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■2014/6/14 無敵艦隊の撃沈=一時代の終わり?(スペイン敗れる) いよいよワールドカップが開幕したけど時差の関係でテレビ観戦が非常に難しい状態。深夜1時開始の試合は終了が深夜3時になるので、睡眠時間がなくなってしまう。深夜3時や4時開始の試合は「早く帰宅して速攻で就寝→深夜に起きる」ことで見るのは可能だけど、今の私が「早く帰宅する」のはまず無理。早朝7時開始の試合は、9時終了なので出勤時間が遅い日であれば見ることが出来るけど、やはり「前日早く寝る」ことが絶対必要。いや、やっぱり今大会は今までで一番「あまり見ることが出来ないかも」な大会になりそうです。
とはいえグループリーグの試合って前々回や前回の大会もそうだったけど、まだどもチームも本調子じゃなくって、あまり点が入らない試合や、引き分け狙いであまり面白くない試合が多い傾向にある。だから「決勝トーナメントが始まるまでは、時間がある時だけ見ればいいか」と思ってたんだけど…。今日まで4試合行われたけど、意外と点の入る試合が多い様子。うーん、これならもっと多くの試合を見たいなあ…。とりあえず、この「落書き帳」開設以来、2002年日韓大会、2006年ドイツ大会、2010年南アフリカ大会と、毎回「テレビ観戦したすべての試合の感想を書く」のが恒例行事になっているので、今大会もやってみたいと思います。つまり、大会期間中はサッカー・ネタ以外ほとんど登場しなくなりますので、あらかじめご了承ください。
6/14(土) 4:00
オランダ5-1スペイン
前回の優勝国と準優勝国が同じグループに入り、しかも両チームにとっての初戦がこの、前回の決勝戦と同じ顔合わせになるという奇跡的なカード。6/14が休みなので、多少睡眠時間を減らしてでも見ようということで「前日帰宅して速攻で就寝→夜中に起きて観戦」しました。一昨年のユーロなどで見る限り、前回の優勝メンバーが高齢化したものの、依然として優勝候補のスペイン、一方のオランダは伝統的に好不調のムラのあるチーム。正直言ってスペインの大勝を予想していました。いきなりPKでスペインが先制したところまでは「やっぱり」という印象。
だけど、あの流れるような華麗なパス回しを見ることが出来ない。前回の決勝戦同様、オランダが本来の持ち味の攻撃サッカーをかなぐり捨ててて、5バックにしてガッチリ守っているのが効いてる様子。まあ、そういう意味では前回の決勝戦に近い展開か。だけど前半の終了間際にゴール前へのロングパスを受けたファンペルシーのヘディング・シュートで同点に追いつくと、あとは一方的なオランダ・ペース。特にスペインのディフェンスがガタガタだし、前回大会の神々しいまでの存在感とは別人のようなキーパーのカシージャスは不用意なミスも。完全にロッベンとファンペルシーの個人技に翻弄されてる感じ。まあ、2人の個人技も素晴らしいけど、それ以上にスペインの脆さが目立ちました。攻撃でも全くいつものパス回しが見られず、司令塔のシャビが全く画面に映らず。あと、ブラジルから帰化したというストライカーのジエゴ・コスタがスペインのパスサッカーに全く馴染んでいなくって孤立してるように見えました。
そしてまさかの大差でのオランダの勝利。前回の決勝戦では同じようにいつものスタイルを封印して泥臭いサッカーに徹したことが裏目に出て敗れたオランダだけど、今回はスペインの攻撃やディフェンスが衰えていたこともあって、この奇襲が上手くいったという印象。もちろん「まだ初戦だから立て直せるだろう」という見方もできるけど、私にはむしろ「パスサッカー=スペイン全盛時代の終焉」を感じさせられた試合でした。特にロッベンとファンペルシーに「翻弄されている」「遊ばれている」ように見えたディフェンス陣、シャビやイニエスタが全く目立たず、全くパスの回らない攻撃を見るにつけ、そう思わずにはいられませんでした。まあ、好きなスタイルのサッカーではあったけど、同じことを何年も続けるのは難しいわけだし、仕方ないのかな、という気がしないでもありません。同時に、この組にはこの2チーム以外にも強豪のチリも控えているので、スペインのグループリーグ敗退の可能性すら出てきたように思います。
しかし、眠い目をこすりながら起きたけど、あのファンペルシーの1点目のヘディングシュートを見て、すっかり眠気が覚めてしまいました。こんなすごい選手と同じチーム=マンチェスター・ユナイテッドに日本人(=香川)がいるって、今更ながら数十年前までは考えられないような時代になったんだなと実感しました。
■2014/6/16 4年前の再現・・・一転、8年前の悪夢?(日本代表初戦) 6/14(土)と6/15(日)は珍しい土日連休。14日の深夜〜15日の朝はたっぷり時間が空く。普段なら夜中にテレビ観戦が出来ない私でも、こういう時は心置きなく夜更かしが出来るんだけど…。1日に2試合、3試合も見ると、さすがのサッカー観戦好きの私でもだれてしまうので「観戦するのは1日1試合」と昔から決めています。この日の夜中〜朝は個人的に注目しているウルグアイが登場するウルグアイvsコスタリカとか、初戦屈指の好カード・イタリアvsイングランドもあったので見たかったけど・・・。15日朝は日本の初戦があるので、泣く泣く我慢しました。つまり、日本戦を優先してこれら海外の強豪国の試合を「犠牲」にしたというわけです。
今回の日本代表にはちょっと複雑な気持ちがあったのは事実。アジアカップ優勝とか、震災直後のチャリティとか感動したけど、その後、メンバー固定しすぎてチーム自体は低迷気味。「パスサッカー」にこだわるあまり「泥臭く戦う」ことを忘れているように見えるし、しかもそのパスも回らなかったり、攻めが遅かったりで決して上手くいっているようには思えないし。ディフェンスが弱いことがアジア・カップの頃から露呈していたのに、その後何の策も撃たなかったのも不安だったし。もちろん「自国の代表だから頑張って欲しい」反面、なんとなく感情移入が出来ないというか、複雑な気持ちで見ていたというか。そんな中で迎えた今回の開幕戦…。
6/15(日) 10:00
コートジボワール2-1日本
「楽な組に入った」とにわかファンとマスコミは浮かれるけど、実はアフリカNo.1のタレント集団のコートジボワール。私は組み合わせが決まった当初から「カギは第1戦」と思っていました。この第1戦で奇跡を起こして勝利すれば、4年前と同じように波に乗って何とかグループリーグ2位で決勝トーナメントに進むチャンスが出てくるだろうけど、敗れてしまえば一気に意気消沈して8年前のジーコ・ジャパンのように1勝もできずに敗退してしまうだろうと。だから、第1戦の結果次第、第1戦ですべてが決まると思っていたので、期待と不安が入り混じったような気持ちで観戦し始めたんだけど…。
私は今年に入って以降の親善試合を全く見てないので分からないんだけど「1戦ごとによくなっている」「本番はいける」という論調だったもの。だけど、全然去年の悪かった頃の代表と変わらない。「細かいパス回し」というけど、相変わらず繋がらない、簡単に奪われる。ボールを泥臭く奪いに行く姿勢が見られない。そんなイライラするような展開の中、本田のゴールで先制。早い段階での先制、ちょっとだけ4年前のカメルーン戦が過りました。この先制で目が覚めて、前回大会のように泥臭くボールを追う姿勢が戻ってくれれば…。
だけど逆にこの1点以降、前以上にパスが繋がらなくなる。相手に激しいプレッシャーをかけに行く場面も見られない。激しく鼓舞したりする選手もいない。ヤヤトゥーレを中心としたコートジボワールの攻撃陣に何度も攻め込まれる。前半終了、ハーフタイムにパブリック・ビューイングで能天気に盛り上がる奴らの姿が映し出されたけど、私は8年前のオーストラリア戦が胸をよぎる。なんでこの重苦しい展開でこんなに能天気でいられるんだ? 8年前も前半を終わった段階ではこんな感じだったよな。
そして後半、故障上がりの長谷部に代わって遠藤が入ったあたりからますます流れが悪くなる。さらにコートジボワールが温存していた国民的英雄・ドログバを投入してからは、完全にコートジボアールのペースに。そしてまさかのたった2分の間に2失点。「わずか10分ほどの間に3失点」して完敗した8年前のオーストラリア戦と全く同じ。以降はまるでいいところなく敗戦。スコアは2-1だけど、事実上6-0くらいでやられような完敗ぶりでした。
「まだ1試合だから立て直せる」という声もあるだろうけど、私には打開策があるようには見えません。「細かいパス」に拘るあまり、シュートやロングボールが必要な時ですら頑なに短いパスを出す。それでスペインやメキシコのようにパスが繋がるならそれでもいいんだろうけど、日本人選手にはそんなテクニックはない。はっきりいえば「小さくまとまった」サッカーをやっている、昨年あたりからの日本代表は私の目にはそんな風に映ります。2011年のアジアカップやその後の親善試合での、相手ディフェンダーを置き去りにするような「流れるようなパスワーク」は影をひそめてしまった。にもかかわらず、戦術を変えなかった。そのあたりから私は「大丈夫か?」と思っていたわけだけど、その心配が当たってしまいました。今の代表が忘れているのは「日本人は下手くそなんだからかっこ悪くても泥臭く」という、前回の代表が貫いた精神ではないかと思います。実際、ハードワークしていたといえる選手が何人いただろうか…。たった4年で強くなった、上手くなったとでも思っているのか? もう親善試合じゃなく、本番。ましてもう1敗してしまった。ここから修正するのは難しいだろうなと思います。
