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■2012/1/1 元旦の「定番」+α(2012年天皇杯サッカー&女子日本選手権)

毎年書いているけど、1月1日は約30年前からずっと「サッカー天皇杯決勝をテレビで見る日」。今年ももちろん天皇杯決勝を見たわけだけど、実は同じ国立競技場で午前中に女子サッカーの日本選手権決勝も行われていました。昨年までなら一切中継なんてなかったけど、昨年の「なでしこフィーバー」の影響か、今年は生中継が行われていたので、ちょっと見てみました。といっても、私は女子サッカーなんて一度も見たことがない。だけど「機会があれば見てみようかな」と思っていたので、ちょうどいい機会だろうと。

 というわけで、女子の決勝は日本代表の主力メンバーの大半が所属するINAC神戸と新潟の対戦。どうも女子の場合、まだ競技が出来る環境がまともに整っているチームと、そうでないチームがはっきりしていることもあって「神戸一極集中状態」らしいという知識はあった。なるほど、このチームだけ極端にレベルが高いのは、初見の私にもはっきり分かる。「女子選手って、どの程度のレベルなのか?」「男子の中学生くらいか?」程度に思ってたんだけど、いや、意外なほどレベルは高い。「人気先行」と一部の人が酷評してるのも見かけたけど、川澄の縦への早い動き、積極性も目を引くし、勝手に「司令塔的な選手だろう」とイメージしていた澤、実は攻撃に守備にと献身的に動き回る泥臭い選手。敗れたとはいえ、接触プレーで顔面を殴打して目の周りを腫らしながらも必死にボールを追っていた新潟の上尾野辺の姿にも心を打たれるものが。試合は3-0の大差がついたけど、男子の試合しか見てこなかった私の目にも「見せ場」や「よいプレー」も多く、同時にひたむきに、必死にボールを追いかける選手の姿をみるにつけ「頑張って欲しいな」と素直に思ったし、「これからも機会があれば見てみたいな」と思いました。バラエティ番組などに引っ張りだこで、一部には「人気先行」「いい気になってる」みたいなことを言ってる奴もいるみたいだけど、そういう奴は試合なんて見てないんだろう。ただ「一極集中」はよくない。1チームだけが極端に強くなってしまっては、リーグや競技自体のレベルが上がらない。もっと盛り上げるためには、もっと強いチームを増やせばよいわけだけど、そのためには環境をもっともっとよくすることが先決。選手や、競技自体の環境がもっとよくなって、もっとレベルや人気が上がっていくことを願ってます。

 一方で男子の天皇杯の決勝。FC東京と京都というJ2同士の対決に。まあ、FC東京は代表や元代表の選手が多く在籍、実力がありながらJ2に降格、1年でJ1に戻ることが決まっている実力のあるチームだし、京都も一昨年までJ1にいたチームなので、J1のチームと遜色はないけど。FC東京はフィールドを広く使ったダイナミックな攻めが、京都は細かいパス回しが伝統なので、ともに攻撃力が売りのチームカラー。激しい点の取り合いで面白い試合になりました。結果的には4-2、やはりFC東京が実力どおりに勝ったわけだけど、今更ながら「なぜこのチームがJ2に落ちたんだ?」と思ってしまう。昨年のJ1ではJ2から昇格したばかりの柏が優勝したわけだけど、ひょっとすると今年も? という気もしてしまう。一方の京都は18歳の高校生、久保と19歳の宮吉ら、大器の予感のさせられる若手が多いので、早くJ1に戻ってきそう。昨年の柏もそうだけど、J2に降格してしまったチームって、ベテランやレギュラー・クラスの選手がJ1のチームに引き抜かれて戦力的に苦しくなるのが常だけど、反面その穴を若手で埋めようとする分、若手が急成長するケースも多い。今の京都もそんな感じかと。いずれにしても2チームとも、攻撃的で積極的なサッカーをしており、とても好感の持てるチームでした。

 それと女子の試合の時、既にFC東京と京都のサポーターもスタンドの席に着いていたけど、あくまでも男子の試合目当てのサポーターたちが、女子の試合が終わったところで拍手、表彰が終わって挨拶に来た両チームの選手に声援を送っていた姿に感動。あと、京都の選手が表彰式の後、敵のFC東京のサポーターにまで挨拶に行っていた姿にも、とても清々しい気分にさせられました。私にとって天皇杯のテレビ観戦は「恒例行事」だけど、こんなに「見てよかったな」と思える試合は久しぶりでした。

■2012/3/11 日本人トップなんて狙うな、日本人トップではしゃぐな(ロンドン五輪マラソン代表選考)

11月から続いたマラソン・シーズンも今日の「名古屋ウイメンズ」で主だった大会は終了。今年はロンドン五輪の選考会を兼ねていたわけだけど、男女とも代表の発表は明日。まあ、誰が代表になってもとても世界で戦えるレベルではないので、大して期待はしないんだけど・・・。「各大会で日本人トップになった選手が代表選考で有利になる」ということもあり、世界との実力差がすっかり開いてしまって久しい男子に関しては端から優勝を狙わず、「日本人トップ」を目標に走る選手が多くなっているのが近年の傾向。無理してトップ争いを演じる先頭集団の外国人選手にはついていかず、第2集団を形成して日本人トップ争いを演じる・・・。1980年代〜1990年代前半の、日本の男子マラソンの全盛期を知る者から見れば「寂しい」「情けない」という思いもある反面「仕方ない」という諦めの気持ちもある。だけど、女子の場合は一時期と比較するとレベルは下がっているとはいえ、まだまだ世界でもメダルは狙えるレベルだと思っているので「日本人トップ争い」なんてのは無縁だと思っていました。

 今日行われた「名古屋ウイメンズ」をテレビ観戦しましたが「ガッカリ」というか、非常に情けない想いでいっぱいになりました。なぜか今年は11月の「横浜国際」や1月の「大阪国際」ではなく、この大会に国内の有力選手が集結。壮絶な代表争いになるものと予想して期待して見ていました。案の定、野口、渋井、赤羽、尾崎、中里らの有力選手によるトップ争いに。一度は17キロ付近で失速してしまったアテネの金メダリスト、野口が30キロ付近でトップ集団に追いつく粘りを見せたり、お互いに仕掛けたり、離されたり、追いついたりで目が離せない展開に。レースとしては見せ場も多く、非常に面白かったんだけど・・・。

 気がつけば、スタートから一度も画面に登場しなかったロシアの選手が後方から猛然と追い上げてくる。やがて先頭争いを展開していた尾崎と中里に追いつく。そしてあっという間に引き離して気がつけばトップに。そしてそのまま優勝。日本人トップ=2位には尾崎好美が入って、尾崎と恩師の山下佐知子監督はまるで勝った=優勝したかのようなはしゃぎぶり。実況アナも「見事に勝った」「勝利」と連呼、解説者たちも「これで五輪代表はほぼ確実」かのように煽る。おいおい、なんかおかしくないか? 確かに「日本人トップ」かもしれないけど、ロシアの無名選手に「負けて2位」なのに、何をはしゃいでるんだ? 尾崎と山下監督の満面の笑みを見るにつけ「何か間違ってる」と。さらにレース後の尾崎のコメント「ゴール近くになってもまだ余裕があったので、間違いなく(中里に)勝てる確信があった」と。おい、余裕があったのなら、なぜロシアの選手を追わなかったんだ? 悪く解釈すれば「無理して優勝するよりは、体力を使わずに日本人トップになればそれでいいやと考えた」ということでは? このコメントを聞いた瞬間、怒りすら覚えました。こんな消極的なレースをする選手に「五輪の日本代表」にはなって欲しくないし、とても世界で戦えるとは思えない。思えば2000年のシドニーの代表選考の時、「世界陸上でメダルを取れば即内定」といわれていた市橋有里が、3位以内に入ることが確実になった時点で無理にトップの選手を追おうとせずに、無難に2位でゴールして「手を抜いた」と批判されたことがあった。その結果、弘山晴美が落選して、市橋は悪者扱いされてしまった。尾崎好美といえば、私が生観戦した最後の「東京国際女子」の優勝者だったのでそれなりに評価してた選手なんだけど、今回のレース運びとレース後のコメントや笑顔はとても印象が悪く、後味も悪く感じられた。

 それに実は尾崎好美って、11月の横浜にも出ていて、その時は木崎良子に競り負けて2位に終わっている。「一度失敗した後、追試を受けている」身のはず。当然「追試」は、誰が見ても納得できる結果、例えば日本記録樹立とか、ぶっちぎりの優勝とかでない限りは「合格」とはならないはず。なのに「これで代表確実」って、何かおかしい。事実、男子では「福岡で日本人トップ、東京で失速」の川内が「落選確実」といわれている。「失敗1回、成功1回」で条件は同じはずなのに・・・。それにアテネの選考の時、「日本人トップだったけど、優勝を逃した」という理由で高橋尚子が落選したということもあった(個人的には妥当な選考だったと思っているけど)。つまり「一度は失敗した後の追試だったにもかかわらず、優勝すら出来なかった」「優勝を狙わない消極的な姿勢」、私の中では異常にポイントが低いし、「残念」「情けない」「腹立たしい」思いしか残らないレースでした。おそらく、代表には「横浜」優勝の木崎、「大阪」優勝の重友、そして今回の尾崎の3人が選ばれるんだろうけど、ああ、女子も「世界」と戦えないレベルになったんだなと寂しく思われました。

  むしろ金メダリストのプライドをかなぐり捨てて、一度脱落しながら脅威の粘りで追い上げた野口、一度は半引退状態になりながらも復活して、清々しい表情でゴールした渋井。この2人がまだこんなにやれるとは思っていなかった。「無理せず日本人トップを狙った」尾崎よりも、この2人の姿こそ、真のアスリートだな思えたし、心を動かされるものがありました。個人的には中里麗美を応援してたけど、まだ若いので次を狙って欲しいし、もっともっと伸びて欲しいと思う。

■2012/7/6 もっと見たかったユーロ

 6月はずっとサッカーのヨーロッパ選手権が行われていました。この大会、毎回「見たいけど、見ることが出来ない」まま終わってしまうことが多かったもの。時差の関係で試合が行われるのが真夜中ばかりなこと、中継は主にWOWOWで行われていて地上波で中継のある試合が少ないことが「見ることが出来ない」大きな理由。もちろん、録画予約しておいて後日見るという選択肢もあるけど、新聞やネットで結果を知ってしまった後にスポーツ中継を見るのほど面白くないことはない。ただ、最近はどうしてもゴールデン・タイムに家にいることが出来ない生活を送っているので「リアル・タイムで見ることの出来ないスポーツ中継は予約録画しておいて、極力結果を見ないように気をつけて過ごし、後日、録画した中継を見る」ことも出来るようになってきました。なので、今回はこの大会も同じ方法で見てみようと・・・。

