MY CD COLLECTION

毎回1つのテーマに絞って私の手持ちのCDをご紹介、個人的な思い入れなどを語っていくコーナーです

      
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第6回:私の見たSTARRたち
  1989年11月3日、私は地元、北九州の九州厚生年金会館で、リンゴ・スター&his オール・スター・バンド(スペルはAll Starでなく、All Starr)のライブを体験しました。 はじめての外タレのライブ、はじめての本格的なロックのライブ、そして、はじめての「生ビートル」ということで、興奮を抑えつつ会場に向かったことは昨日のことのように覚えています。 しかし、この日のライブで印象に残ったのはリンゴではなく、その脇を固めていたオール・スター・バンドのメンバーであるStarrたち。ちなみにメンバーは、ジョー・ウォルシュ(g:元ジェイムズ・ギャング→イーグルス)、 リヴォン・ヘルム(d)&リック・ダンコ(b:元ザ・バンド)、ドクター・ジョン(p)、ビリー・プレストン(key)、ニルス・ロフグレン(g)、クラレンス・クレモンズ(sax:ブルース・スプリングスティーンのバックを務めたE・ストリート・バンド)、 ジム・ケルトナー(d)・・・。本当にアクの強い、ツワモノ揃い。その濃いキャラクターの前にリンゴは霞んで見えたのです。というより、イーグルス以外は当時の私にとって未知のアーティストばかり。それなだけに、 多くの新たな音楽の魅力に触れ、音楽を聴く幅が大きく広がっていったのでした。

  ということで、今回はそのAll Starr Bandに参加していたStarrたちの手持ちのアルバムをご紹介してゆきます。余談ですが、まだドクター・ジョン、ビリー・プレストン、クラレンス・クレモンズのアルバムは持ってません。 いずれ買いたいとは思っているけど・・・。


NORTHERN LIGHTS-SOUTHERN CROSS(南十字星)/ THE BAND
収録曲
1.Forbidden Fruit(禁断の木の実)、2.Hobo Jungle(浮浪者のたまり場)、3.Ophelia、 4.Acadian Driftwood(アケイディアの流木)、5.Ring Your Bell(ベルを鳴らして)、 6.It Makes No Difference(同じことさ!)、7.Jupiter Hollow(ジュピターの谷)、8.Rags And Bones(おんぼろ人生)       

      

      

      

 

 
発売1975年
メンバーロビー・ロバートソン(g,key)
レヴォン・ヘルム(vo,d,g)
リック・ダンコ(vo,b)
ガース・ハドソン(key,sax)
リチャード・マニュエル(vo,p)
プロデューサーザ・バンド
参加ミュージシャンバーロン・バーライン(フィドル)
手持ちのCDCP21-6030(東芝EMI)
購入1991年頃(?)

  オール・スター・バンドのライブを見た89年11月頃といえば、ビートルズに目覚め(86年)、その後、多くの60、70年代ロックを聴き進めていた、ちょうどそんな時期だった。だけど、基本はあくまでもブリティッシュ・ロックとストレートなロックン・ロール中心。 アメリカのルーツ・ロックなんて、存在自体を知らなかった。ザ・バンドの名前は「かつてディランのバック・バンドだった」という予備知識はあったけど、ラジオでかかることもなかったから、音自体は聴いたこともなく、どんな音楽をやっているかを知ることもなく・・・。 そんな状態でオール・スター・バンドのライブでリヴォンとリックを目撃したのである。このライブ4曲目で演奏されたのがThe Weight。はじめて聴くタイプの音楽だった。「味のある曲だなあ。同じロックといっても、ビートルズやストーンズ、イーグルスとも全く違うけど、悪くないな」。 第一印象だった。その後、リヴォンの歌うUp On Cripple Creekやリックの歌うThe Shape I'm In、Rainning In My Heartも演奏された。中でもニルスがアコーディオン、リヴォンがマンドリンを弾いたバラード、Rainning In My Heartでのリックの熱唱に感動、すっかりその魅力に取り付かれてしまった。