残念だけど今大会はもう日本代表ではなく、世界の強豪チームを見ることを目的に観戦するようにしていくしかなさそう。技術云々、戦術云々じゃなく「戦う姿勢」を見せて欲しいというのが今の日本代表を見て思う素直な気持ちです。
■2014/6/18 見ることが出来ずイライラ&過剰なバカ騒ぎにイライラ ワールドカップも開幕して既に6日が経ったけど、やはり時差の関係で全く見ることが出来ません。未だにテレビ生観戦出来た試合はスペインvsオランダと日本vsコートジボワールの2試合のみ。グループリーグの間は、引き分けや点のほとんど入らない試合が続いて面白い試合がほとんどなかった前回大会から一転、接戦や逆転勝ちの試合が多くて結果を見る限り面白い試合ばかりの様子。見ることが出来ないことが悔しくてなりません。ブラジルと引き分けたもともと大好きなメキシコ、若い選手の台頭で復活したベルギー、相変わらずしぶとい試合運びのスイスなど、見てみたいチームもいっぱいあるのに。
でも、だからといって地上波テレビのダイジェスト番組を見たいという気持ちは全く起こりません。どうせ例によって過剰なバカ騒ぎが展開されていることは想像できるわけだし。私の周りにはサッカーの好きな人はほとんどいないし、同時に「ワールドカップの時だけ騒ぐ」人も皆無なので、特に私のプライベートな生活で話題に上がることもありません。まあ、おかげで静かに観戦できる環境にあることは、私にとってはラッキーなのかもしれません。でも、だからこそ肝心の試合を見ることが出来ないことが悔しくって…。
とはいえネットを見ると、相変わらずあちこちで過剰なバカ騒ぎが行われているようで・・・。滑稽に見える一方で、ちょっと不気味ですらあります。いや、本当に今回のワールドカップにまつわる報道は、ちょっと不気味です。まず先日の日本vsコートジボワール戦の日、渋谷の交差点で馬鹿騒ぎした連中がいたとか。負けたのに、しかもあんな無様な負け方をしたのに、ハイタッチして騒いだ連中もいたとか。「これだからサッカー・ファンは・・・」という声もあるようだけど、この人たちって絶対にサッカー・ファンじゃない。試合なんて見てない奴もいたんじゃないか。ただサッカーに便乗して騒ぎたいだけの集団。一方でメディアは「サッカー・ファンが殺到して・・・」と伝える。まるで「日本中が今、サッカーの話題一色に染まっている」かのような伝え方。
さらにネット上で拾った別の話題だけど、ある民放局のワイドショーが日本vsコートジボワールの試合が行われている時間に、テレビ観戦せずに街を歩いている人を捕まえて「なんでこんなところにいるんですか?」「何やってるんですか?」「今日、何の日だか知ってますか?」「なんでサッカー見ないんですか?」と聞きまくる、「無関心な人を批判する」ような企画をやったんだとか。いや、馬鹿じゃないの。全員が「見たい」「興味がある」わけでもない。ひょっとすると、その日は仕事で出勤だった人もいるだろうし、知り合いの結婚式、子供の学校の行事、知り合いの葬式、模擬試験、資格試験、初めてのデート、自分のバンドのライブ等々…、の人だっているかもしれないのに。そうしたものとサッカーの試合と、どっちが大事なんですか? プライベートとサッカーとどっちが大事なんですか? 「サッカー好き」の私だって、もしもそうした仕事や行事と重なれば、間違いなく見てません。まるで「見ていない人は馬鹿」「興味のない奴はキ●●イ」とでも言いたいかのような、恐ろしい「洗脳」企画。こういう「価値観や興味の押しつけ」は、マスコミが絶対やってはいけないことではないんですか?
従来からワールドカップの時期になるとサッカーのことしか報じなくなったり、国を挙げての一大イベントのように騒いだり、はしゃいだりはあったけど、今回のはちょっと異常。私は1980年代、中高生の頃からずっとサッカーが好きだったし、ワールドカップも1986年のメキシコ大会以来「4年に1回の一大イベント」だと思って見てきたので、間違ってもこれでサッカーが嫌いになったりはしません。だけどもしも、もともとサッカーが嫌いな人がいたとしたら、ますます嫌いになること間違いなし。また「好きではないけどちょっとだけ興味がある」という人や「スポーツ全般が好きだけど、特別サッカーが好きというわけではない」という人は、あまりの押しつけがましさにサッカーが嫌いになるかもしれません。もはや「馬鹿騒ぎ」を超えた「押しつけ」「洗脳」。もしも中高生の頃の私(=サッカーも好きだが、一番好きなのはプロ野球)が、中高生の頃にこの「押しつけ」を体験していたら100%サッカー嫌いになっていたと思います。なんだか、小学生の頃「巨人が嫌い」といっただけで罵られた、あの苦い思い出が蘇ります。
高3の時、1986年のメキシコ大会を見た私はカルチャー・ショックを受けました。サッカーで国全体が熱狂する。地元・メキシコが勝った日は、街に人が溢れる。通行人が車道にまで溢れ出て車を止めてしまうけど、止められたドライバーも通行人とハイタッチ…。たかがスポーツのいち競技に過ぎないサッカーで、こんなにも盛り上がるなんて。一見今の日本と似てるけど、やっぱり違う。今の日本人は「便乗して騒いでる」「メディアに乗せられてる」だけ。本当の「サッカー文化」はまだこの国には根づいていないんだ、しかも誤った形で根付きつつあることをちょっと不気味に思います。いや、私は本当にサッカーが好きだからこそ、こういう形での「馬鹿騒ぎ」「押しつけ」は全く望んでいません。実際私は、サッカーに興味のない人の前でサッカーの話はしません。興味のない人を批判したりはしません。まあ、相手から何か聞かれたときは答えたり教えたりするけど、自分からサッカーの話はしません。「サッカーが好きな人に、サッカーに興味がないと言ったら馬鹿にされた」なんて話もネット上で見かけたけど、きっとその人は本当のサッカー好きではないんだと思います。
とにかく、試合は見ることが出来ないのに、こういうくだらない騒ぎの情報だけが入ってくる。好きな人にとっては「4年に1度の祭典」かもしれないけど「たかがサッカー」なんだから、別に興味のない人や嫌いな人を巻き込むことはないでしょう。まあ、私にとっては「たかがサッカー」だけど「されどサッカー」なんだけど・・・。そんな私だからこそ、もっと試合を見たいです。
■2014/6/21 無敵艦隊沈没&8年前の再現・・・(スペイン敗退、日本第2戦) 6/19(木)4:00
チリ2-0スペイン
帰宅してすぐに就寝→明け方に起きだして観戦しました。お目当は最早スペインではなくチリの方。前回大会、スイスとの死闘を見てすっかり気に入ったチリ。しぶとく泥臭いディフェンス、それでいて攻撃時は華麗なパスワーク・・・。だけど今大会はよりによってスペインとオランダと同じ組に入ったので「残念ながらグループリーグ敗退か」と思っていたもの。ところが先日のオランダ戦を見る限り、スペインがかなり危ういので「ひょっとすると」という期待を持って観戦しました。
やはりといおうか、いや予想以上にいいところなしのスペイン。緩いパスばかりで迫力がない攻撃、そのパスも繋がらなかったり、簡単にロストしたり。そしてシュートが撃てない。なんだか、最近の日本代表のよう。しぶとく守って速攻から2点奪ったチリの完勝でした。フジテレビの中継は異常なほどのスペイン贔屓だったし、世間一般でも「スペインがなぜこうなった?」ばかりが報じられるけど、むしろチリが非常に良いサッカーをやっていたという印象だけが残りました。
一方のスペインは先日のオランダ戦で「一時代の終わり」を感じたけど「ああ、今度こそ本当に終わったんだな」と。2008年ユーロ→2010年ワールドカップ→2012年ユーロと、ずっと同じサッカーを続けてきたので、まあ、そろそろ時代が変わっても仕方ないんだろうな。まして「華麗なパスサッカー」って見た目はキレイだけど、逆にダメなときは脆さもあるのは事実。別の見方をすればよくこんな長い間、全盛期を続けることが出来たなと思う。世界のスタンダードだった「ポゼッション・サッカー」「パスサッカー」終焉の瞬間でした。それを思えば、歴史的な瞬間を目撃したのかもしれません。しかし2大会連続で前回優勝国がグループリーグ敗退とは…。
6/20(金)7:00
日本0-0ギリシャ
偶然にも出勤時間の遅い日だったので、最初から終わりまで見ることが出来ました。個人的には今回の日本は「初戦で勝つことが決勝トーナメント進出の絶対条件」だと思っていたので、最早グループリーグ突破なんて期待は持ってません。このグループはマスコミの報じるような「楽な組」ではないので、簡単に1勝できるとも思ってません。だけど、せめて残り試合は初戦のような腑抜けた試合ではなく「戦う姿勢」を見せてよいサッカーをしてくれればそれでいいと、わずかな望みを持って観戦しました。
確かに圧倒的にボールを支配している。日本テレビ(日本で最もサッカー中継して欲しくないテレビ局)のアナウンサーは「ボール支配率は70%以上」と絶叫、同時に「今日はパスが回って、自分たちのサッカーが出来ている」と解説の城は言うけど・・・・。「相手にボールを持たせてガッチリ守って、わずかな隙を突いてカウンター」がチームカラーのギリシャだから「ボールが持てる」のは当たり前。「パスが回る=自分たちのサッカーが出来ている」というけど、相変わらず緩くてスピード感のないパスばかりで迫力の欠片もない。ゴール前にボールを運んでもシュートが撃てない、なぜかバックパス。いや、むしろギリシャに「ボールを持たされてる」、そして「攻めあぐねている」ようにしか見えない。日本テレビのアナウンサーも解説者も素人ですか?