 ところが、せっかく予約録画しておいても朝ネットに接続した際に結果を見てしまって、「ああ、もう見れないや」となって、見る前に消去してしまった試合も。それに地上波の中継って毎日ではなく、週に1,2試合だけしかない。そんなこんなで「今回はいっぱい試合を見たい」と思っていたにもかかわらず、ちゃんと観戦することができたのは準々決勝のスペインvsフランス戦(2-0スペイン)、準決勝のイタリアvsドイツ戦(2-1イタリア)、そして決勝のスペインvsイタリア(4-0スペイン優勝)の3試合のみ。アイルランドやウクライナなど、早々に敗退したけど評価の高かったチームとか、大会中最もよい試合だったという準々決勝のイタリアvsイングランド戦(0-0、PK戦でイタリア)等、見てみたかったチームや試合、いっぱいあったんだけど・・・。

 とはいえ、観戦した3試合はいずれも楽しめました。スペインvsフランス、スペイン、ワールドカップ優勝時と比較するといまひとつだな。プジョルやビシャといった主力が故障で出場してないし。むしろフランスが善戦するんじゃないかと思ってたんだけど。フランスがまたもチーム内のゴタゴタのせいで自滅した感じ。問題児として知られるナスリが騒動を起こしたみたいだけど、むしろ司令塔のリベリとストライカーのベンゼマが噛み合っていないのが気になった。ベンゼマが手を挙げているのにパスを出さないとか、逆にリベリがパスを出したのにベンゼマが受け損ねたりとか。「誰が問題」というより、前回のワールドカップでのチーム崩壊がまだ尾を引いているのかなと。スペインが強かったというより、フランスが自滅した試合という印象でした。前回のワールドカップの時はスペインを贔屓していたけど、どうも昔から「アンチ常勝チーム」な性格なので、フランスを応援していただけにガッカリ。

 準決勝のイタリアvsドイツはやはり「昔から好きになれないドイツ」なので、イタリアを応援して観戦。前回のワールドカップで1勝も出来ずに敗退したイタリアと、前回のワールドカップでエジル他、成長著しい若く才能のある選手が頭角を現してきて優勝候補のドイツ。だけど、伝統の硬いディフェンスはそのままに、従来のイメージと異なる細かいパスを繋ぐ攻撃的なサッカーを展開するイタリアの方が優勢。司令塔ピルロ、キーパーのブッフォンという2006年ワールドカップ優勝メンバーのベテランも健在だけど、2得点を奪ったストライカーのバロテッリ、従来のイタリアの選手とは全くイメージが違う。その才能といい、センスといい、動きといい、キャラといい、まるでブラジル人のストライカーのよう。「硬いディフェンス、攻撃はカウンター中心」悪く言えば型にはまったようなサッカーをするのが従来のイタリアのイメージだけど、そのバロテッリに代表されるように攻撃も多彩。逆にドイツの方が「優勝候補」の重圧に飲まれたのか、あの「いやらしいまでの勝負強さ」もなく、線が細くて脆いチームという印象でした。

 そして決勝。先も述べたように「常勝チームは好きになれない」性分だし、準決勝のイタリアを見て好感を覚えたので、イタリアを応援して観戦。バロテッリと2トップを組むカッサーノが私と同じような大きな病気からカムバックを果たした選手だという記事をネットで見て、思わず肩入れしたくなったこともあったし。だけどイタリアの選手が若干疲れ気味だったこと、準決勝まで本調子じゃなかったというスペインの司令塔・シャビが復調したこともあって、まるでワールドカップの優勝時のような「華麗で攻撃的なスペイン」が復活。後半、イタリアが3人の交代枠を使い果たした後、故障退場者が出て10人になってしまったこともあって、思わぬ大差が。「イタリアがベストな状態で対戦していれば、もっと面白い試合になっただろうに」と思うと残念。今回は「浮気」したとはいえ、相変わらずのスペインの華麗なパス回しは十分堪能させられたので、決して「全く面白くなかった」わけでもなかったけど。

 しかしスペイン、相変わらず強すぎる。ヨーロッパでは優勝、それ以外の地域に今のスペインに勝てそうなチームがあるかというと、さすがに厳しい。ブラジルやアルゼンチンも近年は低迷しているし。シャビやイニエスタらが年をとって衰えるまでは、当分全盛期は続くのかなと。しかし今回、3試合しか見ることが出来なかったのは残念。地上波でもっと多くの試合をやってくれればいいんだけど。次回はユーロの時期だけ期間限定でWOWOWに加入する、なんてことも考えるべきなのか・・・。

■2012/7/15 そういえばもうすぐロンドン五輪?

 先日、久々に早く帰宅したのでテレビをつけたら、男女のサッカー・オリンピック日本代表の壮行試合の中継が行われていました。ちょうど女子の試合が終わったところで、男子の試合がはじまるところ。「見てみるか」ということでテレビ観戦。今回の男子サッカーの日本代表(23歳以下)の試合は、昨年の秋〜今年の3月まで行われていたアジア予選を何試合か見てきました。清武、大津、永井の他、サイドバックの酒井宏樹、アジア予選まではメンバーだったけど外れてしまった原口、大迫、山田など攻撃的な選手はタレント揃いな反面、ディフェンス面に不安があって負ける時は脆いという印象。それにどう見てもリーダーシップの感じられない山村(コネ、どこかの圧力?)のような者がキャプテンを務めているなど、リーダー不在。全体にひ弱で勝利に対する執着心に欠けるというか、「熱さ」に欠けるというか・・・。でも、オリンピック出場を決めた3月のバーレーン戦を見る限り「よくなりつつある」と思っていたので、ちょっと期待して見ていたんだけど・・・。

 格下のニュージーランド相手ということで、終始ボールを支配して圧倒。にもかかわらず点が入らない。「チャンスを作るがシュートを撃たない、撃っても外しまくり」って、一昔前の日本代表みたい。しかも1点リードした試合終了間際のロスタイムにつまらないミスから1点を奪われて引き分けに終わるって・・・。「詰めが甘い」「終了間際に失点」「つまらないミスから簡単に失点する」これも一昔前の日本代表みたい。壮行試合って「勝って気持ちよく出発する」ための試合のはず。そして「いいところをファンに見せるお披露目の場」のようなものなのに、そんな試合でこんな醜態を見せるとは。私が選手の立場だったら恥ずかしくて逃げ出したくなるかも。にもかかわらず、それほど悔しそうに見えないのが腹立たしい。ミスをした村松を猛然と責めたキーパーの権田や、シュートを外しまくって試合終了後に涙を流したという大津を批判してる人もいるようだけど、私は逆。むしろ今のこのチームに足りないのは、こういう「熱い心」じゃないのか。ミスして苦笑いの村松とか、相変わらず存在感のないキャプテンの山村とか、カッコよく決めようとして空回りしてるようにしか見えない清武、酒井らを見るにつけ「このチーム、この世代、ちょっとおかしくないか?大丈夫か?」と思ってしまう。2010年のワールドカップの日本代表のように壮行試合で醜態を見せた後、本戦で激変してくれることを願うだけだけど、あの時の闘莉王や長谷部のように「熱くなる」「リーダーシップを発揮する」人もいなさそうなので、それも厳しいかなと。今のままでは男子サッカーは「全敗で敗退」が濃厚と思われるので、あまり期待は出来そうもない。

 で、気がつけばロンドン・オリンピックの開幕って、実は今月末なんだということに気がついた。いろんな競技で代表選手が発表されているけど「もうすぐ」だなんて実感はなかったもので。とはいえ、今回のオリンピックって時差もあるので、どの程度テレビ観戦することが出来るのやら。それに「どうしても見たい」選手や競技もそんなに多くない。今述べてきた男子サッカー、時間が合えば絶対見るだろうけど「深夜に起きて見る」「無理して寝ずに見る」だけの価値はない。女子サッカーは以前から書いてる通り、去年のワールドカップも見てなくってあまり馴染みがないので、時間が合わなかったら無理してまで見ようという感じでもない。男女のマラソンやフィールドの陸上競技もやっぱり「時間が合えば」って感じ。それ以外の競技で「どうしても見たい」というものもないし・・・。結局今回は時間が合えばそれなりに見ると思うけど「無理してまで見たい」と思える競技や選手は少ない。北京にしろ、アテネにしろ「気がつけば終わってた」となったわけだけど、今回もそんな風になるのかな。でも、シドニーまでは結構夢中になって見ていたので、それもちょっと寂しいなあ。

 一方で、今回は開催地がロンドンということもあって、やけにイギリスやロンドンの街を特集した番組、記事が多い。確かに「ロック気分」は抜けてしまったといえども、一時期は圧倒的に「鰤ロックびいき」だったので、やはりイギリス、ロンドンには関心がある。「海外旅行なんて興味がない」「海外で行きたい場所なんてない」私といえども、やっぱりこの国、この街には「行ってみたい」気持ちは今でもある。ということで、かつての「イギリス好き」な部分が復活しつつあります。でも、だからといって「鰤ロック気分」までもが復活してこないのは自分のことながらもどかしく思われたりもします。

■2012/7/23 いぶし銀の娘は美脚?(木戸愛、木戸修)

一昨年の3月にこんなもの(こちら)を書きました。興味を失くしてしまって20年以上も見ていなかったプロゴルフをちょっと見てみたと。実はあれ以降も男女問わず、時々プロゴルフ中継を見ています。といっても私が興味を持って見るようになった頃から、韓国勢に優勝をさらわれっぱなしで一時期ほど盛り上がっていないようだし、予想していたほど魅力的な選手も少なくって、そんなに熱心には見ていないんだけど。特に今年は男子は目立つ選手もいないし、女子は開幕戦で「美人ルーキー」と騒がれた斉藤愛璃がデビュー戦でいきなり優勝したのを筆頭に、20代前半の若い選手の活躍もあって時々見所はある反面「よかったのはその1試合だけ」で尻すぼみになってしまう人ばかり、韓国勢には勝てないしで、何となく盛り上がりに欠ける印象。

 そんな中、今日行われた「サマンサタバサ・レディーストーナメント」という女子の大会で22歳の新鋭、木戸愛がプロ初勝利。背が高くて細く、しかも足が長くてキレイで、まるでモデルのようなプロポーション。顔は「普通」レベルだけど(笑)。往年の賞金女王の不動や韓国勢の追撃を受けながら、我慢して耐えて。勝負どころで外して優勝を韓国勢にさらわれる日本人選手が多い中、勝負どころの17番で長いパットを決めて引き離しての優勝。勝ち方もよかった。まあ、今年は先に述べた斉藤他、1勝した後全然勝てない人が多いけど、今後も同じようなゴルフが出来れば2勝目も遠くないんじゃないか。・・・とまあ、ここまでなら特に「わざわざ落書き帳を使って書くまでもないネタ」なんだけど・・・。

