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■2014/10/19 3度目の正直ならず、4度目こそ(女子プロゴルファー菊地絵理香) 20年以上も見ていなかったけど、2010年からゴルフのテレビ観戦を再開したと何度かここに書いてきました。今年は男子に関しては石川遼に続いて松山英樹までもが海外に出てしまって、国内の大きな大会にすら帰って来ず、新しい選手も出てこなくってで盛り上がらないのでほとんど見てません。一方の女子は春先は10代のアマチュアや若手の活躍もあって一瞬盛り上がったけど、例によって夏場以降は海外勢に優勝をさらわれっぱなし。なので最近は「ネットや新聞で土曜日(最終日一日前)までの結果をチェック→日本人が優勝しそうな時だけテレビ観戦」しています。ただ例年以上に海外勢にやられっぱなしで「日本人が優勝しそうな週」なんてほとんどないので、やはり女子の大会もあまり見ていないのが現状です。
話はちょっと変わるけど昨年の10月、私は日本女子オープンの最終日の中継をテレビ観戦していました。この大会は日本のメジャー大会の一つだし、しかもNHKによる長時間の生中継がある。普段のゴルフ中継ってほとんどが録画なのに対して、この中継は「生ならでは」の臨場感があって好きなので毎年楽しみにしています。優勝を争っていたのは普段は海外を転戦している宮里美香と、プロ6年目ながら一度も優勝したことがない菊地絵理香という中堅プロ。正直、名前は何度か聞いたことがあったけど、優勝争いに絡むことがほとんどなかったので、ほぼ「初見」のようなもの。「未勝利の選手がいきなりメジャー大会で優勝したら面白いだろうな」と思ったので、もともと「判官贔屓」な私は菊地を応援して観戦していました。だけど、やはり経験不足がたたってか、ほぼ逃げ切り状態になりながら後半崩れて宮里美香に逆転されて優勝を逃しました。だけど、その健闘ぶりもさることながら、今時の20代のプロゴルファーのように派手なウエアやアクセサリーなども身に着けず、地味な服装に質素な出で立ち、そしてギャラリーの声援に笑顔で応える姿勢には誠実な人柄が感じられて好感が持てました。
ただ当日はまぶしかったのか、終始サングラス、目深に帽子を被ってプレーしていたので顔がよく分からん。まあ、あまり不純な動機(笑)で女性アスリートを見るのは好まないんだけど、やっぱり「どんな顔なのか?=カワイイのか?」多少気になったので、ネットで画像を検索してみる。まあ「普通」レベルかなと。だけど、あるサイトで引っかかったのがプレー中の写真ではなく、写真家が撮影したと思われる私服の写真。地味な色のキャミソールを着て、普段はアップにしている髪を下ろした写真で、いつもと全く印象が違う。色白な肌とちょっと潤んだような目。その写真の雰囲気が私の「ツボ」でした。いや、タレントやモデルのような可愛さとは全く違うけど「近くの行きつけのお店にいる、ちょっと気になる店員さん」「いつも通勤途中の電車で見かける、気になるお姉さん」という感じ。とてもナチュラルでよい感じ。あと、いつもと勝手が違って緊張しているのか、ちょっと戸惑ったような表情で写真に納まっているあたりにも人柄が感じられました。北海道出身と聞いて納得。私の知る、そして私の好きな「北海道女子」のイメージそのもの。それ以来、私の中では「ちょっと気になる女子プロゴルファー」でした。いつもいつも成績を気にして追いかけるほどではないにしろ、上位に名前を見つけたり、中継でプレーが映った際には、いつも気にかけて見るようになりました。いつかきっと、優勝して欲しいなと。
そして今年、私が中継を見た中では、途中まで優勝争いに加わった試合が2試合、そして最終日の途中までトップに立ちながら追いつかれてプレーオフ→結局敗れた試合が1試合。やっとのことでシード入りした昨年と違って、安定して上位に顔を出すようにはなったけど、やっぱり優勝できない。そして今週末行われた富士通レディース、土曜日を終わって2位につけて最終日へ。「今度こそ初優勝を」という期待と「ひょっとしてまた」という不安を胸に今日の最終日のテレビ観戦に臨みました。なんと、中継が始まった14番ホールの時点で単独トップ。だけど2位と3位に横峯さくらとアン・ソンジュという実力者2人が追う展開。「何とか逃げ切ってくれ」と祈るような気持ちで見守りました。やたら横峯を贔屓するアナウンサー、終始画面上に映る「横峯、今季初優勝へ」の字幕がウザく感じられたけど。2人に1打差をつけて最終ホールへ。ところが、その最終ホールでティーショットとセカンドショットをミス。17番までは今までの菊地と違って、崩れずに頑張っていたんだけど…。結局、最終ホールはボギーで2人に追いつかれプレーオフへ。こうなれば経験豊富な2人が相手だし、厳しいだろうなあ…。そして結果は、やはりアン・ソンジュに敗れる。今回は昨年の日本女子オープンやプレーオフで敗れた8月の軽井沢での大会と違って後半乱れることもなかったし、硬い表情になったりすることもなかったので「いける」と思ったんだけど、最後のホールで崩れてしまったのが残念でした。これからプレーオフだというのに、その対戦相手の横峯に笑顔で話しかける姿も映されていたけど、この人の誠実で素朴な性格が逆に災いしてるのかなという気もしました。本当に強い選手はこういう局面では無言で、人によっては「鬼の形相」になるんだけど、そうならないのはこの人の良さである半面、勝てない要因になっているのかなと思うと複雑。敗れた後必死に笑顔を作っていたけど、きっと悔しくて仕方なかったに違いありません。
ということで今度こそ「笑顔の優勝」を期待していたけど、残念ながら「3度目の正直」とはいかずに残念。「まぐれで優勝、その後フェイドアウト」する選手も多いのに、逆に「何度もチャンスがありながら優勝できない」選手もいるというのは何とも皮肉。でも今回は過去の2回と違って「最終ホール前」までは崩れなかったのは少しだけ進歩かも。中継終了後、ネットで検索したら偶然、本人のブログに辿り着きました。試合終了から数時間しか経っていないのに「応援ありがとうございます、そしてすみません」との本人の書き込みが。またしてもその人柄に感動。同時に「次は絶対優勝して欲しい」「優勝させてあげたい」そう思いました。自分の身内でも知り合いでもないのに、なぜか「勝たせてあげたい」気分にさせてくれる、そんな不思議な魅力を持った選手、次は絶対勝ってほしいと思います。
■2014/11/2 70周年に「失われた」ものが80周年(プロ野球80周年) 私は2004年、70周年の年にプロ野球を見限りました。リアル・タイムではこんなもの(こちら)を書いたし、その後もこんなもの(こちら)を書きました。理由はリンク先などに散々書いてきたし、私の中では「プロ野球は70周年の年になくなってしまったスポーツ」と解釈しています。だけど実は、今年はプロ野球80周年だったことをネットのニュースで見かけました。「ああ、見なくなってもう10年たってしまったんだ」とちょっと感傷的になりました。確かに「見限った」のは事実だけど、過去にはあんなに好きだったので、多少未練があるというのも正直な気持ちなので。
今年は地元球団が日本シリーズに進出したことで、やたら地元は盛り上がっていた様子。でも相変わらず、シーズン中は誰も話題にもしないくせに、優勝がかかってくると突然騒ぎ出す連中ばっかりで、本当に人気があるのか? 地元に根付いてるといえるのか甚だ疑問だし、地元マスコミは「ゴリ押し」「盲信」レベルの気持ち悪い報道ばっかりだし、なにより「金の力にものを言わせる」チーム運営が鼻について親会社に好感が持てないし・・・。私自身は相変わらず、あの地元チームにはひとかけらの好感も持てません。それにやっぱり、ペナントレース優勝の価値を貶めるようなクライマックス・シリーズ制度が嫌いで嫌いでしょうがない。もう、これは殺意を覚えるほど嫌いな制度。この制度がある限り「暇だからたまには野球中継でも見てみようか」っていう気分すら起きない。さらに、相変わらずの選手とチームのドライな関係も違和感。簡単に功労者に戦力外通告するチーム、簡単にFA宣言して恩義のあるチームやファンを見限る選手。今のプロ野球が嫌いな理由っていくつもあるけど、やっぱり「大嫌いでひとかけらも好感を抱けない地元チーム」「歪んだ、不正行為のようなCS制度」「ドライすぎる選手とチーム=ファンの関係」、この3点が「見ない理由の三本柱」になっています。これが解消されない限り「もう一度見てみたい」気持ちにはなれないと思います。
だけど一方で「昔より良くなってるな」と思うところもいっぱいある。以前は極端な巨人一極集中。小学生の頃「アンチ巨人」の私はたびたび「迫害」を受けました。「巨人が嫌い」と言っただけで、親戚のオッサンやクラスメートに罵られ、時には殴られもした。母親がなぜか中日の野球帽を買ってきたので、それを被って通学していたら、上級生に囲まれて「中日弱い」「死ね」と罵られて石を投げつけられた。まあ、みんなが応援している中でわざわざ口に出して「巨人嫌い」と言ったのも悪いのかもしれないけど、ちょっと極端すぎる。中学生の頃「広島ファン」だというと「クサい(意味不明)」「馬鹿じゃないの」「意味分からん」と突っ込まれた。社会人になり、北海道や松本在住時、「好きな球団は地元のホークス」だといったら、「なんで巨人じゃないの?」と言われ、天然記念物のトキでも見るような視線を浴びた。テレビ中継も巨人戦ばっかり。セ・リーグの他の5チームはまるで「巨人を引き立てる」ために存在しているかのような扱い。パ・リーグの試合はテレビ中継なんて地上波では年間10試合もない、スポーツ・ニュースでも「結果はご覧の通りです」で終わり。まるで存在していないかのよう。中高生の頃、パ・リーグの選手、村田兆治や山田久志、門田博光、福本豊、落合博満などの記録が報道され、「すごいね」と私が話題を振っても、クラスメートは「所詮パリーグでしょ」「ガラガラの球場でやってる、誰も見ないレベルの低い野球だしねえ」という冷たい反応。私の中では12球団は同等だったけど、世間一般の人は「同等」とは思っていなかった。
でも今は「巨人戦の視聴率が低い=野球離れが進んでいる」という、頭の古い人の書いたような記事も見かけるけど、実は今回の地元チームが絡んだクライマックス・シリーズや日本シリーズの視聴率は福岡地区で43%だったとの報道もある。まあ、よその地域ではおそらく一桁だっただろうけど。北海道ではファイターズ戦がそんな感じだろうし、大阪ではタイガース戦、広島ではカープ戦、名古屋ではドラゴンズ戦、仙台ではイーグルス戦がそんな感じなのでは? 実はこの10年の方がそれ以前よりも「地元密着」が進み、同時に「巨人一極集中」も終わり、「セ・リーグ偏重」もなくなりつつあるんじゃないかと感じられます。事実、今の時代「パリーグは地味」なんて思ってる人は、年寄くらいしかいないのでは?
同時に地元にアピールするようなファン向けのイベントやサービスも充実してきているし、以前のような「オーナーのためのチーム」ではなく、「ファンのためのチーム」になってきていると感じられる。実は以前、私はここでそのイベントなどを目的に福岡ドームに足を運ぶ人が多い風潮を「野球場はテーマパークか?」「野球はテーマパークのアトラクションか?」と批判しました。でも逆に考えれば「誰でも気軽に球場に足を運べる」環境になりつつあるということは、決して悪いことじゃないんじゃないかと思い始めています。以前は「私設応援団」という名の、ガラの悪い人たちが牛耳っていて、「家族連れやカップル、若い女性の団体などが気軽に出かけられる」環境になかったことを思えば、決して悪いこととも言い切れない。誕生から「地域密着」をスローガンに掲げて、敢えてプロ野球とは逆の運営を目指していたはずのJリーグのスタジアムの方がよっぽど、近年はサポーター集団がたびたび問題を起こしたり、チャントを強要したりで不健全に思われます。
というわけで、実はこの10年で「よくなっている」部分も多いという気はします。特にあの、気持ちの悪い「巨人一辺倒」が解消されたことは、私から見れば「今の野球ファンが羨ましい」とすら思えます。ワールドカップでの日本代表の醜態とJリーグのサポーター集団の度重なる暴挙もあって、何となく今は日本のサッカーを遠ざけてしまっている私だから、実はほんの少しだけだけど「プロ野球が恋しい」気分が芽生えつつあります。だけど「大嫌いな地元チーム」「納得いかない、不正行為にしか見えないCS制度」「選手とチーム=ファンのドライすぎる関係」の三本柱が解消されない限り、私が「プロ野球に戻る」ことは絶対にないでしょう。やっぱり私にとっては「70周年の年に失われたスポーツ」なんでしょう。
■2014/11/9 大学よりも代表、「自分たちの」よりも「戦う姿勢」(ラグビー日本代表) 今日は久々の休み。さて、なんかめぼしいスポーツ中継でもやってないかなということで新聞のテレビ欄を見ていたら、珍しくラグビーの日本代表の試合が地上波で中継されるらしい。ラグビーなんてもう何年も見てないけど、どれ見てみるかということでチャンネルを合わせました。
私がラグビーを見始めたのは、やはり亡き父の影響。サッカーと同じく中学の1年か2年の頃でした。「元旦は天皇杯、2日は大学ラグビーの準決勝を見なければいけない」などと言っていたので、隣で見始めたのが始まりでした。ただサッカーと違ってルールが分かりにくい。「ボールを前に投げる、前に落とすのが禁止、反則」ということくらい理解して見れば、まあ、なんとかついていける。なにより、体をぶつけ合ってボールを奪い合い、必死にボールを追う。そんな姿を見ているうちに思わずのめりこんでしまったものでした。当時は大学ラグビーや高校ラグビーの人気絶頂期だったこともあり、サッカーなどよりもはるかに中継も頻繁に行われていたので、その後も大きな試合はほぼ見てきました。
だけど一方で、ちょっと煮え切らない気持ちもあったのは事実。当時は新日鉄釜石の全盛時代で無敗、無敵な状態。松尾雄治を中心とした雑草・野武士軍団。そして大学では平尾、大八木らエリートを擁する同志社の全盛期。にもかかわらず、なぜか観客が最も多く入って盛り上がるのは明治、早稲田、慶応絡みの関東大学対抗戦。1980年代半ばはこの3校は同志社に全く歯型たなっかもの。私の目にもこの3校のラグビーは釜石や同志社と比較すると魅力のない、レベルの低いものにしか映りませんでした。にもかかわらず、やたら持ち上げられ、注目される。なんかプロ野球界の巨人と同じで気持ち悪い。父は「早稲田ファン」を公言していたけど、早稲田大学に縁もゆかりもないのに不自然。
しかも日本代表が出場するテストマッチはほとんど報道されない。まあ、当時の代表は海外の強豪国と対戦しても50-0とかで大敗してしまうほどレベルが低かったのは事実だけど。普通のスポーツなら「社会人>>>>大学」だし、「大学チャンピオン(同志社)>>>>その他の大学」のはずなのに、この世界では「明治、早稲田、慶応>>>>>その他の大学>>>>>>社会人>>>>>>>>日本代表」。好きなスポーツではあったけど「なんで明治、早稲田、慶応ばっかりなんだ?」「もっと社会人や代表の試合も見たい」という不満がありました。やがて1990年代後半からは、ラグビー自体の人気も低迷し始めたせいか、ますます報道される機会がなくなって・・・。「嫌いになって見なくなった」というより「無意識のうちに興味が薄れてしまって見なくなった」という感じです。大学なんていいから、もっと代表や、トップリーグ(社会人)の試合を気軽に見ることができればいいのにと・・・。
それなだけに、久しぶりの日本代表の試合の地上波放送は意外でした。「日本のサッカーを遠ざけたい」気分の私だから、たまには他のスポーツも見たいなと。相手はマオリ・オールブラックスなる「マオリ族の血を引くニュージーランド人の代表」というチーム。本代表ではないとはいえ、世界最強のニュージーランド人のチームだから、大差で一方的に負けるだろうと思っていたんだけど…。前半の15分くらいまでは互角の勝負でお互い点が入らない。善戦してるじゃないか、と思いきやその後猛攻を受けて前半は5-15で終了。やはり力の差がありそう。
1980年代からそうだけど、ラグビーは体をぶつけ合うスポーツだから体格、体力の差がもろに出る。だから「全く歯が立たずに50-0などで大敗」か「前半は善戦しても、後半になると体力を消耗して猛攻を受けて大敗する」のが過去の日本代表。だけど後半に入ると、逆に日本が猛攻を仕掛けてマオリの方は防戦一方。特にスクラム、モールなどのフォワード戦で日本が優位に試合を進めるなんて展開は、ここ10年以上ラグビー離れしていたとはいえ、初めて見た光景。しかも後半14分に同点に追いつき、32分には18-15とリードを奪う。まさか大金星? だけど試合終了3分前にミスに付け込まれてのトライで逆転負け。しかし海外の強豪を追いつめて「あわや」という試合をしたこと、そして内容的にもフォワード戦で圧倒したというのは正直驚いたし、今の代表って意外とやるもんだと感心しました。
だけどそれ以上に思ったこと。強豪相手に闘志むき出しで真正面からぶつかっていく「戦う姿勢」を見せてくれたことに感動。他のスポーツと比べていろいろ言いたくはないんだけど、「自分たちの」云々と言ってカッコばかりつけて「戦わない」で敗れるアスリートほどカッコ悪くって見苦しいものはない。同じ「負ける」にしても「戦う姿勢」を見せて欲しいもの。そんな姿に感動させられたり、心を動かされたりする、それこそがスポーツ観戦の醍醐味なんだから。今後ももっともっと、こういう本当に「戦っているアスリート」の試合こそテレビで中継して欲しいと思う。同時に、一部の大学偏重の大学ラグビーじゃなく、代表戦をテレビで放送して欲しいと願わずにはいられません。
■2014/11/17 日本サッカー暗黒時代到来? ワールドカップでの惨敗以降、すっかり「日本のサッカー拒否反応」状態の私。日本代表の試合もJリーグも全く見なくなりました。とはいえ、まだ完全に気持ちが離れているわけでもなく「しばらく様子見」と思って遠ざけているといったほうが正しい。だから一応、ネットのニュースなどで動向はチェックしています。
アギーレ新監督が就任して新しいメンバーを試したものの結果が出ず、とうとう11月の親善試合ではあの「自分たちの」なメンバーが続々と代表に戻ってきている様子。ワールドカップ後は「自分たちの」な連中に批判的だったファンやマスコミがまるで手のひらを返したかのように「やっぱりこのメンバーじゃなきゃダメだな」などと持ち上げはじめているのが気持ち悪く思えます。そしてその「自分たちの」なメンバーが揃った途端、親善試合で勝利を収めると「やっぱりこのメンバーがいちばん」だと絶賛している。「負けてもいいから今後は新戦力を試すべき」とかって言ってませんでしたっけ? 目先の勝利を目指すあまり、4年後はないかもしれないベテランを呼び戻して勝ったって意味ないんじゃないの? あと、確かワールドカップで惨敗した時「ホームでの緩い本気度の低い親善試合に勝っただけで強くなったと勘違いしてたんじゃないか」「もうホームでの親善試合なんてやるべきじゃない」「ホームの親善試合の結果なんて何の参考にもならない」という声で溢れていませんでしたっけ? あれからたった数か月しかたってないのに、もう「緩い親善試合での勝利」で絶賛一辺倒って、この前のワールドカップでの惨敗から何の進歩もない。
個人的には「一からの出直し」が必要だから、まずは「自分たちの」世代の人たちを外して新しいメンバーでチームを作って、そこに「自分たちの」世代のうち必要な人だけを呼び寄せていくというやり方を望んでいたのに…。当分は勝てなくっても、結果が出なくっても「我慢する」ことが必要だと思うんですけど…。とにかく、日本代表はワールドカップで「戦わずして大惨敗した」チーム。ただ「負けた」んじゃなく「自分たちの」とかいう漠然とした理想ばかり追って「戦う」ことを忘れたチーム。ただの「負け」じゃなく、もう体質や姿勢や気持ちや、すべての面で「間違っていた」チーム。「一度ぶっ壊して作り直す」くらいの荒療治が必要なのに「目先の勝利」を追求するあまり、元に戻ってしまった。しかもファンもマスコミもそのことを歓迎してるなんて…。
ちなみに私はここで一度も触れなかったけど、9月に行われたアジア大会でのU-21(リオデジャネイロ・オリンピック世代)の試合と、10月に行われたU-19世代のアジア選手権の試合を、全部ではないけど、何試合かテレビで観戦しました。まあ、あまり乗り気じゃなかったから「暇つぶし」程度のつもりで見たんですが。今の代表の連中はもう信用できん、ロンドン世代も伸び悩み、じゃあ、その下の世代はどうなんだろうと多少は期待してたんだけど…。「緩くて細かい、精度の低いパスを回してばかりでシュートを打てない」「すぐにバックパス」「脆いディフェンス」「激しくチャージされると簡単に倒れる、ボールを奪われる」「よく言えばクール、悪く言えば無表情で覇気がない」・・・。これではA代表よりもっと悪い。今後所属チームでレギュラーを獲りたいとか、将来は海外移籍とか、そんな夢や希望を持って、ガツガツと闘志むき出しで上昇志向を持って必死にサッカーにとり組んでいて当たり前の若い世代のはずなのに、なんでこんなに緩くて覇気がないんだ? しかもあるU-21世代の主力選手が「負けたけど、やっているサッカーは間違ってない」「自分たちのサッカーはできた」「勝つことより、楽しく、自分らしくやりたい」とコメントしているのを聞いて、目の前が真っ暗になりました。「下の世代」がこれでは当分日本のサッカーは強くなりそうにない。このままでは暗黒時代に突入かも。アジアですら勝てそうにない。そのうち、また「ワールドカップ出場なんて夢のまた夢」だった1990年代に逆戻りしてしまうんじゃないか。
「上手いが戦わない」「カッコつけてばかりで必死さがない」21世紀以降の日本のサッカー選手って、他のスポーツの選手に比べて、そんなイメージを持っています。Jリーグ開幕当初のサッカー選手って「野球選手と比較すると熱く、闘志むき出し」って言われていたものなのに…。今の「自分たちの」な連中ですら私には「戦う姿勢が足りない」と映っているのに、それ以上に覇気のない、ひ弱な下の世代。本当に日本のサッカーって大丈夫なんでしょうか? 本当にただのキリン・チャレンジ・カップなんていう緩い親善試合、いや、ただの「イベント」の結果で一喜一憂していてもいいんでしょうか? 私にはワールドカップ惨敗を受けて反省も総括もないまま、同じことを繰り返しているようにしか思えないんですが。いっそのこと来年のアジア・カップでも惨敗してしまった方が、4年後のためになるのでは? なんてことを本気で考えたりもしてしまいます。
■2014/11/24 唯一の関心は地元チームの躍進のみ?(ギラヴァンツ北九州の躍進) 代表だけでなくJリーグも全く見る気が起きなくなってしまった私。もともと贔屓チームがあったわけでもないし、点が入らない試合や引き分け試合が多くって面白い試合も少ない、でも自国のリーグだし少しは注目しなければ。そんな気持ちがあったので2010年以降、時間が合えばテレビ観戦してきたし、何度も「もっとJリーグ」なんてタイトルでここにいろいろ書いてきました。