そして前半のうちにギリシャのキャプテンがイエローカード2枚で退場。相手は一人少なくなった。にもかかわらず、状況は変わらず。なんで一人少ない相手に苦戦する? 選手からも前回大会のような「激しい闘志」も「必死の形相」も見えない。残り時間が少なくなっていくのに、ゴール前に長いボールを蹴らずに短い緩いパスばかり、ゴール前まで持ち込んでのバックパスの連発でイライラする。どうせこのままいくだろう、という「裏切って欲しい予想」が見事に当たり、そのまま試合終了。試合終了の瞬間、地元のブラジル人の観客からでしょう、強烈なブーイングが会場を包みました。まあ日本人、ギリシャ人以外の人にとっては、なにも見どころのない低レベルな試合に映ったことでしょう。とてもワールドカップ本戦とは思えない、まるで「キリン・チャレンジカップ」か何かを見ているような緊張感のない、緩い試合。しかも崖っぷちに追い込まれたチームの姿とは思えない。とても付き合っていられない、すぐにテレビを消して出勤の準備をしました。
別の意味で「世界を驚かせるサッカー」、大舞台でこんな試合を見せられるとは思ってもいませんでした。「勝てない」までも、もっとアグレッシブな姿、戦う姿勢を見せて「玉砕」した方がはるかにマシ。「自分たちのサッカーをする」、選手は大会前、大会中も常にそんなことを言ってたけど、スポーツ=勝負なんだから、そんなことよりも「勝つこと」の方がはるかに大事。そのことを忘れていた4年間だったように思います。別にパスワークとか、キレイに繋ぐとか、そんなことよりも「カッコ悪くても、泥臭くてもアグレッシブに戦って勝つ」ことの方が大事、前回大会の教訓が全く生きなかったようです。
まだ日本がコロンビアに勝って、ギリシャがコートジボアールに勝てば、日本がグループリーグ2位通過の可能性が残ってるそうだけど、その可能性は限りなく低い。それでもまだ「自分たちのサッカー」なんて言っている選手を見るにつけ、余計にその思いが強くなります。最後のコロンビア戦は、無理して起きて見るつもりもありません。25日は朝も早いし…。残念だけど、今大会は日本代表に関しては「もういい」という感じ。監督や選手が入れ替わる、大会後まで日本代表のことは考えません。後任監督は「武骨に、泥臭く勝ちに行く」ドイツ人監督を熱望します。同時に今大会は原点に還って強豪国の試合を楽しみに観戦したいと思います。こんな試合を見るくらいなら、直前に行われたイングランドvsウルグアイを見た方がよかった…。
しかし「初戦は選手交代後に流れが変わって逆転負け」「2戦目は情けない形で引き分け」って、8年前の再現ですか? もう、情けないとか腹立たしいじゃなく「もういいよ」というあきらめにも似た気分です。ついでに、こんな試合で「過剰なバカ騒ぎ」を続けるマスコミが余計に滑稽に映るし、こんな試合に無理矢理つき合わされたであろう「無関心層」や「にわかファン」が気の毒に思われます。ますますサッカーの嫌いな人が増えるんじゃないか。
■2014/6/23 日本戦どころじゃない、見たい試合が目白押し 6/22(日) 7:00
ナイジェリア1-0ボスニア・ヘルツェゴビナ
1990年イタリア大会で躍進、マラドーナ全盛期のアルゼンチンを延長PK戦まで追い詰めた旧ユーゴスラビア代表チームが好きでした。ストイコビッチがエースで監督がオシム。その後、内戦と民族紛争のために国がバラバラになってしまったけど、今でも旧ユーゴの各国(セルビア、クロアチア等)のサッカーは旧ユーゴの伝統が受け継がれているので意外と好きです。というわけで、旧ユーゴの国のひとつ、ボスニア・ヘルツェゴビナの登場。あわや国際サッカー連盟から除名されそうになったりの苦難を乗り越えてワールドカップ初出場。元日本代表監督も務めたオシムの祖国、しかも圧倒的強さでヨーロッパ予選を通過してきたということで注目して見ました。
試合開始からともにボールを奪って速攻を仕掛けてシュート。今大会は日本代表とか、スペインとか「緩いパス回し」や「シュートが撃てない」チームばかり見たせいか、ボールを奪ってからの速い攻撃、ゴール前まで行くと必ずシュートで終わる、遠目からでも果敢に狙う、そのスピード感に「同じスポーツかよ」「そうだ、サッカーってこういう競技だったはず」と感心してしまいました。そんないい試合だったんだけど…。
前半にボスニアのエース・ジェコがゴール前に抜け出してシュートを撃つもオフサイドの判定。VTRで見ても、明らかにオフサイドじゃないのに。これですっかり試合が壊れてしまいました。逆にナイジェリアが先制。ナイジェリアはアフリカのチームらしく、圧倒的な身体能力を生かして攻めてくる。だけど、エムニカの右サイドからのドリブル突破からのクロスばかりの単調な攻め。すぐにボスニアが追いつくだろう、追いつきさえすればまたいい試合になりそう、そう期待したけど。結局、後半はボスニアが暑さでバテたのか、動きが悪くなって攻めも単調になってグタグタな試合になってしまいました。そのまま試合終了。あのオフサイドまでは非常にいい試合だっただけに、ちょっとガッカリでした。
これでボスニアは敗退。後半バテてしまったせいか、単調な攻撃で前評判と違って強さが感じられませんでした。旧ユーゴのチーム共通の華麗なパスワークも、ハードでタフなディフェンスもなかったし。オシムのやっていたような「ボールも人も動く、躍動感のあるサッカー」を期待していただけに残念。あの判定を差し引いて考えても、意外に脆かったなと。本当に残念な試合、残念なチームでした。これだったら「どうせ大差がつくだろう」ということで敢えて見なかったアルゼンチンvsイラン(イランの大善戦で1-0)を見た方がよかったかも。
6/23(月)1:00
ベルギー1-0ロシア
2002年日韓大会以来、久々出場のベルギー。個人的には1986年メキシコ大会でシーフォを中心とした攻撃陣の活躍でベスト4に進出したことや、2002年の日韓大会で日本と同じグループに入って日本と引き分けたことが印象に残る。今回は2002年のキャプテン(日本戦でのオーバーヘッドの同点ゴールが印象的)だったビルモッツが監督、司令塔のアザール、ストライカーのルカク、アフロヘアーがトレードマークのフェライニといった、若い才能の有るメンバーが揃っていてダークホースと言われているので「どれ、見てみるか」ということで観戦。
しかし両チームとも攻撃に全く精彩がない。ベルギーは選手個々はテクニックはあるけどパスが繋がらないし、ゴール前に持ち込んでもシュートが撃てない。一方のロシアは旧ソ連時代同様、ゴール前へのロングパスやカウンター主体の攻撃で、今一つ華やかさに欠ける。当日の朝早く起きてボスニアvsナイジェリアを観戦して以降、全く寝ていないのでただですら異常に眠いのに、余計に眠くなってしまいました。途中で何度か本当に落ちていたような気もします。
そんな退屈な展開で「このまま終わるのか?」「だとしたら見なきゃよかった」と思い始めた後半40分過ぎ、アザールが個人技で抜け出して作ったチャンスに、途中出場のオリギが決めてベルギーが先制。そしてそのまま試合終了。ベルギーが決勝トーナメント進出が決まりました。
だけどベルギー、期待したほどの強さは感じられませんでした。確かにアザール他、選手個々の技術は高いけど、日本ほどではないにしろ個人技に走りすぎてチームとしてのまとまりや攻撃の連動制に欠けるという印象でした。一部で優勝候補、ダークホースと言われるけど「そうか?」という感じ。むしろ若い選手が多いので、次の大会の頃が黄金期になる「これからのチーム」なんじゃないでしょうか。一方のロシアはまったくいいところなし。次の開催国なので、こっちも「次の大会真でに仕上がっていくチーム」というイメージ。正直、この日の深夜〜明け方の試合の中で、敢えてこの試合を視聴することを選んだ私の選択は正しくなかったのかも…。
・・・ちなみに相変わらず地上波テレビは日本の3戦目に向けて「過剰なバカ騒ぎ」を続けてる様子ですけど、私の中ではもう、今大会は日本の試合は見る気もありません。むしろ派手に玉砕して敗退して、もう一度出直した方が今後のためでしょう。そんなことよりも今は、グループリーグも3試合目に入って「どこが敗退するか? どこが決勝トーナメントに進めるのか?」に関心は移っています。特にまさかのコスタリカ1位通過、イングランド敗退、残る一つの席がイタリアvsウルグアイの勝者という大激戦、大波乱の起こったD組、ブラジル、クロアチア、メキシコの三つ巴で、最終戦までどこが落ちるか分からないA組が注目。個人的にはD組はウルグアイ、A組はブラジルとメキシコに残って欲しいけど。そんなこんなで忙しいので、とてもじゃないけど日本vsコロンビア戦を見る余裕なんてありません。「自分たちのサッカー」が出来さえすれば満足な人たちに、なぜ付き合う必要がある? 多少睡眠時間を削ってでもイタリアvsウルグアイ(敗れた方が敗退)、クロアチアvsメキシコ(おそらく勝った方が2位通過)は見たいと思っています。