  翌日、「もっとザ・バンドが聴きたい」と思い立った私は、ベスト盤を買いにCD店へ、「軌跡」なるタイトルのベストを購入した。今思うと選曲は今一歩だし、既に売却してしまったけど、連日のように聴いていた。残念ながらRainning In My Heartはザ・バンドのナンバーではなかったようで、 ベストには未収録だし、ディスコグラフィ本で調べても、どのアルバムにも入っていないようだ。だけど、このベストで一番気に入ったのは、やはり同じくリックが熱唱するバラード、It Makes No Difference。リックのボーカルだけじゃなく、ロビーの弾くギター、ガースの吹くサックスまでもが 「泣きまくる」感動的なバラード。なんて素晴らしいんだろう。その後、ファーストのMUSIC FROM BIG PINK、セカンドのTHE BANDという「名盤」と呼ばれる2枚を購入、その後に買ったのが、そのIt Makes No Differenceの入ったこのアルバムだった。

  このアルバムの発表は75年。すでにロビーと他メンバー、特にリヴォンとの関係が悪化、バンド自体は解散に向かっていた、そんな時期に発表されたものだ。また、初期の2枚、MUSIC FROM BIG PINKやTHE BANDと比較すると、シンセが導入されていたり、ロビーがギターを弾きまくっていたりと、 アレンジが凝っていて洗練されているし、初期の彼らのイメージと違って派手めだという印象も受ける。だけど、それらとて「時代を意識した」とか、「初心を忘れて無理に現代的なアレンジを施した」といった類のものではなく、デビュー以来一貫したルーツ・ミュージックに根差したサウンドを維持しつつ前進し続けた結果もたらされた、 いわば彼らの成長した姿が収められたアルバムといえよう。ビートルズに例えるなら、このアルバムはABBEY ROADのようなものといっても言ってもよいだろう。ちなみに、BIG PINKはデビュー作とはいえ、いきなり成熟した内容だからRUBBER SOULあたり、PLEASE PLEASE MEにあたるのは、ロニー・ホーキンスのバックをやってた頃、そんな感じだろうか。 強引だけど、そんな風に、決して突然洗練されたアルバムが登場したという訳ではなく、前進し続けた末に登場した究極の頂点に位置するのがこのアルバムだったということだ。 事実、一般には「後期の傑作」と呼ばれているようだ。やはりお気に入りはいうまでもなく、6.It Makes No Differenceだが、リチャード・マニュエルの素朴な歌声が印象的な2.Hobo Jungle、 ニューオーリンズ風の小粋な作風と、ピキピキといういかにもロビーらしいギター・ソロが魅力の3.Ophelia、リヴォン、リチャード、リックという個性の異なる声が交互に絡む4.Acadian Driftwood、いつになくファンキーな5.Ring Your Bell、ロビーの弾くクラヴィネットやガースのシンセが絡むイントロが印象的な7.Jupiter Hollowなど、完成度の高い曲が並ぶ。 ほぼ全曲でガースの弾くシンセが活躍する反面、ちゃんと要所ではアコーディオンやオルガンの音が効果的に使われているから違和感はないし、むしろ、これまでにない構築された完成度の高さが感じられる。だけど、全曲ロビーの単独作品とクレジットされていたり、いつになくギターを弾きまくっていたりとロビーの自己主張ぶりがうかがわれ、 「メンバーの対立」云々の話もリアルに感じられる。とはいえ、一方でシンセやホーン、サックスなどを駆使するガースの活躍ぶりも目につき、その対立がいい方向での緊張感を生み、アルバムの完成度を高めているのが分かる。やはりこのアルバムも、BIG PINKやTHE BAND同様の名盤であることに疑いようはないところだ。以前、ネット上でザ・バンドのことが話題になった際、 このアルバムがいちばん好きという人が最も多かったりして、結構驚いたものだ。一般的にはどうしてもBIG PINKのことが語られる機会が多いから・・・。また、私がザ・バンドを知った時点で既にこの世にはいなかったリチャードだけでなく、「ルーツ・ロック未体験者」だった私に、あのライブでルーツ・ロックの素晴らしさを教えてくれたリックまでもが、もうこの世にいないというのは、何とも寂しいことだ。