むしろ今のJリーグを見る楽しみは地域に密着したチームが多いので、その「地域性を楽しむ」「地域ごとの違いを楽しむ」ことにあるなんて昨年末に書きました(こちら)。だけど今年3月の浦和のサポーターによる横断幕騒動の時、実は一部サポーターが排他的な行動を行って仲間内以外を締め出したり、チャントを強要したりの行為が日常化、「地域のみんなで気軽に応援できるチーム」というJリーグチームに持っていた私のイメージが単なる幻想だったことを知って、気持ちが急速に冷めていきました。なにより、あの騒動の時「一部のサポーターのせいで・・・」と、まるで自分たちが被害者であるかのような罪悪感のないサポーターやチームの態度や発言に呆れてしまったし。そして追い打ちをかけたのは言うまでもなく、ワールドカップでの代表の無様な惨敗。もういいよ、日本のサッカーは・・・・。そんな気持ちを持ってしまったので以降、代表だけでなくJ1の試合も一切見ていません。優勝争いが佳境らしいけど、全く興味もない。
だけどそんな中で今年、急速に関心が高まったのが地元チーム・ギラヴァンツ北九州。何度か書いてきたとおり、地元チームだけど全然知識もない、「応援したい」気持ちになれない。別に「嫌いだから」ではなくよく知らない、知る機会もない、勝てない、露出が少なすぎる、全然地元に密着してない=地元在住のサッカー・ファンの私ですら全然身近に感じない、たまにテレビで試合を見ても弱い上に躍動感も全くなくって魅力が感じられない、そしてなんといってもJ1ライセンスがないから、どんなに好成績を収めてもJ1に昇格できない・・・。これでは関心も持てないし、応援したくもならない。
だけど今年はちょっと違いました。テレビ中継された「福岡ダービーマッチ」(こちら)を見る限り「弱い」のは変わりないけど、前線から激しいプレッシャーをかけてボールを奪いに行く、縦パス一本の単調な攻めが中心とはいえ、攻撃の「形」が出来上がりつつある。ようやくプロのサッカー・チームらしくなっている様子。その後も新聞やネットで試合結果を追ってきたけど、逆転勝ち、後半ロスタイムに決勝点等のドラマティックな試合が多いし、天皇杯では前回優勝の横浜マリノスを破る「ジャイアント・キリング」を演じ、一昨年はリーグ戦で1勝しかできずにJ2最下位に終わったのに、今年はずっと4位、5位をキープ。試合内容も結果も、去年までが嘘のような大躍進ぶり。たった1年でこんなに成長するとは。それに地域のイベントに選手が参加したり、地元のショッピングモール、リバーウォークの夏のバーゲンの広告に選手が登場したりと「露出」も急速に増え気味。ほんの少しずつではあるけど「身近」に感じられるようになってきました。
一方で「J1ライセンスがないのにJ2の上位で頑張っているチーム」ということで地元のメディアだけではなく、ネット上のサッカー関連のサイトや全国ネットのテレビのドキュメンタリーなどでも取り上げられたりもしている様子。そのせいか、地元以外にもサポーターが生まれつつあるとか。
ということもあり、私自身も昨年までよりも「地元チーム」に対する思い入れが、ほんの少しではあるけど上がりつつあります。だいぶ主力選手の名前も覚えてきたし、テレビ中継がある試合はほぼ欠かさず見てきたし。「判官びいき」な性格なので、こういう「逆境の中で頑張る人たち」は応援したくなる性分だし。まだまだ「ファン」とまではいかないけど、昨年までよりは「応援したい」気持ちが強くなりつつあります。とはいえ、これだけ躍進してしまうと主力選手がJ1のチームやよそのJ2のチームに「引き抜かれる」可能性があるので、それだけが不安。それでせっかく出来上がったチームをもう一度立て直さなければいけなくなって、また来年低迷してしまうかもしれないし。とはいえ、日本代表もJ1も見たくない、そんな今の私が唯一、関心を持って接することが出来る日本の男子サッカーって、もはやこの「地元チーム」だけなわけだから、なんとか来年以降はもっと実力をつけて欲しいし、地元に根付いてくれればと思っています。
■2014/11/29 朝から「とことん」? (とことん1番ホール中継) 先日から何度か書いてきたとおり、今年の男子ゴルフはなんとなく盛り上がりに欠けるし、女子の方は時々気になる新しい選手は出てくるものの、優勝は海外勢にさらわれっぱなし。というわけで、主に日曜日の夕方に放送される地上波ゴルフ中継を見る機会は、昨年と比べると少なくなっています。だけど一方で、今年の夏頃から、新しいゴルフ中継の楽しみ方を発見しました。
7月か8月頃、早く目が覚めた日曜日の朝に暇を持て余してケーブルテレビのチャンネルをあれこれザッピングしていたところ、あるスポーツ専門チャンネルで「とことん1番ホール」とかいうタイトルのゴルフ中継をやっているのを見つけました。大会最終日にあたる日曜日の早朝、スタート前の練習をしている選手の様子を見せたり、インタービューしたり。そして3人一組で1番ホールから約7,8分のインターバルを置いて順次スタートしていく様子を生中継する。どうしても夕方からの中継だと優勝争いに絡む選手のプレーしか映らないけど、これだと(インスタートの選手を除く)すべての選手の姿を見ることが出来る。3名ずつのスタートなので、選手一人一人の表情をゆっくり見ることが出来る。今日の●●選手は緊張してるなとか、××選手はいい表情してるなとか。それに選手一人一人の個性やキャラクターの違いを楽しむことが出来る。スタート前の練習の仕方とか、スイングのフォームとか、ファッションとか、それぞれに特徴や個性がある。生中継なので、まるで会場で観戦しているかのように臨場感があって、選手一人一人を身近に感じることが出来る、非常に面白い中継だなと感心してしまいました。
以降、日曜日の朝に家にいて時間に余裕のある日は、この「1番ホール中継」を見るようになりました。最初は男子の中継も見ていたけど、正直今の男子選手は華やかさに欠けるし、選手一人一人の個性もそれほど強くないので「1番ホール中継」を見てもあまり面白くない。むしろ女子の方が選手一人一人の個性が強く、華やかなので圧倒的に面白い。というわけで最近では「1番ホール中継」は女子しか見なくなりました。まあ、プロのスポーツの大会なので「優勝の行方」「勝敗」を追うのが本来の「正しい観戦」なのかもしれないけど、たまにはこういう中継、こういう見方をするのも面白いなと。
考えてみれば私は昔から勝敗だけでなく、こういう「選手一人一人の個性やキャラクターの違い」を楽しみながらスポーツ観戦するのも好きだったものです。例えば、大相撲が好きだった頃も、家にいる日は幕内の土俵入りから中入、その後始まる幕内最初の取り組みから結びまで全部見るのが好きでした。さすがに十両やそれ以下の取り組みまでは見なかったけど。父から「優勝争いと関係ない相撲まで全部見てどうするん」「にらみ合いや仕切りの時間が長すぎるから後からダイジェストでも見れば」と言われたけど、むしろ私は次から次に登場するすべての幕内力士それぞれに取り口、体型、四股の踏み方、塩の巻き方などに違いがあるので、それを見るのが楽しくて仕方なかった。だから「すべての取り組みを見たい」と思ったし「ダイジェストじゃなく、生中継じゃなきゃ意味がない」と思っていたもの。こういう楽しみ方をする人って、少数派かもしれません。だけど私は昔からそうした見方をすることにも楽しみを感じていたので「とことん1番ホール中継」って私にはうってつけの中継といってもよいかもしれません。
ちなみに女子は今週で全日程が終了、男子ももうすぐ終わるけど、今年は優勝争い云々とは別の、新しい楽しみ方を発見できました。あと先日も書いたけど「優勝させてあげたい選手」も出てきたしで観戦再開から4年目にして、ようやく「自分なりの楽しみ方」を発見できたような気がします。むしろ来年の3月までしばらく試合がないことが寂しく思われるくらいです。
■2014/12/14 お嬢様? 姫? (女子プロゴルファー菊地絵理香 2) ワールドカップでの日本代表のあまりにも情けない惨敗のあった7月以降「日本サッカー離れ」して、その反動でサッカー以外のスポーツを積極的に観戦してきた私。一番よく見てるのは、先日も書いた「とことん1番ホール中継」で、違った楽しみ方を発見したゴルフのような気がします。特に菊地絵理香が「3度目の初優勝のチャンス」を逃した10月の富士通レディースを観戦して以降、以前にも増してこの人に「優勝して欲しい」と願うようになり今では毎試合、この人の成績を追うようになりました。同時に多くのサイトで情報も収集するようになりました。「とことん1番ホール中継」でも、この人のスタートは必ず見るようになったし。
しかしそうやって知れば知るほど、ますます「絶対優勝して欲しい」という気持ちが強くなっています。「1番ホール中継」を見ていても、同じ組の他の選手の名前が会場にコールされたときには必ず笑顔で拍手を送る、同じ組の選手の良いプレーには「ナイス・ショット」「ナイス・バーディー」と声をかける。いや、ライバルに対してこんなこと、なかなかできるもんじゃない。また、先日は日韓対抗戦なる大会が行われたそうだけど、初日のダブルスには参加したものの、2日目のシングル戦ではなぜか「補欠」扱いで出場せずに「応援」に回ったとのニュースが。体調不良か、もしくは誰かに強制されて「補欠」に回されたのかと思いきや、どうやら自ら申し出て「応援」に回ったとか。初日のダブルスで「補欠」に回されたのは東北高校ゴルフ部時代の2年後輩の大江香織。そしてこうした団体戦では「主将」が「応援」に回るのが一般的なんだけど、今大会の日本の「主将」は菊地と仲が良いとの話もある吉田弓美子。推測でしかないんだけど、おそらく後輩と親友に気を遣ったんじゃないか。さらに今年は全試合に出場したとか。シード選手は自動的に全試合に出場できるけど、実は全試合に出場する選手はそんなに多くないし、なかなかできることじゃない。そして極めつけはネット上でこんな記事も見かけました(「私、時間がかかるタイプなんです」)。まさに一歩一歩登りつめていく努力の人、生真面目で謙虚だけどしっかり目標目指して頑張っている人。なんと素晴らしい。もう、その人柄にますますひかれていきました。20代の頃の私の「理想のタイプ」、身近にいたら好きになってしまいそう・・・(笑)
だけど個人的に違和感があったのが、多くのゴルフ・ファンの作成した個人のサイトやブログで、ファンの人は当然として、他の選手のファンからも「絵理香姫」とか「絵理香お嬢様」と呼ばれている点。いや、私はむしろ10月に
>タレントやモデルのような可愛さとは全く違うけど「近くの行きつけのお店にいる、ちょっと気になる店員さん」「いつも通勤途中の電車で見かける、気になるお姉さん」という感じ
と例えたように、どちらかというと庶民的で素朴で質素なイメージを持っていたので・・・。「姫」「お嬢様」はむしろ、女子プロゴルファーなら斉藤愛璃あたりじゃないか。当初はそう思っていました。
その後、多くのサイトでこの人の情報を見ているうちに、最近は「なるほど」と思える部分も。最初に見た時、
>派手なウエアやアクセサリーなども身に着けず、地味な服装に質素な出で立ち
と見えたけど、実はスポンサーがオンワード樫山の23区とのこと。上品系のOL御用達ブランド。なるほど「質素」だけどシックで落ち着いたウェアを着ていることが多いし、しかもそれがよく似合ってる。黄色やピンクを着てもアイドルっぽくならずに気品がある。それに初めて見た昨年の日本女子オープンの時
>ギャラリーの声援に笑顔で応える姿勢には誠実な人柄が感じられて好感が持てた
としたけど、目深に被った帽子とサングラスのせいで顔がはっきり見えなかったのにそう感じられたのは「笑顔が上品」だったからに他なりません。この人を「美人ゴルファー」って称する人は多いけど、正直私の個人的な趣味から言えば「見方によっては微妙で残念にも見える」レベルだと思っています。だけど「笑顔の良い女性はキレイに見える」のは事実。この人の笑顔は優しく、柔らかくって、しかも上品。あとゴルフ雑誌向けか何かの写真で、グリーン上に座ってポーズをとっている女子プロの写真ってよく見かけるけど、大抵の人は「しゃがむ」「ひざをつく」のが普通だけど、この人の場合、なぜかグリーン上で正座している写真が多い。インタビューでも常に謙虚で丁寧で礼儀正しい受け答え。立ち居振る舞いやファッションなどは確かに「姫」「お嬢様」だなと最近は思いはじめています。しかも他の選手のファンからもそう呼ばれるあたりにも、この人の人柄が感じられます。
とはいえ、その人柄やキャラクターに反して、実は「攻めのゴルフ」をするのもこの人の特徴。わずかなスペースを狙って打つ、ピンに突くか、池に落ちるか紙一重のシーンでも敢えて攻める。実は内面に「強さ」「激しさ」も兼ね備えている人だと思います。それがもっともっと表に出るようになればもっと強くなるだろうし「努力型」で一歩一歩生真面目に登りつめてきた人だから、一度優勝したら一気に勝利を積み上げていける可能性を秘めていると思います。なにより、こういう「努力型」「頑張っている人」が報われないのは、絶対におかしい。本当に絶対来年は優勝して欲しいと思うし「1番ホール中継」やネット上の「速報」などもこまめにチェックしていきたいと思います。
■2014/12/23 簡単に「会いに行ける」のは東京ならでは うーん、今日の内容のカテゴリー、一応「スポーツ」としたけど、実は「自分自身の話」のような「社会」のような「テレビ芸能」のような、どれにも属さないような話。
12/21に新宿の小田急ハルクで相次いでプロゴルファー参加のイベントが行われたとのニュースが。まあ、自身のスポンサーの売り場でのイベントって、オフにありがちな企画。サマンサタバサの売り場では香妻琴乃他3名の契約プロ参加のイベント、23区の売り場では菊地絵理香のイベントがあったようで、しかも時間が重ならないので意外と両方参加した人もいそう。しかし前者の方は最近はゴルフを見ない人にも注目を浴びている時の人なので、きっと大勢の人が殺到することは予想したけど、意外にも後者の方も記録的な売り上げを記録したとか。ゴルフを見ない人の間ではそんなに有名ではない人だし、決して派手なイメージの人でもないので・・・。意外と「隠れファン」も多いんだなと感心しました。ネット上を見ると、例の富士通レディースの頃からファンが急増しているのは理解していましたが。同時に、ネットのニュース・サイトで「23区一日店長」ぶりを見てビックリ。いや、先日は菊地絵理香のルックスに関して
>見方によっては微妙で残念にも見える
と書いた私。だけどこちらのサイトで写真を見て、この言葉を撤回、同時に猛省(笑)。とても26歳とは思えないほど童顔で、ビックリするほどカワイイ。世間で「美人ゴルファー」「可愛すぎるプロゴルファー」と言われる人は多い。ゴルフ・ウェアの時は確かにキレイ、カワイイけど、実は私服姿を見ると「ガッカリ」な人が多いのも事実。特に帽子やサンバイザーのひさしで顔が「補正」されている人の確率が高い。だけど、この人の場合はむしろ逆で、帽子やサンバイザーがない方が数百倍「カワイイ」ということを発見。特にリンク先の上から2番目の、いつもの上品で優しい笑顔の写真に完全にやられました。「イベントで身近に会って話をして、ますますファンになった」という人も多いようだけど、何となく納得。まして例の控え目で優しげな人柄なわけだし。もう、ますます「来年は絶対、優勝して欲しい」と。
まあ、もしも私が東京やその近郊に住んでいたとしても、果たして行ったかどうかは分かりません。前者は「ギャル御用達ブランド」の売り場、後者は「高級ゴルフ・ウェア」の売り場、どちらも私には無縁なので・・・。ただ、ひょっとすると「ちょっと覗いてみようかな」という感じで足を運んで遠巻きに見るくらいはしたかもしれません。
でも、こういうイベントって関東ならではのもの。私も1992年〜1993年に東京や木更津に住んでいたし、1998〜2001年には柏に住んでいました。偶然買い物に行ったらタレントや有名人のサイン会やイベントに出くわして、思わず見てしまった経験が何度かありました。特に1998〜2001年に柏に住んでいた頃は、2週間に1回はHMV新宿サウス店に足を運んでいたけど、しょちゅうインストア・イベントに出くわしたものです。まあ、名前を聞いても分からないような新人バンドの場合は、完全に無視して自分の好きなCDを物色することに夢中でしたが、2回ほど手を止めて、思わず見入ったことがありました。
一度目は大石恵。当時「ニュース・ステーション」のお天気お姉さんをやっていて、同時にいろんな番組で見かけました。正直「特にとりえのないタレント」「特徴のないタレント」だと思ってたけど、ルックス的には当時「もろタイプ」でした。CDを発売するとかでのイベントだったけど、登場した瞬間に店に居合わせた女子高校生が「カワイイ」「細い」とため息をつくように声を挙げたのが印象的でした。確かに実物はテレビで見る以上に「キレイ」というより「カワイイ」し華奢に見えました。ただ、流れてきた歌はウイスパー・ボイスというより「蚊の鳴くような声」で微妙だし、インタビューの受け答えもたどたどしくって、表情も硬くって、とてもテレビに出ている人とは思えないレベル。でも一生懸命さは伝わったし、生で見たことで多少は好感度が上がりました。
二度目は当時、バラエティ番組などで活躍していた佐藤康恵というタレント。当時「笑っていいとも」のレギュラーで、そこそこ美人だけど「バラドル」っぽくってちょっとやかましいキャラで、私の中であんまり好感度は高くありませんでした。だけど、インタビューの受け答えが非常に誠実で礼儀正しく、それでいてハキハキしたしゃべり方で好感度が大きく上がりました。やはり周囲の女子高校生くらいの偶然居合わせた客の間から「テレビで見るよりずっとカワイイ」との声が。確かに、見違えるようにかわいく見えたし、何より誠実で真面目な受け答えに好感が持てました。
お金を出して参加するライブやイベントではなく、こういう普通の店舗などで行われるイベントって非常に貴重。自分の好きな有名人だけではなく、よく知らない有名人にも「会える」、偶然に「会える」かもしれない場所、そして無料イベントだからこそ飾らない、その人本来の人柄や本来の姿がよく分かる場所。考えてみれば関東在住時はこういうイベントによく出くわしていたものだし「野次馬気分」で遠巻きにちょっとだけ見たイベントもありました。だけど、そうしたものに「出くわす」のは関東在住者ならでは。こっちに住んでいたら、まずあり得ない。2001年10月に柏からこちらに戻ってきたころは「いつか必ず関東に戻りたい」と思ってきたけど、自分の「大病」や母の年齢を思えば、もうそれはかなわないことは分かってる。それに今では「戻りたい」気持ちも薄れてしまった。だけど、こうしたイベントのニュースを聴いた時だけ「戻りたい」気分がほんの少し、復活してしまいます。
■2015/1/22 「勝負師」の早すぎる逝去 (斉藤仁逝去) 私が本格的にスポーツ観戦好きになったのは小学校高学年の頃。プロ野球や高校野球、相撲はそれ以前から見ていたし、サッカーやラグビーを見るようになったのはもっと後で中学生の頃でした。ただスポーツ全般への興味が芽生えたのは1979年、昭和54年、小5の頃。翌1980年、昭和55年にモスクワ・オリンピックが行われるということで、多くの競技で代表選考が行われていたし、メダルの期待できそうな選手や競技も多かったし・・・。多感な年頃ということもあり、そうした選手たちは「ヒーロー」「憧れ」でした。マラソンの瀬古や宗兄弟、体操の具志堅、横山樹里をはじめとした女子バレーボール全日本チーム・・・。その中の一人が柔道の山下泰裕。当時の小学生向けの雑誌やテレビ番組でも頻繁に取り上げられていたものです。小学校時代の苦労話とか、小学生に向けたメッセージとか。まあ、結局モスクワ五輪を日本はボイコットしたので、山下だけでなく多くの「ヒーロー」だった選手たちのオリンピック出場は幻に終わったわけですが・・・。
とはいえ熱心に柔道を見ていたかといえば、そうでもありませんでした。見るのはテレビ中継される国際大会や、毎年4/29に行われる全日本選手権くらい。そんな中でも連勝記録を伸ばして圧倒的な強さを見せていた山下は単なる「強い選手」ではなく「ヒーロー」に映りました。最初の頃は遠藤とかいうベテラン選手がライバルだったけど、次第に実力差が開いていく。強すぎて相手がいなくなる。そんな頃に出現したのが斉藤仁でした。斉藤も他の相手と対戦した時は圧倒的に強い。にもかかわらず、その斉藤を簡単に退けてしまう山下。とにかく2人だけが日本でももちろん、世界でも「別格」に見えました。「柔道といえば山下と斉藤」「4/29の全日本選手権の決勝といえば山下vs斉藤」、私の中ではそんなイメージでした。
そして1984年のロサンゼルス五輪で無差別級に出場した山下は負傷のハンディを抱えながら金メダル、斉藤は95キロ超級で金メダル。だけど私には「実力通り」「当然の結果」と映ったので、実は冷めた目で見ていたのも事実。私の興味はむしろ「2人が戦ったらどっちが勝つのか?」。なのでロス五輪よりも私の記憶に鮮烈に残っているのは、その翌年の4/29の全日本選手権決勝。山下vs斉藤の最後の対戦になるということで日本中が大騒ぎ、武道館が超満員。私もテレビに釘付けになりました。斉藤は明らかに実力をつけてきていたので「ひょっとすると」という気持ちもあり、一方で山下に対して「無敗のまま引退すると伝説だろうな」という想いもありで、気持ちが揺れながら見ていたものでした。結果は微妙な判定で山下の勝利。だけど今までの対戦と比べると僅差の内容だったし、もしも次に対戦したら斉藤が勝つんじゃないかとすら思えました。
その後山下は引退、一方の斉藤は1988年のソウル五輪で金メダル。表彰台で号泣、インタビューでも「国を背負って戦った」と語っていたのが印象的でした。同じソウル五輪の背泳ぎで金メダルを獲得した鈴木大地の冷めた発言や「自分のため」と言い放った言動が、当時流行りだった言葉でもあった「新人類」といわれて批判されたけど、それとは正反対の古風な言動も話題になったもの。一時期は「どちらに共感できるか?」なんて報じてた馬鹿なマスコミもいた。まあ、私は「人それぞれでよい」と思ったし、どちらもカッコいいと思ったけど、頭の固い人たちは斉藤の方を支持していたものでした。
引退後、1992年のバルセロナ五輪の頃に、記憶は定かじゃないけどNHKのスポーツ・ニュース(「サンデー・スポーツ」?)で斉藤が様々な競技のオリンピック代表選手にインタビューしていました。その中で、シンクロの小谷実可子にインタビュー、キャスターに「小谷さんと話してみてどうでしたか?」と聞かれ「キレイな人ですね」と恥ずかしそうな笑顔で答えた後、「でも、目は勝負師の目でした」とコメントしたことが印象に残っています。いかにも斉藤らしいコメント。「さすが、よく見てるな」と思った反面、「今時『勝負師』なんて言葉を使うとは、やっぱり古風な人だな」と感心したものでした。1990年代でも既に「死語」と化していたような言葉。今では「アスリート」なんて言い方もある。