■2014/6/26 大詰めのグループリーグ 7月に入ると今以上に忙しくなりそう。しかも決勝トーナメントが始まるとグループリーグと違って引き分けがなく、延長戦、PK戦までもつれて、試合時間が長くなる可能性もある。ということは、今のように「少し睡眠時間を削る」とか「早寝して調整する」とかしても、テレビ観戦できない日が多くなりそう。だったら「多少無理すれば見ることが出来る今のうちに」ということで、この数日は1日1試合ずつ観戦してきました。
6/24(火) 5:00
メキシコ3-1クロアチア
ブラジルと同じA組、2位通過をかけた試合。レベルの高い国同士での「負けられない試合」ということで、これは「見逃せない」と。初めてテレビ観戦したワールドカップが1986年のメキシコ大会。地元開催ということでメキシコがベスト8まで進んだけど、小柄な選手が俊敏に動いて、早くパスを回して攻めるメキシコのサッカーのスタイルはその頃から好きでした。ゴールを決めてバク転する英雄・ウーゴ・サンチェスも当時、私のクラスでも人気があったもの。ということでメキシコを応援しつつ観戦。
しかし前半は0-0で終了。メキシコは得意の早いパス回し、クロアチアはガッチリ守ってカウンターと、それぞれ持ち味は発揮していたけど、決定的なチャンスは少なくって前日からの眠気も手伝って少し落ちそうになる…。後半も同じような展開が続くけど、クロアチアは現地の暑さにやられてか、20分過ぎから攻撃もディフェンスも動きが鈍くなる。逆にメキシコはストライカーのエルナンデスが途中出場して攻撃が勢いづく。そして27分に先制すると、以降は一方的なメキシコ・ペースになって、わずか10分の間に計3点を挙げて快勝。実力的には互角だったんだろうけど、現地の暑さにやられて急に動きの鈍くなったクロアチア、後半になっても全く運動量の落ちなかったメキシコ、気候への慣れと体力差が出たという印象でした。メキシコは決勝トーナメント進出、クロアチアは敗退。
早いパス回し、「切り札」的なストライカー(=エルナンデス)、そして小柄ながら動きの良い名キーパー(=オチョア)、メキシコのチームカラーって時代が変わっても、メンバーが変わってもブレることがない。次はオランダとの対戦になるので苦しいだろうけど、勝ち進んでほしいと思います。
6/25(水) 1:00
ウルグアイ1-0イタリア
イタリア、ウルグアイ、イングランドがひしめき「死の組」といわれたグループB。当然この3か国のうち2チームが勝ち残ると誰もが思ったはず。私はイタリアとウルグアイだと予想していました。ところが、まさかのコスタリカが1位通過。この試合が2位通過をかけた試合になりました。同じ日の5:00から日本vsコロンビアが行われるので、世間一般ではそちらの話題で溢れていたけど、個人的には「日本代表はもういい、それよりもこんな大変な試合を見ずにどうする?」という感じだったので、日本戦は見ずにこの試合を観戦。
しかし「引き分けでも2位通過」のイタリア、もともと固いディフェンスが伝統なので、前半は引いて守る。とはいえ、一方のウルグアイも思うようにボールを支配できず。ともに攻撃では決め手に欠ける重苦しい試合になりました。イタリア・ペースといえなくもないけど、ストライカーのバロテッリの動きに精彩がなく、イタリアも「らしくない」という印象。後半に入ると同時にバロテッリが交代させられたけど、まあ、致し方ないだろうなと。
後半もともに決め手に欠く展開が続くけど、後半14分にイタリアのマルキージオがレッドカード。1人減ってからは完全にイタリアは引き分け狙い。だけどやっぱり、いつものイタリアじゃない。暑さのためか、徐々にウルグアイに押し込まれるシーンも増える。そして後半36分コーナーキックのチャンスにウルグアイが先制。以降はイタリアが猛攻を仕掛けるも、そのまま試合終了。イタリアは2大会連続のグループリーグ敗退となりました。
試合自体はウルグアイを応援して観戦していたけど、正直言えば「イタリアが勝つ」と予想していました。追い込まれてから勝負強い試合巧者、それがイタリアのイメージ。まして2012年のヨーロッパ選手権を見たときは「次のワールドカップの優勝候補」と思っていたので。だけどディフェンスはともかく、攻撃の面ではユーロや昨年のコンフェデと比較しても全く精彩がありませんでした。私と同じような大病を克服したカッサーノは個人的に応援していたし、バロテッリやピルロのプレーももうこのワールドカップで見ることが出来ないのかと思うと非常に寂しいです。特にピルロとブッフォンは、代表引退だろうし。
あとウルグアイ。フォルランって、いつから控えになったんでしょうか? ちょっと意外でした。それからスアレス、イタリアの選手に噛みついていたようだけど、今後何らかの処分があるかも。一応勝ち残ったけど、精彩を欠く試合運びだったので、前回のように勝ち進むのは難しいかも。
6/26(木) 5:00
フランス0-0エクアドル
大会前に司令塔のリベリーが故障のため代表に呼ばれず。問題児のナスリも落選。大会前は「大丈夫か?」と言われたフランスだけど、ここまでベンゼマの活躍もあって2連勝。「どれ、じゃあフランスの試合ぶりを見てみよう」ということで観戦した試合でした。もともと1986年のプラティニ中心のフランスが好きでワールドカップにはまったし、1998年のジダンを中心としたチームも好きだったので。
パスを回しながら攻めあがって、遠くからでも積極的にミドル・シュートを撃ちまくるフランス、ガッチリ守って長い縦パスをゴール前に送るカウンター主体のエクアドル。ということで、フランスがボールを持つ、攻める時間が圧倒的に長いけど、フランスの放つシュートがことごとく外れたり、キーパーの好セーブに阻まれたり。後半にはエクアドルが1人退場となって10人になるけど、やはりフランスはシュートを撃ちまくりながらも決めることが出来ず、まさかの0-0の引き分け。
フランスは大黒柱のリベリー不在を感じさせないほどよい攻撃をしていたし「内紛」で崩壊した前回、2012年のユーロと違ってチームのまとまりもよいと感じました。想像以上によかった、にもかかわらず、いくらエクアドルのディフェンスが固かったとはいえ、あれだけ一方的に攻撃しながら1点も取れないことが驚き。3-0か4-0で勝っていても不思議じゃない内容だったのに。決勝トーナメントに進んでもすぐに敗退してしまうんじゃないか。
ということで、ここ何日かは少し無理をしてテレビ観戦しました。7月に入り決勝トーナメントになったら、今よりも見ることが出来る日が減ってしまいそうだから。そうそう、日本vsコロンビア戦の結果は4-1でコロンビアの勝ち、日本は1勝もできずに敗退。私の予想通り、スコアも私の予想通りでした。代表に関しては、また日を改めて。
■2014/6/29 ニュースター登場の瞬間?(ハメス・ロドリゲス) いよいよワールドカップも決勝トーナメントに突入。特にその1日目の日本時間6/29早朝と2日目の6/30の早朝は好カードばかり。しかも個人的に注目しているチリ、コロンビア、ウルグアイ、メキシコが登場、そしてまだ今大会、1試合も見ていないブラジルもそろそろ見たいし…。にもかかわらず、6/28(土)と6/29(日)は休みではないし、6/30(月)はいつもにも増して朝が早いし。ということで、ほとんどテレビ観戦できないのが残念。そんな中、ちょっと無理をして1試合だけテレビ観戦しました。
6/29(日) 5:00
コロンビア2-0ウルグアイ
個人的に今大会、注目&贔屓して見てみたいと思っていたチーム同士の対戦。いや、どっちが勝っても嬉しい反面、どちらかが敗退してしまうのは寂しい。ウルグアイはやはりと言おうか、イタリア戦で相手選手に噛みついたスアレスが出場停止に。代わって「気がつけば控え」になっていたフォルランが出場。一方のコロンビアは控え選手中心のメンバーで日本に大勝して勝ち上がってきたチーム。90年代にバルデラマらの活躍で旋風を巻き起こしていたものの、オウンゴールした選手が射殺される痛ましい事件以降しばらく低迷、久々に復活を遂げた国でもある。大会直前にエースのファルカオが故障でメンバーを外れたものの、ダークホースと言われているので「ぜひ見てみたい」と。
やはりと言おうかコロンビアが速攻、パス交換で一方的に攻めあがる。だけど「ガッチリ守ってカウンター」が伝統のウルグアイ、ゴール前をしっかり固めているので、コロンビアは攻めあがっても決定的なチャンスは掴めず。「ああ、ウルグアイ・ペースか」と。そんな28分、司令塔のハメス・ロドリゲスがペナルティ・エリアの外でパスを胸で受けてミドルシュート。まさに「目の覚めるようなゴール」といった感じ。これですっかり流れはコロンビアに。さらに後半5分にも再びハメス・ロドリゲスがゴール。その後も、前線への絶妙なパス、ディフェンダー4人を交わしてのシュート等、ハメス・ロドリゲスの「異次元」なプレーにすっかり魅了されてしまいました。
一方のウルグアイもカウンターからの速攻を仕掛けるも、ストライカーのスアレス不在が響いて攻撃は不発。代わりに出場したフォルランも往年の輝きは見られずに途中交代。もうひとりのフォワード、カバーニも時々チャンスを作るも阻まれてそのまま試合終了。「南米の強豪対決」ということで楽しみにしてたんだけど、コロンビアのいいところばかりが目についた試合でした。