   アルバム好感度     90


CLASSICS VOLUME 13 / NILS LOFGREN
収録曲
1.Back It Up、2.Goin' Back、3.You're The Weight、 4.Shine Silently、5.Cry Tough、 6.Keith Don't Go [ Ode To The Glimmer Twins ]、7.No Mercy、8.Beggar's Day [ Eulogy To Danny Whitten ]、9.It's Not A Crime、10.Steal Away、 11.Rock And Roll Crook、12.The Sun Hasn't Set On This Boy Yet、13.Code Of The Road、14.I Came To Dance、15.Moon Tears       

 

 
発売1987年
手持ちのCDCD 2511(米A&M・輸入盤)
購入1989年暮れ

  ニルス・ロフグレン。私はオール・スター・バンドのライブを見るまで、私はその名前はおろか、存在すら知らなかった。無理もない、基本的にはニール・ヤングやクレイジー・ホースのセッションやライブでのサポート、80年代半ば以降はブルース・スプリングスティーンのライブでのサポートなど、セッション・ミュージシャン、 ライブでのサポート・ミュージシャンとして名高い人。表舞台に立つことは少ない人なわけだから・・・。会場で買ったライブのパンフレットを読んで納得。だけど、ライブでは目立ちっぱなし。小さな体でステージ中を動き回る。定位置にいないなと思うと、リンゴのドラム・セットの横に立っていたりもする。ギターを弾きながらクルクル回る。 キース・リチャーズのように片足で立ってポーズを決める。かと思えば、自身がボーカルをとるAngryでは何と、ジミヘンばりに歯でギターを弾き、クロード・チアリ(違うって:笑)ばりに頭の後ろでギターを弾く。さらにステージから飛び降り、客席でギターを弾きはじめる・・・。物凄いパフォーマーぶりだ。 ニール・ヤングやスプリングスティーンに気に入られるのも頷ける。だけど、単にパフォーマンスが派手なだけじゃない、ギターのテクニックも驚異的。ビートルズ・ナンバーから、ドクター・ジョン、ザ・バンドのナンバーでまで曲に合ったギターを弾きこなす。複数のピックを持って、同時にピッキング(サム・ピック奏法というらしい)、 ひとりで「ギターのハーモニー」を奏でる。Angryとともに、自身がボーカルをとるShine Silentlyでは、ボリューム・ペダルも使ってないのに、ボリューム・ペダルを使っているような音色を奏でる。こんな人がいようとは! 心の底から驚いた。

  パンフレットをよく読むと、この人、セッション活動と同時にちゃんと自身のアルバムもコンスタントに発表しているよう。よし、買いに行こう。翌日、ザ・バンドのベストと一緒に買おうとCD店へ向かった。だけど、どこへ行っても置いてない。そうか、国内盤はないのか。そのことに気付き、約1ヶ月後、今はなくなってしまった 福岡のタワー・レコードKBCで手に入れたのが、この輸入盤のベスト。輸入盤ということで、満足な解説もない。だけど、曲ごとのリリース年だけは書かれている。どうもこれは、70年代のベストのよう。聴き進めてみる。うーん・・・。テクニシャン・ギタリストのアルバムのわりにはギター・ソロは短く、「ギター弾きまくり」の曲は少ない。また、ニール・ヤング風、 アメリカン・ポップス風、ビートルズやストーンズ風、フォーク・ロック風ととにかくいろんなタイプの曲がある。だけど、「バラエティに富んでいる」というよりは「掴み所がない」といった感じ。悪い言い方をすれば「決め手に欠ける」。シンプルで、それなりの魅力は感じる。だけど「何かが足りない」、そんな曲ばかりだ。例えば、 オール・スター・バンドのライブでも演奏されたポップな4.Shine Silently、ライブで聴いた時はいい曲だと思ったんだけど、スタジオ・テイクは短く、シンプル過ぎて「ライブの方がよかったなあ」と思ってしまった。正直、B級といおうか、ソロでの成功がないのも何となく理解できた。

