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■2002/05/30 (木) ワールド・カップ・サッカーの思い出 気がつけばもうすぐワールド・カップ。例によって終わるまでは私の頭の中は
サッカー一色になるものと思います。音楽ネタのことなんて、全く頭になくなるかも(笑)。
ということで、今日は私の記憶に残る過去のワールド・カップの名シーン。
1.ブラジルvsフランス大死闘(1986年)
私のサッカー観戦歴の中で、文句なく最高で、壮絶な試合。優勝候補同士の激突、
1−1のまま後半へ。PKを得るブラジル。ところがジーコがまさかのミス。
試合はそのまま延長でも勝負がつかずPK戦へ。そのPK戦でもブラジルのキャプテン、
ソクラテスとフランスの英雄プラティニが外してしまう信じられない展開。
結局フランスが勝ったけど、フランスはこの試合で気力も、体力も使い果たし、準決勝で敗退。
サッカーの面白さと怖さ、両方を思い知らされた。
2.マラドーナ5人抜き(1986年)
アルゼンチンのマラドーナ、イングランド戦でディフェンダー4人とキーパーの5人を
ドリブルで振り切ってゴール。しかも一瞬の出来事、まさに神業だった。
私の長いサッカー観戦歴で、文句なくベスト・ゴールと断言できる。
3.西ドイツ優勝(1990年)
1986年大会決勝でアルゼンチンに敗れた西ドイツ、今度は借りを返して優勝。
かつての名選手、ベッケンバウアー監督が優勝監督に。
確か監督、選手、両方で優勝した人って、珍しいのでは?
それに、この大会ほど監督が主役になった大会も珍しい。
4.バッジォPKを外す(1994年)
イタリアvsブラジルの決勝はPK戦にもつれ込む。ところがイタリアのスター、
バッジォがPKを外し、その瞬間ブラジルの優勝と、イタリアの負け決定。
PKを外した瞬間に優勝決定、あまりにも凄い、惨い幕切れだった。
5.日本初出場(1998年)
1986年大会を眠い目をこすりながら見ていた高校時代、日本にはプロもなく、
レベルも低くて、出場する日が来るなんて、夢にも思ったことがなかった。
にわかファンには分かってもらえないだろうけどね。だから「出た」というだけで感慨深く、
「決定力不足だ」とか批判してる奴等のことが腹立たしく、滑稽にも思えた。
だけど、今回は開催国だし、2回目になる。今度は勝って欲しいよなあ。
それと、日本の試合だけじゃない、いろんな国の試合を見たい。
でもそんなことをしていたら、音楽のことなんて考える暇もないかもね。
■2002/05/31 (金) ☆TAKEのワールド・カップ大胆予想 遂に明日から、ということで、まずは予選リーグの予想。
各組から2チームずつの決勝トーナメント進出国は・・・
一応、最初に書いた方が1位通過予想国、2番目の方が2位通過予想国です。
A組・・・フランス、ウルグアイ(デンマークかも、でも古豪ということで)
B組・・・スペイン、パラグアイ
C組・・・ブラジル(楽な組に入ったね)、トルコ
D組・・・ポルトガル、韓国(本当はポーランドだと思うけど、やっぱ頑張って欲しいからね)
E組・・・カメルーン(実はダーク・ホースかも)、ドイツ(今回は弱そうだけど)
F組・・・アルゼンチン、イングランド(超激戦だけど、やっぱり伝統のこの2国が来るでしょう)
G組・・・イタリア、メキシコ(クロアチアかもねえ、難しい)
H組・・・ロシア、日本(うーん、客観的に見れないよなあ、思いっきり希望入ってます)
で、優勝はズバリ、アルゼンチン。最強と思われるフランスだけど、ジダンの怪我もあるし、
ワールド・カップで連覇するのは伝統的に難しいし。ブラジル、ドイツはいつもと比べると
あんまり強そうにない。タレント揃いのイタリア、イングランド、ポルトガルもいいけど、
ちょっと線が細いような気がするんだよねえ。やっぱタレント揃いでなおかつ、
頑強なアルゼンチンが優勝か。あとアルゼンチンって政治、経済が混乱してる時ほど、
サッカーを中心にまとまる国民性。だから数週間で大統領が交代するなど、
情勢が不安定な今のアルゼンチンは強いと思う。ダークホースはカメルーン。
例の来日遅れ騒動でワイドショーの人気者になった国だけど、実はシドニー五輪金メダル、
アフリカ・チャンピオンという強豪なんだよね。きっと、知らずに馬鹿にしてる人もいるだろうけど。
最後に、日本。希望的観測、ベスト8も夢じゃない。ただし、初戦のベルギー戦次第では
予選リーグ敗退もあり。「にわかファン」がいうほど、思うほど楽観できる状態じゃないよ!
