ミュージック・ライフPart 20
(2004年11月22日)

ここでは、☆TAKEが音楽について感じたこと、最近買ったCD、自分の音楽の趣味・・・など、音楽についての たわいのない雑談を書いてゆきます。ここに書いてあることは、あくまでも私個人の考えや、感じたことなので、 あらかじめご了承ください。面白い話ではないかもしれませんが、よろしくお付き合い下さい。

      
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手持ちのCDのデータ・ベース(2004年11月バージョン)

UP:2004年11月22日
   もう2年半くらい前のことになりますが、いきつけのサイトで「手持ちのCDのデータ・ベース」なることが話題になっていました。それに触発され、私も自分の手持ちのCDで同じようなリストを作成して、自分の手持ちの在庫に関して、あれこれ分析してみたものでした(その時の結果はこちら)。ただ、よく考えてみれば、あれから既に2年半近くが経過、その間に今まで聴いてこなかったようなジャンルにもかなり手を出してきたし、経済的ゆとりが出てきたこともあって手持ちの在庫も増えた。 なので「今、改めてやってみたらどんな風になるんだろう? どんな風に変わってるだろう?」と個人的に興味があったし、知りたいと思いました。そこで2年半ぶりにまた「手持ちのCDデータ・ベース」を作成したいと思い立ち、早速作成してみました。作成方法は前と同じ、まずは手持ちの在庫を「国籍別」に分け、それをさらに「時代別」に分ける、その際・・・

  (1)オリジナル・アルバムは発表年、ベスト盤は「収録されている曲のうち、最も多くの曲が発表された年代」でカウント。ビートルズのANTHOLOGYのような「発掘音源」は発表年ではなく、音源の録音された年代でカウント(つまりANTHOLOGYなら60年代)。
  (2)アイルランドはイギリスで、カナダはアメリカでカウント、80's ALIVEのように、国籍に関係のないコンピの場合は「国籍分け不能」としてカウント
  (3)映画のサントラの場合、映画の公開年ではなく、収録曲の多くが発表された年代でカウント、例えばAMERICAN GRAFITIなら、公開された70年代ではなく、50年代。
  (4)ブートは除外

・・・というルールを設ける、というのは前回同様です。さらに今回は「前回と比べて在庫がどれだけ増減しているか?」を明らかにすべく「前回比」という項目も設けてみました。

国籍年代枚数構成比(%)前回比
イギリス
(含アイルランド)
60年代14325.6+11
70年代12522.6+21
80年代356.3+5
90年代254.5+3
2000年以降40.7+4
33260.0+44
アメリカ
(含カナダ)
50年代224.00
60年代386.90
70年代5810.5+2
80年代152.7+5
90年代91.6+1
2000年以降20.7+2
14225.7+9
日本60年代20.4+1
70年代152.7+1
80年代376.7+25
90年代40.7+2
2000年以降40.7+4
6211.2+33
フランス70年代10.20
10.20
スウェーデン2000年以降20.4+2
20.4+2
オーストラリア70年代20.4+2
20.4+2
国籍分け不能70年代71.30
80年代50.90
122.20
553100.0+90
  さて、どうでしょう? まあ、鰤系とアメリカンに関しては前回とほとんど変わっていませんね。相変わらず鰤系が全体の60%を占めてるし、中でも60年代が多い。「趣味の王道が60年代の鰤ビートだから」当然の結果。この辺は変わりがないところ。ただ、前回比を見ていただければお分かりの通り、鰤系の中でも前回から最も増えている時代は、実は70年代の方。 これは昨年1年間、私がずっと「パブ・ロック気分」だったことが最大の理由。なので、主に増えているのはジャンル別に見ればパブ・ロック、しかも時代でいえば、70年代中期から後期が中心で、決して70年代初頭のハード・ロックやプログレ、グラム・ロックなど「70年代鰤」といわれて真っ先に思いつくような王道系が増えたというわけではなかったりします。

  次にアメリカン。なんと60年代ものは、この2年半の間で全く増減していません。70年代ものも+2。確かによく考えれば、この2年間というもの、ほとんど鰤ビートとかパンクなど、直線的でストレートなビートものばかりが「気分」になり、ウエスト・コーストとか、カントリーっぽいのとか、泥臭いスワンプ風味の音とかは、一度も「気分」になっておらず、「そういえばしばらく聴いてなかったなあ」という感じ。 もちろん、そういう音は嫌いではありませんけど、この2年ほどは本当にストレートなビート・ロックばっかり聴いていたから、そっちには頭が回らなかった、というのが正直なところ。70年代の+2も、エアロとリンダ・ロンシュタット。やっぱり「ベタベタなアメリカン」というタイプでもないですしねえ。