ただ、そこで思うのは山下にしろ斉藤にしろ、やっぱり「アスリート」って言葉は似合わない。本当に「勝負師」。その後、1980年代〜現代に至るまで私は柔道ってオリンピックや国際大会以外では、4/29の全日本選手権くらいしか見ません。つまりそんなに熱心に見ているわけでもありません。だけどやっぱり歴代の選手の中でも、この2人が抜きん出て強かったと思うし存在感もあったし、なによりも真の「勝負師」だったと思っています。「勝負師」という言葉が似合いそうな選手って篠原が最後だったかなと。今やすっかりJUDOになってしまい、単なる「格闘技の一つ」になり下がってしまったし、「ジュリー」などという不可解な存在も出現、しかも世界で勝てない、全柔連も問題山積み・・・。こんな時代だからこそ、柔道界にはその「勝負師の心」「勝負師の強さ」を伝えることができる人が必要、それなのに・・・。
斉藤仁のあまりにも早すぎる逝去はショッキングなニュースでした。自分を熱狂させたヒーローがまたひとり逝ってしまったこともそうだけど、柔道界を立て直すために必要な真の「勝負師」が逝ってしまったことも非常に残念。彼の遺志を受け継いで柔道界を立て直して欲しいし、同時に「アスリート」でも「格闘技の選手」でもない、真の「勝負師」「柔道家」の出現を願わずにはいられません。
■2015/1/25 日本サッカー暗黒時代到来!(4) 同じタイトルで書くのは4回目ですが、3回目からは「?」がなくなり、今回からは「!」がつきました。つまり、もう「疑いようのない事実」として受け止めざるを得ない時が来たんだなと。
今回のアジア・カップ、時差の関係で全く見ることが出来ませんでした。まあ、前々から書いている通り、日本のサッカー界に「絶望」した状態が続いていたので「見る気もしなかった」というのも正直なところですが。実際、いつ開幕したのかすらよく知らなかったし、ネットで結果だけはチェックしたけど、グループリーグで3連勝しても冷めた気持ちのままだったし。そして準々決勝で早々に敗退したと聞いて「ああ、とうとう本当に暗黒時代が来たんだな」と確信しました。こんなにあっさりアジア・アップで敗退したのって、ワールドカップに出場できるようになって以降では、はじめてのこと。もはや、世界で最もレベルの低い地域であるアジアですら勝てなくなってしまったとは…。
「PK戦での敗退」とはいえ、聞くところによると一方的にボールを支配、シュート35本を撃ちまくったにもかかわらず1点しか取れず。対するUAEはシュート3本で1点。試合を見ていないし、ニュースなどでもVTRも見ていないのに「ボールを支配しながら細かく緩いパスを回すばかり」「シュートを撃っても全く入らない」、ザック・ジャパンの頃のような情けない試合運びだったであろうことが簡単に想像できる。そして例によって試合後の選手のコメントは「内容はよかった」「やっているサッカーは間違ってない」・・・。またしても毎度見慣れた光景、聞き慣れたコメント。いやサッカーって「内容」を競う競技じゃなく「得点を取り合う」競技なんだけど。フィギュアや体操のような採点種目じゃない。点がとれなきゃ勝てない。結果が伴っていないということは「間違ってる」ってことでしょ? もう、いい加減うんざりです。まあ、ワールド・カップ惨敗後に「自分たちのやってきたことは間違っていた」と全否定して、一から出直さなければいけなかったのに、誰も総括しないままここまで来てしまったことがすべての間違い。そう、あんたたちのやってることは「間違って」るんだよ。
あとマスコミとファンの度重なる「手のひら返し」にも呆れる。ブラジル・ワールド・カップ惨敗後は「新しいメンバーを試せ」と大騒ぎ。なのにアギーレが監督に就任した当初、それまで代表に当たり前のように招集されていた選手が外れ、新しい戦力が呼ばれたけど結果が出なかった。その時は「やはりブラジル・ワールド・カップ組が必要」と騒いでましたっけ。そして11月に遠藤や今野が招集されてお馴染みの顔触れが勢揃い、単なる緩い親善試合で結果を出した時「やっぱりこのメンバーが揃うと強い」なんて絶賛してましたっけ。ところが今回、アジア・カップで惨敗したら「いつまでも同じメンバーに頼ってるからいけない」と大バッシング。本当に「代表」を取り巻くマスコミやファンの壮絶なほどの「にわかっぷり」「手のひら返しの連続」にも呆れます。私はワールド・カップ惨敗後からずっと「結果が出なくても、次のワールド・カップまでの間は敢えて新しいメンバーを試して我慢すべき」って主張してましたが・・・。
ワールドカップに続いてアジアカップでも・・・。さすがにこうなれば「にわか」な人たちも離れ、しばらく代表人気が落ちるかも。あと「自分たちの」な連中も、招集されなくなるかも。代表の目指すサッカーが変わるかも。そうなってくれれば私の「日本サッカー離れ」も終焉するかもしれません。だけど肝心の協会が変わってくれそうもないし、協会幹部は全く悪びれた様子もなく居座っているし、その協会と癒着しているスポンサーの姿勢も変わりそうもない。そうならない限り、劇的に変化することは絶対にないことも分かっています。そう考えれば、やはり日本サッカーは今度こそ本当に「暗黒時代」に突入してしまったようです。いや「変わるための最後のチャンス」だったのに。心の底では「アジア・カップで劇的に変わってくれる」ことを願っていたんですが、どうやら最悪の事態が訪れたようで…。やはり当分の間、私の「日本サッカー離れ」が続きそうです。
あと某スポンサーの商品、ずっと前から好きで購入してきましたが、昨年のワールドカップ以降、店頭で見かけても購入する気が全く起こらなくなりました。別に意識的に避けているわけではないんだけど、なぜか手が伸びません。それほど私の日本サッカーや、日本サッカーを取り巻く協会やスポンサーへの不信感は根深いものなんです。アマチュア時代からずっと見て来たから尚更です。
■2015/3/9 ようやく現れた「破壊者」候補に興奮 (女子マラソン前田彩里) 「1980年代以降、ずっとマラソン中継が好きでよく見てきた」「だけど男子は1990年代後半、女子は2000年代半ばから世界で通用しなくなってガッカリの連続」「2000年代後半から日本人トップで満足してはしゃぐ選手の醜態に呆れて見る気が失せる」「2013年のシーズン以降、全く見なくなった」・・・・。そんな経緯は過去ログのこちらやこちら、さらにはこちらやこちらで述べてきました。とにかく日曜日の貴重な2時間以上の長い時間を、こんな退屈で情けないことで浪費したくないのでもう見たくないと。第一、男子は日本人トップのタイムがやっとのことで2時間10分切りって瀬古や宗兄弟、中山や谷口の時代と大して変わらない。女子も2時間26分とか27分って、シドニー五輪やアテネ五輪の頃の日本人選手のベストタイムよりもはるかに悪いし。
そんな絶望的な中にあって、昨年あたりから女子の若い選手がほんの少しだけど頭角を現しつつあることは、ネットのニュースや新聞で理解していました。特に昨年の大阪で初マラソン、一般参加ながら2時間26分台のタイムを出した前田彩里という選手が騒がれているのを見かけました。なるほど、ネットで情報を見る限り期待できるかも。今時の多くの女子選手のように、駅伝を走るだけで満足してすぐに引退していなくなるようなタイプとは一線を画するものがありそう。亡くなった父親は元マラソンランナー、母親も50代で3時間切りするスーパー市民ランナーで、本人も最初から「マラソンでオリンピックに出る」ことを目標に掲げてる。「走ることが好きすぎる」あまり、練習で楽しんで走っているうちに気がつけばとんでもない長時間走り続けてしまう「天然」ぶりや、ゴール後の笑顔や「楽しかった」と平気で言ってのけるインタビューなどは往年の高橋尚子を彷彿とさせるものが。大阪でも初マラソンであるにもかかわらず、30キロを過ぎてラップが落ちるどころか、逆に上がっていたとか。だけど「1回だけ素晴らしいレースをした後、フェイドアウトする」選手って男女を問わず、マラソンの世界にはよくあること。だから「まだ過剰な期待はしないけど2回目のマラソン挑戦時はちょっと見てみようかな」と思ってきました。2回目もよかったら、その時は期待してもいいのかなと。
そして今日の名古屋ウイメンズに出場すると聞いていたので「どれ、見てみるか」ということで、本当に久しぶりにチャンネルを合わせて見ていました。とはいえ、ベテランの早川とか伊藤舞、そして同じく期待されている若手、岩出や竹中などもいるし、何よりも海外招待の強豪もいる。「気楽に一般参加で出場した」昨年の大阪と違い、今回は「注目される」中でのレース、本当に2回目も結果を残せるのやら…。なるほど、スタート前の表情などを見るにつけ、確かに異常に落ち着いて見えるし、どことなくオーラも漂って見える。確かにただ者じゃないかも。集団の中での位置どりもよいし2回目のマラソンとは思えないほど落ち着いてる。だけど、アクシデント発生。給水所で接触して転倒。膝を擦り剥いて流血。立ち上がった時は腕を抑えていた。ああ、経験豊富な選手でも転倒や給水失敗があると動揺するもの。さすがに経験不足の前田だから、これはもう厳しいだろう。と思いきや、全くペースが乱れることもない。ひょっとするとこれは本物かも。いや、何10年に一人の逸材かも。
そしてハイペースで次々に日本人選手が脱落していく中、ただひとり先頭集団に残る。ペースメイカーが外れると同時にケニアから帰化したというバーレーンの選手とロシアのベテラン選手に離されていく。この10年くらいの日本人選手なら「もう日本人トップは確実」ということで力を抜いて前を追わないとか、ラップが落ちていくというのが普通になってしまっている。でも、この人は明らかにまだ諦めていないし、前に追いつこうとしている。しかも1キロごとのラップは落ちるどころか、むしろ上がっている。そして「このままのペースでいけば、2時間22分台も出るかも」とアナウンサー。この数年の日本人選手なら「このままのペース」を守ることが出来ずに失速するのが当たり前。でも、本当に落ちない。
2時間22分台って、シドニー五輪やアテネ五輪の頃の日本人選手が当たり前のように出していたタイム。事実、シドニー五輪の選考会では2時間22分台を出した弘山晴美が落選したし、22分台のベストタイムを持つ千葉真子ですら一度もオリンピックには出ることが出来なかったもの。その10年〜15年前の日本人選手が当たり前のように出していたタイムが、2000年代後半以降、全く出なくなって久しい。私がこの数年、最も歯がゆく思っていたのはそのことでした。2時間26分や27分で「日本人トップ」になって、まるで「勝った」かのようにはしゃぐ。それで本当に満足なのか?もう、言葉は悪いけど「殺意」を覚える。だけど、遂に22分台が出るかも。世界記録でも日本記録でもないのに、なぜか興奮気味にテレビの前で「行け、このままのペースで」などと声を上げてしまいました。マラソン中継でこんなに興奮したのは何年ぶりだろう。
そして往年の高橋尚子を思わせる笑顔でゴール。そして屈託のないインタビューでのコメント。いや、ただ「強い」だけではなく、久々に華のある、スター性のある選手が登場したなと。もちろん優勝したわけじゃないし、日本記録が出たわけでもない。でも彼女はまだ若くて経験の浅い選手。向上心もあるし、発展途上だし「ただただ走ることが好き、楽しい」という「天然」なところもあるし、まだまだ伸びる可能性を持っていると思います。一度日本人トップになっただけで満足してファイドアウトする選手、2時間24分台くらいで満足する選手ばかり見て来たこの約10年を思えば、まさに一筋の光が差したような気分。彼女に引っ張られるようにして竹中や岩出のような選手が成長すれば、またあの頃のような黄金期が来るかも、そんな期待を抱かせてくれた今日のレースでした。ただ、マスコミは騒ぎ過ぎないこと、本人はそれに踊らされないこと、そして故障に気を付けること。そうすれば高橋、野口以来の「破壊者」になれる、そんな何10年に一人の逸材であることは間違いないと思います。
■2015/3/23 恐ろしきマスコミの手の「ひら返し」(白鵬批判報道) 大相撲なんて「若貴フィーバー」の頃に見限って以降(こちら)全く見てないし、興味も薄いんですが…。数年前まで、いや今年の1月場所前まで「品格と強さを兼ね備えた大横綱」「日本人力士以上に日本人の心や相撲道を理解した大相撲界の看板」としてもてはやされて持ち上げられていた白鵬が、1月場所後のたった1回の「審判部批判」発言をきっかけに、一転してヒール扱いされている様子。まあ、もちろん発言自体に問題があるのは事実。だけど言葉は悪いけど「たった一言」をきっかけに、こうも報じられ方が変わるとは。正直、とても薄気味悪いです。
もちろん私は大相撲の中継なんて全く見てないので真偽は分かりません。だけど逆に知らないからこそ、ネットや新聞での報道だけを追っていくと、ついこの前まで聖人君子並の人格者だったのが、あの一言をきっかけに、まるで別人格の極悪ヒールになってしまったかのように受け止められます。でも、当然そんなことはあり得ない。あまりに執拗な批判記事やマスコミの嫌な質問の連続にうんざりして本人が無言、ノーコメントを貫いているから、ますますマスコミの「攻撃」が激しくなっている、それが現実だとさすがに私でも分かります。
例えば13日目、稀勢の里戦で、立ち合いいきなり変化してはたき込みで勝った際「会場に溜息が漏れた」「ヤジが飛んだ」「横綱らしくない相撲」と、それはそれはひどい叩かれようでした。ネット上でも新聞でも。だけどたまたま翌朝、家を出るまでに時間を見るためにつけていたテレビで、この白鵬vs稀勢の里戦のVTRを見ることが出来ました。まあ、確かにあっけない相撲。横綱vs大関の大一番とは思えない情けない相撲。だけど私には、格上の横綱相手に不用意な立ち合い、はたきであっけなく落ちた、そんな大関とは思えない情けない相撲を取った稀勢の里こそ批判されるべきでは? と感じました。「溜息」「ヤジ」も、観客が横綱vs大関の熱戦を期待していたからこそ起こったもので、白鵬一人に向けられたものとは私には感じられませんでした。白鵬の「卑怯な変化」ではなく、稀勢の里の自滅。にもかかわらず、白鵬ばかり批判するマスコミ…。今の「白鵬バッシング報道」は明らかに「何かがおかしい」という想いを改めて強くしました。
もちろん「白鵬に何の落ち度もない」とは思いません。最初の審判部批判はやはりまずいと思うし、その後の「無言」も、決して褒められたものではないでしょう。だけど白鵬を持ち上げまくった報道をしていた頃は、一切批判めいた報道はなかった。まるで聖人君子並の扱い。相撲自体は全く見てないので真偽のほどは分からないけど、もともと土俵下に落ちた相手への「ダメ押し」をするとか、懸賞金の受け取り方が雑とか、一部には批判的なことをいう人がいたけど、それが大きく報じられることはなかった。それがひとつ何かあった途端に、今度はすべて批判的な報道ばかり。人間なんだから誰でもいいところも、悪いところもあるはずなのに「上げ」報道している時はいいことばかり報じて、一旦「下げ」報道が始まると、何もかも悪い報じ方ばかり。どうにも気持ち悪いです。
そういえば朝青龍が現役の頃、あるネットの記事には「気迫の溢れた激しい相撲で勝利」と報じていたけど、別の記事を見ると「相手を親の敵のように睨みつけ、最後は殴り倒すようなはたき込みで土俵下に落下させた」と報じていたのを見て、「同じことを報じても、表現を変えるだけで簡単に情報操作なんて出来るんだ」と感じたもの。彼の場合、好意的な報道機関もあれば、批判的な報道機関もありで、会社によって報じ方が違っていたと聞きます。中田英寿が現役時代、イタリアのペルージャに在籍していた頃、日本人記者を「虫けら」呼ばわりしたとの報道もありましたが、実は静かなイタリアの田舎町で我者顔に振る舞い、関係者以外立ち入り禁止の場所にも平気で出入りして、地元の人やチーム関係者に迷惑をかけているのを見るに見かねて言った一言だったとか。ソウル五輪のマラソン代表選考会を、故障を理由に瀬古利彦が欠場することになった際、中山竹通にコメントを求めたところ「そうですか、僕なら這ってでも出ますけどね」と発言。ところが翌日の新聞には中山が「瀬古、這ってでも出てこい」とコメントしたと報じられたとか・・・・。「報道」って、いや「言葉」って、本当に恐ろしいものです。
■2015/4/13 目立ちたくない? だけど感じる想い (プロゴルファー菊地絵理香3) 国内プロゴルフ、男子はやっと来週、4月半ばに開幕だけど、女子は3月の第1週に既に開幕して今週はもう6戦目。確か私が中高生の頃、男子プロを熱心に見ていた1980年代は、男子の開幕は2月だったはずなのに今では男子の試合は激減、一方で女子の大会は激増しているようで…。一体いつからこんなに「格差」が出来たのやら。そして今年も3月の開幕戦からずっと、女子の大会は「土曜日(最終日1日前)までの経過をチェックして、日本人の優勝できそうな日だけ最終日をテレビ観戦する」「『とことん1番ホール中継』は時間が合えば見る」、そして「菊地絵理香の結果は、こまめにネットなどでチェックする」、そんな昨年秋以降と同様のスタンスで関心を持って接しています。特に今年は、従来は夏場以降にならないと調子の上がらない傾向が強かった菊地絵理香が開幕からずっと好調を維持。おかげで毎週目が離せずにいます。
とにかく今年は開幕から全試合予選落ちなし、先週まで行われた5試合で10位以内が3試合、うち1試合はトップと1打差の3位タイ。賞金ランクも10位以内。どちらかというと「毎年春先は不調」「10位以内に入った翌週は失速する、予選落ちする」のがこの人のパターンだったし「安定感がある」というイメージはあまりなかった。なにより、どんな実績のある選手でも5試合あれば1試合くらいは予選落ちしても珍しくない。それがこの安定感は一体…。また、どうしても地味なイメージの選手のせいか、テレビに映る機会は決して多くないけど、プレーぶりもやはり安定感が増した印象。昨年までは「ショットは非常によいけど、パットは今一つ」というイメージで「微妙な距離のパット」「長いパット」はことごとく外している印象が強かったけど、今年は長いパットを沈める映像を見る機会が非常に多い。課題だったパットがこんなにも決まるようになるとは。実際「平均パット数」ランクも上位につけてる。そしてプレー中の表情にも余裕が感じられるし、昨年までは「頼りない」印象だったのに、どことなくトッププロの風格も感じられる。余談だけど、サングラスを外してプレーすることが多くなったので、昨年末のイベントの時のように「キレイ」「カワイイ」と思える瞬間も多くなったような(笑)。「4度目の正直=初優勝」も今度こそ間近なんじゃないか、今の彼女を見るとそう思わずにはいられません。
そして今週行われたスタジオアリス女子オープン、賞金額が小さくて、神戸の花屋敷ゴルフ倶楽部という有名な難コースで行われることもあってか、多くの外国人の強豪選手が欠場。難コース故に、スコアが伸び悩んで混戦になることも予想される。こういう大会こそ初優勝のチャンスでは? ということで初日からネットなどでスコアをチェックしていました。初日、2日目といい位置につける。2日目(土曜日)を終わってトップは20歳の新鋭、藤田光里。一度も優勝がないのは菊地と同じだけど、キャリアと実績を考慮すれば藤田はプレッシャーで最終日、落ちてくる可能性が高い。3打差の2位タイにつける菊地は「追う立場」だから気楽にプレーすれば必ず逆転できる。まして今年は安定しているし、好調だし…。
本人は相変わらず「目立ちたくない」と謙虚なことを言っているようだけど・・・。文面だけ見て「相変わらず控えめ過ぎる」「これじゃあ勝てない」なんて思う人もいるかもしれないけど、実は「狙ってる」んだろうなと私には読みとれました。「狙いすぎ」て優勝を何度も逃した。だから「過剰に意識しない」境地に達した、そんな心境の現れだろうと。それにネット上も新聞も藤田の初優勝を期待するような記事で溢れているけど、その分、プレッシャーもかからずに楽にプレーできるだろうと…。ということで、最終日の今日は朝の「1番ホール中継」はもちろん、夕方の地上波中継も楽しみにしていました。
私の予想通り藤田は伸び悩み、菊地はいい感じでスコアを伸ばしている。だけど同じ2位タイでスタートした成田が、難コースにもかかわらず64などというとんでもないスコアで逆転優勝。私の期待としては菊地に「逆転」を演じて欲しかったし、菊地自身も難コースの中でスコアを伸ばしたので決して悪くなかったけど、その上を行く人が出て来たのではどうにもならない。
ということで、チャンスだったけどまた「4度目の正直=優勝」はならず。だけどなぜか昨年までと違って「悔しい」「ガッカリ」という感じは全くなくって、むしろますます「初優勝は近い」という想いを強くしました。なんといっても今日だって決して「崩れた」「スコアを落とした」わけではないので。といっても、本人は「過剰に注目されたくない」ようなので「見守る」くらいの気持ちで今後も追っていきたいと思います。それに「私、時間がかかるタイプなんです」なんてコメントもあったので、その言葉を信じて気長に見守っていきたいところです。でも、そんな人だからこそやっぱり「優勝して欲しい」と思ってしまいます。
しかし難コースで大きくスコアを伸ばした成田、トップを守れなかったものの、大崩れせずに2位を死守した藤田のプレーにも感心。今年は久々優勝の飯島や笠、プレーオフでの優勝決定など、まだ始まって6戦だけど、意外と面白い試合が多い。まだまだ「サッカー離れ」している今の私にとって、一番テレビ観戦する機会が多いのは実はゴルフ中継だったりします。男子は来週開幕だけど、果たしてどうなることやら。
■2015/4/20 意外なほど早く訪れた「4度目の正直」 (菊地絵理香初優勝) 先週「目立ちたくない? だけど感じる想い」をアップした時「初優勝は近い」という確信はあったけど、それは「2か月後か、3か月後」だと思っていました。だからまさか、こんなに早く「その日」が訪れるとは思っていませんでした。今週行われた国内女子プロゴルフ「KKT杯バンテリンレディスオープン」で遂に菊地絵理香が初優勝。本当に、本当に、まさかこんな早くその日が訪れるとは…。
大会初日にあたる4/17(金)の昼休みにネットで途中経過をチェックした時、またしてもトップ争いに名を連ねていました。「さすが、先週までの好調を維持してるな」程度の感想。帰宅後に初日を終わった時点での結果をチェック。どうやら単独トップで初日を終えたよう。ただ、まだ初日に過ぎない。一昨年や去年も「初日を終わった時点でトップ」という試合は実は何度もあった。課題は2日目だろう…。
4/18(土)の2日目は昼間にネットで途中経過を確認することが出来ず、最初に途中経過を見たのは昼の2時か3時頃。後半に連続ボギーでスコアを落として2位に落ちていた。ああ、やっぱり。でも「追う立場」で最終日を迎えた方がプレッシャーもかからないから、これでもいいのかも。だけど一方で、このまま一気に失速する恐れもあるかも・・・。そんなことを考えつつ夜、帰宅後にネットで2日目の最終結果をチェック。なんと最終18番ホールで奇跡的なチップイン・イーグルを決めて単独トップの座を奪い返して終わったというニュースを見かけた。しかも多くのネット上の記事で見ることが出来たプレー中の彼女の写真を見ると、今まで感じたことのないオーラや貫禄を感じたし、「キレイ」「可愛い」ではなく「凛々しい」「カッコいい」と感じられました。今回こそ本当に優勝できるのでは?