ロシアもベルギーも伝統国だよ。でも、本当にベルギー戦次第では大躍進できるはず。
すべてはベルギー戦で決まると見てる。
■2002/06/05 (水) 日本代表よ、韓国初勝利に学べ 前回のフランス大会では「日本が出るだけで感慨深い」状態で、
どんな負け方をしても辛口になれなかった私。ネット上で「にわかファン」と
軽い口論までやってしまった。だけど、今回は2回目の出場だし、
日本の実力を考えれば、辛口になるべきところは辛口にならざるを得ないかな。
昨日のベルギー戦。私の予想は「負ける、引き分けならラッキー」。
じゃあ結果には「ラッキー」と思ってるかというと、実はそうでもない。
というのも、ベルギーはイメージしていた以上に弱く、しかも試合展開的には
「日本が勝たなきゃいけなかった」内容だったと思うから。
「勝てる試合をミスミス引き分けに持ち込まれた」というのが昨日の印象。
ベルギーの攻めは実に単調、なのにあっさりと同点ゴールを許した。しかも、今年に入って以降
目立った「オフ・サイド・トラップのかけ損ね」が招いた失点。
「オフ・サイドだ」と、手を挙げてアピールしている隙を突かれての失点。
「同じミスを繰り返すのか」。
一方、直後に行われた韓国の初戦。相手は常連、ポーランド。韓国といえば、
日本が強くなる前から「アジアの強豪」。「ライバル」などといわれてるけど、
日本よりも実績、伝統では上。その韓国といえどもまだ1勝も挙げていない。
ましてこの数年の韓国は完全に日本に遅れをとっていて、
韓国サポーターでさえ、「今は日本の方がはるかに強い」と思い込んでるとか。
私も「最近の韓国は強くない」と思っていた。だけど試合を見てビックリ。
ポーランドを圧倒、まさに「完勝」でした。特に試合を見ていて思ったのは、
力強く、しかも積極的だということ。とにかく、思い切りよくシュートを打ってくる。
日本が攻め込んでもなかなかシュートが打てず、なぜかパスを回すことばかりに
執着するのとは対照的。「テクニックの日本、積極的で豪快な韓国」というのは、
昔からのこの2国のサッカーの特徴。だけど、今の日本に必要なのは韓国のような
積極性ではないだろうか。昨日もゴール前でボールを持ち過ぎるシーンが目立った。
「決定力不足」じゃないんだよね、「思いっきりが足りない」、それが得点力不足の
最大の原因なんだよ。カッコよく、テクニカルに、な方向に走りがちな日本サッカー、
もう少しカッコ悪くてもいいから積極性を見せて欲しい。
韓国の歴史的初勝利を見ながら、そんな想いが胸を過ぎりました。
■2002/06/07 (金) 「にわかファン」 私はサッカー・ネタを語ると、思わず「にわかファン」という言葉を多用してしまう癖があるようです。
私はサッカー観戦歴が長く、日本のサッカーが全く人気、実力のなかった80年代初頭から追い続けて来た、
ワールド・カップも86年のメキシコ大会から見て来た、という自負があって、
なおかつ、Jリーグ以降サッカーを見るようになった人との間に、
決定的な「壁」を感じることもあります。ただ私は、「J以降のファン」を「にわかファン」と
思ってるわけでもないんですよ。J以降にファンになった人の中にも、
今は私なんかよりもずっとサッカーが好き、詳しいって人もいるのは事実ですからね。
私が否定的に「にわかファン」という言葉を使う時、そのターゲットになるのは
「単に流行ってるからというだけで見ている人たち」。
こういう人たちって、きっとワールド・カップが終わったら、
「サッカー? もう見ないよ、古い」とか言い出すに決まってるんだから。
所詮は流行を追ってるだけの尻軽な連中。もちろん、「にわかファン」からはじまって、
本当のファンになってくれたら嬉しいけどね。
あと私がにわかファンに冷たい理由。それはにわかファンほど知ったかぶりする、
よく知らないくせに持論を振りかざす。罵声、中傷の類を撒き散らすことが多いのも、
実はにわかファン。勝ってる時は応援する、一度負けはじめると批判。
その批判も単なる中傷ばかり。前回のワールド・カップの時にもいたよな。
本当に好きな者から見ると、迷惑な存在でしかない。