  次に80年代以降。英米とも少ないのは相変わらず。確かにラーズ、オアシス、レッチリなど、急激に90年代のロックもこだわりなく聴けるようになったし、関心も好感度も大きくアップしてはいるんだけど、まだ手を出しはじめて間もないために、「目覚しい増え方」をするまでには至らなかった。そんなところかもしれません。 ただ、この辺の時代は、これから関心が更に高まりそうなので、2年後、3年後に同じようなリストを作成したら、きっと面白い結果=急増が得られそうな気はします。

  とはいえ、やはり顕著なのは日本ものの急増、これに尽きるでしょう。特に80年代の+25。全在庫の前回比は+90ですから、2年間に新たに増えた在庫のうち、何と3割弱が80年代ジャパニーズものということ。まあ、これはルースターズ(はまり加減についてはこちらを参照)をはじめとした「福岡ロック」(「めんたいロック」という言葉は福岡への軽蔑が感じられて嫌いな言葉なので使わない)への関心が急速に高まり、あれこれ買い捲っているせいであり、予想された通りの結果ではあるんだけど、 こうやってデータ・ベース化された数字を見てみると、「我ながらもの凄いはまりようだなあ」と思い知らされるというものです。今や「福岡ロック」って、私にとっては鰤ビート、パブ・ロック、パンクと並ぶ、私の「趣味の王道の4本柱」のひとつと化してしまったし、ルースターズはビートルズ、ストーンズ、ザ・フー、キンクスと並ぶ重要バンドにもなってしまった。しかも付き合いが短い分、今一番私の中で熱くて「気分」なのは、このジャンルだといっても過言ではありません。

  ちなみに前回「すべてのアルバム(一部の編集盤を除く)を持っているアーティストはビートルズ、ストーンズ、ジョン、ポール、イーグルスだけ」としましたけど、ポールはDRIVING RAINも、最近のライブ盤も購入せずじまい、ストーンズも最新ライブ盤は買ってない。それに「オリジナル・アルバムは揃っている」ジョンにしても、初期のヨーコとの前衛作品は無視だし、ビートルズもオリジナル盤こそ全部あるけどLET IT BE...NAKEDは気に入らず(こちら参照)とっくに売却済み、今度発売になる米キャピタル盤とやらには全く興味なし、実はイーグルスも再結成以降のアルバムは一切持ってない。ジョージは今年のダークホースもの復刻によって、ようやく未購入のアルバムも揃ったけど、よく考えればビートルズ時代に出したインドものとシンセものの実験アルバム2枚は未購入。果たしてアルバム2枚のマンドゥ・ディアオや、アルバム1枚のピストルズを、この中に入れるかどうかはちょっと迷うところですが。 ザ・フー、キンクスに関しては、まだ全部は揃ってませんけど、順調に在庫は増えています。というわけで、よく考えれば「すべてのアルバムを持っている」と胸を張って言えるアーティストは一組もいない。近いうちにルースターズがそういうアーティストになりそうですけど。とはいえ、相変わらず「あれも、これも」でいろいろ手を出してきた結果、「広く浅く」になり、いろんなアーティストを聴いてる、知ってる、反面「聴きかじり」ばっかり、みたいな状態は前よりひどくなっているのかもしれません。

  最後に、英米以外に目を向けるとフランスが1枚、これは前と変わらずミッシェル・ポルナレフ、オーストラリアは新たに聴きはじめたAC/DCとオリヴィア・ニュートン・ジョン、スウェーデンはマンドゥ・ディアオです。ドイツがゼロも相変わらずですが、苦手なプログレ、ハード、テクノものの多い国だから、私には永遠に縁がないかも、という想いは今も変わりません。

  というわけで、2年半ぶりにデーター・ベースを作って自分の在庫を分析してみたわけですが、ジャパニーズものの急増は想像通りでしたけど、60、70年代のアメリカものがほとんど増えていないことを見るにつけ、この2年ほどいわゆる「アメリカ的」な音から遠ざかっていたんだということに気がつかされたこと、最近は80年代以降の英米ロックも聴くようになったとはいえ、数字だけ見ると在庫の増え具合は鈍くて、「まだまだだな」と思ったこと、この2点はこの表を見てはじめて気がついた次第。 やっぱりこれから増えそうなのは、80年代日本、それと90年代と2000年以降の英米ロックかな、という気はします。とはいえ、前のリストを作成した時に書いた通り、基本的には国籍や時代への拘りは持ってないつもりなので、「気分」になれば、どんな国籍、時代の音楽であれ、聴いていきたいとは思っています。