ということで、4/19(日)は休み、朝早く目が覚めたのでいつものように「とことん1番ホール中継」にチャンネルを合わせました。今まではどんなに上位につけていても、なぜかスタート前の練習場での姿が映されることもないし、スポットを当てられることも少なかったけど、さすがに単独トップということで頻繁にテレビに映される。やっぱり昨年までの「頼りない」イメージは全くなく、むしろ賞金女王争いの常連のような貫禄と落ち着き、風格も感じられる。ただ2位とは2打差だし、まだまだ分からない。しかもやっぱり逃げ切り状態になりながら自滅して逆転負けした一昨年の日本女子オープン、後半自滅してプレーオフに持ち込まれて敗れた昨年の富士通レディースのこともあるので、前半のうちにスコアを伸ばしておかなきゃ・・・。
その後朝11時頃から、今度はケーブルテレビの別のチャンネルで「とことん9番ホール中継」というのもあるようなので、そちらにチャンネルを合わせる。どうも全くスコアを伸ばせていない様子。しかも後ろからイ・ボミや上田桃子といった実力者が追ってきている。うーん厳しい展開。だけどその9番ホールで長いバーディパットを沈める。おお、これはいいタイミングで差を広げたなと。その後、ネット上の途中経過は一切見ないように情報をシャットアウト、あとは昼の3時からの録画中継が始まるのをハラハラしながら待ちました。
そして昼の3時、遂に地上波放送がはじまる。放送は13番ホールから。確か一昨年の日本女子オープンの時はここまではよかったんだよなあ、この後、緊張で崩れなきゃいいけど・・・。14番で微妙な距離のパーパットを外してボギー。うーん、嫌な予感が・・・。去年までの彼女なら、ここから一気に崩れてしまっていたけど、15番のティーショットを見て安心。しかもこのホールでもやっぱり長いバーディーパットを沈める。これで2位と4打差がついて・・・。普通の選手がこの状態になれば「ああ、これで優勝は決まったな」と思うけど、私はどうしても昨年、一昨年のことがあるので、その後も「大丈夫かな?」と見守るような、祈るような気持ちで落ち着かない状態で見入っていました。
だけど、やっぱり今年の彼女は去年までとは全く違っていました。全然緊張したようなところがない。「笑顔を絶やさない」のはいつものことだけど、昨年までのような「緊張を隠すための笑顔」ではなく、「余裕の笑顔」だし、何より、何度目かのCM明けに、パターを脇に抱えて腕組みをしているアップの映像が映ったけど「女王の貫録」「トッププロの風格」すら漂って見えました。実力は間違いなくある、だけどどこか頼りなげで・・・。だから「優勝して欲しい」ではなく「優勝させてあげたい」なんてことを思って見守ってきたけど、私ごときが「させてあげたい」なんて考えるのもおこがましいほど。ひたすら強くて凛々しい、トップアスリートの顔。最終ホールも素晴らしいサードショットからのバーディーでフィニッシュ。いや、あまりにも圧倒的な強さを感じさせる優勝でした。特に先日も書いたけど「微妙な距離のパット」をことごとく外していた彼女が、今年は「絶対に外せない、入れなきゃいけないパット」を必ず決められるようになったことは驚き。まるで往年の青木功のよう。
勝手なイメージだけど、彼女が初優勝するとしたら・・・。「最終日前半で大差をつけるも、後半は緊張でガチガチになってスコアを落として、2位に1打差まで迫られてやっとのことで逃げ切り」「緊張から解き放たれて大号泣のインタビュー」とか、そんなことを考えていました。きっと初優勝は「苦しんだ末の優勝」になると。それなだけに、こんなぶっちぎりの優勝は全くイメージできていませんでした。だから、いざ優勝が決まってしまうと「ああ、とうとうやったんだな」「ああ、よかったね」と、なぜか淡々とした気持ちで、頷きながら見ている自分に気がつきました。もっと苦しんで、苦しんでの優勝だったらきっと、部屋の中で大声を上げていたかもしれません。
菊地本人も「大はしゃぎ」でも「大号泣」でもない、いつもの柔らかい笑顔を浮かべ、優勝スピーチでちょっとだけ涙声になった程度で、意外なほど淡々とした態度だったのも印象的でした。控えめなところはこの人らしいし、むしろ「通過点」くらいにしか思ってないんでしょうし。優勝ブレザーを羽織った姿、カップや賞品を受け取る姿、クマモンと一緒に記念撮影する姿などにも貫禄が。普通「初優勝」の人がやると、ぎこちなかったり、初々しかったりするのに全くそれもない。「1勝目は簡単、2勝目が難しい」という人もいますが、この人の場合はむしろ「1勝目までが大変」だった分、逆に2勝、3勝と簡単に積み上げていきそうな予感もあります。しかも気がつけば賞金ランキング1位。一体どこまで強くなることやら…。
ということで「まさかこんなに早く?」「意外とあっけなかった」のは事実だけど、でもやっぱり、この人が「やっと勝てた」のは非常に喜ばしいこと。初日、2日目はワクワク、ドキドキしながらネットのニュースをチェックしていたし、今日の最終日は1日中、テレビに釘づけで本当に落ち着かない3日間でした。こんなにドキドキ、ワクワクさせられたのって今年初めてでしたし、しばらくこんな気持ち、忘れていました。なにより「地道に頑張っている人が報われる」というのは個人的にも喜ばしく思えます。本当に、自分のことのように「よかった」と素直に思えます。優勝スピーチでちょっと涙声になった時、思わず私も目が潤んでしまったし・・・。
■2015/5/7 「贔屓選手」がいる幸せ(プロゴルファー菊地絵理香4) 5/2(土)の「サイバーエイジェント・ゴルフトーナメント」2日目の中継、見ていて腹立たしいというか、イライラさせられました。録画中継なので「ぶつ切り」なのは覚悟していたけど「どういう基準で映像を流す選手、カットする選手を決めてるんだ?」という疑問が。もちろんトップ争いを演じていた木戸愛、申ジエ、笠りつ子、イ・ボミらが多く映されるのは当然、前の週の優勝者の藤田光里が映されるのもまあ理解できる。だけどスコアを落として大失速、不機嫌そうにプレーする堀琴音や優勝争いに全く絡まないアマチュア選手の映像をやたら流す。なのにトップと4打差ついているとはいえ、まだ4位、5位につけていた菊地絵理香のプレーが全く映されず。たびたび映された堀琴音と同じ組で回っていて、しかも堀が18番でボギーを叩いた映像は流されたのに、直後に同じホールでバーディーを決めて大歓声を浴びた(らしい)菊地は映らずって、絶対に不自然。別に贔屓選手だから言ってるのではなく、一応2週前に優勝して注目されている存在だし、賞金ランク1位だし、この日もまだ優勝の可能性のある位置にいたし、それをカットする理由が全く分かりません。放送終了間際に「今日の結果」を紹介した際も、5位に上がっていたのに名前すら出さず。故意に無視しているのか、どこかから圧力でもかかってるのか、局の用意したスコアボードに不備があって見落とされていたのか、放送事故なのかと本気で疑ってしまったほどでした。
翌5/3の最終日「どうせ今日も菊地は映らんのだろうなあ」「だったら木戸修の娘=愛の久々の優勝を期待して見るか」というくらいの軽い気持ちでチャンネルを合わせたんだけど…。その木戸は失速、代わってスコアを伸ばしてトップの申ジエを猛追していたのがなんと菊地絵理香。いや、2週前に優勝したばかり、こういう選手は「その後1か月くらいは低迷」するのがパターン。まして一昨年からずっと彼女を応援してきた私は、どうしても「普段は目立たず、思い出した頃に時々善戦する選手」という昨年までのイメージで見ているから、まさかこんなに早く「2勝目のチャンス」が来るなんてとビックリ。昨日の中継では「無視」されていたくらいなのに。さすがにこの日の中継は昨日がうそのように、菊地のプレーばかり流していました。
相変わらず長いバーディーパットを次々に沈め、ティーショットをミスした17番でも長いパーパットを沈めてピンチ脱出。18番はあわやチップインイーグル。あまりの安定感、あまりの強さにテレビに釘づけでした。堅実だけど地味なイメージの人だったのに、こんなに人を惹きつけるゴルフをするなんて。ひょっとすると先日の初優勝以上に感動したといっても過言ではありません。結局1打及ばず優勝はならなかったけど、やっぱり面白いように長いパットを沈めてしまう姿は往年の青木功のようだし「予選落ちなし、優勝できなくっても必ず見せ場を作る」安定感は、2010〜2013年頃の横峯、2013年の森田理香子を思わせるものが。まさかこんな選手になるなんて、昨年のこちらを書いた頃は想像もしてませんでした。しかもあんなに注目されない選手だったのに、今やゴルフ関係以外のメディアでまで紹介されてるし、なんか不思議な感覚。
だけどこうやって毎週のように予選を突破し、最終日には優勝争いに加わるようになると週末になるたびに落ち着かない気分になる。この感覚って、かつてプロ野球に夢中で、広島カープを応援していた小中高校生時代、ホークスに夢中だった1988〜1998年頃にも似たものが。「贔屓選手の一挙手一投足、贔屓チームの勝敗に毎日、毎週一喜一憂する」というしばらく忘れていた感覚を思い出したかのよう。なんだか懐かしい気分。今の好調が続く限り、毎週私はそんな週末を送ることになりそうです。
■2015/6/25 暗黒時代の日本サッカーよ、なでしこを見習え 今月に入って女子サッカーのワールドカップが行われている様子。何度か書いてきたとおり、私は前回のワールドカップは始まる前は関心が薄く、その後勝ち進んで社会現象が起こり始めた頃も忙しくって全くテレビ観戦できず。さらに翌年のロンドン五輪の時も時間が合わなくってで完全に「なでしこブーム」に乗り遅れてしまいました。そんな私が女子サッカーに関心を持ったのは、ロンドン五輪直後のU-20ワールドカップで「ヤングなでしこ」が話題になった頃でした(こちら)。入り口が「若い世代」だったせいか、私はワールドカップ優勝時のベテラン・メンバーたちの素晴らしさを認めつつも「世代交代しなければならない」「もっと若い世代に頑張って欲しい」という気持ちを持って女子サッカーを見てきました。
だから今回、ワールドカップのメンバーが発表された際前回からの「レジェンド」なメンバーばかりで、フレッシュな顔ぶれや若い世代の選手が全く選ばれなかったのを見てガッカリしてしまいました。「せめて何人かは経験を積ませるために選んでもいいんじゃないの」と。もっと個人的なことを言えば3,4年ほど前のなでしこリーグ中継を見て以来、癒し系美人なルックスと陸上部出身で快足を生かした鋭いドリブル突破(松木安太郎曰く「ウサギちゃんのよう」)を見て一目で「お気に入り選手」と化した小原由梨愛が代表に選ばれなかったことにもガッカリでした。年齢的にはもう中堅なので「次」はないかもしれないし、昨年のなでしこリーグでも非常に調子がよかったし、同じポジションの近賀や鮫島が故障がちで不調だったので「選ばれるんじゃないか」と少し期待していたのに。そんなこんなで今回のワールドカップもあまり関心が高くありませんでした。
試合は日本時間で朝の11時開始か5時開始ばかり。ただですら積極的に「見たい」気持ちもない上、時間も合わない。最近は「平日休み」の日も多いので、もしも休みと重なれば見ることもできるけど、見事なほどに試合のある日は私の出勤の日ばかり。ということで昨日は決勝トーナメント初戦、そして次は準々決勝らしいけど、今までの試合は1試合も見ることが出来なかった。一応結果はネットや新聞でチェックしているけど、既に絶頂期を過ぎたベテラン・メンバーばかりのせいもあって苦戦している様子。「シュートが撃てない」「撃っても入らない」「ディフェンスが脆くて攻め込まれる時間帯が多い」等、ネットや新聞の情報を見る限り、チームももちろん個々の選手の能力も劣化していて「苦しんでやっとのことで勝っている」ことが想像できます。
だけど、大会が始まる前は「下手したら1勝もできずに敗退するんじゃないか」とすら思っていたので、それでも「勝ち続けている」というところに驚きを感じます。私はネットや新聞の「記事」しか見てません。だけど昨年のアジアカップ(こちら)をテレビで見た時に感じたのは澤、宮間、大儀見、岩清水らベテラン・メンバーは「ワールドカップのチャンピオン・チームのメンバー」であるにもかかわらず、勝つためなら不恰好なことや無様なことをすることもいとわない、「勝利への執着心」の塊のような人たちだなということ。「カッコよく勝つ」「美しく勝つ」「楽しくサッカーをする」「自分たちのサッカーをする」ではなく、「とにかく勝つ」。この人たちの「勝つこと」に対する貪欲さや執着心は並大抵じゃない。まさにその「強い気持ち」故に、本調子でない、本来の自分たちの持ち味が出ていない、「自分たちのサッカー」が出来ていない中でも勝ち進んで来ているんだろうと思います。「この人たちならやってくれそう」、そう思わずにはいられません。ホンネは「世代交代して欲しい」んだけど、やっぱりこの人たちの強さ、凄さは素直に認めざるを得ないし、真の「カッコいいアスリート」だと思います。
それに対して・・・。先日の男子のワールドカップ・アジア予選の第一戦のシンガポール戦「もしもこの試合で日本サッカーの暗黒時代終焉を感じることが出来たら『日本サッカーへの回帰』を果たしてもいいかな」と思ってたのに・・・。どんな「勝ち方」をするのかと思って結果をチェックしたら、なんと0-0で引き分け。相手はアジア内ですら弱小国なので「勝つ」以外の予想はしていなかったのに、まさかの引き分け。相変わらずの「自分たちの」なサッカーをやっていたと聞いて思いっきり落胆させられました。監督が変わっただけで楽観的な論調、でも試合をやるのは結局選手。緩い親善試合で快勝しただけで大絶賛、マスコミもスポンサーも協会も昨年のワールドカップ惨敗や今年のアジアカップ惨敗を受けても何も変わってない。一体いつまでこんなことを続けるんですか? あなた方に欠けているのは「無様でも不恰好でもいいから、とにかく勝つ」という勝利への執着心。サッカーって「パスを回しの美しさを競う競技」でも「上手くゴール前にボールを運ぶまでの技術を競う競技」でもない。スキーのジャンプのように飛形点なんて加味されない。フィギュアや体操のような「演技系、採点競技」でもない。純粋に「得点を奪い合う競技」「得点が多い方が勝つ競技」。得点を奪うためならどんなに不恰好だろうが無様だろうが必死に前を向いて戦う、それが正しいサッカー選手の姿。本当にもう「変わる」気もないのか、選手も協会もスポンサーもマスコミも・・・。だとすれば残念ながら私が「日本のサッカーに戻る」日は当分訪れそうもありません。
■2015/7/2 「自分たちの」よりも心揺さぶられた「勝利への執着心」(なでしこジャパン準決勝) 先日は「おそらく1試合も見ることが出来なさそう」とした女子サッカーのワールドカップだけど、今日の朝8時からの準決勝、日本vsイングランド戦、珍しく生でテレビ観戦することが出来ました。
女子サッカーといえばアメリカ、ドイツ、フランスが「3強」で、この3国以外は今の日本なら「勝てなくはない相手」という勝手な先入観を持っていました。だけどネットのニュースサイトなどによるとイングランドって、前回のワールドカップで唯一敗北した相手で、しかも以降も引き分け続きで、過去の対戦成績でも一度も勝ったことがないとか。ひょっとすると難敵なのか? まあ、今回の日本代表は前も書いた通り「微妙」「劣化」と言われながらも、「勝利への執着心」で勝利をもぎ取って勝ち進んできたチーム。だから「勝っても負けても何かやってくれるだろう」「万が一負けても、ガッカリさせられることはなかろう」と確信していたので、期待を胸に観戦しました。
試合はお互いにチャンスも少なく一進一退で進む。こういう試合って派手なシーンもないので、退屈してしまうことも多いんだけど、一瞬たりとも目が離せない、緊迫した内容であっという間に時間が過ぎてしまいました。男子の代表の試合は近年は居眠りしてしまうことも多いけど、居眠りどころか、気がつけば前半が終わっていたという感じ。まあ、ともにPKで1点ずつ取り合って1-1で前半を終了したけど、どちらのPKもどう見てもファールじゃない微妙な判定でのPKなので、事実上0-0のようなイメージでした。後半はイングランドが攻勢、それを必死にしのぐ日本。しかしピンチをことごとくしのいでいく粘り強さ、団結力、集中力には改めて感心。やっぱりこの人たち、男子の日本代表や多くの日本人のサッカー選手よりもはるに強くて熱くてたくましい。そしてフリーキックやコーナーキックなどのセットプレーの「ワクワク感」は、男子の代表にはないもの。本当に宮間の多彩でテクニカルなセットプレーは「何かやってくれるんじゃないか」と期待させられてしまいます。
後半「切り札」の岩渕投入から徐々に日本ペースに。だけどともに得点なく後半もロスタイムへ。「延長になったら澤投入かな」「そこからチームも変わってくるだろうし、どう立て直すかな」と、延長のことばかり考えていた矢先、まさかの相手ディフェンダーのオウンゴール。そしてまさかの幕切れ。思わず「強い」「すごい」と声が出てしまいました。もちろんオウンゴールってのは「相手のミス」には違いないんだけど、どんな形であれ「勝ち切る」強さを感じました。まさに「勝つことへの強い執着心」が生んだ結果だったと思います。実際、画面からもその強い「気持ち」は随所に伝わってきたし。「強い者が勝つのではない、勝った者が強いのだ」というのはベッケンバウアーの言葉だけど、まさにそれを体現した勝利だったと思います。「自分たちの」云々なんて寝言を言う連中とは全く次元が違う、これこそアスリートの、サッカー選手の本来あるべき姿だと思います。
一方でなぜか複雑な気持ちも。試合終了後、オウンゴールしてしまったイングランドのディフェンダーが号泣している姿を見た時、非常に心が痛みました。川澄がゴール前の大儀見を狙った絶妙なパス、それを防ごうと体を張って足を伸ばした結果のオウンゴールで、決して「手を抜いた」「気を抜いた」オウンゴールではなかっただけに、とても可哀想に思えました。リネカーが自身のツイッターで「恐ろしい失点」と称したようだけど、本当に「残酷な結果」だなと。まあ、イギリス国民も彼女を批判せずに激励の声が溢れているとのニュースも見かけたけど、さすがサッカーをよく知っている「王国」の人たち、目が肥えてるなと感心しました。イングランドは3位決定戦でドイツと対戦するけど、ぜひ勝って欲しいと願わずにはいられません。
決勝戦の日は朝早く出かけなければならない日なので、絶対に見ることはできません。よって女子ワールドカップを観戦できるのは今日が最初で最後になります。あとは1試合、相手は女子サッカー最強国のアメリカなので分が悪い感は否めないけど、この人たちなら次もやってくれるかも、そんな期待を抱いてしまいます。どんな結果になろうともきっとまた「戦う姿勢」「勝利への執着心」を前面に押し出して力いっぱい戦ってくれることは間違いないでしょう。もう、それだけで十分です。どんな結果になろうとも健闘を祈りたいと思います。「自分たちの」とかいう連中のせいで「サッカーなんてどうでもいい」気分になってしまったこの約1年、久々にサッカーで熱狂したり、感動したり、そんな時間を過ごすことが出来ました。サッカーは面白く、でも時として怖いスポーツだなと、そんな印象を残した試合でした。
■2015/7/8 報道が先か、人気が先か?(なでしこジャパンとなでしこリーグ) 先日も書いたとおり、朝早く出かけた関係で女子サッカー・ワールドカップの決勝戦は見ることができませんでした。残念な結果に終わったけど、最後まで諦めずに前を向いて戦ってくれたようで、やはりこの人たちは真のアスリートだなと再認識しました。
大会中も大会を終えてからもキャプテンの宮間他、多くの選手が言っていたのは「どうしても優勝したい、そのことで女子サッカーを単なるブームではなく、日本に根付いた文化にしていきたい」「代表戦だけではなく、なでしこリーグも盛り上げていきたい」と。女子サッカーに限らず、ワールドカップや世界選手権、オリンピックの時「だけ」注目されて、普段は全く注目されない競技って非常に多い。
例えば私は昨年のソチ冬季五輪で女子アイスホッケー日本代表の試合を見てアイスホッケーの面白さを知り「もっと試合を見たい」と思ったものでした(こちら)。だけど女子だけではなく、男子のリーグ戦の中継も地上波はもちろんCSのスポーツ専門チャンネルですらやってない。新聞には試合結果すら載っていない。日本選手権のような大きな大会ですら事務的に結果が載っているだけ。情報がなければ見ることも、知ることもできない。おかげでいつの間にか関心が薄れてしまいました。
なでしこリーグに関してもそう。2012年のU-20日本代表=ヤングなでしこの活躍で興味を持って(こちら)、「なでしこリーグも見てみよう」と思ったものの地上波中継は皆無、BSやCSではやっているけどINAC神戸の試合ばかりでワンパターン。新聞には試合翌日に事務的にスコアが載っているだけで、メンバー表もスタッツも試合の総評も何もない。とにかく情報が少なすぎる。これではせっかく「興味を持って見てみよう」と思っても見ることも、知ることもできない。そうするうちに興味は薄れていく。当たり前でしょう、興味を持った人が真に知りたい情報、見たい情報が簡単に手に入らないんだから。
宮間たちの発言を受けてマスコミは「協会は何とかしろ」「一般大衆はもっと目を向けてあげるべき」と上から目線で責任転嫁して報じているけど、私に言わせれば「俺は知りたいし見たいんだよ、だからちゃんと報道しろよ、試合をちゃんと中継しろよ」。もっとマスコミがちゃんと報道してくれれば、試合を放送してくれれば、もっともっと見たいと思っているのに。何より私にはINAC神戸以外のチームに「見たい」選手がいる。筆頭は先日も書いたアルビレックス新潟レディースの小原だけど、ほかにも魅力的な選手がいっぱいいる。だから情報がいっぱいあれば、もっともっと関心だって持てるのに。「人気がないのはちゃんと報じないから」だと私は思っています。だけどマスコミに言わせれば「人気がないから報道しないんだ」ということになるんでしょうねえ。うーん「人気がないから報じないのか?」「報道されないから人気がないのか?」・・・なんか卵と鶏のような話だけど、非常に難しいところです。
だけど少なくとも私は「ちゃんと報じてくれさえすればずっと注目していきたいし、もっと熱心に見たい」と思っています。なにより「Jリーグに対する幻想」は崩れてしまったけど、なでしこリーグの選手たちはサッカーに専念できない苦しい境遇の中で必死にサッカーに打ち込んでいる。リーグ戦の試合の中継を見ていても、観客が少ないとはいえ、試合後はファン一人一人にサインしたりプレゼントを受けとったり、ピッチに転がるペットボトルなどを選手自身が(しかも代表クラスの選手が)片づけて帰ったり・・・。観客は少ないけど試合は激しく真剣、一方でファンに対して良心的で、地元にしっかり根付いていて、どことなくアットホームで手作りな雰囲気もある。みんながひたむきに頑張っているのが分かります。そんなリーグの雰囲気も好きです。Jリーグのチームが忘れてしまった大事なものがいっぱいあるリーグ、ちゃんと放送してください、報道してください!!