だから私は「にわかファン」に冷ややかなんです。つまり私が「にわかファン」という場合、
私がターゲットにしているのは、あくまでもそういう迷惑なタイプのにわかファン。
間違っても「新しいファン、よく知らないファン」すべてを指してるのではないので、誤解のなきよう。
今回のワールド・カップ、確かにビッグ・イベントなのは事実だけど、
報道が過熱気味で「やり過ぎかなあ」と思う。新聞もテレビも、一色だしね。
もちろん、本当に好きな私のようなものから見ると嬉しい。だけどこういう過熱報道は、
迷惑なタイプの「にわかファン」を多く生んでしまう。
私から見れば「興味のない人」や「アンチ」の方が「迷惑なにわかファン」よりはずっとマシだよ。
「迷惑なタイプのにわかファン」になるくらいなら、いっそ無関心、アンチでいてくれ!
■2002/06/09 (日) 歴史的勝利に寄せて うーん、今日ばかりは「サッカー無関心層」や「アンチ・サッカー」が可哀相に思えるぞ(笑)。
こんなにも歴史的で、感動的な瞬間に喜べない人がいるなんてと、心の底から可哀相に思う。
あ、でもやっぱり「にわかファン」になるくらいなら、「無関心」「アンチ」でいてくれた方がいいか。
・・・などと、私もすっかり舞い上がっています、いや、本当に素晴らしい歴史的初勝利でした。
ロシアは予選リーグで最も苦戦の予想される相手。負けると思ってたし、
引き分けるとすら思ってなかった。ついでに言うと、試合前のスタメンの発表で
ディフェンスのリーダー、森岡が故障で外れ、代わりに宮本が入っているのを見て、
その気持ちがさらに強くなった。開幕前の国際親善試合でも、彼が入るとラインの統率に失敗し、
それが原因で失点を繰り返していた。ベルギー戦の同点ゴールも、彼が森岡に代わって
途中出場した矢先の失点だったし。
だけど、今日のロシア戦、その点が見事に修正されていた。ライン統率ミスは全くなかった。
そのことが失点しなかった最大の要因。特に後半、日本が稲本のゴールで先制した後は
ロシアの猛攻が続いたわけだけど、冷静に守り切った。それに、リードした試合で追いつかれる、
それがドーハ以来の日本の伝統。それを克服したという点でも、今日の勝ち方は歴史的だし、
評価されて然るべきだと思う。さっきからテレビを見ていると、ゴールを決めた稲本ばかりに
話題が集中しているけど、そうしたことを考えれば、みんなで守り、みんなで攻めた結果、
もたらされた勝利だと思うし、「それでも敢えてひとりヒーローを選べ」といわれたら、
私はディフェンスのリーダーとして、これまでの問題点を修正し、
ようやく満足な仕事が出来た宮本を挙げたいと思う。あ、それに、今日の先発が宮本と聞いて、
思わず「駄目かも」と思ってしまった私としては、「宮本、過小評価してゴメン」と
言わざるを得ないところかもね(笑)
高校生の頃、地球の裏側、メキシコで行われていたワールド・カップを見て、
その距離のせいだけじゃなく、レベルの面でも日本とは別世界の大会と思い込んでいた私。
あれから16年、まさか日本がこの舞台で勝つ日が来るなんて。今日は素直に感慨に浸りたい。
でも選手は気を抜かず、次のチュニジア戦に備えて欲しいと思う。
■2002/06/14 (金) 冷静に受け止めた決勝トーナメント進出 今日の昼間のチュニジア戦で勝ち、遂に日本は決勝トーナメントへ進出、
しかも予選リーグH組トップで・・・。ということになれば、当然大興奮しなけりゃいけないんでしょうけど、
私は比較的冷静に受け止めています。ちなみに試合の方、「早起き」して見ていました。
なぜ冷静に受け止めてるかというと、やはり前のロシア戦がいちばんの難関で、
その難関を歴史的初勝利で乗り切って、その時点で決勝トーナメント進出を
ほぼ確実なものにしていたからに他なりません。しかもロシア戦での戦いぶりは
実に冷静沈着、危なげのないもので、「ああ、日本代表も一皮向けたな」と思わせるものだったから。
だから今日の勝利、決勝トーナメント進出はほぼ間違いないだろうと思っていた。
そして、だからこそ「きっと大丈夫」という想いがあったので、その分冷静に受け止めたというわけ。
