮肉ったものだが、つまりは自分達をも皮肉っている曲とも言え、当時の彼らの胸中が忍ばれる。レコーディングはアビー・ロードではなく、ローリング・ストーンズのホーム・スタジオともいえるオリンピック・スタジオで行われ、マーティン以外のこの日のスタッフも、このスタジオのメンバーが務めているため、音の雰囲気がちょっといつもと違う。 実際、ビブラホンをこのスタジオのエンジニア、エディ・クラマーが担当。さらにエンディング付近のコーラスには、ミック・ジャガーも参加。なお、ミックの参加はあくまで噂ではあるが、私の耳には確かにフェイドアウト直前に音程のズレたミックの声を聞き取ることができたので、参加していると考えて間違いないだろう。なお、インド風な音を出しているのはジョンの弾くクラバイオリンというキーボード。 |
| A.LENNON-McCartney B.J(J,P&G、他本文参照) C.シングル(67.7.7発売:全英1位、全米1位) D.J(ag,ハープシコード),P(b),G(g),R(d),GM(p)・・・(+ストリングス) |
| ジョンが31カ国で同時放送された衛星生中継番組「アワ・ワールド」のために書いた曲。まさにこの「フラワー・パワー・イヤー」を象徴するかのような「愛」の必要性を訴えたメッセージ・ソングである。レコーディングはバック・トラックのみ6月14日に前もって行われており、「アワ・ワールド」の中では、それに合わせてボーカルのみが生で録音されている。エンディングのコーラスには、スタジオに呼ばれた友人達であるミック・ジャガー、キース・リチャード(以上、ローリング・ストーンズ)、エリック・クラプトン(当時はクリーム)、キース・ムーン(ザ・フー)、グラハム・ナッシュ(当時ホリーズ)夫妻、 マリアンヌ・フェイスフル、ゲイリー・ウォーカー(ウォーカー・ブラザーズ)、ハンター・デイヴィス、マイク・マクギア(ポールの弟)、ジョージの妻のパティ、ポールの彼女で女優のジェーン・アッシャーが参加している。しかし、この生本番での自分のボーカルに満足できなかったジョンは、放送終了後にボーカルを録り直している。サウンドはストリングスを中心にしたもので、フランス国家の「ラ・マルセイエーズ」、グレン・ミラーの「イン・ザ・ムード」、イギリス民謡「グリーン・スリーブス」、バッハの「ブランデンブルク・コンチェルト」のフレーズが登場。ジョージ・マーティンの遊び心が感じられる。一方でジョンもYesterdayやShe Loves Youを口ずさんでいる。 一部にこれらを歌ったのがポールと記載された本があるが、「アワ・ワールド」の映像を見ればそれがとんでもない間違いであることは一目瞭然だ。ビートルズの演奏は簡素で、あまり目立たない。レコーディング・データにはポールがダブル・ベース、ジョージがバイオリンを弾いたとあるが、確認できないし、2人がクラシック楽器を担当できるとは信じられない。また、ストリングスのレコーディング時に指揮を務めたのは、元マンフレッド・マンのマイク・ヴィッカーズであった。それにしても「眠い目をこすりながらビートルズの登場を待ち、『アワ・ワールド』を見た」などというリアル・タイム・ファンの体験談を聞くと、本当にうらやましい気持ちにさせられる。 |
*アルバム・トータルの好感度 80
*:1998年10月28日UP
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