■2015/7/19 「ぶちくらせ」に唖然、またしても日本サッカーが遠ざかっていく…(ギラヴァンツ「ぶちくらせ」問題) 北九州の方言に「くらす」という言葉があります。「殴る」「倒す」等の意味。喧嘩する際などに「きさん、くらすぞ(「貴様、殴るぞ」の意)」のように言って相手を威嚇するように使います。ただこの言葉は一般の人が使う言葉ではない。私も生まれてこの方、使ったこともありません。いや、ひょっとするとそう思っているのは私だけで「子供の頃から普通に言ってたぞ」という人もいるのかもしれません。でも私の中ではこの言葉はヤンキーやチンピラが使うガラの悪い言葉というイメージを持っています。ダーティで荒んだイメージがプンプン漂う、なので「恥ずかしく、カッコ悪い言葉」だとずっと思っていました。実際、私の周りで使っていたのは中学高校時代のヤンキーばかりだったと記憶しています。
ほとんどテレビ中継もなく、当然スタジアムに行ったこともなかったので知らなかったけど、数年前からJ2のギラヴァンツ北九州のサポーターが「ぶちくらせ」というチャントを歌っていたとか。「くらす」の前に「ぶち」をつけると「ぶっ倒す」「ぶん殴る」等の意味になります。そしてこの度、このチャントが問題視されているとのニュースを見かけました。それに対してサポーターや地元の人の間では賛否両論のよう。「恥ずかしいからやめろ」「ただですらガラが悪くて品のない街のイメージがさらに悪くなる」「安心して子供を連れて応援にも行けない」という否定的な意見に対し、これを擁護するする人たちは「言葉狩り」「方言への差別」「地元の言葉への愛着が感じられていいじゃないか」云々と言っているそう。
私は先に述べたとおり「くらす」という言葉に子供の頃からダーティなイメージを持っているので「否定派」です。北九州は土地柄が土地柄なので、キレイじゃない方言が多い街。だからよその土地に行って北九弁で話していると「ぶっきらぼう」だの「ガラが悪い」だの言われることが多く、それに対して腹が立つことも多いのは事実。同じ福岡県内ですらそうだし、就職して初めて関東に出た頃、職場の人の前で怒りを抑えられずに激怒した際に思わず方言が出て、思いっきり引かれてしまった経験もある。関東の人ってなぜか方言で話した際に「わざわざ標準語で言い直す」変な癖があり、それに対して非常に腹立たしく思う機会も多かったです(例:私「これ、なおしといて」、部下「えっ?」、私「だから、戻しといて」、部下「ああ、締まっとくんですね」←分かったんなら訂正しなくてもいいだろう!!)。なので「方言蔑視」には私にも反感があるし、悔しい思いをしたことも多いのは事実です。
だけどわざわざ「ヤンキー語」である「くらす」なんて言葉を、サッカーのチャントに取り入れる感覚は理解に苦しみます。Jリーグのチームは地域に密着した、地域の人すべてに愛されるチームでなければならないはず。チャントは「みんなでまとまって盛り上がれる」ものでなければならないはず。鳥栖のチャントなんて、年寄から子供までみんなで歌っていて、非常に感動的に映ります。ましてギラヴァンツはまだ地元の人の間であまり認知されていないチーム、これから地域に根付かせていかなければいけないチーム。なのに「根付く」前に、地元民をも引かせてしまうようなチャントを歌う、しかもそれを一部のサポーター集団が「歌わせる」なんてのはもっての外。せっかく近年は徐々にチームも強くなって、多くのイベントなどでチームや選手が登場する機会が増えつつある、新しい立派なスタジアムの建設も始まった、まだまだこれからのチームなのに、これでは「チームをサポートする」どころか、「チームを苦しめている」も同じ。本当にこんな情けないことはやめて欲しいものです。地元民として、そしてまだギラヴァンツのサポーターにはなり切れていない地元在住のサッカー・ファンとして、こうした行為は「絶対にあってはならない」というのが素直な気持ちです。「よそのチームだって似たような方言のチャントを歌ってるのに、何でうちだけ?」という声もあるようだけど「よそだって●●」とか「○○君だってやってるのに」云々という考え方は、なんか子供じみていて説得力もないし、全く賛同できません。
しかし関東の赤い某チームのサポーター集団のせいでJリーグを見る気が失せてしまい、相変わらず日本代表への失望も継続中の私。今度は「応援してもいいかな」という気持ちになり始めていた地元チームに失望しかかっています。いや、今回の件はチームも選手も監督も悪くない。ただチームのイメージを著しく悪くしているのは事実。よその人だけじゃない、地元民の、しかも地元在住のサッカー・ファンの私から見ても、そのチャントにはダーティなイメージしか持てません。間違っても一緒に歌いたくもないです。
■2015/8/5 高校野球100年・・・らしい(夏の大会思い出のシーン) また今年も夏の高校野球の季節に。といっても私は「こちら」他、何度か触れてきた通り、今では全く関心がありません。今年も父親が有名人というだけで全国大会では全く実績のない1年生をスター扱いして騒いだり、「選手集め」をやっている私立高校ばかりが登場したりで相変わらず「なんだかなあ」という感じの冷めた目で見ています。
だけど一方で、今年は「夏の大会が始まって100年」のメモリアルな年と聞きました。私が高校野球に夢中だった時期って非常に長かったように感じられるけど、実は1978年〜1992年くらいのたった14年に過ぎない。それを思うとさすがに歴史の「重み」を感じずにはいられません。
ということで今日は「夏の高校野球の思い出深いシーン・ベスト10」を挙げてみます。といっても当然、私の中の高校野球は1978年〜1992年限定になりますけど。また、あくまでも今の「気分」で選ぶので、明日になれば順位は変わっているかもしれません。
1.池田高校やまびこ打線、荒木大輔粉砕(1982年=私中2の夏)
「夏の大会」といえば圧倒的にこれ。これが不動の1位です。以前「こちら」で詳しく述べたけど準々決勝、甲子園のアイドルだった早稲田実業の荒木大輔(後にヤクルト)を、池田高校のやまびこ打線が木っ端微塵に打ち砕いた衝撃の試合。特に3番江上の弾丸ライナーの一発と、バックスクリーン直撃の5番水野(後に巨人)の満塁ホームランは思わず息を飲んだものです。結果はまさかの14-2、私にとっては「中2の夏」「中学時代の夏」を象徴するシーンでした。
2.箕島vs星稜、延長18回大激闘 (1979年=小5の夏)
3回戦、結果は延長18回箕島3-2星稜。これも不動の2位でしょう。この試合に関しても、箕島高校の尾藤監督の訃報の際に語りつくしましたっけ(こちら)。夜の7時、夕食が終わっても試合は終わらない、星稜がリードしてもすぐに追いつく箕島、ファールフライ落球の後の同点ホームラン、引き分け再試合濃厚な中での箕島のサヨナラ勝ち。単に「長い試合」というだけではなくって、様々なドラマの詰まった中身の濃い試合でした。両チームの戦いぶり、両監督(尾藤、山下)の采配もまさに「これぞ高校野球」というフェアで爽やかなものでした。
3.リアルタイムで見た唯一の福岡県勢優勝 西日本短大付属(1992年=社会人1年目の夏)
これは最初にリンクした「シリーズ:私はこうしてこのスポーツを見なくなった(第3回、高校野球)」の中で触れています。社会人になって初めて地元を離れた年に地元・福岡県代表校が優勝。初めて高校野球を見て「郷愁」を感じたという点で思い出深いシーンでした。優勝投手の森尾、1回戦〜決勝の5試合で失点わずかに1の驚異的なピッチング。表情一つ変えずに投げる姿が高校生離れしていたけど「あと一人打ち取れば優勝」というところで思わず涙を流した時、「ああ、実は普通の高校生だったんだ」と安心させられたもの。そのこともまた印象的でした。私が高校野球観戦していた時期唯一の福岡県勢の優勝だけに、思い出深いところです。
4.牛島-香川、浪商黄金バッテリー(1979年=小5の夏)
香川伸行の急逝時に触れたけど(こちら)、このバッテリーは同年の春のセンバツで知って以降、地元でも何でもないけどファンになって「贔屓チーム」を追いかけるような感覚で応援していたものです。春は惜しくも決勝で試合巧者・箕島に敗れたので「夏こそ優勝を」ということで応援していました。香川がデッドボールで負傷したことと、老獪な池田高校の蔦監督の術中にはまって準決勝で敗退してしまったけど、私が高校野球により夢中になるきっかけを作ってくれたバッテリーでした。
5.九州勢大躍進の1982(1982年、中2の夏)
私が1978年に高校野球を見始めて以降、決して九州勢は「強い」というイメージがありませんでした。そんな中、この年は福岡県代表の八幡大付属(現:九国大付属)を除くすべてが初戦を突破。しかもどのチームも魅力のある強いチームでした。老将・小島監督率いる大分代表・津久見高校は軟投派の古木、速球投手の古田の2枚の投手と強打の捕手・伊東を中心とした強力打線のチーム、佐賀商業は1回戦であわや完全試合のノーヒットノーランを演じた新谷(後に西武)と強打のキャッチャー田中(後に阪急)のバッテリーを中心にしたまとまったチーム、熊本工業はアンダースローの奥村と、甲子園のメモリアル・アーチを放った強打者・平畠を中心とした試合巧者、佐世保工業は香田(後に巨人)、沖縄・興南は仲田幸司(後に阪神)という好投手を擁していて…。「九州勢の活躍」でこんなに熱狂したのは最初で最後かも。ただし組み合わせ抽選が不運。佐賀商と津久見が3回戦で対戦(延長にもつれ込む大熱戦でしたが)、結局、準々決勝ですべて姿を消したのは残念でした。
6.逆転の報徳の真骨頂、そのまま優勝(1981年=中1の夏)
工藤(名古屋電気、現ホークス監督)とか松本(秋田経法大付属、後に大洋)とかやたら好投手の多かった大会。3回戦でエースで4番の金村(後に近鉄)率いる報徳学園と、2年生の荒木大輔擁する早稲田実業の優勝候補同士の対戦に。個人的にはスター気取りの荒木大嫌い、いつの時代も奇跡を起こす報徳好き、ということで報徳を応援。ところが9回を終わって1-4で早実リード。しかも守備要員だらけの下位打線に回るし。ところが、まさかの9回裏土壇場の同点で延長戦へ。そして延長10回報徳のサヨナラ勝ち。まさに「奇跡を起こす報徳」「逆転の報徳」。
7.宇部商業、PLに大善戦も優勝ならず サヨナラ負け(1985=高2の夏)
山口県は九州じゃないけど「隣の県」なので、比較的思い入れを持って応援していました。この年は田上、古谷の2枚の投手陣、ホームラン4本を記録した恐怖の1番バッター藤井の活躍で宇部商業が躍進して決勝へ。対するはついに3年生、最後の夏を迎えた桑田、清原コンビ擁するPL。当然圧倒的にPL有利が伝えられる中、宇部商業は大善戦。特に3年生の清原、桑田は最早高校生レベルじゃなかったので、9回表を終わって3-3の同点はむしろ宇部商「いけるかも」。ところが3番でキャプテンの松山(後にオリックス)にサヨナラ・ヒットを撃たれて惜敗。残念だったけどよく善戦したなと感心したもの。
8.池田不敗伝説終焉は1年生エースの一発(1983年=中3の夏)
前年の夏「やまびこ打線」で衝撃的な優勝を果たした池田、年が変わってメンバーが変わってもその強力打線は変わらず、この年の春も全く危なげなく優勝。いつの間にやら「勝って当たり前」のチームに。対するPLは1年生の清原が4番、同じく1年生の背番号10の桑田がエースという、なんともひ弱なチーム。準々決勝までも全く「強い」とすら思わなかったのに…。池田のエース水野が1年生の8番バッター、桑田に1発を浴び、その後あっという間に大量点を奪われてまさかの7-0の大敗。前年の池田が荒木を打ち砕いた試合同様の、衝撃的なシーンでした。
9.俺高3の夏 天理高校優勝(1986年=高3の夏)
桑田、清原がいなくなって世間一般では「スター不在」と言われた大会だけど、個人的には「これで静かになったな」と。そして自分も高3ということで、最も「身近な目線」で見守った大会でした。天理は好投手・本橋と中村良二(後に近鉄)ら強力打線を生かしたなかなかまとまったチーム。ということで贔屓して応援していたけど、本橋の肘(肩だったかな?)が投げ過ぎでボロボロで非常に痛々しかったもの。「痛みに耐えて投げた」と美談のように語られたけど、プロのスカウトに注目された彼の才能は高校までで消えてしまったわけで、それを思うとちょっと複雑な気分でした。あと準優勝の松山商業のトップバッター、水口(後に近鉄)がやたら打ちまくっていたのも印象に残っています。
10.愛甲vs荒木(1980年=小6の夏)
1年生の早実・荒木、横浜高校の愛甲(後にロッテ)という「2大アイドル選手」の対戦で湧いた年。個人的には春のセンバツで優勝した4番でエースの中西(後に阪神)擁する高知商業と前年のミラクルぶりでファンになった箕島を応援していたけど、両校とも早々に敗退。それなだけに世間一般と違ってちょっと冷めた目で2人の対戦を見守ったもの。一方で(子供心なのでご容赦)疲れからか決勝戦では2人とも滅多打ちにあって早々に降板したのを見て「ざまあみろ」と思ってしまったことの方が印象に残っています。しかし今年勇退した横浜高校の渡辺監督って、この頃から監督やってたんだよなあ・・・。
ということで今の「気分」で選びました。1988年の4番山之内、エース前田擁する福岡第一の準優勝がここに入らなかったのは自分でも意外です。そしてあくまでも「私の見た=1978年〜1992年」限定なので、当然松坂もダルも田中も斉藤も入りません。第一、全く見てないし知りませんから。せっかくなので近いうちに「春のセンバツ編」もやってみようかな。
■2015/8/30 日本人トップなんて狙うな、日本人トップではしゃぐな(3、北京世界陸上女子マラソン) 今日は休みだけど少しだけ早起きして「世界陸上」の女子マラソンのテレビ観戦。この数年は「日本人トップ」ではしゃぐ醜態を見せられてすっかり男女ともマラソンのテレビ観戦を控えていたけど、女子の方は前田彩里他、若い世代が台頭しつつあるので今年3月の名古屋(こちら)以降、少しだけ興味が再燃。リンク先にあるように、特に前田には「破壊者」になれそうな期待も持っていたので「どこまでやれるかな」という想いもあったし…。
やはりレースは暑さもあってかスローペース。ケニアやエチオピアのアフリカ勢と日本選手3人他の集団の展開に。珍しく日本の前田や重友が集団を引っ張る展開になって、解説の増田や高橋尚子は「積極的でよい」と言っているけど、私にはどう見てもスタミナを消耗したくないアフリカ勢に「利用されている=ペースメーカー役をやらされている」と映って決して「よい」とは思えず。むしろアフリカ勢の術中にはまったなと。前田も伊藤も何度か仕掛けようとしていたけど、なぜか自重。高橋が「早めに仕掛けるべき」と再三語っていたけど、私も同感。以前書いたように(こちら)、日本人が優勝するには「レースを破壊する=破壊者になる」しかないと思っているから。「私なら仕掛ける」という高橋の言葉に、往年の「美しき破壊者」の姿を思い出してしまいました。
そして後半、アフリカ勢の揺さぶりで日本選手3人ともあっさり失速。「だから早めに仕掛けろと言ったのに」、思わず呟いてしまいました。あとはこの数年ありがちな「残念な日本人選手の姿」の再現。3人とも失速してゴール。さぞや無念だろう・・・。
と思いきや、日本人トップの7位でゴールした伊藤舞は満面の笑顔。監督と抱擁を交わし、挙句の果てに日の丸を纏ってウイニングラン・・・。我が目を疑いました。確かに「世界陸上で入賞(8位以内)で日本人トップならリオ五輪代表内定」なのは事実。この基準は緩すぎると思います。1990年代末〜2000年代は「日本人トップでメダル」が条件だったはずなのに・・・。鈴木博美(1997年金)、千葉真子(2003年銅)といったかつての世界陸上のメダリストですら、オリンピックには一度も出場せずに引退したのに。この順位、2時間29分の低レベルなタイムで「五輪代表内定」というのは何となく納得できないし「来年の国内選考レースの結果次第では揉めるぞ」という予感もありです。
まあ、いくらその基準が「緩い」「低い」としても、確かにその条件はクリアした。だからこその伊藤の笑顔なんでしょうけど、この内容で満足できるのか? 「惨敗」したことに対する悔しさはないのか? 特に「日の丸を纏ってのウイニングラン」って優勝、若しくはメダル獲得した選手の行うパフォーマンス。なんか、納得がいきません。「代表になれて嬉しいけど、レース内容には満足できない」と発言するかと思いきや、ひたすら「嬉しい」ばっかり。うーん、やっぱり納得がいきません。この伊藤、ロンドン五輪の時の尾崎同様(こちら)素直に日本代表選手として応援したい気持ちが湧きません。
「新たな破壊者候補」として期待した前田だけど、残念ながら経験不足。高橋が言ったように、もっと早く仕掛けるべきだったなと思うけど、その「仕掛けどころ」を読むだけの経験や勇気がまだ不足していたようです。キョロキョロと周りの選手の様子をうかがったり、出ようとして躊躇したりと終始落ち着かないように見えました。とはいえ、まだ3回目のマラソン。上の世代がパッとしないがためにいきなり「メダル候補」に祭り上げられたけど、本来なら次の東京五輪を目指すべき世代。「逸材」「破壊者候補」のなのは間違いないので、これを糧に成長して欲しいと思います。同世代、少し下の世代にも逸材も多い。そうした選手たちには間違っても「日本人トップではしゃぐ」ような選手にはなって欲しくありません。ゴール後、報道陣にカメラを向けられた時は笑顔でピース・サインを掲げたりもしていたけど、表情を曇らせて、こぼれそうになる涙をこらえていた姿がテレビ画面の隅に一瞬映っていたのを私は見逃しませんでした。その気持ちは忘れて欲しくないと思います。
それにしても久しぶりに真剣に見たマラソン中継でしたが「展開が大きく変わりそう」な局面で後続の選手をいつまでも映し続けたり、増田のいつもの「無駄情報」が炸裂したり、いきなりCMにいってしまうなど(CM明けに日本勢失速)、非常に杜撰な中継でガッカリでした。「私ならここで仕掛ける」「入賞と言っても、前にゴールした選手もいるわけですから」という、語り口は穏やかだけど「元祖破壊者」の片鱗をのぞかせた高橋の解説が印象に残りました。同時に高橋たちのいた「強かった時代」を思い出して歯がゆい気持ちがまた強くなりました。
■2015/9/21 見逃してしまった、世界を驚かせた「桜軍団」(ラグビーワールドカップ、日本代表南アフリカから大金星) 今月ラグビーのワールドカップが行われることはネットのニュースや新聞を見て知ってはいたけど「まあ時間が合えば見てもいいけど、無理してまで見ることもなかろう」くらいに思っていました。なんといってもラグビーの日本代表は世界の強豪国と試合をしても50点以上の点差が開いて惨敗するレベル。しかもラグビーは「番狂わせ」のほとんど起きない競技。ワールドカップに出場しても「1勝しただけで奇跡」なわけだから、深夜に無理して眠い目をこすりながら見るまでもなかろうと。もちろん一昨年マオリ・オールブラックスとの試合を見て(こちら)「一時期よりは強くなりつつあるな」とは思っていたけど、「ワールドカップで1勝できる」までにはまだ何年もかかるレベルだし。
今回の初戦はいきなり優勝候補の南アフリカ戦、勝てる可能性は限りなくゼロに近い、いやゼロ。だから50点差、60点差負けではなく、せめて20点差負けくらいまでに収めてくれればいいやと思っていました。しかも試合時間は休みではない日の深夜。朝起きてテレビかネットで結果をチェックすればそれでいいや。そう考えてほとんど関心を払ってもいませんでした。
翌日は出勤が早かったので、結果をチェックする暇もないまま出勤。私がはじめて結果をチェックしたのは、休憩時間になる昼過ぎのことでした。休憩時間Yahooのトップページにアクセスすると、そこにはなぜか桜のジャージ=ラグビー日本代表のユニフォームを着た男たちが歓喜する大きな写真が。??????? 「日本代表、南アフリカに歴史的な勝利」。今日ってエイプリル・フールだったっけ? しかし当然エイプリル・フール・ネタではなく、これは紛れもない真実。思わずパソコンの前で「嘘だろう」と声を挙げてしまいました。いや「20-30で敗戦」くらいでも十分「奇跡」なのに「勝った」って、天地がひっくり返ったかのような、地球が破滅したような衝撃。ネット上には「サッカーに例えれば日本がブラジルやドイツに勝つのと同じくらいの衝撃」と書いてる奴もいたけど、いや、そんな生易しいレベルじゃない。試合内容を見ても「強豪相手に引いて守りまくる」でもない「相手のミスに助けられたラッキー勝ち」でもない、真っ向勝負を挑んでの勝利、しかも逆転に次ぐ逆転、そして最後は後半ロスタイムの奇跡の逆転トライでの勝利。その勝ち方もあまりにも劇的で衝撃的でした。ドラマや映画でも、こんなドラマティックなシナリオは描けないんじゃないか。
帰宅後、どうしても映像が見たいと思い、思わずNHKの「サンデースポーツ」にチャンネルを合わせました。この数年中継を見逃したスポーツの詳細を知りたいなんて理由で、地上波のスポーツ・ニュースを「見たい」なんて思ったことはほとんどなかったのに。結果が分かって見ているにもかかわらず、思わず熱いものがこみ上げてきました。大柄な相手に対し、1人に対して2人、3人がかりでタックルする、モールやラックでも相手を圧倒する、終了間際のチャンスでも敢えてPGでの引き分けではなく、トライを奪うためのスクラムを選択する…。勝利への執念、熱い想い、そんなものが画面から伝わってきました。そして現地のイギリス人の観客までもが日本代表に熱い声援を送る・・・。「結果が分かってVTRを見ているだけ」なのにこんな感動させられたのは久しぶりでした。
しかしこんな歴史的瞬間を見逃してしまったことは「痛恨」です。というか地上波では日テレが放送権を持ってるらしいけど、生中継はせずに翌日の昼間に録画中継だけ、しかも途中切り貼りして短く編集された放送だったとか。大会前も水着の女を使った「エロ」っぽいラグビーのルール解説ビデオを制作したとか、スポーツを馬鹿にしたようなニュースもあったような。何度もここに書いてきたけど、相変わらず日テレってスポーツを分かっていない放送局、リスペクトの欠片もない局のようで腸が煮えくり返るような想いです。といっても私同様「どうせ勝てない試合」と思って舐めていたのかもしれませんし、そう思っていたのは私だけではないでしょう。次のスコットランド戦は日本時間の夜10時半からと、私でも見ることが出来そうな時間にやるので今度こそ見なければと思っています。でも間違っても日テレで見る気はありません。ケーブルテレビで視聴できるJ-SPORTSでも放送があるらしいので、そちらで見ることにします。
しかし思えば、中高生の頃ってサッカーよりもラグビーの方が好きだった私。先にリンクを貼った過去ログの他、2003年にはこんなもの(こちら)を書きました。激しいけど、試合終了後に清々しい気分にさせられるスポーツ。これを機会に人気復活となればいいなと思います。「自分たちの」とか能書きばかりで戦う姿勢が見えない日本サッカーに絶望して久しい私なので、今後もっともっとラグビーを見たいなと思っています。
■2015/10/4 なぜか応援したくなるアスリート(菊地絵理香、日本女子オープン・プレーオフで散る) 今日の午後はずっと地上波NHK総合テレビで「日本女子オープンゴルフ」最終日の生中継をテレビ観戦していました。この大会は珍しく地上波NHKによる完全生中継の行われる大会。いつものように録画中継でもない、CMも入らない、その分とても臨場感のある中継なので毎年楽しみにしています。
この大会といえば去年こんなもの(こちら)を書いたけど、私が菊地絵理香というプロゴルファーをはじめて知った試合。その後、リンク先で触れている昨年の富士通レディースを見て以降、本格的に応援するようになりました。一昨年悔しい優勝の逃し方をした因縁の大会。「絶対菊地絵理香に優勝して欲しい」と願っていました。だけど今年はなぜか普段は全米ツアーに出場している世界トップクラスの海外勢が多く参戦することに。なので「菊地に優勝して欲しい」けど「このメンバーの中で優勝するのは厳しいかな」ということで、初日〜3日目はネットなどでスコアをチェックするだけでした。ところが3日目の昨日・土曜日、帰宅後にネットで結果をチェックすると、なんと菊地が単独トップに。おお、これは明日はちゃんと見なければ、テレビの前で応援しなきゃ。ということで今日、チャンネルを合わせたわけです。
だけどなかなかスコアを伸ばすことが出来ず。一緒に回るプロ2年目の新鋭・柏原の方がむしろ勢いがあるくらい。そしてトップを柏原に奪われ…。もうダメかも、そう思った17番で柏原が池ポチャ。これで勝負あったかと思いきや、実は下から普段は全米ツアーで活躍する韓国選手2名が追い上げてきて1打差に。そして菊地は18番、パーで収めれば優勝なのに、痛恨のボギーで韓国人選手2名とのプレーオフに。菊地の口が「また3人?(=富士通と同じ3人プレーオフ?の意)」と動いたのが分かりました。プレーオフに向かう表情も冴えないし、これはすぐに勝負がついてしまうかも。ところが、菊地も粘って難しいパットを沈めるなどしてピンチになっても頑張っている。そして韓国勢の一人・李美香が脱落。ここから今年の全米女子の覇者・チョン・インジとの一騎打ちに。あたりが暗くなって日没サスペンデッドも間近か? と思ったプレーオフ4ホール目、菊地がティーショットをミスってダブルボギー、一方のチョン・インジはボギーで収めて終了。3日目の時点で「あわや一昨年のリベンジ?」と期待したけど、最後は残念ながら力尽きました。
しかし実に4時間以上のテレビ観戦、しかも全然スコアが伸びない緊張感のある試合展開、見ている私までもが精神的にも肉体的にも疲れ切ってしまいました。こんな「見ていて疲れるスポーツのテレビ観戦」は初めてでした。もちろん、応援していた菊地絵理香が敗れてしまった、優勝を逃してしまったことは悔しいし悲しいけど、不思議なほど「よくやった」「よく頑張った」「お疲れ様」という清々しい気持ちになりました。短いパーパットを外してボギーを叩いた時、柏原にリードを奪われた時、18番ボギーでプレーオフになってしまった時、プレーオフで何度もパーオンできずに追い込まれた時・・・、「もうダメ」と思った瞬間が何度あったことか。その、何度もあった「もうダメ」と思える局面をことごとく乗り越えてきた。いや、菊地絵理香ってここまで強い選手だったっけ? 確かに今年初優勝して以降成績は安定しているし「一昨年や去年よりは強くなった」とは思っていたけど、ここまで粘れるとは驚きでした。ましてプレーオフの最後まで残った相手は全米のチャンピオンなわけだし。私はむしろ、そのことに感動してしまいました。ああ、この選手をずっと応援してきたのは間違いじゃなかった、応援してきてよかった。素直にそう思いました。
初優勝以来、ルックスからこの人のファンになった人も多いようだけど、私はむしろ先のリンク先に書いた通り「健気にひたむきに頑張る姿」と「謙虚で優しい人柄」に惹かれて応援するようになりました。その後、いろいろ人となりを知って(こちら)、ますます応援したい気持ちが強くなっていきましたが、今回のことでさらに「応援したい」気持ちが強くなりました。「メンタルが弱いから土壇場で勝てないんだ」なんて言ってる奴もいるようだけど、むしろ「メンタルは強すぎるほどに強い」人だと私は感じています。強くなきゃ、あんなに何度も何度も逆境に追い込まれながら粘ることは出来ないでしょう。それに一昨年の同大会や昨年の富士通のような敗れ方をしたら、メンタルの弱い奴なら二度と立ち直れなくなるはず。負けん気が強すぎて追い込み過ぎてしまう、気負いすぎてしまうのが欠点、課題ではないかと。しかし今までいろんなアスリートを見てきたけど、見れば見るほど、知れば知るほど、勝っても負けても「応援したい」気持ちが強くなっていく、こんな人は初めてです。本当に菊地絵理香、不思議な魅力を持ったアスリートです。
■2015/10/12 I'm holding out for a hero 'til the end of the night(ラグビーワールドカップ日本代表) ラグビー日本代表のワールドカップが終わりました。結果はご存知の通りサモア戦、アメリカ戦と連勝して3勝1敗ながら、スコットランド戦で4トライを喫して敗れたことが響き、勝ち点差でグループリーグ3位に終わって敗退。南アフリカ、スコットランドも3勝1敗だけど、勝ち点差で敗退というのはなんとなくスッキリしないものを感じずにはいられないし、あまりにも悔しすぎるし…。だけど今の素直な気持ちは「悔しさ」よりも「よくぞここまで」の想いが強いです。大会が始まる前は「どうせ1勝できるかできないかだろうし」ということで冷めた目を向けていたのに、こんなにのめり込んでしまうとは…。
先日のサモア戦は休みの日だったのでリアル・タイムでテレビ観戦しました。今までなら「絶対勝てない相手」なのに、全く危なげない勝利。嬉しかったけど、あまりにも「一方的」で「あっさり」勝ってしまったので、熱狂したり興奮する間もなく試合が終わっていたような印象でした。
そして昨日の深夜、というか今日の早朝のアメリカ戦。前日にスコットランドがサモアを降したことで、既に日本の敗退が決まった後の試合だったので「早起きして生で見る」という発想はなかったけど、「録画予約しておいて朝起きて、ネットやテレビなどで結果を一切見ないようにして観戦」という方法で見ました。日本もアメリカも既に敗退の決まっている試合にもかかわらず、ともに点を奪い合う接戦、目の離せない展開に。「録画」なのを忘れて気がつけばテレビの前で熱狂している自分に気がつきました。そして1トライ、1ゴール、1PG差で日本が勝利。その瞬間、目が潤んでしまって…。さらにMOMに選ばれた五郎丸のインタビュー、「このMOMはチームの・・・」で声を詰まらせて言葉が出なくなった瞬間、今度は涙でグショグショになってしまいました。これで「敗退」なんて信じられない。本当に素晴らしい試合、素晴らしいチームでした。
昨年のマオリ・オールブラックスとの試合の際にこんなもの(こちら)を書きました。私がラグビーを見始めたのは父の影響。中高生の頃は「正月のスポーツといえばラグビーとサッカー」という感じで親しんでいたけど、あの頃「サッカーとラグビーとどっちが好きだったか?」というと実はラグビーでした。体をぶつけ合う激しく、熱い球技。特定のスター選手が目立つのではなく、チーム一丸で勝利を目指す。チームのために、チームメイトのために自分を犠牲にして献身的に戦う。相手を叩き潰すくらいの勇気が必要だけど「審判や相手を欺く、貶める」ような汚いプレーはなく、あくまでもフェアプレー。そして試合終了と同時に敵味方がなくなる=ノーサイドの精神…。そんな「熱く激しいけど、献身的でフェア」なところに強く惹かれたものでした。リンク先にも書いているけど、釜石vs同志社の頃は本当に夢中で見ていました。サッカーの方はまだプロ化前で弱くて注目度も低かったし、露出は圧倒的に少なかったし…。
こんなにラグビーに夢中になったのって、あの頃=1980年代半ば以来かもしれません。やっぱりラグビーっていいな、日本代表のために献身的にプレーする選手たちの姿や、五郎丸の声を詰まらせたインタビューを見た時、素直にそう思いました。今回私は日テレではなく、ずっとJ-Sportsで見ていたけど、この局は普段から代表戦に限らず、トップリーグや大学ラグビーも熱心に中継している局。機会があればこれから、もっともっと試合を見ていきたいと思います。
だけど一方で、せっかく盛り上がってきたところで「敗退」というのはあまりにも惜しい。こんないいチームがこれで「解散」だなんて。もっと見ていたい、いつまでも見ていたい。そして日本人を理解し、日本のために献身的に働いてきたエディ・ジョーンズHCも「解任」だなんて。本当に、本当にもったいない。「ドーハの悲劇」同様、課題や果たせなかった目標を残したままの方が次へのモチベーションにつながるし、「にわかファン」も離れずに世間でも盛り上がり続けるかも、という想いもあります。だから「これを次に繋げてさらに強くなってくれればいい」という気持ちも多少はあります。
でも、選手の多くが代表引退を考えているとの話もあるし、なによりエディ・ジョーンズを失ってしまうというのは痛手。それを思うとむしろ「次の自国開催の大会は大丈夫か?」「果たして今のいい流れを維持できるのか?」という不安を感じずにはいられません。後任候補として名前の挙がっているK氏だけは避けて欲しいところです。J-Sportsの中継でも試合後のせっかくの選手のインタビューに彼が口を挟んできた途端、微妙な空気が流れた瞬間が何度あったことか。あれを見た時「この人じゃ無理だ」と確信してしまいました。今からエディ・ジョーンズを引き留めることはできないのでしょうか?