 なんとこの木戸愛の父親は元新日本プロレスの名レスラー、木戸修だと聞いてビックリ。今ではプロレス自体がマイナーになってしまったし見ることもほとんどないけど、1980〜2000年くらいまで、比較的よく見ていました。しかも新日本プロレス限定で。80年代は中継が「太陽にほえろ」の裏だったので「欠かさず」というほどではなかったけど、むしろ深夜枠に追いやられた90年代の方が「欠かさず」という感じだったかも。どちらかというと「軍団闘争」「世代闘争」など、派手な演出や派手な技で「見せる」要素の強かった新日本にあって、無表情でほとんど自己主張もしない、得意技も地味な関節技ばかり。悪く言えば地味、良く言えば渋い「いぶし銀」といわれることの多いレスラーで、当時の新日本では異彩を放っていたもの。私の目にも「一昔前のレスラーのよう」「古きよきプロレスラー」といった風に映っていたものでした。中継を見るときはどうしても派手なレスラーにばかり注目してしまうけど、この人が出てくるとやはり何となく気になっていたものでした。

 そんな私が唯一、新日本プロレスを生観戦したのが1998年1月に東京の蒲田にある小さな体育館で行われた大会(こちら)。当時は柏在住、ちょうど蝶野&武藤のNWO人気に沸いていた頃で、同時にネットを始めたばかりで新日本プロレス関連の個人のホームページを熱心に見ていた頃だったこともあって、「ちょっと生で見てやろう」と。やはり私も当時の蝶野&武藤にカリスマ性を感じていたし「何かやってくれる」というワクワク感もあったので、目当てはNWOでした。だけどリンク先にもあるけど、会場の雰囲気は最悪だったし、NWO絡みの試合は実況がないと何が起こっているのか分らないような乱入があったので消化不良で、あまり楽しめなかったもの。

 そんな中、最も印象に残ったのは実は木戸修でした。休憩前、つまり前半最後の試合で藤波とタッグを組んで、大柄な外国人レスラー2人と対戦。外国人レスラーのパワー殺法に一方的にやられる藤波と木戸。まるでいいとこなし。だけど木戸が一瞬の隙を突いて、相手の腕をとって得意の脇固めでギブアップを奪う。本当に一瞬の出来事でした。まさに名人芸、職人芸、いぶし銀。会場は大変な拍手と歓声。木戸コールが巻き起こりました。それでも表情を変えず、派手なアピールもしない木戸の手をとってリング中央に引っ張り出した藤波が、木戸の手を挙げた瞬間、さらに大きな拍手と歓声。それでも表情ひとつ変えない。NWOと正規軍の抗争、NWOと越中詩郎率いる平成維震軍の抗争など、軍団闘争と派手なギミック、それとは無関係に、まるで別の時代から迷い込んできたかのような地味な佇まい。プロレスをすっかり見なくなった私だけど、蝶野や武藤以上に強烈な印象を残してくれました。あの姿は忘れられません。

 引退試合もテレビで見ました。試合終了後、リング上で愛娘から花束を受け取っていた姿もはっきり覚えています。あの娘が木戸愛? あの娘がプロゴルファーに?いや、年月が経つのは早いなあと。同時に、あの木戸修の娘ということであれば、今後も活躍に期待して見ていきたいと思います。課題は早く2勝目を挙げること。1勝した後、勝てなくなる若い選手が多いので、その壁を破れば伸びるはずだと思います。正直「宮里、横峯世代」の人たちは、2010年に私がゴルフを見るようになって以降「思ったほど強くない」「実は尻すぼみ?」な印象なので、むしろ次の世代の人たちの台頭がないと「韓国勢に優勝をさらわれっぱなし」な現状は変わらないんじゃないかと思うし。

■2012/7/29 世界を驚かすサッカー再び(ロンドン五輪・サッカー)

ロンドン・オリンピックの開会式が行われて、いよいよはじまった様子。だけど時差の関係上、大半の競技が日本時間の深夜に行われることになりそうだし、私自身も7月末〜お盆前にかけては時間にほとんど余裕がないほど忙しいので「夜更かしして見る」のは絶対に無理そう。「深夜」といっても、0時〜1時くらいだったら何とか見ることは出来そうだけど。昨日の明け方に行われた開会式は全く見てません。開会式をほんの一瞬も見ることが出来なかったのは、私が本格的にオリンピックを見るようになった1984年のロサンゼルス以降でははじめて。そんなこんなで今回のオリンピック、ほとんど見ることが出来なさそうな予感です。

 その開会式よりも前に試合が始まっているのがサッカー。壮行試合で不甲斐ない試合をして醜態を晒した男子の23歳以下(U−23)代表の初戦の対スペイン戦は試合開始が日本時間の夜10時台だったこともあって、生観戦することが出来ました。先日も書いたとおり今回のU−23には全く期待していなかったし、しかも初戦の相手はスペイン。「一体何点採られて負けるんだ?」「どんな悲惨で歴史的な大敗を喫するんだ?」と思う一方、2010年ワールドカップの時のような奇跡が起こるんじゃないかという一縷の望みも持ちながら観戦しました。

 しかしU−23のスペイン代表、大して強くないじゃないか。確かにボールをキープして細かいパスを回しながら攻撃するスタイルはA代表と同じだけど、A代表のような「異次元」な感じでもないし迫力もないし・・・。逆に日本の方がよく守ってカウンターを仕掛けてで、なかなかいい感じ。相手がゆっくりバックパスしたりしてたら積極的に奪いに行くし。ただ「いつまで持つかな」「いつスペインがホンキ出すんだ?」「スペインが先制したら一気に崩れ始めるだろうな」と思ってたのも事実。だけど、まさかの大津の先制ゴール。私はテレビの前で「歓喜」というよりも「驚き」の声を上げてしまいました。ここから崩れ始めたのはスペインの方。明らかに焦って苛立ってるし、ミスも目立ち始めたし、ラフプレーも多くなったし。現地のイギリス人の観客からはブーイングも。一方で積極的にボールを追う大津や、快足ドリブルでスペインのディフェンダーを置き去りにする永井のプレーには拍手、歓声、溜息も。現地の観客を味方につけていたし、明らかにいいサッカーをしていたのは日本の方。あの情けない壮行試合をやったチームと同じチームとは思えない。まあ、このチームはアジア予選でもいい時と悪い時では極端に違って見えたものだけど。しかしこの大舞台でこの試合ぶりは・・・。まさに2010年のワールドカップの岡田ジャパンと同じ「世界を驚かすサッカー」をやってる・・・。本番でまさかこんなに豹変するとは。そのまま1-0で勝利。本当に「世界が驚いた瞬間」でした。

 世間では早くも「グラスゴーの奇跡」なんて呼ばれてる様子。1996年アトランタ五輪の「マイアミの奇跡」を引き合いに出している人もいるみたいだけど、ちょっと違う。あの頃の日本はワールドカップにすら一度も出たことのなかった「無名チーム」。あの時のブラジルのU−23代表は、A代表よりも強いと言われていたほどのチーム。でも今回は日本は最早「無名チーム」じゃないし、スペインのU−23代表はA代表に大きく見劣りするチーム。つまり実力差は今回の方がはるかになかったはず。あと、あの「マイアミの奇跡」の試合は、ブラジルに一方的に押されまくってシュートを撃たれまくったにもかかわらず、ことごとくキーパーの川口がセーブしてゴールを割らせなかった。一方で日本にチャンスは、あの伊東のゴールのシーン以外には皆無。つまり試合内容的には5-0で負けていても不思議じゃなかったのに、なぜか1-0で勝ってしまった、そんな試合。試合内容的にも「奇跡」だったわけで・・・。でも今回は明らかに内容でも勝っていたわけで、やはりあの時とは違う。だから「驚きの結果」だったのは事実だけど、私には「奇跡」とは思えません。

 とはいえ、まだ1試合終わっただけ。あの「マイアミの奇跡」のチームはブラジルに勝ったにも関わらず、以降は尻すぼみで結局予選リーグ敗退した。今回だってそうなりかねない。事実、相変わらずシュート外しまくり、ゴール前で積極的にシュートが撃てないシーンの連続。あと、いつもいいところでゴールを決めてくれる大津と、不動のサイドバックの酒井弘樹が故障で途中交代してる。2人は大丈夫か? そしてなぜかいつも途中交代で登場してくる山村・・・、なぜ? まだ2試合あるだけに心配。あの時のように「せっかく優勝候補に勝ったのに、予選リーグ敗退」とならないことを祈りたい。むしろ岡田ジャパンのように本当の「奇跡」を起こして欲しいところです。

■2012/8/2 ジュリーって、沢田研二か?(ロンドン五輪柔道)

 ロンドン・オリンピックがはじまったわけですが・・・。毎日家に帰るのが夜10時頃。翌日のこともあるので、深夜の1時〜2時の間には就寝。そんな生活を送っているので、中継を見ることが出来るのは夜10時過ぎ〜深夜2時頃まで。ただ、多くの競技は日本時間の深夜3時過ぎ頃から行われている。なので、一応就寝までテレビ観戦してはいるけど、最も盛り上がる、注目度の高い競技は見ることが出来ない状態。特に水泳はメダル・ラッシュのようだけど、全然見れないし。

 一方で毎日帰宅してテレビをつけると、ちょうど生中継されているのが柔道。だけど、見ていても全然気持ちが盛り上がらない。今日までで金メダルは女子の松本薫のみ、銀や銅はあるけど金に届かない。結果が出ないことも「盛り上がらない」理由のひとつだけど、それ以上に「醜いな」と思える点が多数。「最早柔道ではなく、格闘技の一種に成り下がってしまったな」と。21世紀に入った頃からそんな傾向はあったけど、今回は特に醜い。柔道といえば「お互いに襟をとって組み合う」というイメージだけど、そんな試合はほとんどなく奥の襟を掴んで引き摺りまわすとか、全然組まずに腕を取り合うだけとか。「投げ技が決まっても、倒れた相手の肩が畳につかないとポイントにならない」って、いつの間にこんなルールになった?これじゃあまるでレスリング。さらに「相手を力と技で制する」のが柔道というイメージだったけど「相手を痛めつける」「相手に故意に故障させる」ような技を出す選手も多い。「相手を痛めつける」のはバーリトゥードじゃないか。「一本勝ちを目指さずに、ただポイントを取って逃げ切る」ような姑息な試合運びの選手も多い。・・・・見ていて全く面白くないし「柔道を見ている」という気がまるでしません。「日本の古武道の柔道と、国際競技のJUDOは別物」なんて声もあるけど、全くその通りだと思います。

 そしてそれ以上に醜いのは、ジュリーって一体何様だ???。沢田研二なら知ってるが(笑)。審判が一旦「一本」「技あり」と判定しても、ジュリーが「待った」をかければ即、ポイント取り消し。さらに旗判定が覆ったケースも。これじゃあ最早審判なんていらないじゃないか。「誤審を防ぐための制度」なんだというのは分るけど、だったら「審判の判定をさらに判定する存在」なんてものを設けるんじゃなくって、「審判の技術を向上させて、絶対に誤審をしないような審判を育成すること」の方が数段大事で効果的だと思うんだけど。大事なのは「誤審を指摘する」ことよりも「誤審をしない」「審判の威厳を保つ」ことの方じゃないのか。あと、ジュリーも「判定を覆す」のなら、マイクで会場に説明する必要があるんじゃないのか? 大相撲の審判員がマイクを取って「只今の協議についてご説明申し上げます」なんてよくやってるけど、ああいう説明は絶対必要でしょ?? 説明もないから、余計に不自然で不可解に感じられてしまう。もう、そんなこんなが重なって「柔道なんか見たくもない、うんざりだ」という気分に。同じように感じている人も多いはず。かつては「山下泰裕に憧れて」「田村亮子に憧れて」柔道をはじめた人もいただろうけど、今回のオリンピックの柔道を見て魅力を感じて「はじめてみようかな」と思う人なんていないだろう。