  あと、全在庫の増加分、約2年半で+90。こんなサイトをやってるような「音楽ファン」にしては決して多くはなく、むしろ少ない部類でしょうし、総在庫553枚ってのも、相変わらずかなり少ない部類でしょう。とはいえ「経済的に苦しく、年内に10枚もCDを買えない」状態が長く続いていたことを思うと、 これは飛躍的な増え方。今だって決してそんなに楽になったというわけではないんだけど、「新たに発掘して、これから聴きたいジャンル、アーティスト」が多すぎるため、「聴きたい」欲求が抑えられずに購入しているというのが正直なところ。同世代の音楽サイト管理人で「最近は新しいジャンルやアーティストに手を出したいという欲求が全くなく、CDを買う機会が減ってる」としている方が多いことを思うと、私のような人間は珍しいのかも。でも私の場合、このサイトをはじめた頃(30歳の誕生日)よりも数段、その欲求が強くなっているようなので、 まだまだ在庫は増えそうな予感。まあ、「破産」しない程度に(笑)頑張って、あれこれ聴いていきたいと思っています。


☆TAKE、リアル・タイム洋楽ロックへの道

UP:2004年11月22日
   2004年秋、私はデビューしたばかりの若きスウェーデン出身のバンド、マンドゥ・ディアオのファースト・アルバムBRING 'EM IN(2003年発売)を購入、最初に聴いた瞬間に気に入り、速攻で発売されたばかりのセカンドHURRICANE BARまでも立て続けに購入してしまいました。 実は私、そんな自分に正直驚いています。確かにこのバンドの音が「パンキッシュでストレート、にもかかわらずメロディはポップ」という、まるで絵に描いたような私の「趣味のど真ん中」な音なので、当然といえば当然の結果ではあるんですが。

  19歳でビートルズに目覚め、その約1年半後からはビートルズだけに拘らず、いろんな洋楽ロックを聴いてきた私。そんな私が「リアル・タイム洋楽ロック」にはまったのは、実はこれがはじめて。私にはずっと「あくまでも60年代、70年代ものの方が好き」って想いがあったし、ビートルズを聴きはじめた理由が「リアル・タイムの音楽が面白くないから」ってのもあった。 とはいえ、一方でラジオ番組やロック雑誌などで、一応リアル・タイムものの情報も入手はしていたし、「リアル・タイムものの中にも、自分の趣味に近いアーティストもいる」ってことは理解していた。だけど、「うーん、確かにいいんだけど、これを聴くんだったら60年代や70年代のアーティストの方を優先的に聴いた方がいいかな」というレベルに終わるアーティストばかりだったというのも偽らざる事実。 まあ、私にもう少し経済的にゆとりがあれば、60、70年代のアーティストと平行して、リアル・タイムのアーティストも追うことは可能だったんだろうけど、「60、70年代ものを優先的に買っていたら、リアル・タイムものに手が回らない」状態になって、結局買わずに終わっていた。

  というわけで、マンドゥ・ディアオがはじめてはまったリアル・タイム洋楽ロックとなったわけですが、一応それまでにも「聴いてみたい、関心はあったが未購入に終わった」アーティスト、ジャンル、「一応CDは買ったけどはまれず、すぐに売ってしまった」アーティスト、ジャンルもあった。そして「当初は興味も関心も持てずに終わったけど、数年後に『後追い』で聴くようになった」アーティストやジャンルもある。なので、ここで「ビートルズ以外の洋楽ロックにも関心を持ちはじめた」1988年〜「はじめて関心を持てたリアル・タイム洋楽ロックであるマンドゥ・ディアオの登場」の間にデビューしたアーティストや出現したジャンル、 ムーブメントを振り返って、私がその当時それらをどう感じていたのか、どの程度関心を持ったのか、今はどう思うのか、などを述べていきたいと思います。いわば「☆TAKE、リアル・タイム洋楽ロックまでの苦節16年の長い道のり」といったところ(笑)。いや、考えてみると本当に長かった。なお、以下の文章の中で、一部のアーティストに対して辛辣な意見も述べていますが、これは私自身の「好き、嫌い」といった個人的な感想のレベルの話に過ぎず、決して音楽の質やレベルについて言及しているものではありませんし、批判、否定が目的で書いているものではないということ、あらかじめご了承ください。「このアーティスト、こういう風に聴けば面白いよ」といったアドバイスは大歓迎ですが。