あと今回はJ-Sportsで見てきたので地上波=日テレがどんな風に報道していたのかは全く知りません。だけどこの局のことを私は信用していないので「本当に正しくラグビーを伝えていたのかな?」と不安になってしまいます。今後も今の盛り上がりを維持していくためには、マスコミが「正しく伝える」ことも絶対必要。まさか五郎丸だけを過剰にヒーロー扱いしたり、ショットを蹴る前のルーティーンを面白おかしく伝えたり、試合に関係のない選手の私生活や家族のことを話したり、そんな馬鹿な報道してませんよね? いや、実はしてそうで怖いんですけど…(笑)
というわけで私だけでなく、世間一般でも思わぬ盛り上がりだったラグビー・ワールドカップ。私は今後、いろんな試合を見たいと思っています。
■2015/11/1 ありがとうJ-Sport (ラグビーワールドカップ2015終了) 昨日の深夜の決勝戦で長かったラグビー・ワールドカップが終了しました。先週末は準決勝2試合、そして昨日の深夜は決勝戦が行われて、私は例によって地上波日テレではなくJ-Sportでテレビ観戦しました。思わぬ接戦になったニュージーランドvs南アフリカ戦、お互い体を激しくぶつけ合い傷だらけになりながらの消耗戦になったオーストラリアvsアルゼンチン戦の準決勝2試合は非常に白熱した熱い試合でした。
そして決勝。後半の途中まではニュージーランドから2トライを奪ってオーストラリアが4点差まで追い上げて「あわや逆転」の展開で完全にオーストラリア・ペース。そこでニュージーランドのキックの名手ダン・カーターの意表をついたドロップゴールで流れは大きくニュージーランドへ。さらにベン・スミスが相手のパスを奪ってゴロのキック、それを途中出場の若いバレットが快足を飛ばして追いついてさらに足にひっかけて自ら抑えてのトライで引き離す。途中までは接戦でしたが、最後はニュージーランドの底力を見せつけられた決勝戦でした。本当にダン・カーターのキックは五郎丸、スコットランドのレイドローを凌ぐほどの精度、キャプテンのリッチー・マコウやベン・スミスといったベテランの存在感もあるしでニュージーランド、本当に強かったです。この3人は「代表引退」を示唆しているそうで非常に残念。しかしそれに対して途中まで「あわや逆転」というところまで追い詰めたオーストラリアも素晴らしく、本当にレベルの高い決勝戦でした。
そんな素晴らしい試合を素晴らしい実況、素晴らしい解説で届けてくれたJ-Sportに感謝したいところです。最近は「アスリートへの敬意が全く感じられない」「素晴らしい試合、プレーを届けることよりも、タレントを使ってお祭り騒ぎ優先」の民放局のスポーツ中継にヘキヘキしていたところなので、久しぶりにアスリートへの最大限の敬意と賛辞の感じられる素晴らしい中継を見ることが出来ました。日テレでもこの試合、中継していたらしいけど、あの感動的な表彰式と「次は4年後、日本で会いましょう」という会場に流れた日本へのリスペクトの感じられる素晴らしいVTRを一切流さず、スタジオで馬鹿騒ぎするタレントばかり映していたと聞いて改めて激しい憎悪の念がこみ上げてきました。こんな素晴らしい準決勝、決勝を4年後、日本で見ることが出来るのは実に喜ばしいことである反面、それを正しく、敬意を持って伝える姿勢がゼロの地上波民放局のことを思う時「果たして4年後、このイギリスの会場と同じような熱狂が日本でも起こるのか?」とても不安に思えます。せっかく今回、放送権をとったんなら、責任を持って正しく、きちんと伝えろよ>日テレ。
といっても私は全試合J-Sportsで堪能させて頂きました。11月はトップリーグもはじまるし、J-Sportsでは多くの試合の中継が予定されているようなので、これからもしっかり堪能させていただきます。
■2015/11/17 悔しくて情けないけど、認めざるを得ない(イ・ボミ) 菊地絵理香がプレーオフの激闘の末惜敗した「日本女子オープン」以降、全くゴルフ中継を見なくなってしまいました。別に興味を失ったわけじゃない。「家にいない1日目、2日目、3日目(4日間大会の場合)はネットの速報を見る」「その経過を見て、日本人選手が優勝できそうなときは最終日の日曜日、家にいる日は中継を見る」のがこの数年の私の観戦のスタイル。同時に昨年からは「菊地絵理香の結果は必ずチェックする」習慣もつきました。だけど「日本女子オープン」以降、菊地の成績は振るわず、2回も予選落ち。それだけではなくあれ以降、1試合を除いてすべて外国人選手が優勝。しかも「土曜日までの経過を見た時点で結果が見えている」試合ばかり。これでは日曜日に家にいても「中継を見たい」という気持ちにはなりません。
私が「見なくなったもの=ゴルフを再び見始めた」(こちら)2010年以降、男女とも外国勢に押されっぱなし。2000年代後半から「若い女子選手が多くて華やかになった」と聞いて見始めた女子ツアーだったけど「なんだ、人気先行か」と思ってきました。だから「海外勢にばかり優勝をさらわれる」のは今年になって始まったことじゃない。でも、さすがに「丸2か月のうち1試合しか日本人の優勝がない→それも外国人選手が欠場した大会のみ」「10位以内に日本人が一人もいない大会=TOTOジャパンクラシックまであった」「賞金ランクも4位まで外国人選手」・・・。ここまで極端なのは初めてではないでしょうか。初日や2日目にトップに立った日本人選手は必ず最終日に失速していく。結果や経過を見るだけでも気が滅入ってしまう。もちろん「実力がすべて」の勝負の世界。そんなことは分かってる、でも理屈では分かっていても、見ていて複雑な気持ちになってしまう。「強い外国人がいて、同じくらい実力のある日本人選手と激戦を繰り広げる」「3週に1回程度外国人選手に優勝をさらわれる」レベルなら「気が滅入る」まではいかないけど、「全く歯が立たない」「毎週毎週」となると、最早そうも言ってられないわけで・・・・。
そして女子は先週末の「伊藤園レディース」で、まだ2試合を残しているにもかかわらずイ・ボミの賞金女王が決定してしまいました。賞金ランク「日本人トップ」(ゴルフでまでこの言葉が定着するとは)は5位の渡邉、全く日本人選手に付け入るスキもなし。多くの日本人ファンはイ・ボミのルックスや、日本語を覚えて日本に溶け込もうとしている姿勢や、ファンや周囲の人への心配りやマナーの良さなどもあってか、国籍関係なく彼女を受け入れていて、すっかり日本でも人気者になってしまいました。だけど私はずっと「日本で活躍するために演じてるだけかもしれない」「愛想良くするのは気に入られるための作戦では?」という疑いを少なからず抱いていました。いや、今でも伝えられる素顔通りの人かどうかは分からないと思っています。私の中では「半々」くらいの割合で疑ってます。
実は先週末の「伊藤園レディース」の最終日、久々にテレビ観戦しました。地上波の中継だけではなく、ケーブルテレビで視聴できるスカイAの1番ホールからの長時間生中継も見ていました。理由は久しぶりに菊地絵理香が最終日最終組、優勝を狙える位置にいたから。だけど菊地はすぐに失速、一方でイ・ボミは「最終日をトップで迎えた」プレッシャーなど全くなく、ミスひとつしない完璧なゴルフでした。18ホールも回れば、どんな強い選手でも1回くらいミスやピンチはあるのに一度もない。この安定感は一体…。身長や体格、飛距離も菊地とほぼ同じなのに。危なげなく優勝。本当に強すぎました。
同時にインタビューでは流暢な日本語、プレー中の独り言などもマイクが拾っていたけど、なぜか日本語。この日本への溶け込み具合は尋常じゃない。そして相変わらずのギャラリーに向ける笑顔、謙虚な対応。・・・確かに先に述べたように「日本で活躍するための演技」かもしれない。でも、たとえそれが「演技」だったとしても、ここまで完璧だと「本物のプロフェッショナルだな」と感じました。スポーツに限らず、どんな仕事をするにもそうだけど、ただ「強い=仕事が出来る」だけでは万人に認められることはない。「仕事場や環境に慣れる、溶け込む」「周囲の人たちとの良い関係を築く」ことも必要不可欠。ましてプロゴルファーは「強ければよい」わけではなく人気商売なので見ている人を楽しませ、好感を持たれることやマナーも絶対必要。「本心、素顔」か「演技、作戦」かは別にして、そのすべてを成し遂げることが出来る、それこそが真のプロフェッショナルで、真のスターなんじゃないかと思います。実際、中継でこの人が映るとその場がパッと明るくなるような錯覚を覚えます。
真のプロフェッショナル、スーパースターであることは悔しいけど、悔しくて仕方ないけど、認めざるを得ません。私がゴルフ・テレビ観戦を再開した2010年以降、こんな選手は一人も見たことがありません。プロになった当初の宮里藍などは持ってたような気がするけど「遅れてきた」私はスポーツニュースなどの映像で見ただけだし。残念ながら今の日本人選手は技術面も、そうした面も大きく劣っていると言わざるを得ません。菊地絵理香、確かに応援しているけど「スーパースター」というより「脇役」といったイメージなのでそうした役割を担うには荷が重いでしょう。2013年の賞金女王、森田理香子にはその素質があると思ってたんだけど、あの1年で終わってしまったのが残念。渡邉彩香、成田美寿々はその素質があると思うけど、残念ながら成績が安定しておらず野球で言えば「ホームランか三振か」という感じ。それに実力はともかく華はない。やはり次世代の台頭を待つしかないんでしょうか。
しかしやられっぱなしで悔しいのでこんなことは言いたくないけど技術、メンタルはもちろん、ファン対応、マスコミ対応等、ボミをはじめとした外国人を手本にして見習っていくことも大事ではないでしょうか。いや、本当は悔しいんだけど…。海外勢を実力でも、スター性でも淘汰できる、そんな日本人選手の出現を願ってやみません。しかし今日は何度も同じ言葉を使っているけど、書いていて悔しい、やっぱり悔しい・・・。
■2015/11/22 動かざること山の如し(北の湖逝去) 大相撲の北の湖理事長が急死したとか。大相撲なんて見なくなって既に20年以上が経過したけど確かほんの数日前、白鵬の猫だましに苦言を呈したとかのニュースも見かけたし、普通に理事長として仕事をしていたはずなのに。本当に急な、突然の訃報だったようです。
理事長としては朝青龍問題、薬物使用問題、八百長疑惑と次から次に不祥事が起こり、その対応も決して上手いとは言えなかったのであまり良いイメージはありません。私の世代だとやっぱり「憎たらしいほどに強い横綱」だった現役時代のイメージの方が強烈です。
何度かこちらやこちらで述べてきた通り、私が大相撲を見始めたのは小学校2年か3年の頃、1976年頃のことでした。当時は「輪湖時代」と言われ北の湖と輪島、両横綱がしのぎを削っていた時代でした。私はリンク先にも書いている通り大関(初代)貴ノ花がきっかけで相撲に興味を持ちました。その後、その貴ノ花の弟弟子にあたる若三杉(後の2代目若乃花)も応援していたけど、とにかくなかなか優勝できない。いいところまで行っても必ず北の湖に敗れて優勝できない。どんなに好調でも、なぜか北の湖には勝てない。というより、当時の小学生の目で見ても「とても勝てそうにない」という感じ。体が大きく、まるで山のよう。いや、高見山など北の湖よりも体の大きな力士は当時もいたし、今の力士と比べれば特別大きかったわけじゃない。でも、なぜか一際大きく見える。そして四つに組んでも「全く動かない」「全く動じない」イメージ。実際の体重や見た目以上に「動かない」「重い」。どんなに貴ノ花や若三杉、輪島などが攻勢に出ても、全く前に出ることが出来ない、全く動かない。永遠に超えられない壁。まさに「動かざること山の如し」。
土俵下に落ちた相手に手を差し伸べるどころか、振り向きもしない。インタビューでもいつも不愛想で、笑顔なんてほとんど見たことがない。ただですら目が細く、眉間にしわを寄せてしゃべる癖があるので仏頂面に見えるのに・・・。子供心に「強くて怖い力士」というイメージでした。そして何と言っても土俵入り。相撲同様、本当に動かない、動じない、どっしりとしたイメージ。歴代の多くの横綱の土俵入りを見てきたけど、こんなに重厚で威圧感のある土俵入りをする横綱は他に見たことがありません。極めつけは柏手。この人の打つ柏手は「パーン」という感じで大きく、甲高く館内に響き渡る。他の横綱とは全く音が違う。・・・とにかく相撲の内容、強さ、優勝回数だけではなく、存在自体が「大きな山」のような横綱でした。貴ノ花や若三杉を応援していた私にとっては「憎っくき敵」だったけど、その「大きさ」「強さ」はいつも感じていました。
その後、1981年に千代の富士との優勝決定戦に敗れた一番は「時代の変わり目」を感じさせる瞬間でした。「憎たらしいほどに強い横綱」はやがて千代の富士に変わりました。だけど体型や相撲の取り口もあるんでしょうけど、「山のような大きさ、強さ」を千代の富士を見ても感じませんでした。まあ、タイプが違うといえばそれまででしょうけど。
子供の頃はずっと「憎たらしい」と思っていました。その印象は変わりません。だけど私がリアルタイムで見た横綱の中では、最も「横綱らしい横綱」でした。山のように動じない、動かない、こんなに存在自体に「大きさ」を感じる横綱は他に見たことがありません。同時に「俺の知ってる相撲」がまた過去になってしまったんだなと思うと寂しさを感じずにはいられません。
■2015/12/17 そういえば今年はほとんど見ていなかった男子ゴルフ 先週の日曜日、ゴルフの3ツアーズ・チャンピオンシップなる大会が開催されていました。女子ツアー、男子ツアー、男子シニアツアーの代表各6名が出場して行われる団体戦。エキシビジョン=余興レベルで「試合」とも言えないような大会なので、今までは無関心でテレビ中継を見たことすらなかったけど、今年は菊地絵理香が女子ツアー代表として出場するので、はじめてテレビ観戦してみました。菊地絵理香の活躍で女子ツアー・チームが優勝して、本人も大会MVPに。ということで贔屓選手が出場、活躍するとなると見方が全然違って、楽しんで見ることができました。しかし女子ツアーの選手はいつもの試合と同じように各自が持ち味を発揮して盛り上げていたし、シニア・ツアーの選手はさすがベテラン揃いということでパフォーマンスやコメント、オーバーアクションなどで楽しませてくれたしで「余興」かもしれないけど見て楽しくって「たまにはこういうのもいいな」と思いました。だけど一方で全く見せ場がなく、存在感がなかったのが男子ツアーの面々。2組連続の池ポチャで女子ツアーに逆転優勝を許すし、ギャラリーを沸かせるようなアピールやパフォーマンスもなく、ただただ淡々と無表情にプレーしているだけ…。
そういえば今年、私自身も国内男子ツアーのテレビ中継、ほとんど見てません。地元・福岡県で毎年8月最終週の週末に行われる「福岡の夏の終わり」を飾る恒例行事「KBCオーガスタ」最終日と、総合テレビでの臨場感のある完全生中継が行われる「日本オープン」最終日は見ました。振り返ってみればたった2試合。まあ、見なかった理由はいくつかある。松山、石川がアメリカ・ツアーに参戦して国内にスター選手=「見たい」と思える選手が見当たらないこと。女子がほぼ毎週試合があるのに対し男子は26試合しかないので、試合がない週が多すぎて「関心」が持続しないこと。女子選手と比べると選手一人一人の個性が薄く、全体に華やかさがないこと。そして女子の試合と男子の試合の放送時間が重なって「どちらかを選ばなければならない」状況になった場合、思わず女子の大会を優先してしまうことが多かったこと。いや、女子の大会だって外国勢にやられっぱなしで決して「夢中になって毎週見ていた」わけでもないはずなのに・・・。
今回3ツアーズの中継を見て、その「見なかった理由=謎」が解けました。先に述べたとおり、肝心なところでミスしてしまうなどプレーのレベルも高くない。一方でパフォーマンスとかアクションで「魅せる」こともない。「ゴルフの上手い人たちが黙々と淡々とラウンドしている」だけ。つまり「魅せる」「惹きつける」要素が皆無。女子も確かに「外国勢にやられっぱなし」だったけど、一方で「原江里菜大接戦の末8年ぶりの2勝目」「33歳の西山ゆかりプロ8年目にして初優勝」「飯島茜、6ホールの長いプレーオフの末5年ぶり優勝」「6人プレーオフ突入と思われた18番でバーディーを決めて藤田光里初優勝」「日没直前までのプレーオフの末、菊地絵理香敗れる」などドラマティックで心に残る試合、心を動かされる試合もあった。そうした試合展開ももちろん、選手同士の駆け引きなども「見せ場」のひとつのはず。そこにドラマがある。スポーツをテレビ観戦していて楽しいのは決して「上手い人を見ること」ではなく「真剣にプレーする選手の一喜一憂する姿に心を動かされるから」「筋書きがなく、思わぬドラマが起こるから」に他なりません。
だけど私が見た男子の2試合、KBCオーガスタは池田勇太の独走優勝、他の選手が必死に追い上げているような場面はなかったし、池田も「淡々とラウンドしてるだけ」にしか見えず。コースが簡単すぎるのか、簡単にスコアが伸びていくのでバーディーをとった時の感動や高揚感がゼロ。「日本オープン」は池田と小平智の2人の優勝争い、本来なら「息づまるマッチプレー」になるはずなのに、やっぱり淡々と2人でラウンドしてるだけ。最後は池田のキャディーが無断撮影してるギャラリーに切れ気味に注意したことで池田が動揺して自滅という展開も「ギャラリーもどうかと思うが、それくらいで自滅する方もどうなんだ?」と興ざめしてしまいました。残念ながらそこから「ドラマ」が生まれることはなかったし、選手たちの姿に「心を動かされる」ことも全くありませんでした。はっきり言ってしまえば「面白くない」。無表情で武骨な「職人」ばかりで「スター」がいない。たまに「目立つ」選手がいても、それは奇抜なファッション(それもカッコ悪い)の選手がいるくらい。これでは「人気低迷」「試合数減少」が叫ばれているけど「仕方ないな」と思ってしまいます。
ただ私は1980年代はむしろ男子の試合ばかり見ていたものです。だから今のままでは寂しすぎる。来年は「中継、見てみようかな」と思うような男子ツアーになって欲しいと思います。そのために大事なのはやはり「職人」じゃない「スター」や「応援したい」気持ちにさせてくれるような選手が出現すること。そうならない限り、「シリーズ・私はこうしてこのスポーツを見なくなった」に「男子ゴルフ」が登場する日もそう遠くないかもしれません。
■2016/1/30 「モヤシ世代」の起こした「ドーハの歓喜」(サッカーリオ世代五輪出場決定) 2014年のワールドカップですっかり「日本サッカー離れ」してしまった私。A代表も、Jリーグも見なくなったけど、それ以上に私がガッカリしたのは若い世代=リオ五輪世代が今までにないほど軟弱なこと。「今の代表がダメでも、下の連中が有望ならまだ望みがある」と思えるけど、次世代が軟弱となると最早絶望的で「暗黒時代が来る」ととてもネガティブな気持ちになってしまいました。ワールドカップ終了直後、アジア大会で「リオ世代」の試合を見た時、こんなもの(こちら)を書いたもの。
純粋に弱くて勝てない、簡単に敗退してしまったという結果ももちろんだけど、大して上手い選手もいないのに、なぜかカッコつけて細かいパスを回そうとする、だけど繋がらない、簡単に奪われる。相手にリードを許した試合展開でも「急ぐ」ことをしない、必死に勝ちに行くという勝利への執着心や闘志がまるで感じられない。にもかかわらず「やっているサッカーは間違っていない」と発言する選手、監督。この世代は「谷間の世代」と言われていて、15歳以下、17歳以下の世代の頃からアジアで敗退を繰り返していたそうだし、Jリーグの所属チームでもレギュラーを奪えない選手ばかりだと聞く。にもかかわらず「もっともっと上手くなりたい、強くなりたい」「意地でもチームでレギュラーを獲りたい」という向上心も全く感じられない。それどころか、ある選手が「勝つことよりも楽しくサッカーをしたい」とコメントしているのを目にしました。それを見た瞬間「当分日本サッカーは暗黒時代が続きそう」という確信を持ちました。最も伸び盛りで、上昇志向を持ってサッカーにとり組むべき「これからの世代」がこれでは、「自分たちの」世代のせいで低迷、停滞してる日本サッカーに未来はないと。同時に「楽しければいい」「戦わない」この世代を私の中で勝手に「モヤシ世代」と呼ぶことにしました。