それにしても本当に日本代表はロシア戦で大きく成長したよなあ。
それと、報道ぶりを見ると、ゴールを決めた選手にスポットを当て、ヒーローに仕立てたような、
そんな伝え方が目立ちますよね。例えばロシア戦の後は「稲本、稲本」って騒いでるし。
でも、今の日本チームは、決して特定の突出したヒーローに支えられてる、そんなチームじゃないと私は思う。
全員で守り、全員で攻める。それが今の日本のチーム・カラー。稲本はそんな中で、
結果的に得点者になっただけ。そのことは「にわかファン」にも分かって欲しいと思う。
例えば今日の2点目、中田のゴール、あれだけ見て「さすが中田」と思ったあなたは甘い(笑)
あのゴールは市川の絶妙のアシストがあってこそ実現したもの。私があのゴール・シーンを見て、
「凄い」と思ったのは、実は中田じゃなく、市川の方なんですよ。そう、私の考える
「サッカーの正しい見方」ってのは、そういうものだと思ってるし、それに今の日本は
突出した選手のスタンド・プレーで勝ってるんじゃない、全員で守り、攻めて勝つタイプのチームだということ、
そしてそれが今の日本の強さだということ、「にわかファン」、
いや、新しいファンの方すべてに分かって欲しいと思います。
それを思うと私は、「本当にいいチームになったよなあ」としみじみと思ってしまいます。
ここまできたら、行けるところまで行って欲しい。
■2002/06/15 (土) サッカー勢力地図の激変で一抹の寂しさ 開幕以来日本のこと以外語ってこなかったなあ。でも家にいる時は、ほぼ全試合見てましたし、楽しんでます。
「日本一辺倒」じゃないですしね。昨日で予選リーグが終わったわけですが、
こんなに荒れまくったワールド・カップ、私ははじめて見ました。
強国の予選リーグ敗退ってケースはこれまでもあった。
だけど、こんなにも次々に強豪国が姿を消すなんてことははじめて。
おかげで開幕前に書いた「大胆予想」は見事に外れまくり(笑)
実はFIFAのサイトの「勝敗予想ゲーム」にも参加してたんですが、見事な惨敗ぶり。
では、なぜこんなにも強豪が次々に敗退したのか? 理由は国によって様々。
フランス、前回優勝以来、まさに無敵状態で連戦連勝。そのことが逆に慢心を生んだ。
アルゼンチンの場合は、強豪ひしめく組に入ったこともあるけど、それ以上に
「スター軍団」であるがために、逆にチームとして機能し得なかった。
ポルトガルも同じかな。私がダークホースとしたカメルーンは、入国の遅れで調整に失敗した。
イタリアだって、イングランドだって、予選リーグは突破したものの、本調子には程遠い。
ドイツ、ブラジルも組に恵まれたって感じで、やっぱり「絶対強い」って感じでもないもんなあ。
一方で日本、韓国の開催国、セネガル、トルコ、アメリカなどの、新興国の躍進が目立つ。
世界のサッカー勢力地図も、数年前とは激変したんだなあと思わずにはいられません。
ちょっと前まで、ワールド・カップ優勝経験国、ブラジル、アルゼンチン、イタリア、
ドイツ、イングランド、フランスに、上位常連国のオランダ、スペインなどの強さは絶対的だった。
一方で、無名の国がこれらに勝つ、これらが参加する大会で勝ち抜くというのは
全く不可能だった。だけど、今では「絶対」がなくなり、その分、各国の
力の差が縮まっている、そう見ることが可能なのかもしれない。だとすると今日から始まる決勝トーナメント、
まだまだ波乱が有りそうだし、意外な国の優勝もあり得ると思われ、目が離せそうにない。
だけど一方で、もうジダン(フランス)、フィーゴ(ポルトガル)、バティステュータ、
オルテガ(ともにアルゼンチン)といったスーパー・スターのプレーを見ることが出来ないのか
と思うと、一抹の寂しさも感じる、それもサッカー・ファンとしての素直な気持ちだったりするところです。
■2002/06/16 (日) The Luck Of The Irish(by John & Yoko) ジョン・レノンとポール・マッカートニーがアイルランド系イギリス人であることを知るビートルズ・ファンって、