しかしハメス・ロドリゲス、私は日本戦を見なかったので今回が初見でしたけど、いや、想像以上に素晴らしい選手。先制ゴールは大会ベスト・ゴールと言ってもよいほど素晴らしいものだったし、得点にはならなかったけど、相手ディフェンダー4人を振り切ってシュートを撃ったシーンは、マラドーナの「5人抜き」を見た時と同じくらいの衝撃でした。大会前は「本来のエースはファルカオ、彼が不在な分、コロンビアは不利」「日本も付け入る隙がある」ようなことを報じられていたけど、日本の評論家や記者の目は節穴ですか? 華麗なパス、思い切りの良いシュート、相手を振り切るドリブル、切り返し、すべてが「レジェンド」レベルだと思います。ついでに、ルックスもよくってスター性十分。高校生の頃、初めてマラドーナを見た時と同じくらいの衝撃度でした。ネイマールやメッシ以上の選手になるのでは? ネットのニュースを見ると、今大会でブレイクしつつある選手のようだけど。まさに「ニュースター誕生の瞬間」を目撃できたのかもしれません。だけどコロンビアは彼一人のチームじゃない。攻撃もディフェンスもレベルが高く、チームとしてもよくまとまっている。次はブラジル戦。「もっと先まで取っておきたい」ような好カード。ブラジルvsコロンビアは、眠い思いをしてでも絶対に見たいと思います。
・・・もう1試合、この日はブラジルvsチリも行われ、延長、PK戦の末、ブラジルが勝ったらしい。スペイン戦を見て「いいチームだ」と思ったチリ、やはりブラジルを苦しめたようで。だけどチリももう、今大会で見ることが出来ないのか。ちょっと寂しい気分です。あと今日の深夜(6/30の早朝)は、メキシコvsオランダという、私にとっては「絶対に見たい」試合もあるけど、さすがに明日は6時起きなので見るのは無理。結果が楽しみです。もちろん、メキシコに勝ってほしいけど…。
■2014/7/3 早くも終盤、相変わらずほとんど見ること出来ず 7/1〜7/2はどう考えてもテレビ観戦できそうもない生活だったんだけど、偶然と言おうか2試合ほど観戦することが出来ました。
7/1(火) 1:00
フランス2-0ナイジェリア
6/30は朝が早く夜が異常に遅いハードスケジュールな日。ということで、帰宅したのは深夜0時過ぎ。帰宅してすぐ風呂、夕食、ここまで済ませて時計を見ると、ちょうど深夜1時。本当はすぐに寝る予定だったけど、逆に疲れすぎて目がさえていたので「おお、試合開始時間だし、ちょっと見てみるか」ということでテレビをつける。
細かいパスを回してゴール前に何度も攻め込むフランス、一方のナイジェリアはしっかり守って、ボールを奪ってから縦パス、ドリブル突破など速攻を仕掛ける。目まぐるしく攻守の入れ替わるスピード感ある試合。近年の日本代表のような緩くて躍動感のないパス交換ばかり試合だと一気に眠気が襲うけど、そのスピード感、迫力にますます目がさえていく。サッカーって本当はこういうスポーツのはずだよなあ。
ナイジェリアのキーパーの好セーブもあったとはいえ、フランスは相変わらずの決定力不足。何度もシュートを撃つが枠の外・・・。得点のないまま、変化のないまま時間が過ぎて「延長か?」と思った矢先、後半34分にフランスがようやく先制。47分にもオウンゴールで追加点、そのまま逃げ切った。やはり先日観戦したエクアドル戦同様、フランスに決定力不足を感じました。次はドイツ戦。正直、厳しいかも。むしろたびたび目を見張るような速攻を仕掛けていたナイジェリアの方に好印象を持ちました。あと日本テレビ、本当にもう、サッカー中継やめてください。特にハーフタイムに現れたタレントのコメントとスタジオ内の会話の醜さには呆れました。相変わらずひどい中継でした。
7/2(水) 1:00
アルゼンチン1-0スイス(延長)
土日が休みではなかったので、代わりに休みになった7/2(水)の深夜ということで「久しぶりにゆっくり観戦できそう」ということでこの試合を観戦。アルゼンチンの試合を見るのは今大会初。メッシと合わない選手(テベス他)を代表から外し、完全に「メッシのためのチーム」「メッシ頼みのチーム」に仕上げたのが今回のアルゼンチン。だけど私は前々からずっと個人的にメッシに魅力を見い出せないし、あんまりこういうワンマンチームは好きではない。一方のスイスは伝統の「堅守速攻」だけではなく、今大会はホンジュラス戦でハットトリックを達成したシャキリなど攻撃陣も好調。ということで、スイスを応援しつつ観戦。
やはりアルゼンチンが圧倒的にボール支配して攻め込む。それをスイスがしっかり守って耐え、カウンターを仕掛けるという予想通りの展開。メッシを封じてしまうとタレントぞろいであるにもかかわらず、ボールを支配しても決定的なチャンスは作れないアルゼンチン、なるほど今回のアルゼンチンはメッシに依存しすぎのよう。逆に後半はスイスのチャンスの方が多かったくらい。結局0-0のまま延長戦へ…。
だけど前日からの睡眠不足、そして恒例の「休日前日の晩酌」が悪かったのか、延長戦が始まる前にいつの間にか落ちていました(笑)。うーん、もったいない。目が覚めたのは「アルゼンチン先制」という実況の声を聴いた時。つまり決勝ゴールの瞬間を見ることが出来ませんでした。どうもメッシが作ったチャンスに、ディマリアが決めたものらしい。「一瞬で仕事をするメッシ」というような讃えられ方をいていたけど、私にはやっぱり「メッシに依存しすぎ」なチームのあり方に疑問を感じるし、その先制点の瞬間以外はほとんど仕事が出来ていなかったので、メッシは「過大評価されている」という印象を持ちました。私には相変わらず粘り強い試合運びのスイスの方が、よっぽどまとまったよいチームだったという印象しか残りませんでした。
・・・というわけで、次はもう準々決勝。時差の関係で思うように試合を見ることが出来ないまま大会は終盤に。私の中では不完全燃焼なまま終わりそうな大会になりそうです。残ったチームを見るとヨーロッパ勢は未見のドイツは別として、フランスやベルギーは「思ったほど強くない」というイメージ。アルゼンチンもメッシに依存しすぎて微妙。優勝はブラジルvsコロンビアの勝者かオランダになりそうな予感。個人的にはコロンビアを応援して観戦しようと思います。
■2014/7/7 早起きして観戦した準々決勝 7/5(土)と7/6(日)の夜中〜早朝にかけて準々決勝4試合が行われましたが、ともに早朝5時開始の試合を、前日帰宅してすぐ就寝→早起きすることでテレビ観戦しました。
7/5(土) 5:00
ブラジル2-0コロンビア
実はブラジルの試合を見るのは今大会初めて。なんとなく時間が合わなかっただけだけど、やはり「長すぎるイントロ」「マーチ調の勇ましくてカッコいい」ブラジル国歌を聴かないと「ワールドカップ気分」が盛り上がらない。一方先日のウルグアイ戦を見て「ダークホース、台風の目かも」ということで注目、期待したコロンビア。準々決勝屈指の好カード、今大会の優勝の行方を占う大事な試合、「因縁対決」の同日1時開始のドイツvsフランス戦(ドイツ勝利)を泣く泣く我慢して、コロンビアに期待&応援しつつ観戦。
今大会初めて見るブラジル、ネットのニュース等を見る限り「本調子でない」とのことだけど・・・。目についたのは攻撃よりも、異常に固いディフェンス。昨年のコンフェデレーションズ・カップでも感じたけど、こんなに堅実に固く守るブラジルって珍しい。キャプテンのチアゴ・シルバ、巨漢だけど俊敏なダビド・ルイスというセンター・バック・コンビを中心にガッチリ守って、コロンビアの攻撃を封じる。ということで、戦前の予想に反してコロンビアが思うようにボールを支配できず、ボールを持って攻め込んでもなかなかシュートまでいかず。前半7分にブラジルがコーナーキックのチャンスから先制した後は、ほとんどつぶし合い、奪い合いで試合が動かず。
後半になるとようやくコロンビアもボールを持てるようになり、前半は封じられていたハメス・ロドリゲスも目立ち始める。だけど、そんな矢先の後半24分にダビドルイスがフリーキックを直接決めて2点目。遠目からの「無回転」での目の覚めるようなゴールでした。その後はコロンビアの逆襲、守るブラジルという展開に。だけど、なかなかチャンスは作ってもゴールは奪えず。一応、後半35分にハメス・ロドリゲスがPKを決めて1点取り返したけど、見ていて「追いつけそう」な雰囲気は全く感じませんでした。そのままブラジルが逃げ切り。
「華麗な攻撃陣」が注目された両チームだったけど、意外なほど泥臭い潰し合い、肉弾戦といった試合になって、正直言えば期待したような内容ではありませんでした。あとコロンビア、「ひょっとするとブラジルを圧倒するんじゃないか」と思っていたけど、やはりブラジルが一枚上で「完敗」でした。もっと見ていたいチームだったけど、ここで敗退したのが残念。ただハメス・ロドリゲスはまだ22歳だし、若い選手も多いので、ひょっとすると4年後はもっと強くなっているのでは? 今後、世界を席巻するような国になるのでは? という期待は持てました。試合後、涙ぐむハメス・ロドリゲスをダビドルイスが慰め、声をかけてユニフォーム交換している姿を見て感動しました。だけど試合後、終了間際にコロンビアのディフェンダーに激しいタックルを受けて担架に乗って退場したネイマールが、実は脊髄骨折という重傷を負っていたことが判明。今後のブラジルにとって痛いだけじゃなく、場合によっては復帰も危ぶまれるような重症なので、彼の選手生命にもかかわりかねない。無事に復帰できることを祈ります。