ガンズ&ローゼズ(ハード・ロック、LAメタル)
私が洋楽ロックに関心を持ちはじめた80年代後半のアメリカのシーンの主流といえば、LAメタルをはじめとしたハード・ロック。ただ、この時代のハード・ロックといえば、ボン・ジョヴィ、ナイトレンジャー、ミスター・ビッグなど「歌謡ロック」っぽい、コマーシャルなものが主流。これらは全然趣味じゃなかった。一応モトリー・クルーとか、スキッド・ロウのような「バッドボーイ系」も多く、これらは私の趣味に近い音ではあったけど、 「同じような音を聴くんだったら、ストーンズやエアロのような旧来のバンドを聴いていた方がよい」ということで、「CDを買ってまで聴きたい」とは思えなかった。そんな中、唯一CDを買ってまで聴いたのがガンズ&ローゼズ。89年のUSE YOUR ILLUSIONのIとII、これは売れまくったし、大絶賛もされた。私もFMステーション誌の「今年のベスト・アルバム」って読者投票で絶賛したものだった。でも1年後、2年後に聴くと「ひょっとして過大評価?」という想いが 段々強くなった。確かに大好きな「バッドボーイズ系ロック」ではあるんだけど、アクセル・ローズってバッドボーイを「演じている」節があり、「これってある意味、エンターテイメント・ロック?」「ひょっとしてモトリー・クルーやスキッド・ロウと同類?」「だったらエアロやストーンズ聴いてる方がいいや」となってしまい売却。リアル・タイムでは絶賛していた私、なので「最初にはまったリアル・タイム洋楽ロック」といえなくもないんだけど、今思えば、絶賛の声が飛び交う周囲に流されていただけじゃないか と思えるわけで、私の中では「はじめてはまったリアル・タイム洋楽ロック」には認定できずにいる。

ニルヴァーナ(他、グランジ)
91年、「爆音ギターにポップなメロディ」を売りにして新ジャンル、グランジを確立したのがニルヴァーナ。当時のハード・ロックの連中のように突き抜けた明るさは皆無、地を這うようなダークな影はヴェルヴェッツ→70年代パンクに通じるところがあって「おお、これはいいぞ」と思った。「90年代に向けてロックに新たな可能性」などと大絶賛されていたし、個人的にもガンズなどよりも自分の趣味により近いと思えたし、 エンターテイメントの要素が薄く、カート・コバーンの病んだようなダークな歌詞の世界も「60、70年代ロック」に通じるものを感じた。というわけで、彼らのデビュー盤NEVERMINDを速攻で購入。気に入ってはいた。しかし、当時の私の頭の中は「60、70年代ロック」のことでいっぱい。どうしても「後回し、後回し」になってしまい、聴く機会は少なかった。90年代後半、経済的に困ってCDを大量売却せざるを得なくなった時、「あまり聴いてないから」という理由だけで売却。その後、2003年になって中古盤屋で再購入、 よって今は同アルバムは手元にある。というわけで、発表当時に購入しているんだから、「初リアル・タイム洋楽ロック」といえなくもないんだけど、実はあまり聴いてないし、まして一度手放してしまったのも偽らざる事実。しかもファースト購入の後、カート・コバーンが自殺するまでの間、彼らの存在を忘れかけていたというのも正直なところ。こんな状態では「初リアル・タイム洋楽ロック」には認定できない。再購入した2003年の時点で「後追い」ではまった、と考えた方がよいのかもしれない。なお、他にも「グランジ」と呼ばれるジャンルのバンドは多く登場したけど、 ほとんど同じような音に思えて関心は持てなかったし、カリスマ性と存在感ではニルヴァーナに遠く及ばないという印象が強かった。