あれ以降、完全にリオ五輪世代に何の期待もしなくなり、試合も見なくなっていたけど、1月半ばからアジア最終予選が行われるとの情報を得ました。珍しく「リーグ戦」ではなくトーナメント、「負ければ終わり」の予選らしい。会場は日本サッカー因縁の地・カタールのドーハ。試合が行われるのは日本時間の10時半。ということは私にとって「帰宅して一段落した」時間。ということで最初は「日本サッカープロ化以降初の五輪アジア予選敗退」という歴史的なシーンを見届けるか、という不純な動機で観戦しました。つまり「冷やかし」のような気分。
正直、やはり強くない。どこと対戦してもボールをほとんど保持できず、攻められている時間が長い。にもかかわらず、なぜか「気がついたら勝っている」という感じ。つまり「内容で劣っても勝ってしまう」。相変わらず選手が皆、軟弱に映っていたんだけど、なぜか試合をこなすうちに段々たくましく、強くなっていくのが分かりました。というか一昨年のアジア大会の時と比較すると「戦う姿勢」が見えるようになっていたし、「勝ちたい」という執念も感じられるようになっていました。試合内容は微妙だけど、明らかに成長していると感じました。そして大苦戦、延長にもつれ込む熱戦になったイラン戦あたりから、気がつけば「冷やかし」のような気分はすっかり抜け、感情移入して応援している自分に気がつきました。そして一昨年「楽しければよい」とコメントしたのと同じ選手の口から、イラン戦後「監督を勝たせたかった、どうしてもリオに行きたい」という力強いコメントを聞いた瞬間、私も「絶対五輪に行けるよう応援しなければ」という気持ちに変わりました。
そして五輪出場権のかかるイラク戦、0-0のまま延長か、と思われた後半ロスタイムに鮮やかな決勝点。「ドーハ、イラク戦、後半ロスタイム」というだけで嫌な予感がしてたんだけど、それを振り払う鮮やかな勝利、五輪出場決定…。思わず声を上げてしまいました。まあでも、ドーハの悲劇は23年前、そして今回出場している選手たちは「23歳以下代表」、当時のことなんて「昔話」程度にしか思ってない世代なんでしょう。一昨年のアジア大会を見た時、まさかこのチームがオリンピックに行けるなんて思ってもいませんでした。本当に短い間に成長したと思うし、「モヤシなんて言ってゴメン」と謝らなきゃいけないと思います。何よりゴール前でしょうもない短いパスを回したりバックパスしたりせずに、積極的にミドルシュートを撃ちまくる姿勢はA代表にないもので見ていて非常に気持ちがいいと思います。
考えてみれば前回のロンドン世代も、五輪の数年前には「本当に出場できるのか?」なんて言われていたし、私もそう思っていたもの。やはり五輪世代がA代表と違うのは「成長過程」の世代なので、「変わる」「成長する」チャンスはいくらでもあるんだなということを思い知らされました。正直言えば、今のチームも「出場は決まった」けど、決して「A代表の選手を脅かす」ような選手がいるわけでもない、アジアでは勝てたけど「世界」に通じるレベルとは言えない、決して内容がよいわけでもない。だけどロンドン世代だって本番でスペインに勝つという「奇跡」を起こしたわけだし、むしろ本番までにさらにどこまで伸びてくれるのか、楽しみにして本番を待ちたいと思います。
■2016/2/2 熱く素晴らしきラガーマン(ラグビー・トップリーグ) ワールドカップをきっかけに約20年ぶりにラグビーへの興味が再燃、11月から始まった国内社会人リーグ=トップリーグの多くの試合がJ-Sportsで中継されていたので何試合かテレビ観戦してきました。といっても試合があるのは土曜日、「週末土日連休」のとれる週は少ないので、結局見たのは5試合のみでした。当初は「どんなチームがあるのか?」「何チームあるのか?」「どこのチームにどんな選手が所属してるのか?」の知識もゼロだったけど、最近は少しずつ知識もついてきました。また「ワールドカップを見た後に国内リーグを見たらレベルの違いにガッカリするのかな」と思っていたけど、意外と熱く激しく面白い試合をしていたし、楽しんで見ることが出来ました。
今季はワールドカップ・イヤーだったこともあり、試合数も少なくシーズンも短かったので「あっという間に終わってしまった」という感じ。先も述べたように「土曜日に家にいない」日が多かったし。だけど見た試合はどれも面白く、選手も必死に戦っていたし、「今後も見たいな」という気持ちを強くしました。特にファイナル=1位のチームと2位のチームが対戦した「優勝決定戦」、パナソニックvs東芝は素晴らしい試合でした。前半はお互い「取られたら取り返す」一進一退の展開。後半は東芝に手痛い反則が2つあってパナソニックが2つのPGでリードを奪って「ああ、このまま終わるな」と。ところが後半40分を過ぎて「あと1プレーでノーサイド」を告げるブザー鳴った後、東芝が自陣でマイボールのスクラム。そこから繋いで繋いで攻め込んで土壇場で1点差に迫るトライ。その後のコンバージョンが決まれば東芝優勝、外れればパナソニック優勝。そこでキックが外れてノーサイド、パナソニックが優勝…。いや「最後まで分からない」ファイナルにふさわしい熱戦でした。
試合の行われた秩父宮ラグビー場も超満員、きっとワールドカップでラグビーに興味を持った「にわか」な人も多かったことだろうけど、こんな試合を見せられたら「また見たい」気持ちになったことでしょう。私も「ワールドカップで興味が再燃してなんとなく見てみたけど、見てよかった、今後も見たい」と思いました。試合内容も素晴らしい、選手たちも真剣で熱い。「単なるブームに終わらせたくない」、そんな気持ちも伝わってきました。特にパナソニック所属、そして日本代表のスクラムハーフ、田中史朗が超満員のスタンドを見つめて涙を流しながら「夢に見た光景」とコメントしたのを見て、私も泣きそうになってしまいました。この人常々「ブームに終わらせたくない」「2019年のワールドカップに繋げていきたい」と熱く語っていたし、一方で協会の不手際には遠慮なく辛口コメントをしたり、ファンサービスに熱心だったりで個人的に非常に好きな選手。世間一般では五郎丸ばっかりがもてはやされるけど、私はこの人の方により好感を持っています。そのせいか特に「贔屓チーム」のなかった私だけど、気がつけばシーズン途中からパナソニックを応援しながら見ていました。キャプテンの堀江や稲垣などもワールドカップの時から好感度が高い選手だったし。「絶対的王者」を好まない性格の私のはずなのにトップリーグ3連覇のチームを応援するとは、ちょっと意外でした。
しかしトップリーグ、地上波でまともに報道されていないのが腹立たしい限りです。この素晴らしいファイナルも、BS朝日のみの中継で地上波中継はなし。通常のリーグ戦もJ-Sportsのおかげで私は見ることが出来たけど、地上波しか見ることのできない「ライト層」の人が見る機会を奪っていることには違和感。しかも相変わらず「五郎丸」一辺倒の報道ばっかりで気持ち悪いし。地上波で中継されるのは大学ラグビーばかりで「大学偏重」も相変わらず。私自身はJ-Sportsのおかげでワールドカップ以降もトップリーグにはまったからよかったけど、これでは来季=今年の秋からの新シーズンが始まった頃には「ブームが去っていた」なんてことも有り得るわけで、もっとちゃんと中継しろよ、報道しろよと思ってしまいます。でも「五郎丸一辺倒」や日テレのような「バカ騒ぎ中継」「資料読み実況」をやられるくらいなら「J-Sportsに任せとけばいいのかな」という想いもありで気分は複雑。今後はJ-Sportsではスーパーラグビーの中継もあるようなので、私は引き続き観戦していきたいと思っています
■2016/2/8 嫌いだった、だけど悔しく残念な怪物の転落(清原逮捕) 私が高校野球に夢中だったのは小4〜高校生くらいの頃まで、つまり1978年〜1986年頃まででした。過去に何度か述べているけど、私はPL学園が大嫌いでした。当時はまだ珍しかった「選手集め」をしている私立高校で「エリート集団」っぽいイメージだったこと、アルプススタンドの人文字や大所帯のブラスバンドを駆使した統制がとれ過ぎた応援が不気味に映ったこともあって、どことなく「他の高校とちょっと違う」雰囲気を出しているのが嫌でした。だからプロ野球で巨人を嫌うのと同じような感覚でPL学園を嫌っていたものでした。
いつの時代もPLを嫌っていた私だけど、最も嫌っていたのはやはり1983年〜1985年、つまりKKコンビ=桑田&清原がいた頃であることは間違いありません。この時代は先に述べた要素に加えて「憎たらしいほど圧倒的に強かった」こと、そしてまるでヒーローかアイドルのように桑田と清原が持ち上げられていたことで、より一層嫌いになったものでした。勝つと気分が悪い、2人のインタビューを見ているだけで腹が立つ。まあ今思えば、自分と1歳しか違わない高校生がヒーロー扱いされることを「面白くない」という想いもあったような気がします。
だけど一方で、この2人が当時の高校球界では突出した才能の持ち主であることは素直に認めていました。特に3年生の夏=1985年の夏の清原は、最早高校野球の枠を超えた怪物、化け物だと思っていました。準々決勝、当時超高校級と言われた高知商業の剛腕・中山の剛速球を軽々とスタンドに運んだホームラン、決勝戦で宇部商業から放った2ホーマー、特に2本目の外野手が棒立ちになった特大の一発、これを見た時は「嫌い」なはずなのに素直に衝撃を受けて「恐ろしい」と思ったもの。私が見た高校野球の打者の中で3年生の時の清原を超えるバッターなど一人もいません。松井、香川、池田高校の江上、水野、この辺りも「すごい」とは思ったけど3年生時の清原と比較すると足元にも及びません。
その後、西武に入団。高校野球で活躍したからといってプロでいきなり1年目から活躍するのは普通の選手なら絶対無理と思うところだけど、私には「こいつは特別、化け物、怪物だから絶対に活躍する」という確信がありました。といっても「打率2割7分くらい、ホームラン20本くらい打てば上出来」くらいに思っていたのに、いきなり3割、30本。またしても「化け物」「怪物」と思いました。同時に1年目からこれだと「引退までに何10回ホームラン王獲るのかな?」「「王の868号をいつ抜くのかな?」と本気で考えたものでした。彼のプロ1年目の年、私は高3でしたが、クラスメイトに「絶対王の記録を抜くはず」と断言したのもはっきり覚えています。当時の西武は「常勝軍団」だったので巨人ほどじゃないにしろ嫌いなチームだったはずだったし、1989年からは地元チーム=ダイエー・ホークスのファンになったので「憎っくき西武」になりました。実際、当時の西武の選手、東尾、石毛、秋山、工藤、渡辺久信などは大嫌いでした。でもなぜか清原は嫌いになれなかった。それは「怪物、特別な星の下に生まれてきた選手」だと信じていたからに他なりません。私自身がアンチ巨人なので「入団時に巨人に泣かされた選手」だからこそ「頑張って欲しい」という気持ちもありました。
だけど故障が多い、なぜかタイトルに無縁、度重なる内角攻めでバッティングを崩す、高校生の頃から真面目でおとなしいイメージだったのに、段々コメントも人相も悪くなる…。いつのまにか「怪物のオーラ」のようなものがすっかり消えて「ただの選手」になってしまい、そしてまさかの「憎っくき巨人」への移籍…。「巨人の選手」というだけで拒絶反応なのに、成績も、人相も、態度も「嫌い」に。一方でいつも思っていました。高校生の頃、プロ4年目くらいの頃まで、あれだけの才能があったのに、なんでこんなことに…。巨人移籍以降の彼を見るたびに、私は残念で情けなく、悔しい気持ちになっていたものです。
・・・そして今回の逮捕劇…。第一報を聞いた私の感想は「残念」「悔しい」。いろいろダーティーな噂はあったけど、信じたくはなかったです。高校生の頃は「憎たらしい」と思った、でもそれは並外れた才能に感服したから。それを潰してしまっただけではなく、人としても足を踏み外してしまうなんて・・・。本当に残念で悔しいです。
■2016/2/17 もっとアルペンスキー 先週の土日、越後湯沢と苗場でアルペン・スキーのワールドカップが行われていた様子。1980年代〜1990年代には毎年日本で1,2試合は必ず行われていたものでした。私がはじめてテレビでアルペン・スキーを見たのも、1983年か4年に日本で行われたワールドカップでした。日本人選手は全く世界のトップ選手に歯が立たなかったけど、そんなこととは無関係に、滑降やスーパー大回転のスピード感に圧倒されたし、回転でのテクニックを駆使した滑りに釘付けになったしで、とても楽しんで見ていたもの。以来、毎年日本開催のワールドカップ中継は夢中で見ていたものでした。そしてクラマー、ツルブリッケン、ジラルデリ、トンバ、スタンガッシンガー、オーモット、などなどスター選手も多かったので、日本人が活躍しなくとも十分満足でした。実際、1986年、高2の3学期の修学旅行は「スキー教室」だったけど、みんな滑り出す時にアルペンのレースのスタート時のようなカウントダウンの音の口真似(ピ、ピ、ピーという感じ)をしたり、「俺はジラルデリ」だの言いながら競って滑っていたのも記憶に残っています。
とはいえアルペン・スキーといえばヨーロッパではウインタースポーツ、冬季五輪の正式種目の中では「花形競技」ではあるけど、日本ではどうしてもほとんど報道されることもない。冬季五輪でもほとんど中継されないし・・・。一応1990年代前半〜半ば頃、トンバが活躍し、珍しく日本人選手=木村公宣が世界でそこそこ戦えていた頃は、地上波フジテレビで深夜にワールドカップ中継が頻繁に行われていたけど、それ以降、1990年代後半以降は以前にも増して報道されることもなくなりました。そのせいか、私の中では「1980年代〜1990年代には毎年日本でも試合が行われていた」というイメージを持っていたワールドカップだけど、なんと今回の試合は10年ぶりの日本大会なんだとか。そういえばこの数年、日本で試合が行われているなんてニュースは見たことがなかったような気がします。
ということで、休みの日曜日は久々に中継を見てみました。行われていたのは回転。正直、今では世界のトップ選手の名前は全く知らないけど、それでも久しぶりに見ると思わず引き込まれて、長時間の中継にもかかわらず飽きることなく見入ってしまいした。「もっと報じて欲しい」などと思いながらも、私自身もアルペンの試合を見たのは10数年ぶりでした。しかしいろいろ調べてみると、実はケーブルテレビで視聴できるJ-SPORTSで頻繁にワールドカップの中継が行われていることを知りました。この局、ラグビーといい、アルペンスキーといい、地上波は取り上げないけど、私が「もっと見たい」と思う競技を積極的に扱っている実に良心的なチャンネルのよう。機会があれば今後もJ-SPORTSで中継を見てみたいものです。
しかし今回の日本開催の大会、新聞では順位だけが載っている小さな記事のみ、ネットのスポーツ・ニュースでもほとんど報じられていない。1980年代、90年代は必ず写真付きの大きな記事が載っていたものなのに。ヨーロッパでは花形種目、選手もスーパースターなのに・・・。フィギュアやカーリングは(私が興味がないせいかもしれないけど)「大きく報道しすぎ=ゴリ押ししすぎ」なほど報じているのに。本当にもっともっと報道して欲しいです。
■2016/3/7 なでしこらしさ=自分たちの? 平日の7時台、8時台に「世界卓球」の団体戦と、女子サッカーのリオ五輪アジア予選が行われていて、連日地上波放送されている様子。どちらも家にいる時間帯に放送されていたら間違いなく見るんだけど、残念ながら私の生活のリズムと合わず、全く見ることが出来ないです。しかしネットや新聞で結果や経過はこまめにチェックしていますが、卓球に関しては男女とも相変わらず健闘している様子。しかし意外なのは、サッカー女子日本代表=なでしこジャパンが、3/7現在1勝もできておらず、まだ試合が残っているとはいえ、既に五輪出場が絶望的になっているという点。
確かに相変わらずベテラン固定メンバーばかりでマンネリ、各選手の能力もチーム力も劣化してる、そのことは理解できていました。まして「レジェンド」澤の引退。マイナス要素しかなかったのは事実。だけど昨年のワールドカップの時もそうだったけど、このチームは勝利への執念や貪欲さがあるので、たとえ追い込まれても「気がついたら勝ってしまう」たくましさ、勝負強さを持っている。不恰好でも泥臭く勝利を目指す姿勢がある。だから例え劣化しても結果を出すものと信じていました。ましてまだアジア予選であって「本番」じゃない。「本番」でコケることはあっても、こんな段階でコケるなんて想像もしていませんでした。
私自身の目で試合を見たわけではないけど、報道などを見ると「勝利への執念が感じられない」「覇気がない」とある。うーん、選手個々の能力やチーム力が「劣化」してるのは今始まったことじゃないけど、昨年のワールドカップの頃は、それを補う「勝利への執念」があったはずなのに、これは一体どうしたこと? そして試合後の選手や監督のコメントなどを見ると「なでしこらしいサッカーが出来なった」「次はなでしこらしく戦っていきたい」等々。おいおい、「なでしこらしさ」って一体何? これって「自分たちのサッカー」と同義語じゃないの? こんな言葉で誤魔化すなんて、明らかに以前のこの人たちじゃない。こんな言葉を吐いてるようじゃあもう駄目だ、このチーム。さらに澤から10番を受け継いだ大儀見の「戦っていない選手もいた」云々という、自分のことを棚に上げて周囲の選手のせいにする発言にも呆れ果てました。さらに、あんな「男前」だった宮間から「結果はついてこないが、内容は良かった」発言…、これもどこかで聞いたような言葉。残念ながらこのチームは「終わった」ようです。宮間も大儀見も、そして2011年以来の主力メンバーは、澤という精神的支柱があったからこその選手たち、チームだったんだなと実感しました。いわば「番長」がいなくなった途端に弱気になる「不良グループ」のようなものなんだなと。「苦しい時は私の背中を見なさい」と澤はかつて言ったそうだけど、「澤の背中」を見ることが出来なくなった途端に腑抜けと化してしまったのは何とも皮肉です。
しかしこのままでは澤や、その前の世代の人たちが「日本に根付かせたい」「文化にしたい」と頑張ってきた日本女子サッカーだけど、その存在自体が危うくなってしまう。どうも今の女子代表のメンバーにはそれが分かっていないようなので、今こそ思い切った世代交代に踏み切るべきでしょう。佐々木監督に言わせれば「若手を呼んで試したが伸び悩んだ」ということになるんでしょうけど、なでしこリーグを見る限り、この数年リーグで優勝争いしている日テレベレーザや浦和レッズレディースは若手主体の、若手が引っ張っているチームだし、決して「育ってない」わけじゃない。代表に呼んでほんの数試合試してダメだっただけで「干して」呼ばなくなってしまう、そんなことを繰り返して「世代交代」を怠ってきただけ。また、なでしこリーグの20代半ばの選手で、明らかに「劣化」した現代表メンバーの選手よりも活躍しているにもかかわらず、代表に呼ばれない選手も数多い。一昨年リトルなでしこ=17歳以下代表が優勝、その時のメンバーも育っている。こういう人たちを呼んで試さない理由もよく分からん。もう「なでしこらしさ」なんて能書き垂れるベテランや、自分の劣化を棚に上げて同僚を批判するような「老害」を「排除」して、新しいメンバーだけで試し、育てていくことも必要なんじゃないでしょうか。いや、本来なら「旧世代と新世代の融合」を目指すのがベストなんだけど、旧世代が「老害=腐ったミカン」化している以上、もう「排除」しかないでしょう。そうしないと何も前に進まないでしょう。
ということで私としては、試合の結果以上に「なでしこらしさ」云々という言葉ばかりが聞こえてくることの方に心底ガッカリしました。男子の「自分たちのサッカー」もそうだけど、こういう言葉が当たり前のように選手や関係者から出てくるということは、日本のサッカー界=協会が何か間違った強化、指導をしてるんじゃないかとすら思えてきます。日本サッカー、男子も女子も本当に大丈夫なんでしょうか?