多いようでいて、実は少ないらしいですよね。でも、一部のビートルズ・ネタ・サイトで
「ジョンとポールのゆかりの国」ということで、ワールド・カップでアイルランドを応援している、
そんな光景を目にして、「うん、分かってるね」と思わず頷いてしまいました。
といっても、私はメキシコ、スペイン、フランス、それにもちろん日本&韓国が好きなので、
特にアイルランドを応援していた、というわけではありませんが。
だけどアイルランド・チームって、とてもいいチームでした。さっきまでスペインvsアイルランド戦を見ていましたが、
とても感動させられました。PK戦の末、敗退したけど。それに実はスペインが勝って、
ホッとしてはいるんだけどね(笑)。私が見たアイルランドの試合は、予選リーグ1試合目の
カメルーン戦と、今日のスペイン戦の2試合。スターもいない、派手さのかけらもない、
だけど、とにかく粘りがある。どちらの試合も、圧倒的不利な展開なのに、土壇場で追いついた。
とにかくあきらめないし、ワールド・カップに出るチームとは思えないほど、ひたむきで一生懸命。
汚いプレーも少ない。だから、見ていて思わず肩入れしたくなるし、知らず知らずのうちに
引き寄せられてしまう。このチームのこの魅力って、一体どう表現すればいいんだろう。
応援していたスペインが勝った、なのにアイルランドがこれで敗退してしまうということ、
それがなぜか寂しく感じられる。本当に不思議な魅力のあるチームでした。
日本代表前監督、岡田武史氏曰く「感動を与えてくれるチーム」。うん、分かるね。
これまでは「アイルランド系」ということを意識してビートルズを聴いたことはなかったんだけど、
これからは強く意識するようになるだろうし、その時にはきっと、2002年のワールド・カップに出場した
アイルランド・チームのことを思い出すようにもなるのだろう。
しかし、スペインvsアイルランド戦は今大会のベスト・ゲーム。スペインは意外なところで大苦戦したけど、
この最初の難関を乗り越えたのは大きいだろうし、私の中では一躍「優勝候補最右翼」に躍進した。
うん、きっと優勝はスペインだよ。
■2002/06/17 (月) サッカー人気の低い土地に住むサッカー・ファン 実は福岡県、及び北九州は全国的に見てもサッカー人気の低い地区。
もともと野球ファンが多い土地柄だし、保守的だし。実は今、日本全国で吹き荒れている
ワールド・カップ旋風からも若干乗り遅れ気味な地方。
開幕前、「ワールド・カップ・グッズが全く売れない」ことが話題になっていたし、
ラジオのDJも、随分と否定的な意見を述べていたし、
偶然乗り合わせたバスの中で聞いた女子高生の会話も「サッカー? 知らない。
それよりもホークス」といった内容。もちろん、「よその地方に比べれば」という
レベルに過ぎませんけどね。だけどやっぱり、長年のサッカー・ファンとしては寂しく思ったし、
「時代に乗り遅れたダサい地方」という印象も強くて、ちょっと腹立たしく思えたりもして。
但し私の周囲だけは例外、かなり盛り上がってます。
そんな中、先週の火曜日、ある用事があって大分まで行ってきました。
大分といえば、九州で唯一試合会場になった場所。行った目的は試合観戦でもなく、
観光でも遊びでもありませんでした。しかし、大分の繁華街を歩いているうちに、
「ああ、確かにワールド・カップは今、間違いなくこの国で行われているんだな」ということを実感しました。
街の中に立つイタリア、メキシコ、チュニジア、ベルギーの旗、外国人観光客、
公園で開かれているイベント・・・。いかにも「今、行われている」ことを実感できる光景。
こういうのって、盛り上がりに欠ける北九州では絶対にお目にかかれない光景。
ああ、やっと俺もワールド・カップの空気を身近に感じることが出来た、そう思うと疲れも吹っ飛び、
何だか嬉しく感じられました。
ニュースなどを見ると、関東、関西、さらには試合の行われる各都市では
外国人サポーターが押し寄せたり、夜中まで騒いだりで大変な様子。
でも、そんな光景とは無関係な土地に住む私にとって、そうしたニュースを見ても
これまでピンとこなかった。ああ、去年の9月までは関東に住んでたのに、