レニー・クラヴィッツ
デビュー時「現代のジョン・レノン」といわれた彼、ある時はジョン、ある時はツェッペリン、ある時はジミヘン、ある時はボブ・マーリイと「70年代ロックのクローン=イタコ」のような音楽を作る人。1989年発表のMAMA SAIDが大絶賛され、ラジオでもへビー・ローテーション。その頃から興味は持っていたけど、何曲かエアチェックして聴いていたのみ。CDは購入しなかった。 結局「こういう音を聴くんだったら、ホンモノの70年代ロックを聴いていた方がよい」と思ったから。90年代半ばになってそのMAMA SAIDを購入。だけど、先に述べた理由ももちろんあるけど、「演奏や曲作りの面で隙がなさ過ぎで、ロック的な破天荒さ、スリルに欠ける」ところが気になって売却。音自体は好きだけど、そこが最も気になった点。 リアル・タイムでも購入せず、後追いで聴いても煮え切れず、という結果に終わった。

ストーン・ローゼズ(他マンチェ・ブーム)
アメリカのシーンに対し、イギリスの80年代末といえば、スミス解散、以降はハウスなどのダンス・ミュージックに牛耳られて「ロック不毛の時代」と化していた。そんな中「大物登場」と、やたらとミュージックマガジン誌周辺で大絶賛されていたのがストーン・ローゼズ。ラジオなどで何曲か聴いたけど、「ダンス・ミュージックっぽいなあ」という想いが強くてリアル・タイムでははまれなかった。 ダンス・ビートとロックの融合、やってること自体は革新的で凄いとは思ったけれど。当時は打ち込みを使ったダンス・ビートに対して、強いアレルギー体質だったため、彼らの叩き出すビートに馴染めず。後にあれは打ち込みではなく、ドラマーによるドラムの生音だと知ったけど、当時は打ち込みと信じて疑わなかった。というわけで、リアル・タイムでははまれず。90年代の半ばになってファースト購入。だけど、その時もはまれず、すぐに売却。とはいえ「あの音は生ドラム」という事実を知ったり、 ネット上に彼らを絶賛する人が多かったりで、「再挑戦したい」気持ちは今は強くなっている。また、彼らと同時期にマンチェスター出身のバンドが多数登場、「マンチェ・ブーム」が巻き起こっていたけど、ビート・バンド・スタイルのバンドが多くて「いいな」と思えるものもあったけど、「スミス以降」のバンドの特徴であるひ弱さが目立つものが多かったことと、同じような音のバンドばかりで個性が感じられなかったことがネックになり、はまることはなかった。

ザ・ラーズ
そのマンチェ・ブームの中、リヴァプールから出現した「新時代のビートルズ」。ラジオ番組で聴いて一発で気に入った。もろマージー・ビートなメロディアスなビート・ロック。好きだった。とはいえ、実は当時、NHK-FMでライブの実況録音音源が放送され、これをエアチェック。 ずっとこれを所持して聴いていたので、アルバムは購入しなかった。しかもレコード会社とのイザコザが原因でファースト・アルバムを出しただけで解散。あっさりとシーンから消えてしまったので、私自身もその存在を忘れてしまっていた。ネットをはじめた当初、ラーズを扱っているサイトを発見、この時点で彼らのことを思い出し、「そういえばいたな」ということになって、 「CD欲しいな」と思いはじめる。ようやく購入したのが2004年(レビューはこちら)。というわけで、確かにリアル・タイムで気に入ってはいたんだけど、アルバム購入は2004年。よって「後追い」で聴きはじめたと考えた方が妥当でしょう。

マニック・ストリート・プリーチャーズ
「ロック史上最強のファースト・アルバムを発表して全米、全英で1位を獲って、さっさと解散するぞ」という衝撃的な宣言を伴ってデビューしたイギリスのバンド。ファースト・シングルのタイトルがMotown Junk、モータウンを皮肉り、「レノンが死んだ時には笑ったぜ」などという挑発的な歌詞をも伴っていた。その存在自体、そして言動のすべてが衝撃的、という意味で「ピストルズの再来」とも思われる強烈な存在感を放っていたし、サウンドの方も「ポップなのにラウド」という好感の持てる音。 興味を持たずにはいられない存在ではあった。だけど、当時まだまだ「頭の固いビートルズ・ファン」だった私には「レノンが死んだ時」云々の歌詞が「許せない」と感じ、まだまだ蒼かった私には彼らの存在や言動がフェイクに過ぎないことなど理解できなかった。よって、音やキャラは気に入ったのに毛嫌い。結局ファースト・アルバムがセールス的に失敗して失笑を買った後、「解散宣言」もどこへやら、メンバー失踪という衝撃的な事件で話題を振り撒きつつも、なぜか現在も活動中(笑)。というより、ファースト時の発言をことごとく翻し「ビートルズ崇拝」を口にし、さらに「フツーのポップなロック・バンド」になり、 セールス的にも大成功を収める「国民的バンド」になっているのもいやはや・・・(笑)。とはいえ、「あの衝撃的デビューは何だったんだろう?」と思う機会も多く、なぜか最近、あの衝撃のデビュー盤GENERATION TERRORISTSが聴きたかったりする。以降の彼らには、あまり興味はないんだけど。