 一方で、卓球で女子の石川佳純が「あわや初のメダル?」というところまで進んだので、生まれてはじめて卓球をテレビ観戦しました。「暗い体育館で、狭い卓球台の上でやっている地味な競技」というイメージを勝手に持っていましたが、派手なBGM、カラフルなウェア、会場にはレーザー光線まで飛び交っててイメージを覆されました。3位決定戦で敗れて4位に終わりましたけど、意外とスピード感があって観戦していて面白かったです。こういう「今まで見たことのない競技を見るきっかけ」を作ってくれるのもまたオリンピック。もっともっといろんな競技を観戦したいけど、今後も時差の関係で見ることの出来る競技は限られるんだろうなあ。

■2012/8/6 12年前の感動、そして今はガッカリ(シドニー&ロンドン五輪女子マラソン)

 本日の昼間、2000年シドニー五輪開催中に放送された「NHKスペシャル・高橋尚子、私の42.195キロ」が「NHKアーカイブス」枠で再放送されていたので思わず視聴しました。何度か語ってきたとおり、1998年のバンコク・アジア大会での彼女の走りに衝撃を受けて以来、この人には「特別な何かを持った人」だと思って注目してきました。そして2000年のシドニー五輪の金メダルに感動、生中継終了直後には、その興奮状態のままこんなもの(こちら)をアップしたものでした。そのレースから数日後にNHKスペシャル枠で放送されたのが、実はこの番組でした。

 レースから数日後、まだシドニー滞在中の彼女をスタジオに呼んでレースのVTRを見せつつ、本人にインタビューした番組でした。帰国後の彼女はマスコミに引っ張りだこになって、あちこちでレースのことを語っていたけど、この番組はレース終了数日後なので、当時ははじめて聞く話ばかりでとても新鮮だったもの。しかもまだ国民栄誉賞とかプロ化とか「馬鹿騒ぎ」前だったので、彼女自身も飾り気のない言葉で正直にコメントしていて好感が持てたもの。帰国後の彼女は周囲の目を意識するあまりだと思うけど、金メダル獲得前のピュアな面が失われてしまったように感じられるけど、この番組での彼女はまだそれ以前と変わらない。それなだけに私にとってレースとはまた違った感動を貰った、そんな思い出深い番組でした。その後この番組は何度も再放送されたみたいだけど、私が見たのは本放送が最後。なので、実に12年ぶりの視聴だったわけです。

 「もう御馴染みの話ばかり」のはずなのに、改めてその「ただ走ることが好き」というピュアなキャラと、同時に「勝つ」ことへの拘り、そして圧倒的な強さに改めて感動させられました。この時代1998年のアジア大会〜2000年シドニー金メダルの頃までの彼女はひたすら強くて、それでいてなんともいえない輝きを放っているまさに「特別な星の下に生まれてきた人」。インタビューに答える彼女の表情、笑顔、異常なほど輝いて見える。栄誉賞→プロ化以降の彼女はここまで強くなかったし、輝いても見えなかった。「美人」とか「タイプ」とかって意味じゃなくって、「人間として輝いている」「別世界の人」という感じ。今見ても改めて感動させられました。

 そしてその感動の余韻を引き摺ったまま、夜はロンドン五輪の女子マラソンをテレビ観戦。しかし「現実に引き戻された」様な気分になりました。予想はしていたとはいえ、日本勢歴史的な惨敗。なんといっても今回の代表の3人のベスト・タイムを見ると、尾崎と重友は2時間23分台。2000年のシドニーの選考会では2時間22分台の弘山ですら落選したほどレベルが高かった。12年前の選手よりも遅い、つまり「退化」してる。世界のレベルはあの頃より上がっているのに。それを思えば「当然の結果」なんだけど。

 それ以上に感じること。「私の42.195キロ」を見ると、高橋は「金メダルを獲りたい」ではなく、「金メダルを獲る」という強い意志を持って厳しいトレーニングに励み、レースに臨んでいたのが分かる。「獲りたい」と「獲る」ではその想いの強さが全然違う。タイムとか、才能もそうだけど、この「意志の強さ」も彼女の強さの秘密だったと思う。ところが、3人のうち「エース」といわれた尾崎のレース前の目標は「入賞」。しかもレース後のコメントを聞いても「落ちてくる選手を拾って、ひとつでも順位を上げることを考えた」って・・・。なんという消極的な姿勢。ガッカリさせられた。「勝ちたい」という気持ちはなかったらしい。選考レースでも「無理に優勝を狙わずに、日本人トップを狙った」消極レースでガッカリさせられたから期待はしてなかったけど、公でこんな発言をされてしまうと「応援したい」気持ちも失せてしまうし、2時間以上もテレビを見ていた自分が虚しくなる。私が当時、高橋尚子を応援したいと思った理由は、その「金メダルを獲る」という強い意志を持って必死に競技に取り組む姿勢に心を動かされたからに他ならない。別に「強いから」ではなかった。「こんなにピュアな気持ちで取り組んでいる選手には、絶対に勝って欲しい、金メダルを獲って欲しい、願いを叶えて欲しい、だから絶対応援しなきゃ」そう思ったもの。私がガッカリしたのは結果ももちろんそうだけど、それ以上に、代表の3選手から「勝ちたい」という強い意志やピュアな気持ちを感じることが出来なかったからに他ならない。

 昼間の感動も、夜にはガッカリと溜息に・・・。中継を見ていて楽しめたのは、ロック・ファンの頃から憧れていたロンドンの街の「観光めぐり」のようなコースや景色。そちらは堪能できました(笑)。しかし楽しめたのがそれだけって、あまりにも寂しすぎる。シドニー五輪、昨日のことのように思えるけど、もう12年も前なんだなあ。シドニーの後、栄誉賞→プロ化を経て、いつも人の目を気にした言動が目立つようになり、「周りの人のために走る」「人々に感動を与えるために走る」ことが多くなり、高橋自身から当初の「ピュア」な面が失われてしまったことは、過ぎた過去のこととはいえ残念に思える。彼女があの純粋さを持ったまま走り続けていたら、もっと凄い記録を打ち立て、更なる感動的なレースをやっていたかもしれないと思う。一方で、今回のオリンピックでまさに「どん底」状態の女子マラソン、もう一度、あの頃の高橋のような強いだけではなく、強い意志とピュアな気持ちを持った選手が現れてくれればなあと思ってしまいます。いや、本気で現れて欲しい!!!

■2012/8/9 なんだかんだ言いながらも、意外と見ることが出来てる?(ロンドン五輪)

始まる前は「時差の関係もあるし、忙しいし見ることが出来ないかも」と思っていたロンドン・オリンピック。だけどよく考えてみれば、前々回のアテネや前回の北京よりもよっぽど多く中継を見ているような気がします。

 しかし今回のオリンピックって、それまであまりメダルを期待されなかった競技での躍進が目立つようで。そして同時に、私自身もこれまでほとんど見てこなかった、注目してこなかった競技での日本人の活躍が多い。なので、今まで全く見たことがなかった、若しくはほとんど見たことのなかった競技の中継も見ています。その代表格がバドミントンと卓球。バドミントンは前回の北京の時に「オグシオ人気」に便乗して見たのが最初でした。潮田の方が北九州市の隣の苅田町出身で、しかも「ちょっと可愛いかも」という不純な(笑)動機もあって見始めたものだけど、このペアはあっさり敗退して「何だ人気先行かよ」とガッカリしたし、北京五輪後の後味の悪いコンビ解消に幻滅した反面、意外と競技としては面白いなと。今回は藤井と垣岩のペアが日本人としては初の決勝進出。思わず便乗して決勝だけテレビ観戦。「中国勢が圧倒的に強い」競技なので中国のペアに敗れて金こそ逃したけど、相手にセットポイントまで追い込まれながらも、何度も何度もジュース(テニスやバレーボールの用語なので、バドミントンでもこの言葉を使っているのかどうかは不明)に持ち込む粘りを見せてくれたあたりは「負けたとはいえよく頑張った」といえる内容。めったに見ない競技だけど、思わず引き込まれました。「高校の先輩、後輩ペア」らしいけど、なかなか息が合ってていいペアでした。

 そして卓球。女子シングルで石川佳純が3位決定戦に進んだので、思わずテレビ観戦したことは先日も述べました。実は卓球の試合をきちんとテレビで見たのは、この試合が生まれて初めてでした。80年代の漫才ブームの頃「薄暗い体育館の隅の狭い台の上でやっている、暗いイメージのスポーツ」のように言われてネタにされていたので、見たこともないのに勝手に「暗い」イメージを持っていたこと、国際大会では中国が圧倒的に強くて日本人が全く通じないこと・・・、そんなこともあって「何となく遠ざけてきた」競技だったけど、先日の中継を見てそのイメージも消えました。今度は女子の団体が決勝進出というので、こちらも観戦。やはり中国が強すぎ。まるで男子選手並みのスピードとパワー。だけど1ゲームを採る(それだけでも大変らしい)健闘を見せた福原愛、真っ向から中国選手と打ち合っていた石川。結果だけ見れば「完敗」かもしれないけど、それなりに見せ場を作ってくれたので思わず裏のサッカーの準決勝にチャンネルを変えるのを忘れて見入ってしまいました。しかし卓球の中継を見たこと自体が、ほとんど初めてに近かったので「卓球の選手」として福原愛を見たのは初めてでした。いや1990年代、まだ私が地上波のバラエティ番組を普通に見ていた頃「天才卓球少女」として紹介されていた、小学校にも入らないくらいの子供だった頃のこの人は良く知っていたけど、むしろ「子役タレント」のイメージ。「憎たらしくて可愛げのないガキ」と思ってたものだけど、こんな一流選手に育っているとは(笑)。「何を今更」かもしれないけど、そのあたりもなぜか感動でした。

 「銀メダルなんて負けだろう!」なんて批判する奴もいるみたいだけど。「自分の実力を出せない負け」「凡ミスを犯しての負け」なら批判の対象かもしれないけど、「精一杯やった結果の銀」「自分の実力を発揮した上での銀」であれば賞賛に値する。今回のバドミントンと卓球は、まさにその「賞賛に値する銀」だと思います。あと、サッカーのワールドカップの時だけサッカーに注目する奴を「にわかファン」と言って批判してしまう私だけど、私の場合も「オリンピックで話題になった時だけ見てしまう競技」ってのがある。普段からバドミントンや卓球を見ている人から見れば、私は「にわか」なんだろうなと。でも、本当に「その時だけ見て、後は知らん顔」な奴は本当の「にわか」だけど「世間で話題になっているのに便乗して見始めて、その後ずっと見るようになる」のであれば、それは「にわか」ではないわけで・・・。果たして私が前者になるのか後者になるのか分らないけど、今後も日本選手の活躍が続けば後者になるかも。