  だけど、「じゃあ、お前はニルスのソロ作は気に入らなかったのか?」と聞かれれば全然そんなことはない。そんな中途半端さが逆に愛しい。自分の好きな音楽を追求したら、結果的にこうなった。「愛情故に中途半端になってしまった」と言った方がよいのか。この人って、オール・スター・バンドの時は既に40を過ぎていたはずなのに、 生で見た彼は、単なるロック好きの少年そのものだった。ロック好きの少年が好きなアーティストへの愛情や想いをストレートに形にしてみた。彼のソロ作ってそんな感じなんだろう。40過ぎて、多くのビッグ・ネームのサポートで注目を浴びても気持ちは「ロック少年」のまま。そんな彼の作品が嫌いになれようはずもないというものだ。全曲ただただシンプルでストレート。 なお、2.Goin' Backはバーズでお馴染みのゴフィン=キング作品、6.Keith Don't Goは彼にとってのアイドル、キース・リチャーズに、8.Beggar's Dayはドラッグ中毒で他界したクレイジー・ホースのダニー・ホイットンに捧げた曲である。また、ここでは聴けないけど、ビートルズのAnytime At Allの丸ままコピーによるカバーもある。 その後、BSで彼単独のライブを見た。その時、このベスト収録曲の多くのライブ・バージョンを聴いた。不思議なことにこれらの曲、なぜかライブで聴いた方が魅力的に聞こえた。この辺にも彼のアーティストとしての資質がうかがえるというものだ。

   アルバム好感度     70


HOTEL CALIFORNIA / EAGLES
収録曲
1.Hotel California、2.New Kid In Town、3.Life In The Fast Lane(駆け足の人生)、 4.Wasted Time(時は流れて)、5.Wasted Time (時は流れて<リプライズ>)、 6.Victim Of Love(暗黙の日々)、7.Pretty Maids All In A Row(お前を夢みて)、8.Try And Love Again(素晴らしい愛をもう一度)、9.The Last Resort       

      

      

 

 
発売1976年
メンバーグレン・フライ(vo,g,key)
ドン・ヘンリー(vo,d)
ランディ・マイズナー(b,vo)
ジョー・ウォルシュ(lead・g,key,vo)
ドン・フェルダー(lead・g)
プロデューサービル・ジムジク
手持ちのCD20P2-2016(ワーナー)
購入1994年頃?

  オール・スター・バンドのメンバーの中で、ビリー・プレストンと並んでライブ前から知っていた数少ないメンバーがジョー・ウォルシュだった。というか、イーグルスは、このMY CD COLLECTIONの第1回の
ファーストで触れた通り、 思い入れの強さはともかく、ビートルズやストーンズ同様、洋楽を聴きはじめた当初から親しんできたバンドのひとつだった。それなだけに、彼がStarrのひとりとしてメンバーに名を連ねているのを見た瞬間、嬉しくなった。 リンゴだけじゃなく、ジョー・ウォルシュまで見れるなんて・・・。反面、変人でパフォーマーとしても名高い彼が参加すると、リンゴが霞んでしまうのではとの不安もあった。そして案の定、それは現実となった。 私の見た日のライブ、休憩前、前半最後の曲が彼の歌うイーグルス・ナンバーLife In The Fast Lane。イントロだけで会場は総立ちで大変な盛り上がり。おそらく、この日のライブで一番盛り上がった瞬間だった。ああ、リンゴ・・・。 と思いつつ、私が最も興奮した瞬間だったというのは事実。後半の1曲目は彼がひとりでステージに登場、ピアノを弾きながら歌ったイーグルス・ナンバーDesperado。おいおい、それはあんたの加入前のイーグルスの曲でしょ。 それを歌っちゃあまずいでしょう。と思いつつ、「ジョーのボーカルも悪くないなあ」。そして、彼のソロ・アルバムからのRocky Mountain Wayも。トーキング・モジュレイターを使った長い長いソロにこれまた感動。 イントロの「アメイジング・グレース」風のメロディを奏でるソロもよかった・・・。と、生で見た彼の印象は本当に鮮烈だった。