ティーンエイジ・ファンクラブ
90年代初頭、当時読んでいた音楽雑誌や、よく聴いていたラジオ番組などで絶賛されていたバンド。確かにポップで良質なメロディを持ったよいバンドだとは思った。だけどやはり「スミス以降」のバンドに顕著な線の細さが気になった。

ライド
80年代末〜90年代初頭に、イギリスではジーザス&メリー・チェイン(このバンドはもっと前から活躍)にはじまり、マイ・ブラッディ・バレンタインとか、ラッシュ(Lush)とか、「爆音ギターにポップなメロディ」を売りにしたバンドがいくつかあった。21世紀になって、これらのバンドをひとくくりにして「シューゲイザー」というジャンル名もつけられたそうだけど、当時は特にジャンル名はなかった(はず)。その中のひとつがライド。偶然ラジオで1曲だけ聴いて、「おお!」と思って興味は持ってたんだけど、 この動き自体が比較的短命だったため、その1曲を聴いただけで完全に忘れ去ってしまっていた。最近、その時聴いた彼らの曲に偶然遭遇、その存在を思い出したところ。

ソニック・ユース
90年代初頭、社会人になった私。当時の同僚で、なぜかいつもソニック・ユースのTシャツを着ている人がいて、それで気になりだしたのがこのバンド。もちろん、前々から「グランジのゴッド・ファーザー」などといわれ、絶賛されてたのは知っていたけど。というわけで興味を持ち、アルバムGOOを購入。 しかし思っていたのとは違った。「爆音ギターにポップなメロディ」というのがグランジに対する私のイメージだったんだけど、このバンドにポップな要素はあまりない。ニルヴァーナですら、「ポップとはいいながら、地を這うようなダークさがある」わけだけど、彼らの場合、それ以上にヴェルヴェッツなどに近くて、「爆音ギターを伴ったヴェルヴェッツ」という感じで、 メロディにそれほど抑揚のない曲が多い。もちろん、こういう曲も嫌いではないんだけど、イメージしていたのはもっとポップな音だったので、そのギャップに困ってしまい、はまることはできなかった。

シュガー
ソニック・ユースと同じく、「グランジのゴッドファーザー」と呼ばれていたバンドがハスカー・ドゥ。そのハスカー・ドゥの元リーダー、ボブ・モールドが90年代初頭に新たに結成したバンドがシュガー。アルバムCOPPER BLUE発売時、ミュージック・マガジン誌をはじめ、あちこちで絶賛されていた。それで興味は持っていたんだけど、いつものように 「リアル・タイムものは後回し」になって購入できずにいた。そんな時「青春もの」なる、フジテレビの深夜番組で同アルバム収録曲のIf I Can Change Your Mindがテーマ曲として使われていた。この曲を一発で気に入ったことから即購入。同じ「グランジのゴッドファーザー」といっても、ボブ・モウルドは「よりポップな音を求めて」シュガーを結成したというだけあって、ソニック・ユースよりもポップなのはもちろん、 ニルヴァーナや、その他当時の若手グランジ・バンドよりも数段ポップだったから、「普通のポップ・ロック」としても無理なく聴けるもので、私も一発で気に入った。しかしボブ・モウルドは、同アルバムが大絶賛され、成功を手に入れかけた矢先に、あっさりとそのイメージをぶち壊す、非ポップなアルバムをもう1枚出して、あっさりシュガーを解散させてしまう。以降、シュガー、ボブ・モウルドの名を聴く機会も減っていく。 私も同アルバムを聴く機会が激減、そしてCD大量売却時に、やむなく売却してしまった。そのことはずっと後悔していたので、2004年に中古盤を購入(今では中古屋でよく見かける)して、今は再び手元にある(レビューはこちら)。しかしニルヴァーナ同様、聴いた回数は少なく、しかも一度手放しているので、やはり「初リアル・タイム洋楽ロック」に認定するには躊躇するところ。