 一方で「決勝が深夜3時〜5時台ばかり」だったせいで、全く見ることの出来なかった競泳だけど、今回はメダル・ラッシュだったようで。1990年代は時々メダリストは出ていた反面、大半の種目で「日本人は予選敗退が当たり前」だったことを思えば大変な躍進。何より選手同士が仲がよさそうで、しかもみんな表情が生き生きとしていて爽やかなのが印象的だし、好感が持てる。特に女子平泳ぎでリレーを含めて3つものメダルを獲った鈴木聡美が一躍ヒロイン扱いされてるみたいだけど、この人って北九州の隣の遠賀町出身らしい。大会前は地元でも全く話題になってなかったのに。最近は「可愛すぎる●●」とか「美人過ぎる●●」とか言われる選手が多いけど「アスリートのくせに厚化粧やアイプチでごまかしてる奴や、アクセサリーやネイルや茶髪やら、勘違いっぽい奴が多すぎる」というのが正直な感想。だけど水泳の選手は水に入るので、そういう「ごまかし」が利かないわけで・・・。それなだけに、この人のナチュラルな「キレイさ」は「いい感じだな」と。あと、決して美人ではないけど(ブスでもない、ごく普通な人)バタフライの星奈津美の「爽やかさ」にも惹かれるものが。「見た目はフツー」なのに、とても輝いて見える。「頑張ってる人は輝いて見える」「頑張って結果を出した人はさらに輝いて見える」この2人をはじめとした水泳の選手団を見ると、そう思えてしまいます。だからこそ、肝心の競技自体を見ることが出来ず、ハイライトやインタビューしか見ることが出来なかったことが残念に思われます。「北島さんにメダルを獲らせたい」と団結したという男子のリレー・メンバーのコメントにも感動させられたし、水泳の選手団、なんかいいなと。

■2012/8/13 とうとう終わってしまった・・・・(ロンドン五輪閉幕)

今日の閉会式でロンドン・オリンピックも閉幕。ずっと書いてきたとおり「あまり見れない」と予想していたわりには、意外と見ることが出来た大会だった一方で、日本人が好成績を収めた種目の大半が日本時間の深夜3時〜5時台だったこともあり、日本人の活躍をあまり見ることがないまま終わった大会になりました。何度も書いてきた競泳の決勝レース、金メダル・ラッシュに沸いたレスリング、48年ぶりに日本人がメダルを獲得したボクシング・・・。全然見ることが出来ませんでした。また陸上競技も、日本人がことごとく予選落ちして話題ならなかった上、ボルトなどのスーパースターの活躍はあったものの、決勝レースがやはり日本時間の5時台。なので「陸上って、今回のオリンピックでやってたっけ?」状態。日本人の活躍した体操は、昔から興味が薄い(採点競技は苦手)ので見てない。女子バレーの復活・銅メダルに関しては、21世紀以降のルール変更に対する違和感があるので(こちら)、結果は嬉しく思う反面、今回も一度も見なかった。女子サッカーも時間が合わずに一度も見ることもなかった。

 そんな中、後半の競技で私が比較的ちゃんと見ることが出来たのが男子サッカーと男子マラソン。男子サッカーは初戦のスペインに勝った試合以降、全試合見てました。大会前の壮行試合が嘘のような快進撃。ところが、よかったのは準決勝のメキシコ戦の大津の先制ゴールまで。同点に追いつかれて以降は、結局以前の「簡単に諦めてしまう」「必死に、熱くなれない」「凡ミスを連発する」悪かった頃のこのチームに逆戻り。とにかく、この世代ってなんでこうも「諦めが早すぎる」んだろう。メキシコ戦で敗れて3位決定戦に回ったわけだけど、その時点で「これじゃあ敵意むき出しの韓国には勝てまい」と、私も諦めてしまいました。最後まで諦めない「熱い心」を持っていたのは大津、オーバー・エイジの徳永とキャプテンの吉田だけだったと思います。初戦、2戦目と快足で世界を驚かせた永井も、準々決勝で負傷して以降は「どこにいるのか分らない」ほど影が薄くなってしまったし。このメンバーが今のA代表入りできるとは思えないし、世代交代してこの世代がA代表の中心になっていくことを想像する時「5,6年後の日本のサッカーは大丈夫か?」と思ってしまう。ベスト4進出という結果だけ見れば「このチームにしてはよくやった」と言えるかもしれないけど、メキシコ戦以降の「諦めが早すぎる」「熱くなれない」多くの選手を見ていると「もっと頑張れたはず」と思ってしまいます。相手の韓国云々で「悔しい」と言っている人が多いし、私にもその気持ちはあるけど、それ以上に最後に気持ちが切れてしまい、力を出し切れなかったあたりを思うと余計に悔しく思います。

 一方の男子マラソン。こちらは女子以上に期待していませんでした。どうせ日本人は全員20位以下だろうと。ところが、中本が粘って6位入賞。地元・北九州の実業団所属の選手ということで、大会前は地元のメディアが注目していたけど、個人的には全く期待していなかった。3つの選考レース(福岡、東京、びわ湖)で日本人トップになったわけでもなかったし、彼が選ばれたことで福岡で日本人トップだった川内が落選したのも不可解だったし。それなだけに、意外な結果でした。以前から書いている通り、私は日本マラソンの黄金期1980〜1990年代からマラソンを見てきたので「最初から優勝を狙わない」「トップについていかない」レース運びには抵抗がある。今回の中本もそうしたレース展開なので手放しで喜ぶことは出来ない。ただ、アフリカ人選手って強い時は圧倒的に強くて、日本人が全く太刀打ちが出来ない反面、優勝争いから脱落するとあっさり諦めてしまうという「短所」もある。今回のレースでもトップ集団から脱落してきた後、あっさり棄権した人、大失速して20位前後でゴールするほど落ちた選手も多くいた。だったら「離れすぎない程度に距離を保ちつつも、無理に前を追わずに自分のペースを守り、後半は落ちてきた選手を一人ひとり抜いて順位を上げる」というのも、レース運びとしては間違ってないのかなと思うし、決して「消極的なレース」でもないんだなと。同じ「最初から優勝を狙わない」レースであっても、女子の尾崎などの「消極レース」とは全く違う。全盛期を知る者から見ると日本人が優勝争いに絡まないのは寂しいけど、十分「健闘した」といえると思う。先日も書いたけど、同じ「金メダルは獲れなかった」といっても、「ベストを尽くし、力を出し尽くして」の結果と、「力を出し切れなかった」結果では全く違う。先日書いた卓球やバドミントン、競泳、さらに女子サッカーや女子バレー、そして男子マラソンの中本は前者、男子サッカーや多くの男子柔道選手、女子マラソンは後者という感じ。

 というわけで、大会は終わってしまいました。私が生中継を見た競技での日本人の金メダルはなかったし、応援していた競技ほど「敗退」が目立ったので、「このシーンが特に印象に残った」といえるシーンは残念ながらありませんでした。ただ、普段見ないような競技を見る機会もあったし、「頑張っている選手の清々しい姿」を多く見ることが出来たので、それだけでも収穫でした。

 そして閉会式。録画中継を見たけど、こういうセレモニーが苦手で昔から途中で居眠りしてしまうことの多い私だけど、さすがイギリス。まるでロック・コンサートのようで、とても楽しめました。マッドネス、テイク・ザット、スパイス・ガールズ、ペット・ショップ・ボーイズ、エリック・アイドル、ジョージ・マイケル、クイーンのブライアン・メイ&ロジャー・テイラー。VTRでジョン・レノンにフレディ・マーキュリー。BGMにビートルズやデヴィッド・ボウイの曲。個人的にはレイ・デイヴィスとザ・フー。開会式にはポール・マッカートニーが出たそうだけど「ロンドンじゃ違和感ありだな」と。この人は「リヴァプール人」だろうと。やっぱりロンドンといえばWaterloo Sunsetだし、ザ・フーだろうと。特にエンディングにザ・フーって、誰が演出したのか知らないけど「分ってるな」と思いました。しかし閉会式で女子100メートルの福島、市川、土井、ハードルの木村、長距離の福士、男子100メートルの江里口らの姿が何度も映ってるのを見てはじめて「ああ、そういえば日本も陸上の選手、出場してたんだな」と気がつきました。いや、今回の大会、あっさり予選敗退したせいか、ほとんど話題にも上がらなかったし、テレビでも姿を見かけなかったので。しかしもう終わりか・・・。1ヶ月も大会が続くワールドカップ・サッカーと違って2週間で終わりなので「あっけなく終わった」という印象。アテネ、北京と比べると中継を多く見てきたけど、それでも「もっと見たかった」と思ってしまいます。

■2012/9/10 ヤンなで??

 8月末〜9月上旬にかけて日本で女子サッカーのU-20(20歳以下)のワールドカップが開催されていて、フジテレビが独占中継していました。地上波のテレビは信用していないので「またテレビ局が過剰に盛り上げているな」くらいの冷めた目でその報道ぶりを見ていました。元々女子サッカーに関しては、去年のワールドカップ優勝で世の中が「なでしこフィーバー」で盛り上がっている間も一度も見なかったし、先日まで行われていたロンドン五輪もなぜか女子サッカーの試合は私の生活のリズムと合わずに一試合も見ることなく終わるなど、興味がないわけではないのになぜか縁遠かったのも事実だし。ましてA代表でもない、U-20=若い世代の代表の試合なんて、日本で開催されなければ誰も注目しない大会だし、それをゴールデンタイムで中継して煽ったりして。しかも「誰それが可愛い」とかって、まるでタレント扱いの勘違いな報道ぶり。「まあ、俺には関係ない大会だな」と思ってスルーしていました。・・・当初は。

 ところが大会が始まってしばらくした頃から、フジテレビ以外のメディアまでが盛り上がり始める。スタジアムにも大勢の観客が。数百人レベルだと思ってたのに。ひょっとしてこの世代の女子って、強いのか? 凄いのか? そんなに魅力があるのか? そしてスイス戦で田中陽子とかって選手が右足と左足、両足でフリーキックを蹴ってゴールを決めたとのニュースをネットで見る。そんなのJリーグ開幕当初にガンバ大阪にいた磯貝くらいしか記憶にない。いや、こいつらって本当に凄いのかも。俄然興味が沸き始めた。よし、じゃあ次の試合は見てみようと思ったんだけど、次の相手は韓国。勝っても負けてもいろいろ揉めて後味の悪い相手だからあんまり見たくないなあ。しかもその日は帰りが遅いし。ということでその次の試合、準決勝のドイツ戦から見てみることにしました。今はネットがあるので、U-20にどんな選手がいるのか、どんなチームなのかの情報は簡単に集まった。準備して期待して見たのはよかったけど・・・。