あのまま関東に住んでいたら今頃は・・・などと思うと悔しくて、悔しくて。
それなだけに、この時期に偶然にも大分に行くことが出来、ほんの少しだけとはいえ、
その空気を身近に感じることが出来た、そのことが本当に嬉しかったわけです。
私は「にわかファン」でも、「便乗ファン」でもない、長年のファンなんだからね。
■2002/06/19 (水) 「終わり」じゃないぞ 昨日の日本vsトルコ戦、また「早起き」して見ていました。世間の声を拾う。
「勝てたのに、悔しい」「いや、よくやった」と両極端。
じゃあ、私の場合はどう思ってるかというと、一言では言い表わせない、複雑な思いが渦巻いています。
敗戦が決まった瞬間の私は特にガッカリもしなかったし、落ち込みもしなかった。
今回のワールド・カップの日本の目標は「まず1勝、できれば決勝トーナメント進出」。
その2点さえクリアすれば今回のワールド・カップは「合格」、あとは勝ち進むことが出来れば
ラッキーかな、といった感じだった。つまり最初の目標は既に達成できていたわけだから、
「日本は目標を達成してしまった」という想いがあった。
だから、「ああ、負けたか」というのが率直な感想でした。
じゃあ満足いくか? といわれればそうでもない。失点は、自陣ゴール前でのディフェンダーの
不用意なパス・ミスで与えたコーナー・キックからの失点。
つまらないミスに付け込まれた形。失点の仕方が仕方なだけに、「おいおい」という気もする。
といっても、押し気味の試合を落とした日本、それに対し、押され気味の試合で
相手のミスに付け込んで得点、逃げ切りを図ったトルコ・・・。
故に「勝てる試合を落とした」という論調が目につくのでしょう。だけど、冷静に考えて欲しい。
「勝てる試合をミスミス落とす」というのは、経験不足、詰めの甘さの証明。
「押され気味の試合で得点、逃げ切った」というのは、まさに勝負強さの証明。
そう、経験、勝負強さ、両方の面から考慮して、相手の方が一枚上手だった、
日本はまだまだ甘かったということにはならないだろうか。
「こんな相手に負けたのでは、悔やみきれない」と放送の中で岡田武史氏は連呼してたけど、
冷静に見ればやはり日本はまだまだ甘かったのだと私は思う。
といっても、今回は1勝した、初の決勝トーナメントにも進出した。
まずは大躍進、この結果は上出来だったと思う。でも、これで終わりじゃない。
4年後は当然、さらなる上の成績が求められる。だから私は「夢をありがとう」とも、
「夢は終わった」とも言わない。これは4年後に向かっての通過点でしかないんだから。
それに、ワールド・カップも終わってない。ホスト国として恥ずかしくないよう、
決勝が終わるまで盛り上げていかなければいけない、それが私たちの使命だ。
■2002/06/24 (月) セネガルってどこだ? 小学生に標題のような質問をされて困っている教師や親が世の中には多いようですね。
そう、この国のことが話題になったのって、この国の建国以来、ワールド・カップがはじめてでしょうね。
しかし遂に先日、準々決勝でトルコに破れ、姿を消してしまいました。
とはいえ、今大会の台風の目になったのは、未だに勝ち残ってる韓国と、この国であることは
疑いの余地がないところでしょう。
開幕戦の日、私はいつものように夜中に出かけていました。すると、その日一緒にいた同僚が
携帯メールを見て「フランスが負けた!」と絶叫、それを聞いた私も思わず「嘘だろう」と叫んだ。
何しろ、相手は初出場でサッカーの世界のみならず、あらゆる面で全くの「無名国」といってもよいセネガル。
フランスがそんな国に負けた? まさに衝撃でした。とはいえ、「どうせまぐれだろう」くらいに思っていました。
その後、アフリカの強豪、カメルーンとナイジェリアが敗退する中、アフリカ勢唯一の
決勝トーナメント進出を果たす。そんなセネガルの試合を私がはじめて見ることが出来たのが
決勝トーナメント1回戦の対スウェーデン戦でした。
実はこの時点でも私は「まぐれでフランスに勝ち、まぐれが続いて勝ち進んだ国」だと思い込んでいた、