ジーザス・ジョーンズ、EMF、カーターUSM
90年代初頭、「ダンス・ミュージックとパンクの融合」ということで随分騒がれたバンドたち。打ち込みの音と、その音に合わせた荒っぽいギターの音が絡む。前者の方は純粋にカッコイイと思ったけど、後の2つはそうでもなかった。 いずれにしても「打ち込み」には馴染めず。しかもジーザス・ジョーンズも後年、どんどんロックよりもむしろダンス・ミュージックやテクノに接近していったのが残念で、関心は薄れていった。

レッド・ホット・チリ・ペッパーズ(他、ミクスチャー・ロック)
ヒップ・ホップとロックの融合を目指したのが、いわゆるミクスチャー・ロック。ヒップ・ホップ自体がアレルギーだったので、このジャンルがもてはやされはじめた90年代初頭は全く興味が持てず。それが2004年、突然レッチリにはまった(「聴かず嫌い」参照)んだから分からないもの。 つまりこのジャンルは完全に「後追い」。

ローファイ
90年代半ばにもてはやされたジャンル。このジャンルに属するバンド、いくつか聴いたけど、「どういう音をこう呼ぶのか?」すら理解できず。音自体も趣味ではなかった。

ベック
実は音すら聴いたことがない。ルックスはよくいえばスマートでナイーブ、悪く言えばフニャフニャで線が細そう。それに、(私の苦手な人種である)ちょっとオシャレっぽい人に受けがよさそう。その時点で「骨太なロック」ではないだろう=自分の趣味ではなかろう、という先入観が邪魔する。1曲ぐらい聴いてみたいな、とは思うが・・・。 いずれにしても私の中で彼はまだ「ジェフじゃない方のベック」のレベルの認識のままだ。

プライマル・スクリーム
1994年、70年代ストーンズを彷彿とさせるアルバムGIVE OUT BUT DON'T GIVE UPを発表、「昔のロックしか聴かない」人にすら歓迎され、受け入れられていた。そのアルバムの多くの収録曲をラジオで聴いたのが出会い。早速同アルバムを購入、気に入った。その後「このバンドのアルバムをもっと聴きたい」と思い、購入したのが「最高傑作」といわれていたSCREAMADELICA。 いうまでもなくショックを受けた。もろハウス風のサウンド、ピコピコという電子音だけが続くインストなど、あまりにもイメージの違う音&自分の趣味からかけ離れた音。その直後、このバンドがアルバム1枚ごとにイメージも、やっている音楽もコロコロ変わるバンドだということを知った。どうも自分の趣味に合うのはGIVE OUT〜だけらしいと知る。なので、あくまでもリアル・タイムで気に入ったのはGIVE OUT〜だけであって、 このバンド全体に対しては思い入れは持てず。よって「初リアル・タイム洋楽ロック」として認定することはできない。最近ベスト盤を買って再挑戦したけど、やはり好きな時代、曲と、どうしても好きになれない時代、曲とがあまりにもはっきりしている。よって、今後聴き進めるとしたら、自分の好きそうな音楽をやっているアルバムだけを選んで購入した方がよいだろう、という結論に至った。

ブラック・クロウズ
90年代に当時としては珍しい、70年代初頭のスワンプ・ロック的なサウンドで登場したアメリカのバンド。一時期は「90年代のフェイセズ」などといわれた。ところが、売れはじめた当時、モトリー・クルー→ガンズなどの流れの中で語られてしまい、 ハードロック系のメディアで主に扱われたことが、私を躊躇させる要因になった。実際、長く彼らのことヘビメタのバンドだと思い続けていたし。そんなこんなで、未だに手を出していない。でも、既に誤解は解けているので、いずれ聴いてみたいとは思っている。

ジェリーフィッシュ
90年代初頭、「ビートルズの再来」と騒がれ、リンゴのアルバムにも参加、日本では奥田民生との親交でも有名だったバンド。今でもビートルズ・ファン、ポップ好きの間では絶賛されているよう。しかしセカンド・アルバムをリアル・タイムで期待して買った私には、「俺のビートルズと違う」(笑)という想いは拭えず。ビートルズというよりも、 クイーンや10CCのフォローワーといった方が適切と想われる、ドラマティック(悪く言えば大袈裟)なアレンジの曲や、ひねくれポップが中心。「ロック的」「ブラック・ミュージックの影響」といった要素は薄い。決して嫌いではないけど、単に「ポップ」なだけではなく、「ロック」で「ブラック」でなければ、「俺のビートルズ」にはあてはまらない。よって、期待が大きかっただけに落胆の方が大きく、すぐに売却。