  ドイツに3-0の大敗。なるほど、確かに選手ひとりひとりの個性は強いし、テクニックもかなりのもの。あまり見たことはないけど、テクニカルという点では女子A代表よりも上かも。だけど・・・。テクニカルなパス回しをしている割にはトラップが下手、簡単に奪われる、ボールを回しすぎてシュートを撃てない。ディフェンスがガタガタでミスが多い。ミスにつけ込まれて失点。まるでジーコ、岡田あたりが監督をやっていた頃の男子の日本代表のよう。それに試合開始前、通路で待機している時や、ハーフタイムなどでも笑顔で雑談していて緊張感なし。よく解釈すれば「屈託がない」ともとれるけど、悪く解釈すれば「緊張感がない」「背負ってない」ともとれる。これじゃあ高校生の部活レベル。そして何よりもフィジカル弱すぎ。接触したら簡単に倒れる、簡単にボールをとられる、接触を怖がって前に行けない・・・。残念ながらこの試合を見る限り、思いっきり期待外れでした。いや「相手の方がはるかに強い」のは分っていたけど、気持ちの面で完全に負けてるし。でもまあ、3位決定戦もあるようなので、そっちも見てみるか。

 というわけで、昨日のナイジェリアとの3位決定戦も観戦しましたが、ようやく私はこのチームがなぜこんなに注目されているのか理解することが出来ました。フィジカルが弱いのと、気持ち的にもまだまだ弱いのは課題なのかもしれないけど、確かに随所によさは感じられました。何より1点差に追い上げられた後、ドイツ戦ではあんなに脆かったディフェンスが見違えるように硬くなったし、団結して必死に猛攻を防いでいたあたりにチームの成長が感じられました。また、個人的には騒がれている選手よりも、司令塔の柴田がいちばん光って見えました。このレベルならA代表でもすぐにやれるのでは? まだ未完成な選手が多い中にあって、ただひとり「既に完成している選手」と映りました。アイドル的に持ち上げられていたボランチの猶本に関しては、この2試合を見る限りでは私にはあまりよさが分りませんでした。守備に、攻撃にと動き回ることを要求されるポジションのはずなのに、後半バテ気味だったのが気になりました。A代表で同じポジションを務める大ベテランの澤があれだけ動けるのに・・・。福岡県出身の選手らしいので、今後飛躍して欲しいとは思います。

 とはいえ、最も驚かされたのはやはり田中陽子。3位決定戦での先制点のダイレクトのミドルシュートは、男子の試合でもめったにお目にかかれないほど強烈。いや、あんなシュートを決められるのは男子の日本人選手でもほとんどいないんじゃないか。そして試合後のインタビューでは「蹴ったら入りました」って・・・。いや、あんな凄いゴールを決めといてこのコメントは。あんまり好きな言葉じゃないけど「持ってる人」、私流の言葉を使えば「特別な星の下に生まれてきた人」なんじゃないかと思います。スター性もありそう。まだ体が華奢で当たられると簡単に倒れてしまうなど、フィジカルが弱すぎるという課題はあるものの「未完の大器」という感じ。柴田のように完成はされてないけど、磨けばこの人の方がはるかに「光る」存在になるんじゃないか。ルックスもあってアイドル扱いされてるけど(私の中学時代の同級生に瓜二つで、1980年代の体育会系女子高生にしか見えないけど)、変に勘違いしたり持ち上げられすぎたりして伸び悩んだりしなければいいなと。テクニックだけなら既に超一流、キャラ的にもスターの素質十分なので、しっかり鍛えてもっと「強い」選手になったら「国民的アスリート」になる逸材だと思います。

 というわけで、ようやくこの世代の女子選手のよさが分かって魅力を理解できるようになったのは、よりによって最後の試合。このチームはこの大会を最後に解散。男子と違ってU-23がないので、あとはA代表、そして所属するなでしこリーグでしかこの選手たちを見ること出来ないのが残念。もっともっと見てみたいんだけど。まして男子のJリーグのチームと違って女子のなでしこリーグのチームは、完全にプロというわけでもない。所属チームに戻っても、出番もない、サッカーに専念できない、そんな選手も多いと聞きます。事実U-20で活躍した後、フェイドアウトした選手も過去に多くいたとか。せっかく素晴らしい才能を持った選手も多いわけだし、何とかこの選手たちが才能を伸ばせるような環境を整備して欲しいと思います。それこそ男子のようにU-23代表を作るとか、Jリーグ開幕当初にあったB代表を編成するとか。今の女子サッカーって、ちょうどJリーグ化開幕した直後の男子サッカーと同じような環境にあると思います。人気先行で環境がまだ整備されていないというか・・・。

 しかし最初は「ヤングなでしこ」といっていたのに、いつのまにやら「ヤンなで」に(笑)。なんか間抜けに聞こえる。何でもかんでも省略するなよ!

■2012/12/21 今年こそ本当に「もっとJリーグ」

 一昨年の3月になるけど、こんなもの(こちら)を書きました。サッカー観戦が好きなわりにはあまりJリーグは見ないと。そして、あまり見ない理由はいろいろあるけど「贔屓チームがない」ことと「中継が少ない」ことが大きいと・・・。だけど今年は意外と中継を見ることができました。というのも、J1の試合が行われるのは基本的には土曜日なわけだけど、今年は「土曜日休み、日曜日出勤」の週や「土曜日は早く帰宅できる」週が多かったので・・・。といっても、毎試合同じチームの試合ばかりが中継されるわけではないので、同じチームばかりを毎週見続けることはできなかったし、相変わらず贔屓チームがないので特定のチームに肩入れすることもなかったけど。でも、こんなに多くのJリーグの試合を見たのは21世紀以降では初めてかもしれません。

 とはいえ「のめりこんで見る」までには至りませんでした。優勝したサンフレッチェ広島、優勝決定→「開催国枠」を利用して出場したクラブ・ワールドカップと見てきたけど、昨年の優勝チームの柏レイソルと比較すると「地味」という印象。「細かいパスサッカーがチームカラー」とアナウンサーや解説者は言うけど、緩いパスやバックパスが多くて躍動感やスピード感に乏しいので、見ていて華々しい感じじゃない。ストライカーの佐藤寿人がゴールを荒稼ぎしていて「なぜ日本代表に呼ばれないんだ?」なんていう人も多いけど「ゴール前で味方のパスを待っているだけ」の「古きよきフォワード」という感じなので、「そりゃ呼ばれないだろう」と。最後まで優勝を争った仙台にしても地味なチームカラー。この2チームに限らず「なかなかシュートを打たず、点が動かない」「スピード感や躍動感に乏しい」「露骨な引き分け狙い」の試合も多くて、見ていて退屈して居眠りしてしまった試合も。代表クラスの選手がどんどん海外移籍するし、Jリーグ開幕時のように有名外国人も来なくなったので「盛り下がってないか?」「レベルが落ちてないか?」という気がしないでもない。もちろん面白い試合、派手で華やかなチームや選手もいないわけではなかったけど・・・。ただ、もしも私に「贔屓チーム」があったとすれば「面白い、面白くない」とか、「派手か、地味か」なんてことを考えることもなく「贔屓チーム」の勝敗に一喜一憂しながら見るという楽しみもあるんだろうけど。

 とはいえガンバ大阪のJ2陥落は、別に贔屓チームではないけど、ちょっとショックでした。ほんの1,2年前まで優勝争いの常連だったのに。なにより、2008年のクラブ・ワールドカップでマンチェスター・ユナイテッドと壮絶な撃ち合い=点の取り合いを演じた、華々しい試合も記憶に新しいのに。西野監督をクビにするという、フロントの暴挙のせいなのは明らか。親会社(パナソニック)も赤字だし、復活までしばらく時間がかかるかも。

 また、まだJ2とはいえ、地元チームであるギラヴァンツ北九州の試合も3試合だけ中継で観戦しました。三浦泰年監督が来て以降、若い選手が育って躍進、「まさかJ1に上がれるか?」という状態だったので、まだ「贔屓チーム」とまではいかないけど、ちょっと気になって。選手のこともチームのことも全く知らないけど。ところが、シーズン中に「J1昇格のライセンスを取得できなかった」とか。つまり、どんなにJ2で好成績を収めたとしても昇格することができないと。初めて聞いたときは「ひどい話だな」と思ったけど、冷静に考えれば「まあ、仕方なかろう」と。小さなスタジアムしかない弱小チーム、しかもその小さなスタジアムすらガラガラの状態。はっきりいえば、全く地元に根付いていない。「サッカーが好き」なはずの私ですら、選手の名前も顔も知らない。普通の市民、例えば小学生や年寄りでも選手の名前が分かる、市のイベントには必ず選手が来る、街中にチームの宣伝のポスターで溢れてる・・・・。それが本当の「地元密着」なわけだけど、今のこのチームは全く地元に根付いてない。このチームに今必要なのは「大きな新しいスタジアム」でも「J1に昇格できるほどの実力」でもなく、「まずは地元に根付くこと、支持されること」の方。そこからはじめなきゃ、いくら強くなっても意味がないと思う。財政難、チーム解散の危機を市民のバックアップで乗り切って強くなった鳥栖がいい手本だろう。まずは悔しかったら「サッカーは好きだけど、Jリーグに贔屓チームがない」この私を、サポーターにするだけの魅力のある、地元に根付いたチームにしてみてくださいよ、と言いたいところです。

 というわけで、いろいろ否定的なことも書いてきたけど、機会があれば来年も時間が許す限り、多くの試合をテレビで見ていきたいと思います。1年見てきたおかげで、どのチームにどんな選手がいるのかだいぶ覚えてきたし。といっても、選手の移籍や引き抜きが多いのもサッカー界の特徴。来年にはメンバーの大半が入れ替わって、別のチームのようになっているチームも多いんだろうなあ。

■2012/12/27 ちょっと「なでしこ」(1)

 9月の女子サッカーU-20ワールドカップの際、こんなもの(こちら)を書きました。もともとサッカーは好きだけど、女子サッカーに無関心だった私。昨年の女子ワールドカップ優勝で巻き起こった「なでしこフィーバー」だけど1試合も見なかったし、選手の名前も顔もほとんど分からないまま。その後、多少知識がついたので今年のロンドン五輪では「もしも時間が合えば見てみようかな」と思っていたにもかかわらず、見事に時間が合わずに1試合も見ることなく終わり。最早女子サッカーなど見る機会も、関心を持つ機会もないのかと思っていた今年の9月、U-20ワールドカップで活躍する若い世代の代表=ヤングなでしこを見て思わず引き込まれたと。とはいえ「終わる寸前にはまった」状態。でも実はその後、これをきっかけに女子サッカーへの興味が増し始め、ケーブルテレビなどで「なでしこリーグ」の試合などを何試合か観戦してきました。