7/6(日)5:00
オランダ0-0(PK勝ち)コスタリカ
イタリア、ウルグアイ、イングランドがひしめく「死の組」をまさかの1位通過したコスタリカの試合は今大会初見。一方のオランダは初戦のスペイン戦以来の観戦。スペイン戦では敢えてディフェンスを固めたりと、従来の「攻撃一辺倒」ではない、相手や試合展開に合わせて戦い方を変える柔軟性のあるチームだというオランダ「今回はどういう戦術でくるんだ」と楽しみだったし、コスタリカは初見だったしで、特にどちらに肩入れするでもなく観戦しました。
ロッベン、ファンペルシー、スナイデルを中心にボールを支配して一方的に攻め込むオランダ、ディフェンダー5人を並べて必死に守るコスタリカという、予想通りの展開。オランダは従来のイメージ通りの攻撃サッカーを仕掛けるけど、コスタリカのディフェンスが固くてゴールを割れず。というより、シュートを撃ってもゴールポストに当たったり、今大会屈指の名キーパー、ナバスの好セーブにあったり…。一方のコスタリカも「守ってカウンター」がチームカラーなのかもしれないけど、そのカウンターを仕掛けるチャンスすらほとんどなし。実際、前後半90分でシュート3本、コーナーキック1。コスタリカがチャンスを作ったシーン、今思い出そうとしても思い出せないほど。そして試合は延長戦へ。
延長に入っても「攻めるオランダ、守るコスタリカ」という息づまる攻防が続く。延長後半にはコスタリカも何度か攻め込むも得点できず。そして延長後半終了間際、オランダはまさかのキーパーを控えのクルルに交代。「PK戦に備えてキーパーを交代」なんて采配、私は長いサッカー観戦歴でも一度も見たことがありません。そして0-0のまま延長戦も終了、PK戦へ。名キーパー・ナバスがいる分、コスタリカ優位と思ったけど…。オランダはロッベン、ファンペルシー、スナイデル、カイトといったベテランの攻撃陣がしっかり決めたのに対し、コスタリカはオランダの控えキーパー、クルルに2本止められてオランダが準決勝進出、コスタリカは「無敗」のまま敗退となりました。
後でネットのニュースを見たけど、オランダの控えキーパーのクルルって「PK戦が得意なキーパー」だったわけでもないそうで、むしろ相手の動揺を誘うための交代だったとか。オランダのファンハール監督の作戦勝ちといったところでしょう。スペイン戦でのディフェンス重視とか、相手によって戦術を変えるところなども含めて、なかなかの知将、策士。どこぞの「自分たちのサッカー」に拘り過ぎて自滅した代表とは正反対。「勝つときは華々しいが、負ける時はあっけない」のがオランダの悪い伝統だけど、今回のオランダは一味違う。次はメッシのワンマンチームのアルゼンチン、果たしてどんな戦術で封じるのか、非常に楽しみです。それとTBSが中継していたけど金田喜稔の解説、うるさすぎ。個人的には松木と並ぶウザい解説者だと思っている人。うるさいだけならいいけど、単なる「オランダ・サポーター」、日本戦以外は「中立」な解説じゃないと困るんだけど。
・・・・ということで、コロンビアとかコスタリカとかベルギーとか「旋風」を巻き起こしたチームもあった今大会だけど、残ったのはブラジル、ドイツ、アルゼンチンという優勝経験国と、過去決勝に3回進んだ経験のあるオランダという「常連」ばかりが勝ち残り。個人的に応援&注目していたチームもすべて敗退。ネイマールを失った逆境をブラジルがどう乗り切るか、オランダが今後どういう「奇襲」を仕掛けるか、そこに注目して観戦したいと思います。
■2014/7/11 王国に降りかかった「惨劇」(ブラジル大敗) 準決勝はともに早朝5時開始。ということでこの2日間は「帰宅後すぐに就寝→早朝5時前に起き出す」というパターンでテレビ観戦しました。
7/9(水) 5:00
ドイツ7-1ブラジル
無難に勝ち進んでいるドイツだけど、今大会はまだ1試合も見ていないので「どれくらい強いのか?」は未知数。一方のブラジルはネイマールが負傷で離脱、キャプテンでディフェンスの要のチアゴシウバが累積警告で出場停止という苦しい布陣。個人的には昔からドイツはあまり好きではないし、「判官贔屓」ではないけど逆境に立ったブラジルの奮起に期待いしつつ観戦。国歌斉唱の際、代理キャプテンのダビドルイスが10番のネイマールのユニフォームを掲げたり、観客がネイマールの等身大看板を持ち出したりで、なんとなく「逆境に奮起したブラジルが奇跡を起こすのでは?」という予感…。
試合開始からそのブラジルがボールを支配。だけどボールが繋がらなかったり、シュートを撃っても大きく外れたりで、なんとなく空回り気味。特にフッキとフレッジ、ブラジルの歴代ストライカーと比べるとあまりにも決定力がない。地元の観客からもブーイングを浴びていました。そんな前半11分、ドイツにとって初めてのチャンスともいえるコーナーキックからミュラーが先制ゴール。点取り屋のミュラーをフリーにしてしまう明らかなブラジルのディフェンダーのミス。すると以降はドイツの一方的な試合に。明らかに落ち着きがなく、浮足立ったブラジル。まるでコートジボワール戦の日本のよう。そんな中、前半23分に大ベテランのクローゼが通算最多得点となるゴールを決めると、その後わずか6分の間に立て続けに3ゴールで5-0と一方的な試合に。こんな短い間に大量失点って、本当に日本代表のよう。後半にも途中出場のシュルーレが2ゴール。試合終了間際にブラジルもオスカルのゴールで何とか1点返すもそのまま試合終了・・・。
いや、本当に信じられない光景でした。私が初めてサッカーを見始めた1980年代前半、世界で最も有名なサッカー選手といえばジーコでした。ブラジル代表もいつの時代にも「サッカー王国」として君臨、そんな「王国」がこれだけの大差をつけられて敗れるなんて。いくら相手がドイツ=強豪国でも、こんな大差負けは見たことがありません。いや、親善試合などでベストメンバーではない時のブラジル代表でも、こんな大差をつけられ、完膚なきまでに叩きのめされて惨敗したのは見たこともありません。俺は寝ぼけているのか? 悪い夢でも見ているのか? 何度も途中でそう思いました。ネイマールとチアゴシウバ、攻守の要がいなかったといっても、こんな大差がつくほど今のブラジルは脆かったということでしょうか。まあ、前回の2010年あたりから「追い込まれても、逆境に立っても個の力と選手層の厚さで底力を見せつける」ような往年の貫禄がなくなりつつあると感じたものだけど、ブラジル代表も「王国」ではなく「普通の強豪国」になったのかな、という想いを強くしました。最初は泣いたり怒ったりしていたブラジル人の観客が、最後はただ茫然としていたのが印象に残りました。自分の国の代表がここまで「惨敗」するさまを目撃したことなどなかっただろうし、想像もしていなかっただろうし。NHKの内山アナの「これは最早悲劇ではなく、惨劇です」という実況も印象的でした。同時に、これじゃあブラジルに敗れたチリやコロンビアが浮かばれないだろうという怒りも感じました。
一方のドイツ「抜け目なさすぎ」「手堅過ぎ」故に「面白くない」サッカーをするというイメージを持っていたため毛嫌いしていたものでした。特に1986年準優勝、1990年優勝のチームがそんな感じだったし。だけど前回大会でブレイクした司令塔エジル、ストライカーのミュラーやクロースといった多彩で華やかさも持った攻撃陣を中心としたサッカーは、今までのドイツにはなかったもの。伝統のしぶとさ、手堅さ、抜け目なさはそのままに、そこに多彩なパス回し、縦への速い突破などの華やかさが加わって、見ていて「強い」と感じました。大差がついたのは単にブラジルが脆かっただけではなく、ドイツが強かったためともいえるでしょう。大差がついても時間稼ぎしたり手を抜いたりしない生真面目さも、ドイツらしいと感じました。あと、名キーパーがいるのもドイツの伝統。ことごとくシュートを防いだノイアーの手堅さもまた印象に残りました。
大差がついた試合ではあったけど「まさかまさか」と思っているうちにあっという間に時間が過ぎました。おそらく、サッカー史に残る試合になるはず。本当に信じられないような衝撃的な試合でした。
7/10(木) 5:00
アルゼンチン0-0(PK勝ち)オランダ
持ち前の攻撃サッカーを捨て、相手によって策を練ってくる今大会のオランダ。オランダの策士ファンハール監督がメッシをどう封じるか。そこを楽しみに観戦。
またしても5バックでガッチリ守るオランダ、メッシがボールを持つと2,3人で囲んで仕事をさせず。一方のアルゼンチンもロッベンに対してマスチェラーノがピッタリとマークについて、得意のドリブル突破を許さず。ということでお互い「エース封じ」「潰し合い」「守り合い」でチャンスもシュートもほとんどない、膠着状態が続く試合。緊張感はあるけど、正直言えば眠くなりました。それにこの日の早朝は台風が九州に接近、画面が小さくなって台風に関する情報の帯が出ていたので、そちらの方が気になっていました。もちろん、観戦が終われば私は出勤なわけだし。