■2016/3/14 「日本人トップ」にはうんざり、だけど・・・(リオ五輪マラソン代表選考) 昨年末から続いた国内マラソン・シーズンが終わりました。男女ともこの10年ほど「優勝よりも最初から日本人トップを狙う」消極的なレースが多く、なおかつ「(優勝から大きく遅れたタイム、順位なのに)日本人トップで勝ったかのようにはしゃぐ」醜態を見せられて積極的にテレビ観戦するのを避けてきました。休みの日の貴重な時間のうち約3時間もの長い時間を費やしてまで見る価値がないだろうと。だけど一昨年あたりから女子に関しては若い有望な選手が増えてきたし、男子も「サブテンすらめったに出ない」どん底状態(2010〜2014年頃)と比較すると若干復活傾向。ということもあって男子の福岡、東京、びわ湖、女子の大阪、今日の名古屋と久々に多くの中継をテレビ観戦しました。
毎回代表選考で揉めるのが恒例行事だけど、どうやら今回は揉めることなく決まりそう。男子は福岡日本人トップの佐々木、びわ湖日本人トップの北島、同じく2位の石川が順当に選ばれるでしょう。女子も昨年の世界陸上7位で2時間29分台という微妙な成績の伊藤に早期内定を出したがためにゴタゴタしたけど、後は大阪で優勝の福士、今日の名古屋で日本人トップの田中に落ち着きそう。個人的には微妙な成績の伊藤に早期内定を出したことに違和感があるし、この人を選ぶくらいなら今日の名古屋でゴール前まで田中とデットヒートを繰り広げて1秒差で敗れた小原を選んだ方がよいのでは? と思わなくもないけど、最初に「世界陸上で日本人トップで入賞なら内定」というルールを決めていた以上、致し方ないのかなと。
しかし今回の選考レース、記録的に低調で、優勝から大きく遅れた日本人トップ争いばかりで、見終わった後にガッカリ間しか残らないレースが多かったこの4,5年のレースと違って、見応えのあるレースが多かったです。特にペースメーカーを無視して無謀なペースで飛ばしたアフリカ勢から大きく離れながらも、30キロ過ぎから逆転に次ぐ逆転で多くの日本人選手が「日本人トップ争い」を演じて、最後は優勝のエチオピアの選手のすぐ後ろまで迫って2位で北島、4位で石川がゴールしたびわ湖は純粋に面白いレースでした。ここ10年近く出ていなかった2時間22分台の好タイムで福士が「日本人トップ」どころか優勝を飾った大阪は「やっとこの人もトラックや駅伝同様の実力をマラソンでも発揮できるようになったか」と思ったし、だとすれば「上手くいけば本番でメダルもあるかも」と期待も持てました。そして今日の名古屋、ゴール直前まで田中と小原のデットヒート、最後はゴール前で1秒差で小原をかわした田中が「代表確実」、小原が「(おそらく)落選」というドラマティックな結末。本当に見応えがありました。
だけど一方で東京マラソンはイライラとガッカリ。最初から優勝を狙わない、ペースメーカーにすらついていかない日本人選手。「日本人トップ狙い」の日本人選手の大集団はお互いけん制し合うあまりペースが落ちる一方。最後に抜け出したのは無名の一般参加ランナー高宮で順位も8位、タイムも2時間10分台。この数年多く見られる「ガッカリ」レースの典型。ただ一人優勝争いについていき、結果的に「玉砕」した村山のことを「無謀」と報じていたメディアもあったけど、私に言わせれば、あの大集団の中にいた招待選手たちこそ「戦わずして敗れた腑抜け」だと言わざるを得ません。本当に最初から優勝を狙わない「日本人トップ狙い」なんてうんざりで、見たくもない。
だけど一方で収穫もありました。それは今回五輪代表に選ばれる(だろう)男子の佐々木、北島、石川、女子の福士、田中以外にも、希望を感じさせる選手が散見された点。男子では先に述べた、東京で敢えてアフリカ勢と「戦う姿勢」を見せてくれた村山、同じく東京で一旦は「日本人トップ」に立って「あわや」と期待させられた服部、びわ湖で一旦日本人トップに立って、逃げ切るかと思われた旭化成の丸山などの若い世代。女子でも最終的には大失速、玉砕したとはいえ、大阪で果敢にベストタイムよりも速いペースで福士に食らいついて30キロまで並走した竹中の、ルックスに似合わぬ負けん気と戦う姿勢に感心させられました。そして今日の名古屋でも、2人のデッドヒートと野口の引退(かも?)の陰に隠れて報じられていないけど、初マラソンの清田が4位、桑原が6位、5位の岩出、7位の竹地も大きく自己ベストを更新と「次世代」の台頭が目立ちました。東京で上位に入って監督が大騒ぎしている青学勢に関しては「人気先行」「過大評価」「騒ぐのは時期尚早」「所詮は箱根で人気が出てゴリ押ししてるだけだろう」と思っているので全く評価しないけど・・・。また故障が長引いているので今後が不透明だけど、故障が癒えれば前田彩里も本当は「次世代」だし。「若い世代」「次世代」には東京五輪という目標がある。大きな目標があればモチベーションも上がるし、レベルが上がっていく可能性も秘めている。なので個人的には「代表選考」よりも「次世代の台頭」の方が収穫だったと感じました。
というわけで久々に多くのレースを見た2015〜2016の国内マラソン・シーズンでしたが、意外と楽しんで見ることが出来ました。正直、リオでは「入賞できれば上出来」だとは思うけど、むしろ「リオ後」が楽しみになってきました。
■2016/3/28 春のセンバツ、やってるらしい・・・・(春のセンバツ名場面ベスト10) 興味もないし忙しいし、夏と比べると地味なせいか全く気がつきませんでしたが、春のセンバツ高校野球をやっているらしい。高校野球を見なくなって久しいけど、かつて高校野球に夢中だった頃(1878〜1992)も、夏の大会ほど熱心に見てなかったように思うし、実際夏の大会は一応1992年の大会までの記憶はあるけど、春のセンバツは1986年以降の大会の記憶が全くありません。
だけど実は以前書いた通り、私が最初に高校野球に興味を持ったきっかけは、1978年に地元・北九州の伝統校、小倉高校が久々に春のセンバツ出場を果たして地元で話題になったことでした。だから高校野球にはまったきっかけは実は夏の大会ではなく、春のセンバツでした。
ということで昨年の夏に「高校野球100年・・・らしい」というタイトルで、「夏の高校野球思い出のシーン・ベスト10」を挙げてみました。その時「春のセンバツに関しては近いうちに」としたので、今回は「春のセンバツ思い出のシーン・ベスト10」を挙げてみます。だけど先に述べたとおり、夢中になって見た期間は1978〜1986年と夏と比べると短いので、夏と違って10挙げるのはかなり厳しそうですが。
1.伊野商・渡辺智男、清原を封じて勝利(1985年春=高1→2の春)
桑田、清原コンビ3年生の春のセンバツ、当然この大会もPLが絶対的優勝候補でした。そのPLと準決勝で対戦したのが剛腕投手・渡辺智男(後に西武)擁する伊野商。といってもさすがに分が悪かろうと思いきや、清原から3三振を奪う力投。眼鏡の野暮ったい見た目に反する好投に驚くやら、感動するやら。野暮ったいルックスなのに、私には憎っくきPL、憎っくき清原を「退治」したヒーローに映りました。
2.都城、PLに大善戦もまさかのサヨナラ落球に泣く(1984年=中3→高1の春)
これもKKコンビ時代のPL絡みの試合、2人が2年生の春。準決勝で対戦したのは九州勢、宮崎県代表の都城高校。好投手・左腕の田口(後に南海)、好調の1,2番安藤、田中(幸雄、後に日ハム)を中心としたチームで「九州勢」というだけで応援していました。PL圧倒的有利の前評判を覆して田口が好投、0-0のまま延長戦へ進む大善戦。ところが延長11回、ライトを守る隈崎なる選手が平凡なライトフライを落球してのサヨナラ・エラー負け。PLを追いつめながらの残念すぎる敗退、そして隈崎の心中を思うと複雑で。実に残酷な惜敗でした。
3.新湊高校大旋風(1986年=高2→高3の春)
富山県の田舎町の県立高校、打率は出場校の中で断トツ最下位、そんな地味なチームがまさかの快進撃。1回戦は剛腕・近藤(後に中日)擁する優勝候補の享栄が相手。打率1割台の下位打線の連打でまさかの先制、そのまま逃げ切って1-0で勝利。2回戦は飯田(後にヤクルト)らのいた強打の拓大紅陵相手に打ち合いを演じて10-9で勝利。準々決勝は延長14回の熱戦で京都西を降す・・・。準決勝で敗退したものの、エースの酒井をはじめ、全選手「近所の高校生」にしか見えない平凡なチームが起こした大旋風、今でも「あれは何だったんだ?」と思ってしまいます。
4.初高校野球(1978年=小3→小4の春)
先も述べたとおり、私にとって「初高校野球」になった大会。あくまでも小倉高校目当てで見ていたけど、その小倉高校は2回戦敗退。だけどそれ以降も高校野球の楽しさに取りつかれて決勝戦まで多くの試合を見ました。伏兵だった浜松商業が優勝したこと、西田、小早川(ともに後に広島)、木戸(後に阪神)擁するPLvs尾藤監督率いる全盛期の箕島の試合が非常に面白かったことが印象に残っています。
5.球道君=中西優勝投手に(1980年=小5→小6の春)
大会前に小学館の学習雑誌「小学5年生」を読んでいたら高知商業の4番でエースの中西(後に阪神)を「球道君」と紹介していました。その記事につられて「よし、高知商業を応援しよう」ということで見始めた大会でした。打っても投げても大黒柱の中西、決勝までほぼ危なげなく勝ち進んで優勝しました。150センチそこそこの上田(うえた)という2番バッターの活躍も記憶に残りました。対戦相手では地面に着くほどのサブマリン渡辺と強打のキャッチャー原(後に広島)擁する広陵高校と、決勝で対戦した伊東(後にヤクルト)擁する帝京がなかなか手強いチームでした。
6.メンバー変わっても「やまびこ打線」(1983年=中2→中3の春)
前の年1982年の夏に「やまびこ打線」で旋風を巻き起こした蔦監督率いる池田高校、3年生になった水野がエース、江上がキャプテンで甲子園に戻ってきました。当然の如くこの大会は池田を応援しようということで注目してみました。2人以外のメンバーは全員入れ替わっていたけど、それでも打線の破壊力は変わらず。いや飛距離だけなら5番の吉田、7番の高橋のパンチ力を見るにつけ、実はこの年のチームの方が上かも。準決勝で明徳に苦戦(8回に逆転)した以外は全く危なげない優勝でした。ただ前年の夏(アイドル荒木を打ち砕いた異端チーム)と違って、池田自体がアイドル扱いされるようになってきたせいか、前年のチームほどの思い入れは持てなかったかも。
7.浪商vs箕島、稀に見るシーソーゲームの決勝戦(1979年=小4→小5の春)
牛島ー香川バッテリーの浪商、尾藤監督率いる箕島、まさかの「贔屓チーム」同士の決勝戦に。どちらを応援していいのか、非常に迷いのながらの観戦になりました。最初はやはり浪商を応援して見ていましたが、逆転に次ぐ逆転の稀に見るシーソーゲームの試合展開になって「どちらを応援する」云々以前にのめり込んでしまいました。最終的には箕島が勝利。見ている間ずっと、どちらを応援するかで気持ちが揺れ続けた試合でした。
8久留米商vs宇部商=隣県対決、いきなり初戦、初日から(1983年=中2→中3の春)
地元・福岡県の久留米商業は山田(後に巨人)、関門海峡を挟んだお隣、山口県の宇部商業は秋村(後に日ハム)というエースで4番の剛腕、強打の選手が大黒柱のチーム同士の対戦。チームカラーも似ている、しかも隣同士で複雑な気分での観戦。両投手が好投して0-0の8回、ワンチャンスを生かして久留米商業が2点をとって、2-0で勝利。隣県同士の対決は記憶に残る投手戦になりました。
9.憎い「逆転のPL」の奇跡の決勝戦(1981年=小6→中1の春)
佐藤ー月山バッテリー(ともに後に阪神)と強打の村上(後に阪急)を中心とした印旛高校と、左腕のエース西川(後に南海)と強打の吉村(後に巨人)を中心としたPLの対戦。「憎いPL」なので印旛高校を応援して観戦。9回まで1-0で印旛高校リード「優勝かな」と思っていたのに…。PLは一度も打席に立ったことのない代打が同点タイムリー、さらに逆転サヨナラ。KKコンビ前のPLはいつの時代も「逆転のPL」と言われていたけど、またしても奇跡の大逆転の決勝戦でした。
10.珍しい「強打の箕島」、組み合わせに泣く(1982年=中1→中2の春)
この年の簑島高校は従来の機動力と粘り強さのチームではなく、4割バッター6人を擁する強打のチーム。優勝候補の一角ということで大会前から箕島を応援しようと決めていました。ところが組み合わせ抽選が不運で、なぜか優勝候補ばかりがひしめくブロックに。1回戦上尾、2回戦明徳(延長13回大激闘)と優勝候補を降して勝ち進み、準々決勝はエース榎田(後に阪急)と強打の1番バッター佐藤擁するPLとの対戦。0-0のまま試合は終盤へ。「強打」を封印してスクイズで1点を狙うも失敗に終わった箕島に対して、PLがしたたかに先制して1-0で勝利。接戦で面白い試合だった反面、残念な結果に。この年の簑島、もっと見ていたかったチームでした。
ということで夏の場合は「選びたいシーンが多すぎる」中で必死に選びましたが、春に関しては10選ぶのはちょっと大変でした。つまり私にとって春のセンバツは「高校野球を見始めたきっかけ」であった一方、夏と比べると思い入れも低い大会だったのかもしれません。
■2016/5/10 素晴らしい真っ向勝負(八重樫東&井上尚弥) 2013年頃からしばらく遠ざかっていたボクシングのテレビ観戦をすることが多くなった、以前そんなことを書きました。「遠ざかっていた」理由や「再び見るようになった」理由については、過去にこんなもの(こちら)やこんなもの(こちら)を書いて述べてきました。やはり内山や八重樫など、真っ向勝負を仕掛ける熱い試合運びのチャンピオンが多くなったことが、見る機会が多くなった理由です。
先日そんな内山の防衛戦が行われました。出勤の日の夜で家にいなかったので見ることは出来なかったけど、最近の内山は圧倒的な強さで相手を瞬殺する危なげない試合が多かったので「見るまでもないだろう」と思っていたし、それほど関心も持っていませんでした。むしろ「これから先、どこまで防衛記録を伸ばすのか?」「今後は本場のアメリカでより強い相手を探して転戦するんだろうな」ということの方が気になっていたくらいだし。ところが、まさかの2ラウンドKO負けで王座を失ったと聞いてビックリ。試合は見てないけど、ネットや新聞の記事を見る限り、気持ちが入っていないような試合だったとか。やはり「強すぎる」故に油断があったんでしょうか。まあ「強すぎる王者」が敗れる時って、どんな競技でも意外とあっけなかったりするもの。本当に意外な結果でした。
そして昨日、八重樫東と井上尚弥のダブル・タイトルマッチが行われました。休みの日で家にいたので久々にテレビ観戦できました。八重樫の試合を見るのは、先ほどリンクを貼ったロマゴン戦以来になる。あの試合で王座を失った後、別の団体の別のクラスのベルトを奪取したようで、そのベルトの初防衛戦らしい。
八重樫は「打たれたら打ち返す」「時にはガードを下げて相手に向かっていく」いつのも真っ向勝負。だけど意外と決定打、連続攻撃が少なく、なかなか相手にダメージを与えられない。それどころか、相手の決定打を何度も食らう。アナウンサーと解説者は「八重樫が明らかに優勢」のようなことを言っているけど、私には「お互い決め手に欠ける、微妙で僅差な試合」に映りました。おかしいなあ、俺の目は狂ってる? いや、狂ってるのは明らかにフジテレビの中継だと思うけど。そしてやはり決め手を欠くまま試合終了、判定へ。判定の結果ジャッジ2-1の微妙な差で八重樫が王座を守る。いや、やっぱりそうだよなあ。相手のホーム=メキシコでの試合だったらどうなってただろう、という感じ。
後で分かったことだけど、実は八重樫は肩を痛めていて、麻酔を打っての試合だったとか。道理でいつもの八重樫じゃなかったんだなと納得。同時に、それでも敢えて守りに入らず、真っ向勝負を挑んだ、その姿勢は買いたいと思います。本調子ではなかったけど、いつもの真っ向勝負、熱いものを感じられる試合でした。次は本調子で試合に臨んで、もっと熱い試合を見せてくれるものと信じています。
一方の井上、プロ6戦目、21歳でチャンピオンになった「天才」「怪物」。昔から私は「天才」「エリート」タイプのアスリートに感情移入できない性格なので、今まではあまり井上の試合は熱心に見て来ませんでした。完璧でそつがなさ過ぎて、あまり面白くない・・・。今回の試合でも1ラウンドからいきなりの猛ラッシュで相手を追い詰める。今日もあっさり終わるのか。だけど相手もしぶといのか、実は強いのか、追い込まれても引かない、倒れない。
その時、放送席にいたゲストの村田諒太が「右の拳をほとんど使っていない」「拳を痛めたのでは?」との指摘。私も気がつかなかったけど、アナウンサーも解説の具志堅も気がついていなかったらしい。おいおい、気がつけよ。「作戦かもしれない」などとアナウンサーがほざくけど、そんなわけはないだろう!! 私は村田の指摘を信じたので「いや、これってひょっとしてピンチなのでは?」と。本当にめったに右のパンチは出さないし、ほとんど左ばかり。それでも左のパンチだけで何度も相手を追い詰める。試合内容自体は明らかに井上の一方的なペース。いや、こんな逆境にあっても、それでも相手を追い詰めていく。最終ラウンドにはダウンまで奪う。当然判定でも大差で井上の勝利。
今までは「そつがなさすぎ」と映っていた井上だけど、逆境にあっても守りに入らず、真っ向勝負を挑み続け、しかも相手を追い込んでいった、そんな井上の戦いぶりに熱いものを感じずにはいられませんでした。この人も「天才」なんかじゃなく、戦う気持ちを持った熱い男でした。井上の試合を見てこんな気持ちになったのは、今回が初めてでした。しかしハードパンチャー故にすぐに拳を痛めてしまうというのは、何とも皮肉。場合によっては選手生命や今後の運命をも変えてしまうかもしれないけど、この人ならきっとその課題を克服してさらに強くなるんじゃないかと思います。故障が癒えるまで時間がかかるでしょうけど、回復したらまた熱い試合、真っ向勝負を見せてくれるものと信じています。
■2016/5/23 シリーズ:私はこうしてこのスポーツを見なくなった(バレーボール編) ここ数週間ほどバレーボールのオリンピック予選が行われているらしく、連日のように中継も行われている様子。バレーボールに関しては2003年にこんなもの(こちら)を2011年にはこんなもの(こちら)を書きました。残念ながら今の私にとっては「見ることのない競技」のひとつと化してしまいました。見たくない理由に関してはリンク先の2つの過去ログで語りつくしていますが、敢えてきちんとまとめてみたいと思います。
興味を持って一気にはまった頃(1977〜1980年頃)
バレーボールといえば再放送だけどアニメの「アタックNo.1」、リアルタイムで見ていたドラマ「燃えろアタック」などの影響で幼少の頃からルールを覚えて馴染みのあった競技。だけど、ホンモノのバレーボールの中継を見ることは全くありませんでした。
そんな私が試合を見るようになったのはフジテレビが1977年に独占放送をはじめたワールドカップがきっかけ。フジテレビではバラエティ番組や情報番組、ニュース番組すら使って「ゴリ押し宣伝」していたので、嫌でも気になってくる。小学校の同級生たちも毎日テレビで試合を見て、学校でもバレーボールの話題で持ちきりになったので「見ないわけにはいかない」と。最初は「あんまり騒ぐから」くらいに軽い気持ちで見ていたけど、だんだんのめり込んでいって…。そして福岡ローカルの番組の多くが地元福岡県出身の横山樹理を「地元が生んだヒロイン」のようにもてはやすので、私も彼女のファンになってしまいました。この大会をきっかけに、女子の全日本の試合は「欠かさず」というほどではないにしろ、熱心に見るようになりました。
モスクワ五輪でもメダルを期待されていたにもかかわらず、まさかのボイコットで出場すら叶わず。涙を流す横山、江上、三屋らを見ているうちに、ますます応援したい気持ちが強くなりました。
最ものめり込んで見ていた時期(1981〜1988頃)
1980年頃までは男子の試合はあまり見なかったけど、1981年頃からは男子の全日本も見るようになりました。北九州が準フランチャイズだった新日鉄所属のエースアタッカー、田中幹保が全日本のエースだったこともあって彼に注目して見ていました。女子に関しては横山が故障もあって引退、その後はレシーブの名手として鳴らした広瀬美代子が好きでした。
一方で全日本だけでなく「ちょっと日本リーグも見てみようか」と思ったけど、女子は1982年頃からは極端な日立1強時代。毎年のように全勝優勝、しかも1セットも落とさず。ということでちょっとだけ見てみたけど日本リーグにはほとんど興味が持てず、専ら「全日本のみ」を追う状態でした。
1984年にはロス五輪。初めて見るオリンピックでのバレーボールということで楽しみにして見ていたけど、女子は銅メダルでまずまずだったものの、男子は惨敗。残念だったけど、この頃が一番一生懸命にテレビ観戦していた時期かもしれません。
1985年になると男女ともにベテランが退いて世代交代。男子では熊田、川合らの若い世代が出場した1985年のユニバーシアード神戸大会で金メダル。特にフルセット、サイドアウトの連続で全く点が動かないなどの長い試合、劇的な試合が多くて熱くなったことも覚えています。だけど次第にそうした若い世代の選手をまるでアイドルのように扱うマスコミ、そしてそれに乗せられてチャラチャラした態度(当時の私にはそう映りました)の選手に嫌気がさして、男子の試合はあまり見なくなっていきました。
一方で女子に関しては中田、石田、斉藤、益子らの若い世代の選手がルックスもよく、いい試合をしていたので相変わらずのめり込んで見ていました。その後、1988年のソウル五輪で史上初めてメダルを逃してしまって以降は徐々に低迷期に入っていくけど、それでも当時の私(だけではないはず)にとってバレーボールの全日本女子チームは「球技のナショナルチームの最高峰」であり続けました。
低迷期に入って迷走? それでも興味は失わず(1989〜1994頃)
その後はオリンピックだけでなく、なぜか必ず日本で開催されるワールドカップでも成績が低迷。特にイタリアだのブラジルだの、それまでは格下だった国が強くなり・・・。にもかかわらず、日本は相変わらずの「東洋の魔女」時代の栄光や指導法を引きずったまま。明らかに「世界から取り残されている」のが分かりました。同時に1993年にはJリーグ開幕、さらに「ドーハの悲劇」もあって「球技のナショナルチームの最高峰」がサッカー日本代表に移って、人気も徐々に下降して…。それでも佐伯、山内、中野らお気に入りの選手もいたので、中継はそれなりに見ていました。「サッカーも見る、野球も見る、バレーも見る、それでいいじゃないか」、1994年頃の私はそう信じて疑いませんでした。
何かがおかしい・・・(1995〜1998)
1995年のフジテレビのワールドカップ中継から某事務所のタレントが登場するようになる。試合開始前にコートで踊り、歌い、レーザー光線が飛び交い、客席でペンライトが振られる。作戦タイム中にはマイクを使って会場に響き渡るように「さあ、みなさん、応援しましょう、ニッポン!」などと煽る。これじゃあ「スポーツの試合」じゃなく、バラエティ番組か遊園地のアトラクションじゃないか。試合を、選手を蔑ろにするような中継に唖然。でもこれは日本バレーボール連盟が推進したものと知って二度唖然。
さらに日本リーグをプロ化しようとして失敗、アトランタ五輪での惨敗後、私が贔屓していた多くの選手が全日本を退く・・・。単に成績だけじゃなくバレー界自体が「迷走」しているように映りました。そして全日本のユニフォームが、ブルマーからダサい短パンに変わる。確かに90年代以降「エロ目線」で見られることが多くなったけど、私は「戦う女性アスリート」の象徴だと思ってきたし、精悍に映っていたのでこれもガッカリ。次第に中継を見る機会も減っていきました。
ルール改悪、もう見ません!!(1999〜)
1999年、追い打ちをかける出来事が。バレーボールの醍醐味は、1985年ユニバーシアード神戸大会の男子の試合のように「サイドアウト=サーブ権が移るだけで点が動かない」時間の緊張感にあり、そう信じて疑いませんでした。そのサイドアウトの連続の中、ようやく点が動く、あの瞬間の興奮、盛り上がり、あれがあってこそのバレーボール。にもかかわらず「ラリーポイント制」なるルールの改悪。試合時間短縮のためというけど、決してあのサイドアウトの連続=無駄な時間なんかじゃない。それを分からないルール改悪に殺意を覚えました。あのジリジリとした緊迫感のある時間帯、そしてその均衡を破る瞬間の興奮、それを味わえないバレーなど見たくない。
そしてその直後の2000年、男女そろってシドニー五輪出場を逃す。ルール改悪、日本のバレーボール界全体の迷走、醜い中継、そして遂にオリンピックでメダルどころか、出場すらできない全日本。以降、全く見ることがなくなりました。
一応、2回ほど「また見てみようかな」と思うような出来事はありました。2004年に女子全日本がアテネ五輪出場を決めた時。だけど「どれ、スポーツニュースでどの程度強いのか見てみるか」と思ってチャンネルを合わせたフジテレビの「すぽると」で、勘違いしたようにはしゃぐ選手を見た瞬間、「馬鹿じゃないの」と呆れて見る気が失せました(実際、番組中で解説の中田久美が選手を一喝)。あとは2007年のワールドカップの時。世代交代して新しい選手が出てきていると話題だったのでチャンネルを合わせてみました。だけど試合開始から15分程度で挫折。いや、選手は頑張っているのは分かるんだけど、やっぱり「サーブ権が移るだけで点が動く=ラリーポイント」はどうしても違和感があって、全くのめり込むことが出来ませんでした。
ということで「見なくなった」理由はいっぱいあるけど、最も大きいのはラリーポイント制。このルールが続く限り、私はバレーボールを見ることもないでしょうし、もし見たとしても、のめり込んで夢中になることは出来ないと思います。2011年のログを書いた後、ネットでいろいろ見てみたけど、古いバレーボール・ファンの方の間でもラリーポイント制への批判的な意見はほとんどありませんでした。だとすればルールが元に戻ることはまずないでしょう。やっぱり、私がバレーボールに戻ることは絶対にないんだろうと思います。
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