 といっても、やはりといおうか上の世代=ワールドカップ優勝、オリンピック銀メダルのメンバーは世界トップ・レベルなわけで、当然なでしこリーグの試合を見ても若い世代の選手は目立たない。レギュラーが代表選手だらけ、控えにすら元代表選手のいるINAC神戸所属の田中陽子はベンチ入りもままならず、たまに出場しても途中出場ばかり、一応ゴールは決めているけど澤、大野、近賀ら周囲の代表選手が上手く引き立ててくれているのが明らかに分かる。いきなりスター扱いしているメディア、サッカーをよく知らないであろうアイドルかなんかと間違って追いかけているファンは過大評価してる様子だけど、まだまだ「原石」でしかない。バラエティ乗りの番組にまで呼ばれてるようだけど時期尚早。本人は勘違いはしてない様子だけど「潰されなきゃいいな」と。Jリーグ開幕当初に同じように(この2人は「勘違い」もあったけど)潰されてしまった前園や磯貝(この人も「両足フリーキック」で注目されたし)とダブって見えてしまう。確かに「何かやってくれそう」な雰囲気を持ってるのは事実だし、男女問わず日本人選手に欠けている「遠くからでもシュートを打つ」積極性があるし、素質だけではなくキャラ的にも絶対将来「国民的スター」になれるはずの人だとは思うけど、それはまだまだ先のことでしょう。チームにベテランが少ないおかげでなんとかレギュラーとしての出場機会には恵まれている浦和レッズ・レディース所属の猶本や柴田にしても、やっぱりU-20で見た時ほどには輝いて見えないし、目立たない。特に柴田「既代表レベル」と映ったのに「ただの平凡な選手」にしか見えない。猶本の方は「注目されているので何とかしなければ」と焦り過ぎている様に見える。いつも悲壮な顔をしてるし。やはりこの世代の選手は「まだまだ」だと思うので、あまり持ち上げたり騒いだりせずに、もっと静かに育てて欲しいと思います。スター扱いはまだ早いだろう。

 しかし、ネットで女子サッカー関連のサイトなどを見ていると不思議に思うことが。U-20世代の選手を支持する人の一部が若い世代の選手を「過大評価」する一方、現在の代表世代の選手を「もう終わってる」などと否定したり批判したり。まあ、普段はサッカーを見てないような層のファンもいるせいかもしれないけど。一方で現代表選手を支持する人たちの一部は、若い世代の選手を痛烈に否定する傾向にある。「まだまだ追いつけないから頑張れ」とかの激励ではなく「全く通用しない雑魚」「永遠に追いつけない」等。いや、男子のサッカーを長く見てきた者からすると異常な世界。新しい世代が出てくると「このメンバーが成長して代表に入ってきたらどうなるだろう」「現在の代表と融合したらどんなチームになるだろう」とワクワクするのに。「ドーハ世代」と「アトランタ五輪世代」の融合とか「1998年ワールドカップ初出場組」と「1999年ユース準優勝メンバー=黄金世代」の融合したトルシエ・ジャパンとか、すごく楽しみだったものだけど。いつまでも、何年も同じメンバーでやれるわけじゃないし、同じメンバーでやり続けていたら「マンネリ」で「弱体化」するに決まっているのに。私の場合「新しい世代」から女子サッカーに入ったので「この人たちが将来、成長したら面白くなるだろうな」と思うのは当然だけど、一方で「今のレジェンドともいえる代表メンバーとどう融合していくかな」という楽しみもあるけどなあ。

 まあ、そのあたりは協会も代表の佐々木監督も考えているようで「若い世代をどんどん呼ぶ」「U−23を作る」というニュースも見た。佐々木監督って、あまり新しいメンバーを入れることに積極的ではない(らしい)けど「今のメンバーがいなくなったら、後に誰も残ってなかった」となる可能性だってある。ただですら女子サッカーって、「ずっとマイナーだった競技」なわけだから、新しい人が出てこないと弱体化するだけではなく、マンネリ化して飽きられて、結局一過性のブームに終わってしまう恐れだってあるんだから。そうならないためには、この世代の成長が必要不可欠。楽しみな反面、過度な期待や注目で潰れなきゃいいなと思う。

■2012/12/28 ちょっと「なでしこ」(2)

 (1)でも述べてきたとおり、U-20ワールドカップを境にようやく女子サッカーを観戦する習慣がつき、10月以降はケーブルテレビで、なでしこリーグの試合なども見てきたわけですが・・・。正直言えばINAC神戸に代表クラスの選手が偏りすぎて極端な「1強」状態、あまり面白くありません。例えば「誰々選手のプレーを見たい」とか、個々の選手を見ることを目的に観戦すれば楽しめないこともありません。男子のJリーグのように「代表クラスの選手はほとんど海外移籍」という状態ではないので、代表クラスの一流選手のプレーを見ることができる。まだまだ実力不足だけど、頑張っているU-20に出ていた若い選手の成長を見守ることもできる。また、まだ環境が整備されていなくって「プロ=サッカーだけで生活できる選手」もほとんどなく、観客の数も寂しいけど、だからこそ有名選手、無名選手を問わず、みんなが一生懸命に、ひたむきにボールを追っている姿も健気に映る。みんな頑張ってる。それはとても伝わります。だから「勝ち負け」を度外して見る分には、決して楽しめないわけでもありません。

 ただ、やっぱりスポーツなわけだから「やる前から勝ち負けが分かっている」のはあまりにもつまらない。1980年代、全日本の試合をきっかけにバレーボールを見はじめたけど、日本リーグは女子は日立、男子は富士フィルムの1強状態で全く面白くないと感じたものだけど、まさにあんな感じ。またプロ野球を見ていた小学生の頃「アンチ巨人=極端な1強、一極集中チーム大嫌い」だったから「1強を憎む」血が流れている。そんな私だから、こういう環境は見ていていい気がしないし、むしろ気持ち悪く感じる。それに「楽しくない」だけならいいけど、一極集中が続いたら女子サッカー全体のレベルの低下に繋がるんじゃないかという危惧も。「負け続けるチーム」は「負ける→財政難→選手が流失→さらに弱くなる→ますます観客が減って赤字に→また選手が流失→・・・」という悪循環を繰り返して、どんどん弱体化していく。場合によってはチーム解散だってあり得る。そして「1強」のチームは「多少手を抜いてもどうせ負けない」ってんでモチベーションが下がっていき、マンネリになり、結果的にそのチームのレギュラー選手=代表選手のレベルも劣化していく。控えの選手は「どうせ頑張っても試合に出られない」ということで、これまたモチベーションが下がって、レベルが落ちていく・・・。

 そうなれば、せっかくワールドカップ優勝、オリンピック銀メダルでようやく盛り上がってきた女子サッカーだけど、人気も実力も低下してしまう恐れもある。とにかく、この「1強」状態を一刻も早く解消しないと、将来は暗いんじゃないか。ただ、戦力が偏ってしまうのは環境の整っているチームと、そうでないチームとでは待遇が違いすぎるのが最大の要因。「1チームだけよければよい」ではなく「どうすればリーグ全体が発展し、盛り上がっていくのか」を考えることのできる人、例えばJリーグ開幕時の川渕チェアマンのような人が必要なんじゃないかと思う。男子サッカーも「Jリーグの発展なくして、日本代表の発展もない」という発想で取り組んできたわけだけど、女子もせっかく代表で盛り上がってきたんだから、次はリーグを何とかしなきゃまずいんじゃないか。とにかく「1強」は絶対ダメでしょう。先日まで男子の天皇杯にあたるトーナメント、皇后杯もやっていてテレビで見ました。準決勝では「1強」の神戸に、ヤングなでしこ世代の選手中心の浦和レッズ・レディースが善戦してたし、決勝でも代表選手の一人もいないジェフ千葉レディースが後半ロスタイムまで0-0の大熱戦を演じていたりで、とてもよい試合をしていた。にもかかわらず、観客数は4000人程度。「なでしこフィーバー」を考えれば、この少なさは異常。それはやっぱり「1強で面白くない」せいに他ならないんじゃないか。とにかく、今のままでは面白くないし一過性のブームで終わってしまうかも。私自身は「来年以降も見ていこう」と思ってはいるけど「1強」「進まない世代交代」がこのまま続けば、そのうち見なくなってしまうかもしれません。

■2013/1/20 サッカー中継から手を引いて欲しいテレビ局(高校サッカー決勝)

 以前から何度か書いてきましたが、高校サッカーの中継、小学校高学年(1980年頃?)から見始めて、中高生の頃(1981〜1986年頃)は結構夢中になって見てきたもの。Jリーグ開幕以降も時々は見ていたけど、2004年に見たのを最後に全く見なくなってしまいました。ところが今年は「どちらが勝っても初優勝」なフレッシュな決勝戦、しかも「大雪で順延」という前代未聞のドラマもあったし、しかも今日はたまたま休みだったので「久しぶりに見てみるか」ということでチャンネルを合わせました。

 試合は「取られれば取り返す」一進一退の大接戦。しかも延長でも勝負がつかず、PK戦にもつれ込み、結果、宮崎の鵬翔高校が京都橘高校を下して初優勝・・・。歴史に残るほどの素晴らしい内容の決勝戦でした。いや、正確には「だったはず」。残念ながら私には、その素晴らしさが全く伝わりませんでした。試合の面白さも全く伝わらなかった。両チームには何の責任もありません。じゃあ誰のせいかといえば、それは中継した日本テレビのせい。

 確かに「急な日程変更」だったので、番組編成を急に変えなければならならなくなり「生中継でなはなく録画中継」に切り替えたのは、「苦肉の策」だったのは理解できます。「録画とは何事だ」とまでは敢えて言いません。それくらいの寛容さは私にはある。でも、延長→PK戦にまでもつれ込んだために、当初とっていた時間枠に収まりきれなくなり「試合途中をばっさりカット」したというあたりには納得いきません。確かにサッカーは「点が入らない時間帯」の多い競技。だけど「流れ」のある競技でもあるので、1分たりともカットして放送してはならない競技でもあると思います。それを「点が入るシーン以外をばっさりカット」というのは「分かってない」「センスがない」と言わざるを得ません。こんな中途半端な、ダイジェスト版のような中継をするくらいなら最初から中継しない方がよかったと思ってます。「この程度の中継でいいだろう」とか「どうせ数字がとれないし」と思って舐めてたのであれば、むしろ最初からやらないべき。なにより、真剣にやっている選手や、サッカーという競技自体を冒涜する行為と言っても言い過ぎじゃないと思います。

 私が高校サッカーや(当時はプロがなかったので)実業団のサッカー日本リーグ、天皇杯や日本代表の試合を見はじめたのは小学校高学年の頃。だけど当時はサッカーなんて人気がなくって、中継もほとんどない。代表の試合や天皇杯やワールドカップはNHKだったけど、民放で最もサッカー中継を多くやってたのは日テレでした。「テレビ東京だろう」って突っ込みもきそうだけど、福岡県にテレ東系のテレビ局、TVQが開局したのは1990年だったので、その頃テレ東系のサッカー中継やサッカー番組を私が見ることは出来なかったので。日テレでは、6月に日本代表が海外のチームと試合するキリンカップ(今も継続)の中継があり、12月には「トヨタカップ」(今のクラブ・ワールドカップの前身)の中継があり、そして1月には高校サッカーがあったわけで、「野球も好きだけど、もっとサッカーを見たい」当時の私にとっては有難い放送局でした。そして「Jリーグ開幕よりもずっと前からサッカーが好き」でいられたのは、日テレのおかげだったと思っています。また「高校球児ばかりがもてはやされる」中、敢えて「高校生のサッカー」に目をつけて独占中継して盛り上げてきた、大会を大きくした、その功績も大きいと思っています。