だけどこのスウェーデン戦を見て私はショックを受けることになりました。
強い、確かに強い。アフリカ勢らしい体力にものを言わせるようなところもある、
一方でカメルーンやナイジェリアにはない、テクニカルで組織的、そして頭脳的な部分すら持ち合わせている。
そう、例えるならヨーロッパ的な洗練されたカラーすら持ち合わせている。
ある意味、前回優勝した頃のフランスに似たチーム。これは強い。
強さと上手さを兼ね備えたチーム、これまでのアフリカ前のイメージを一新する、
素晴らしいチームだと思った。
それなだけに、先日のトルコ戦での敗戦は残念でした。私は夜は家におらず、
見ることが出来なかったけど。もしも勝っていれば次の相手はブラジルだった。
セネガルvsブラジル戦、きっと面白いと思っていたのに。
本当に敗退は残念。だけど、今大会に出場した常連国以外では、先日書いたアイルランドと並んで、
印象に残るチームになりました。この国の今後が楽しみ。大会が終わっても注目し続けたいと思います。
■2002/06/27 (木) サッカーはこの国に根づくか? 昨日はブラジルvsトルコ戦を見ることが出来ました。だけど、今日からは
また夜は家にはいないから、今後はリアル・タイムで試合を見ることは出来ない私。
私の中でワールド・カップ観戦はもう終わってしまいました。なので今日から何度かに分けて総括を。
私がはじめて見たワールド・カップは高校生の頃の1986年メキシコ大会。
当時の日本にはプロもなく、人気も実力もなかった。満員のスタジアム、
自国の勝ち負けに我を忘れて一喜一憂する人たち。素晴らしい、そして新鮮な光景。
日本ではようやく「サッカーをプロ化しよう」なんて声が起こりはじめていた頃。
それなだけに新鮮に映ったと同時に、「日本がプロ化したとしても、
自国の勝利に我を忘れて一喜一憂したり、スタジアムが満員になったりする、
そんな日がくるんだろうか?」との危惧があったのも事実。もちろん、「そんな日が来ればいいなあ」
とは思っていたけど、それは叶うはずのない夢でしかない、そう思っていた。
だけど、あれからたったの16年でそれが現実となった。これは「奇跡」といっても過言じゃない。
Jリーグ以降のファンにはこの気持ち、絶対分かってもらえないだろうけどね。
あの「海の向こうの話」でしかなかった熱狂が、確かにこの国で起こった。
しかも自国の勝利に一喜一憂するだけではない、他国の試合にも足を運び、
各国のスターの華麗なプレーに拍手と歓声を贈る。去年「日本では日本代表だけが人気があり、
サッカー自体が人気があるのではない」とここに書いたことがある。
だけど私は、この発言を撤回したいと思う。
日本以外の国の試合に熱狂する人たちはサッカー自体が好きなのだ。
そう、サッカーという競技自体が、この国に根づこうとしている。
わずか数百人、数千人の観客を前にプレーしていた日本代表、あの時代からわずか16年で、
この国は大きく変わった。
だけど、「これで完全に根づいた」とは敢えて言わない。流行に流されやすいのもまた
日本人の大きな欠点。これが一過性のブームに終わらない、とも言えなくもないから。
果たして今回のワールド・カップではじめてサッカーにのめり込んだ「にわかファン」たちが、
これからもサッカーを見続けるかどうか。この空気がこのまま続いてはじめて私は、
「根づいた」と断言することにする。だけど、「根づきかかっている」ことは疑いの余地がない。
■2002/07/03 (水) 「個性」が否定されずに安堵 29日から昨日にかけて、ほとんど家でゆっくりできなかった私、
今日になってようやくワールド・カップの決勝戦を見ることが出来ました。
さて、みなさんはブラジルが勝ってドイツが敗れた、この結果をどう受け止めていますか。
私としては「安堵」というのが正直なところです。
実は私は昔からドイツのサッカーが好きではありませんでした。華麗さもない、
派手さもない、ただただ堅実で手堅い。野球に例えればバントを多用した正攻法で
華のない、手堅い野球、みたいなもの。確かに強いけど、見てる方は面白くない。