結局、お互い決め手を欠いたまま延長戦、そして延長でも勝負はつかずPK戦へ。PK戦になればオランダ有利だろうとは思ったけど、今回はコスタリカ戦と違って体調不良のファンペルシーが途中交代、交代枠を使い切っていたので「PK戦用キーパー」のクルルも投入できず。これが裏目に出てか、アルゼンチンのキーパー、ロメロに2人が阻まれて敗退。オランダはメッシは封じていたけど、逆にロッベンを封じられて得意の「堅守速攻」に出ることが出来なかったのが響いたという印象でした。一方のアルゼンチン、「メッシ頼みのチーム」と言われるけど、実は今大会は「攻撃より堅守のチーム」というイメージ。こんなにディフェンスの固いアルゼンチン代表って、従来はなかった。ちょっとイメージが変わりました。
・・・というわけで、決勝はドイツとアルゼンチンという、1986年メキシコ大会から観戦を始めた私にとっては懐かしさを感じる組み合わせ。あの頃は「攻撃力のアルゼンチンvs堅守のドイツ」だったけど、今回のチームカラーは真逆。伝統のしぶとさに攻撃力の加わったドイツが有利な気もします。昔から3位決定戦は「夢のあと」のような試合になるので「見ない」というポリシーがあります。ということで、残るは決勝戦のみ。なんだか、思うように見ることが出来ないまま、あっという間に最後かと思うとちょっと寂しい気持ちになります。
■2014/7/15 明日からは「ワールドカップ・ロス」?(決勝戦) いよいよ決勝戦。月曜の明け方の試合ということで、日曜日(休み)は早く寝て起きて観戦しました。しかし普段より試合開始が1時間早いということもあって、起きたものの異常に眠くって・・・。
7/14(月) 4:00
ドイツ1-0(延長)アルゼンチン
「メッシ頼み」のアルゼンチンと、伝統のしぶとさ、勝負強さに多彩な攻撃力を併せ持ったドイツの対戦ということで、圧倒的ドイツ有利の声。1986年のワールドカップ準決勝で応援していたプラティニ率いるフランスを、一瞬の隙を突いたカウンターで破った試合を見て以降、ずっと「アンチ・ドイツ・サッカー」の立場を貫いてきました。華やかさのかけらもなく、なのにそつがない、隙がない、抜け目ない。ワールドカップやユーロなどの試合を見る際に、ドイツを応援したことは一度もありませんでした。だけど前回大会あたりから、エジル、ミュラーら今までにないタイプの若い選手が多く登場、ちょっとだけ好感度が上がっていたのも事実。「きっと次の大会はもっと強くなる」、そう思ったものでした。今回の決勝、アルゼンチンはメッシ頼みのワンマンチームだし、従来のような華やかさが全くない。なにより、メッシって私の目には「過大評価されている」と映っていて、あまり好感度が高くない。ということではじめて、ドイツに肩入れしつつ観戦。
前半はドイツがボールを支配、パスを回しながらゴール前に攻め込むもアルゼンチンの固いディフェンスを前にチャンスを作れず。一方のアルゼンチンは守りを固めて一瞬の隙を突いてカウンターを仕掛ける。ボールを支配している時間はドイツの方が長いけど、21分にはイグアインがキーパーのノイアーと1対1になったり(シュートを撃つも外してしまう)、30分にはやはりイグアインがノイアーを振り切ってシュートをゴールに叩き込む(オフサイドの判定)など、むしろ決定的なシーンはアルゼンチンの方が目立った。こういうシーンで決めきれないのは、イグアインのイメージそのもの(笑)。
後半に入っても一進一退、メッシがノイアーと1対1になったりと、アルゼンチンが後半に入って最初の時間帯は攻勢を仕掛けて、それをドイツがしのぐ展開。さすがにこういうときのドイツはしぶとい。逆に後半の30分過ぎからドイツが攻勢をかけるも得点は奪えず。ちなみに、このあたりで強烈な眠気が襲ってきました。正直、自力の差から言って、延長に入ることなくドイツが勝つと思っていたので意外な展開。そのまま延長へ。
延長もやはりお互い特にチャンスもないまま、後半へ。「まさかPK戦?」「いや、決勝戦=優勝を決める試合がPK戦なんて、やめてくれよ」、そんなことを思いつつ見ていたけど、やっぱりお互いに決め手がない。1994年のブラジルvsイタリアの決勝(PK決着)、今思い出しても後味が悪いので、もうああいうのは勘弁。と思っていた延長後半8分、途中交代のシュールレがドリブル突破からクロス、これを大ベテラン・クローゼに変わって途中交代で入った新鋭ゲッツェが決勝ゴール。まさに「PK戦か?」と思い始めた矢先の決勝点でした。そしてそのまま試合は終了、ドイツが東西統一後、初の優勝となりました。
今日のドイツは、アルゼンチンの固いディフェンスもあって準決勝までのように「自分たちのサッカー」はさせてもらえていませんでした。華麗なパス回しも、速攻も影を潜めていたし。だけど、やはり最後は伝統の粘り強さ、勝負強さを発揮して掴んだ優勝だったように思います。特に延長後半に入って、相手の肘うちで顔から流血しながらも、闘志むき出しでディフェンスに攻撃に走り回っていたシュバインシュタイガーの姿に「ドイツ・サッカーの伝統」を見たような気がしました。あと、今回が最後のワールドカップになるであろうクローゼが、交代で退く際にレフェリーと握手したり、交代で入る新鋭のゲッツェに声をかけたりしていた姿が印象に残りました。まさに世代交代、ドイツの伝統と誇りを「引き継いだ」、そんなことを思わせるシーンでした。ある意味、急激な若返りで「らしさ」を失ってしまったブラジルとは対照的な姿に見えました。あと、試合終了後に選手の奥さんや彼女がピッチに降りてきていたけど、全員美人なのに驚き(笑)。特に決勝ゴールのゲッツェの彼女(フィアンセらしい)はその中でも飛び抜けて美人でした。
そして表彰式、例によってキャプテン、ラームがワールドカップを受け取って頭上に掲げた瞬間に無数の紙吹雪が舞い、花火が上がる。1986年のメキシコ大会ではじめてワールドカップ観戦した際、このシーンをテレビで目撃して身震いするような感動を覚えたもの。何度見てもいいシーン、だけど実況のNHK内山アナの淡々とした実況のせいか、高揚感がいまひとつでした。「さあ、歓喜の瞬間です!」、かつての山本アナや野地アナなら、掲げる瞬間にピッタリ合わせてそんな風にドラマティックに実況しただろうに。内山アナ、やかましいだけの民放のアナウンサーに比べればずっといいんだけど、終始冷静すぎて盛り上がりに欠けるのが難。ずっと前に定年になった山本アナは仕方ないにしろ、野地アナの不在に寂しさを感じたのは私だけではないでしょう。
というわけで、終始眠気と戦いながらの決勝戦観戦。延長までいったので、放送終了は朝7時過ぎ。一日中、眠い思いをしてしまいました(笑)。でも、もう終わりなのか・・・、いつものことながら「祭りの後」は寂しいものです。毎回「ワールドカップ・ロス」に陥る私です。
■2014/7/17 21世紀で最もドラマティックで眠かったワールドカップ? ということで、とうとう終わってしまったので、ブラジル大会の総括や感想など。
今大会は時差の関係で「早寝して早起きする」「深夜に起き出して観戦、見終わって二度寝」等、不規則な生活をしないとテレビ観戦できないという、なんとも厳しい状態でした。2006年のドイツや2010年の南アフリカの場合、日本時間の23時開始の試合も比較的あったので、生活のリズムを変えることなく見ることが出来たんですが。テレビ観戦することは本来「ひたすら楽しい」はずなのに、今大会は多少のリスクや苦痛を伴うものになってしまい、「見なければいけない」という使命感のようなものを感じて観戦した試合もあったのは事実。なので、気がつけば大会前に予想した以上に多くの試合を観戦することが出来た反面、なぜか「苦痛や使命感を伴う楽しみ」になってしまったのが少し残念でした。
だけど、大会自体は21世紀で一番盛り上がった「ドラマ」の多かった大会だったんじゃないでしょうか。まさかのスペイン敗退、「死の組」からイングランドとイタリアが敗退してコスタリカが決勝トーナメント進出、コロンビア、チリなどの南米勢の躍進、新星・ハメス・ロドリゲス出現、スアレス「噛み付き」事件、ネイマールの負傷、ブラジルの大敗、オランダの「奇策」的中、そして統一後初のドイツの優勝・・・。本当にサッカーの歴史に、ワールドカップの歴史に残るであろうシーンが多い大会でした。そして2006年、2010年と、グループリーグは引き分けが多かったり、得点がほとんど入らない試合が多かったり、逆転試合が少なかったりで、純粋に「見て面白い」試合が少なかったけど、今大会はその真逆でグループリーグから得点の多く入る試合が多くて、逆転試合も多くて、グループリーグから引き分け狙いの試合が少なくって・・・。純粋に「面白い試合」が多かった。なので「無理して起きた」日の連続だったけど「無理して損した」試合もほとんどありませんでした。一方で「もっと多くの試合を見たかったなあ」というのも正直な気持ちです。そういえばポルトガルやイングランドって、出てたっけ? クリスティアーノ・ロナウドって一度も見なかったような・・・。