  ということでジョー・ウォルシュのアルバムを一枚紹介しようと思ったら・・・。ああ、ソロとジェイムズ・ギャングのベスト、売ってしまってたんだ。ということで、何ともはやイーグルスのこの大名盤をここで登場させざるを得なくなってしまった。 本当は「ウエスト・コーストの象徴」とか、「ロック史に残るアメリカン・ロックの名盤」とか、そんな企画で登場させるべきアルバムだってこと、私自身がいちばんよく分かってるんだけど・・・(笑)。第1回でファーストをご紹介した時に触れた通り、 私とイーグルスの出会いは小学生の頃のHotel Californiaがきっかけ。後にロックに目覚めてからは、むしろバーニー・レドン在籍時の初期の方が好き。だけど、メンバーのキャラ的には、このアルバムから加入したジョー・ウォルシュがいちばん好きだったりする。 彼は69年、アメリカのトリオ編成のハード・ロック・バンド、ジェイムズ・ギャングの一員としてデビュー。その後ソロに転身するも、76年に脱退したバーニー・レドンの後任としてこのイーグルスに加入している。デビュー以来、さわやかなカントリー・ロックを売りにしてきたイーグルスに、 ファンキーで豪放なハード・ロック寄りのギタリストである彼が加入というのは、よく考えるとかなり畑違い。ネット上のリアル・タイム・ファンの方も、彼がイーグルスに加入すると聞いて驚いたという。でも、イーグルスは前作ONE OF THESE NIGHTS(呪われた夜)から、よりヘビーなサウンドに方向転換をはかっていたのは事実で、 彼の加入はそのイメージ・チェンジを急速に進めることに成功している。そして、その成果がこのアルバムということになる。

  いうまでもない大名曲1.Hotel Californiaは、音楽産業やウェスト・コースト・ロックの崩壊と腐敗を歌ったショッキングな曲。日本では「さわやかなカリフォルニア・サウンドの象徴」のようにいわれる曲だけど、「英語が分からないということは、時としてとんでもない誤解を生む」ということを象徴するような事実である。 エンディングで延々と続くドン・フェルダーとウォルシュのツイン・リード・ギターもロック史に残る名演中の名演。続く2.New Kids In TownはAOR風の一聴すると穏やかな曲だけど、実は「有名になった途端に特別な目で見られる」ことの悲劇を歌った曲。オール・スター・バンドのライブでウォルシュが歌った3.Life In The Fast Laneは ハード・ロック調のサウンドと生き急いで死んでいく人の人生を歌ったこれまたヘビーな歌詞を持った曲。作者はいつものグレン・フライ=ドン・ヘンリーのコンビに加え、ウォルシュの名もクレジットされているけど、おそらく事実上ウォルシュが主導権を握った曲だろう。ここでのボーカルはドン・ヘンリーだけど、 ウォルシュが歌った方がはまっている。6.Victim Of Love、7.Pretty Maids All In A Row(ウォルシュのボーカル)もウォルシュ色が濃く、加入していきなり、彼の個性が全開しているのが分かる。4.Wasted Time、9.The Last Resortの2曲はともにドラマティックなバラード。だけど、初期の彼らにあったさわやかさは皆無。ただただ重苦しく、聴いていて息が詰まりそうなほどの閉塞感がある。 このように、アルバム全体にとにかく重苦しい空気が漂っていて、どうしようもない絶望感を感じる。また、異様に構築された音には、一種プログレなどにも通じる「様式美」も感じる。例えば、Hotel Californiaのギター・ソロなど、ライブで他のソロを弾いたとしたらブーイングが起こりそうなほどで、そんなところからもそれが感じられる。 確かに世間で言われる通りの名盤なんだけど、聴いていて重苦しくなるので、私はめったに聴かない。日本では相変わらず誤解されているようだが・・・。なお、80年代末、イーグルス再結成の動きもあったが、ウォルシュがオール・スター・バンドでイーグルス・ナンバーを歌ったことにドン・ヘンリーが激怒、一旦再結成話は立ち消えになった。 95年、ようやく再結成が実現、私もチケットをとったが、急な転勤で行けなかった・・・。一生悔やみそう。

   アルバム好感度     60

                                                                   *:2000年11月12日UP


      
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