90年代以降の世界のサッカー界は「個人のテクニック、飛び抜けたスターよりも、
堅実で手堅く、組織的なチーム作り」という方向に向いている。その分、80年代以前と比べると、
華やかなチームも減ったし、スーパースターと呼べる選手も減った。
そして今大会も、華やかなチーム、スターのいるチームの敗退が目立った。
アルゼンチン、フランス、ポルトガル、イタリア、スペイン。
ある意味「テクニックに溺れた」結果が、これらの国の敗退に繋がった、私はそう思っています。
こうなると「決勝でドイツが勝ってしまったら、『やはりサッカーは個性より組織力』なんて流れが
今後も主流になるのかな」と恐れていたというわけです。
でも、勝ったのはブラジル。今大会のブラジルは「史上最弱」ともいわれた。
確かにチームとしてのまとまりは全くない。もともと個人プレーに走りがちなお国柄だけど、
今回のチームは組織として成り立ってすらいない。決勝戦だって「チーム」としては
ドイツに押されていたし、完全にドイツ・ペースの試合だった。そう、「チーム=組織」としては
ドイツの方が上だった。だけど、それを切り裂いたのはロナウド、リバウドといった、
突出した才能とテクニックを持つ「個人」。そう、「組織」としては劣っていたのに、
わずか数人の突出した「個」が、その劣勢を跳ね除け、打ち負かした。
決勝戦はそんな一戦だった。つまりドイツが勝つことによって「個」が否定されるという
観戦者からすると面白くない流れが生まれるのを阻止してくれたということ。
私は決勝戦の結果をそんな風に受け止めた。とりあえず「面白くない方向」に向かわずに済んでよかった。
ドイツ・ファンの人には申し訳ないけどね。
■2002/07/05 (金) 「馬鹿騒ぎ=悪」か? ワールド・カップ・ネタは今日で最後にしたいんだけど、最後はあちこちで拾った「アンチ」の意見への悪態。
先日新聞を見ていたらこんな投稿が載っていた。・・・日本は不景気で経済的に不安定、
政治面でも有事法案などの大きな問題を抱えている。こんな時にサッカーなどで国全体が浮かれるのも
いかがなものか・・・。はっきりいって私は失笑してしまった。
確かに今の日本は「浮かれている」場合じゃない。それは分かる。
だけど、そんな時だからこそ、国民全体が何かに熱狂する、夢中になれる、ひとつになれる、
そんな明るい話題があってもいいじゃないか、そんな「しばしの息抜き」があってもいいじゃないか。
それすらいけないというのか? 「現実から目を背ける」ための「浮かれ」ならまずいけど、
「それはしばらく置いといて」の熱狂ならよいじゃないか。
それに現代は「価値観の多様化」なる時代。老若男女がひとつの話題で熱狂する、
ひとつになれる、そんな話題は皆無。こんな時代に「みんながひとつになれる、
みんなで夢中になれる」話題を提供してくれた、これは凄いことだし、素晴らしいことだとは思わないのか?
サッカーとは旧来から日本とアメリカ以外の世界中のすべての国において、
「国民すべてが夢中になれる」話題だった。で、この「価値観の多様化」が進んだ日本でも、
ようやくそういう現象が起こった。私は「素晴らしいこと」だと思っている。
「ひとつになる=全体主義」とか言い出す輩もいるんだろうな。変なことで「全体主義」に進むのはまずいけど、
こういう娯楽的な部分での全体主義なら大いに結構じゃないか。
「それはナショナリズムに繋がる恐れもある」って? 確かにね、試合前の国歌演奏を聴いて、
私はなぜか高揚してしまった。俺にすらナショナリズムがあったんだと実感した瞬間だった。
試合の中だけで「俺はこの国の国民だ」って実感する、再認識する。それは悪いことじゃない。
もちろん、そこからいき過ぎた方向にすすんじゃあいけないけどね。
結論、「4年に1回だけの、わずか1ヶ月間だけの馬鹿騒ぎできるひととき。
その4年に1回の『夢のような時間』を満喫する楽しみ、それのどこが『悪』なのか」。
でも、また後4年待たなきゃいけないのか。今は心の中にぽっかりと穴が空いたような気分です。
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