また、多くの評論家などが述べている通り、今大会は「堅守速攻=カウンター」のチームが多かったのが特徴。どうもカウンター・サッカーというと、特に日本では「地味」「受け身」と見られる傾向にあるのは事実だし、私も4年前スペインが優勝した際にも「やっぱり、攻撃サッカーだよな」と思ったのも正直なところ。でも、今大会の「堅守速攻」のチーム、例えばアルゼンチン、オランダ、チリ、メキシコなどを見ると、決して「後ろ向き」「地味」な印象は受けませんでした。むしろ相手の攻撃をしっかり受け止めて、相手のよさを消して、同時にボールを奪ってからの攻撃は目を見張るほど早くて、その上、シュートも確実に決める。なので、全く地味には見えないし見ていて華やかに感じるし、試合自体も面白いし、そして文句なく強い。むしろ「速攻」の際の攻撃は、スペインなどのように「緩いパスを回す」チームよりもはるかに躍動感があって迫力もある。こういう「堅守速攻」サッカーなら、これからももっと見たいなと思います。
個人的には、応援していたコロンビア、ウルグアイ、チリ、メキシコなどが決勝トーナメントには進出したものの、組み合わせの不運もあって準々決勝までにすべて姿を消してしまったのが残念でした。あとブラジルの大敗は「ブラジル=王国=サッカーの頂点」という、サッカーを見始めたからずっと感じてきた「常識」を覆されたショッキングな出来事でした。また、本人も不本意だろうメッシのMVPとか、強豪国に有利な判定等、近年のサッカー界=FIFAの「金まみれ」なダーティーな面を垣間見せるような瞬間が多かったのも残念に思いました。1986年のメキシコ大会を観戦して純粋に感動できた頃が懐かしくも思います。それから日本のマスコミ、特にテレ東を除く民放各局は「スポーツの大会」としてワールドカップを伝えることが出来ないのなら、単なるバラエティのような伝え方しか出来ないのなら、今後一切手を引いてください。バカ騒ぎなタレント、選手に対する礼を欠くコメント、居酒屋のオヤジのような解説者、資料を読んでいるだけのアナウンサー、本当にいりません。まあ、地上波は試合の中継以外は一切無視していたけど、それでもハーフタイムや試合終了後の「騒ぎ」は嫌でも目に入ってくるので。こんなことなら1986年のように「日本では知る人ぞ知る大会」だった頃の方がよかったのかな、と思ってしまいます。
というわけで、時差の関係で「無理して見ていた」分、「見ていて疲れた」大会にはなったけど、一方で21世紀以降では最も印象に残りそうな大会になったような気がします。
■2014/7/21 賞味期限切れだった「自分たちのサッカー」(日本代表総括) もう決勝戦から1週間が経とうとしているので、これが最後のワールドカップ・ネタ。あんまり語りたくないけど、前回の書き込みでは一切触れなかった日本代表について。自分の国の代表のことを悪く言いたくないんだけど、「自分たちのサッカー」という言葉がギャグのようにしか聞こえず、この言葉を発する選手や関係者を軽蔑、嘲笑したくなるような想いです。ディフェンス崩壊は見て見ぬ振りして、緩くて遅くて精度の低いパスを回すばかりでシュートが撃てないサッカーの事を指すのなら、こんな恥ずかしい言葉はありません。
前回の2010年のワールドカップでのまさかの16強、大会後にはザッケローニ監督が就任して、その翌年にはアジアカップで優勝、多くの親善試合でも結果を残して・・・。このあたりまでは私も「日本は本当に強くなるかも」とかなり期待していました。2011年アジア・カップの韓国戦、本田と香川の縦への速いパス交換で相手ディフェンダーを置き去りにして、最後に香川がドリブル突破してシュートを撃ったシーンを見て、感動を覚えました。韓国のディフェンダーが棒立ちで見送ってしまうほど、早く、しかも迫力のある攻撃でした。錯覚かもしれないけど、スペインやドイツ、オランダと同レベルにすら見えました。あれを見た時、大袈裟かもしれないけど日本サッカー大躍進の「可能性を感じ」ました。
だけど私は「可能性を感じた」だけで「世界で通用する」とまでは思えませんでした。アジア・カップでは確かに優勝したし、先に述べたような「おお」と思うようなシーンがあったけど、そのわりには「相手を圧倒して勝った」試合は1試合もありませんでした。リードしても逃げ切れずに追いつかれて延長→PKとか、終始ボールを支配しながら、なかなか得点できずにリードを奪えないとか。ディフェンスが脆い、パス回しは上手いが決定力不足、控えの層が薄すぎる。アジア・レベルでこれでは世界では通用しない。でもまあ、選手も監督も協会もそれくらい分かってるだろう、ワールドカップまでまだ3年もあるし、それまでには修正できるだろう、修正するだろう、成長過程のチームだからきっと成長するだろう。
だけど何も変わらない、何も変えない。今思えば、震災のために2011年の南米選手権の招待を辞退したこと、アジア・カップ後の親善試合やワールドカップのアジア予選で連戦連勝だったのがいけなかったのかな、という気がします。ザッケローニ監督就任後、はじめての敗戦って、ちょっと調べたら就任2年目2011年11月、アウェイ平壌で行われた北朝鮮戦。それまで1試合も負けなかったって、いくらなんでも「出来すぎ」。南米選手権に出場していれば「世界との差」を思い知らされて、修正できていたのかなと。結果が出ていれば、誰も「課題」「弱点」なんて分析、修正しなくなるし、「このままでいい」と勘違いしてしまうもの。事実、この頃から「メンバー固定」もはじまったし。ネット上の記事で今大会の日本代表を「賞味期限切れ」と例えている記事があったけど、実はこの北朝鮮戦敗戦直前くらいまでが「全盛期」で、以降の3年間はひたすら「下り坂」だったんじゃないかと思います。「賞味期限」は2012年の初頭には切れていたんじゃないか。
「賞味期限切れ」になっても同じメンバーのまま。アジアカップの頃は「パス・サッカー」といっても、単に細かいパス回しだけではなく、縦への速いパスやドリブル突破など多彩な攻撃を見せていたのに、本田も香川も故障や不調もあって動きが遅くなり、パスの精度も悪くなったので、「緩くて精度の低いパス」ばかりの躍動感も、スピード感もない攻撃しか出来なくなった。そして、改善されない脆すぎるディフェンス・・・。にもかかわらず、選手も監督も協会も、意識はアジア・カップで優勝した「全盛期」のまま。だから劣化しているにもかかわらず、世界で通用すると勘違いしてしまった。そしてさらに悪いことに時々親善試合で強豪に善戦してしまったり、まぐれ勝ちしてしまったりするから、ますます勘違いする。本気でこいつら、自分たちを強いと思ってるのか?。2013年8月のウルグアイ戦あたりから、その「勘違い」ぶりに呆れ始めたし「もうワールドカップは日本代表には何の期待もすまい」という想いと、「いや、また2010年のように直前になって大きくチームが変わって大躍進してくれるかも」というわずかな期待との間で気持ちが揺れ動いて・・・。そんな中ではじまった今回のワールドカップだったけど、結局「勘違い」「賞味期限切れ」のまま大会に突入してしまって「奇跡」は起きずじまいでした。初戦を見た時点で「ああ、こいつらの勘違いはまだ治ってないんだ」と完全に諦めました。
帰国後の選手も協会役員も「パス・サッカー、攻撃サッカーは間違っていない」とコメントしているみたいだけど、私は彼らの言う「パス・サッカー」「攻撃サッカー」というのが、「緩くて遅い、短い単調なパス」のことを言っているのであれば、今後も日本代表には全く期待も希望も持てません。むしろ絶望的です。ジーコ・ジャパンが全敗した直後は「一から出直し」という空気が漂っていたので、もっと希望が持てたものだけど・・・。「全敗した=弱い」、じゃあ、何が出来る? どうすればいい? そこから考え直さなければ、何もはじまらない。なぜかそうした議論よりも、次の監督の話題ばかりで溢れているけど、今の状態なら誰が監督になっても私は日本代表に何の期待も出来ません。
私が期待したいのは、まずは従来のメンバーと全く違うメンバーを招集して、4年間かけていろんな選手を試すこと。そして攻撃サッカーも良いけど、まずはディフェンスを強化すること。緩いパス回しやバックパス一切禁止、走らない選手も要らない、もっと速く躍動感のある攻撃を身に付けること。「弱い」んだから、「自分たちのサッカー」なんてプライドはかなぐり捨てること。それが出来なければ、4年後も全く期待できません。すぐに結果が出なくてもいい、人気がなくなってミーハーなファンや馬鹿なマスコミが離れてしまっても、4年後に結果が出ればそれでいい。それくらいの意識でやらなければならないほど、日本のサッカーは危機的な状態にあると私は思っています。でも、誰も危機感を持っていないのもまた恐ろしく思えます。今大会は強豪国の試合を見て楽しめたのはよかったんだけど、日本のサッカーのことを思うと気持ちが暗くなる。しばらくは日本代表も、Jリーグも見たくないです。メンバーや戦術を大幅に変えるなら別ですが。
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