 だけどもう、この局には「サッカーから手を引いて欲しい」と思います。もう役目を終えたのでは? 今では他の局でもサッカー中継は普通に見れるし、専門チャンネルもあるし、もういいよ本当に。ワールドカップでの「最悪な中継」(こちら、今思い出しても吐き気を催すヒドさ)、クラブ・ワールドカップの「世界に恥をさらす中継」(こちら、海外でもバッシングされたのに次の年も改善されず)、これらもすべて日テレ。他の民放も褒められたものじゃないけど、この局に関しては最早「救いようがない」レベルと言わざるを得ません。あと、この局のアナウンサーは「ただパスしている選手の名前を連呼するだけ」の実況をする人が多い。あとは無駄知識(元●●代表、××の出身等)の連呼とか。それが「正しい実況」なんでしょうか、この局では。それって「実況」じゃありませんよ。実況ってのは「目の前で起こっている事実を言葉にして伝える」ことだと私は思ってるんだけど。もう「うちはプロ野球中継一筋で行きます」とでも宣言して、昔のように某G贔屓中継だけやってて下さい。サッカー中継は向いてないですよ。せっかく「何年かぶりに高校サッカーを見よう」と思ったのに台無し。まして試合内容が歴史に残るほどの名勝負だっただけに尚更。とても後味が悪いです。

■2013/3/4 20年目のもっとJリーグ(1)

 昨日はマスコミが「ごり押し」するWBCの開幕だったようですが、私は無関心&全く無視。むしろ私の関心は、今年が20年目になるというJリーグの開幕の方に向いていました。昨年は「日曜日は出勤、代わりに土曜日休み」の週や、土曜日は早出→早く帰宅の日が多かったせいで、久々に多くの試合をテレビ観戦できました。昨日は残念ながら見ることは出来なかったけど、今年も多くの試合を見ることが出来ればいいなと思っています。

 しかし、もうあれから20年か・・・。なにしろ私は1980年代、まだ日本のサッカーがアマチュアだった頃から見てきた身なので、いろいろ感慨深いものがあります。1983年、ロス五輪予選時の日本代表は木村和司、水沼、柱谷幸一、金田、加藤久、原らの「タレント集団」で期待して見守っていたのに、アジア予選でタイに無様なほどの大敗であっさり予選敗退。そして1985年に行われたワールドカップ・メキシコ大会のアジア予選では「あと1勝でワールドカップ」というところまでいきながら、プロ化して間もない韓国に全く歯が立たず。そんなこんなで、世間一般でも「なんで日本のサッカーはプロじゃないんだ?」「プロじゃないから勝てないんだ」「プロ化しろ」って大騒ぎし始めたわけだけど、私自身は「いいメンバーが揃っているのに勝てない」歯がゆさと悔しさの一方で、「敗退で騒いでる連中は普段は全然見てないくせに、勝手なこと言うな」という怒りも感じたもの。とにかく人気がない、注目されない。もっと見ろよ、見せろよ、報道しろよと。普段は全然報道すらされない、テレビ中継もない、新聞記事も小さな数行の記事のみ。「プロ化しろ」というけど、プロ化してもどうせ、みんな見ないだろう、報道しないだろう。だったらプロ化なんてしなくてもいい、1985年当時の私はそう思ったものでした。

 一方で、1986年のワールドカップ・メキシコ大会をテレビで見て、「サッカーの試合で国を挙げて大騒ぎする」様をはじめて目の当たりにして「まるで別世界の出来事のようだ」とカルチャー・ショックを受けました。熱狂的な観客、華やかなで巨大なスタジアム、マラドーナやプラティニらスーパースター。汚い土のグランド、ガラガラのスタンド、そんな中で行われる日本リーグの試合とは全く別世界。いや、まるで別のスポーツのよう。「ああ、日本でもサッカーでこんなに盛り上がれるようになればいいな」だったら「プロ化」もいいなあ。でも、日本でこんな熱狂なんて起こることはないだろうし、夢でしかないんだろうなと・・・。

 それなだけに、それからほんの7年後にJリーグが開幕したというのは、私には「奇跡」にしか思えなかったもの。あの1993年の開幕戦、マリノスvsヴェルディの試合は、仕事の関係で前半の途中からしか見ることは出来なかったけど、家に帰ってテレビをつけた瞬間、思わず涙が出そうになったもの。超満員のスタジアム、割れんばかりの歓声、鳴り響くチアーホンの音・・・。この国でこんな熱狂が起こるなんて。試合も「暗黒時代」の1980年代からずっと日本代表を牽引して頑張っていた木村和司を中心としたマリノスが勝ったことで、その嬉しさも数倍に。さらにその後、日本中で大ブームが起こって、プロ野球や大相撲の関係者までもが「人気に押される」ことを危惧するほどに。あんなにマイナーだった、代表の試合以外ほとんど注目されることもなかった競技が、長年「日本では絶対的なメジャー・スポーツ」だったはずのプロ野球や大相撲に追いつき、追い越さんばかりの人気を誇るようになるなんて。本当に「信じられない」思いだったものでした。当時を知らない人には想像もつかないだろうけど、今で言えば、例えば(失礼かもしれないけど)カヌーとかボブスレーが、突然大ブームになって、視聴率20%以上を記録し、スポーツ紙の見出しになる超人気競技になるようなもの。それほどの「奇跡」だったわけで。

 とはいえ、やはり「ブーム」は1,2年で終了、それ以降は「落ち着いた」ともいえるかもしれないけど、一方で「ブームが終わって、元のマイナー・スポーツに戻る」ことはなかった。今、20代の人にとっては、サッカーといえば「テレビでしょっちゅうやっている競技」というイメージのはず。中高生の頃の私にとっては「見たくても、めったにテレビで見れない競技」だったけど、そこまで落ちぶれることもなく。なので、一時期のブームの頃ほどではないにしろ、ある程度、根付いて、定着したといってもよいでしょう。正直、ブームがすぐに終わった時は「10年持つかな」「いずれは元のマイナー・スポーツに戻るのかな」と思ったものだったけど・・・。

 もちろん「サッカーの人気が定着した」のは、Jリーグというより、日本代表人気のおかげといった方が正確かもしれません。でも「Jリーグあってこその代表」だし、それを思えば、今後もっと定着して存続してくれることを願います。というわけで、今年も観戦できる時は、テレビ観戦していきたいと思っています。しかし、あれからもう20年になるのか・・・。

■2013/3/11 「残念」よりも「歯がゆい」アルガルベ・カップ(なでしこジャパン)

 先日書いたとおり、試合開始が夜の9時や10時の試合ばかりなこともあって、女子サッカーのアルガルベ・カップの中継、見ることが出来てはいますけど・・・。まあ、今回はベテランや主力の大半を呼ばず、若手や初招集の選手ばかりだったので「このメンバーでどこまでやれるのかな?」「世代交代が進むといいな」という期待もあった反面、「全敗、惨敗もあり得るかも」という不安もあったのは事実。正直、大ベテランの澤はともかく、まだ20代後半の宮間や大野は必要だろう、一方で一部のマスコミが「ごり押し」している田中陽子らのU-20世代は、個人的には期待してるし、魅力も感じる反面、まだ代表に呼ぶには時期尚早だし。若手とベテランの連携も出来てないだろうし。このメンバーでは「結果」は望めないだろうなと。だから「ひょっとすると何かやってくれるかも」というかすかな期待を抱きつつも、悲惨な結果になることも予想はしていた。だから2試合連続で悲惨な負け方をして、叩いてる人や落胆している人もいる様子だけど、私は「悪い方の予感が当たったな」という想い。だけど正直言えば、私は違った意味でガッカリしています。それは「残念」というより「歯がゆい」という感じ。

  第1戦のノルウェー戦、スタメンで経験の浅い選手がいっぱい出ていたけど、全員試合開始前の国歌斉唱の時から緊張しっぱなしだし、試合が始まってもガチガチで全く動けていない。そんな中での2失点。初スタメンとか経験の浅い人には「ベテランを押しのける」「チャンスを生かして必死にアピールする」くらいの「前向きな気持ち」や「必死で積極的な姿勢」を期待していたのに、むしろ萎縮しまくって何もアピールできず、逆に崩されての失点。むしろ途中出場した鮫島や大儀見らの「常連組」の方がはるかに積極的で必死に見えたくらい。これじゃあ「試すために若いメンバーを集めた」意味が全くない。さらにU-20では一際輝いて見えた田中陽子も「代表に招集するには時期尚早だな」と。大きなミスはしてないけど、よいプレーも一切ない。あと、周りに遠慮しているのか、マスコミに持ち上げられすぎてプレッシャーがかかっているのか、いつもの積極性や思い切りのよいプレーがまるでない。本人が希望したそうだけど、ボランチは向かないでしょう。基本的に「周りを生かす」ことの上手い選手ではないし。「どうしてもボランチで試合に出たい」のなら、もう少し経験を積まないと駄目。まずは所属チームでレギュラーをとらないことにははじまらない。ただひとり積極性を見せていたのが、U-20ではあまり目立たなかった田中美南。ドイツ戦で初先発で初得点を挙げたけど、この人は年末のチャリティ・マッチの時から強引なドリブル突破を見せたりとか、積極的にアピールしていたし、佐々木監督も評価していたもの。若いメンバーや初招集の選手は、これくらいアピールして見せ場を作ってくれないと。

 そんなわけで私が「歯がゆい」と思うのは、決して結果が出ない(=2連敗)からではなく、せっかくチャンスを貰った若い選手や経験の浅い選手から積極性が全く感じられないこと。「今回招集されていないベテランを押しのけて」とか「このチャンスを生かしたい、アピールしたい」という気迫がゼロ。同じ「負け」でも可能性も感じられない、見ていて面白くもない、見せ場もない。疲れて家に帰って、すぐにテレビをつけても、こんな覇気のない試合を見せられたのでは「ガッカリ」を通り越して「歯がゆい」気持ちにしかならない。むしろ「澤はともかく、宮間や大野は呼んだほうがよかったのでは?」と思ってしまう。でも、U-20をきっかけに女子サッカーを見始めた私なので、やっぱり「より若い世代に頑張って欲しい」というのもホンネ。いきなり結果を出すのは難しいのは分かるけど、もっと前向きな気持ちや、積極性を見せて欲しいと思う。正直、こんな内容では、明日以降の試合、家に帰れるかどうかもあるし、見続けるかどうか微妙なところです。


      
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