グリーンデイ(他、メロコア、ポジパン???)
90年代半ば頃から「ポップなメロディを伴ったパンク」を「メロコア」と称して持ち上げる傾向が強くなった。その代表格がグリーンデイなわけだけど。確かに「ポップなメロディのパンク」は趣味のど真ん中。 だけどパンク自体、70年代に登場した当初からもともとポップなメロディを伴った音楽ではなかったのか? わざわざ「メロコア」なんて線引きをする必然性があるのか? という想いは強く、その線引きが窮屈に思えて手が出ない。他にも「ポジパン」とか、「ボーダー系」とかもあるらしいけど、全く区別がつかない。こんな妙な線引きをして「これはメロコア」、「これはポジパン」なんて拘ることに違和感。今でも思う「なぜパンクと呼んではいけないんだ?」。 そのせいで「メロコア」「パンク」というジャンル自体が、80年代以降のヘビメタ、ハードロックのように、「こうあるべし」みたいにスタイル化されてしまい、保守的で閉塞的なジャンルになってしまったように思われる。なので、正直熱心に追いかけたい気分にはなれないジャンルである。

ブラー(他、ブリットポップ)
90年代半ば、オアシスとブラーの登場によって巻き起こったのがブリットポップ・ブーム。もともと鰤派で、ポップも、シンプルなビート・ロックも大好きなので「こういうバンドばかりが出現するのは歓迎すべきことだな」と、当初は好意的に受け止めた。だけど、全体にスミス→マンチェ・ブームを通過した世代のせいか、やはり70年代以前の鰤ロック&ポップの持っていた 骨太さ、荒々しさ、ブラック・ミュージックの影響に欠けて、ひ弱で病弱っぽいバンドが多いことがどうしても気になった。「ザ・フーやキンクスの影響」云々と語られたムーブメントではあったけど、これらの先輩たちの攻撃的な部分やブラック・フィーリングをフォローしたバンドが少なかったことが残念&腹立たしい。中でもブラーに関しては、リアル・タイムでも「いずれCDを買いたい」と思いながら先送りになり、聴けずにきただけに常に気になる存在だった。そして2004年になってようやく「後追い」で体験。 だけどやっぱり線の細さが気になること、「ポップ」といいながら、先輩たちと比べて突き抜けた、親しみやすいメロディに欠けているのがイメージしていたのと違い過ぎたこと、この2点が気になって結局はまることができなかった。というか、全体に先輩たちと比べると線が細く、なおかつ小粒すぎて「決定打に欠ける」のがこのムーブメントの特徴だったのでは?

オアシス
そのブリットポップ全盛時代にはブラーと並ぶ大物といわれていたバンド。しかもブーム終了後も引き続き「大物」としてもてはやされ、なおかつ良くも悪くも常に注目と話題を提供し続ける唯一のバンドでもある。なので私は90年代末、「今更ながら」と「後追い」でファーストを購入してみた。確かに他のブリット・ポップ勢よりも荒々しくて「ロッカー」らしくて「小粒」な印象は受けないこと、それとメロディのよさでは他のバンドとは比較にならないほど際立っていたことから、「なるほど」と納得はした。 だけどどうしても気になったのは「90年代のビートルズ」と言われていること。私には全然似てるとは思えなかったし、「ビートルズ=常に新たなサウンドに挑戦し続けた革新的バンドの代名詞」というイメージを持っていた私には、彼らがむしろビートルズとは正反対の「60、70年代ロックのいいとこ取りバンド=音楽的保守派」(私には「オアシス否定論者」のように、そのことを「パクリ」なんていうつもりもないし、そのことを批判する気もないけど)であることに違和感があった。しかも「ロック史に残る大物」と称する人が多いわりには、そんなに大物然とはしておらず、むしろパブ・ロック的な「さりげない佇まい=地味で渋い存在」というイメージを持った。ゆえにファースト、 そこそこは気に入っていたものの、あっさり売ってしまった。しかしネットをはじめて以降、「ロックの歴史はオアシスで変わった」なんて相変わらず過大評価する人が多いことに気付く。「そんなに凄いのかねえ」と疑いを持ちつつ、彼らのプッシュするセカンドMORNING GLORY(レビューはこちら)を購入してみる。確かに「野心的ではない」「時代を変えるほど特別な存在とは思えん」という気持ちは変わらなかったけど、曲のよさはファーストをはるかに凌ぐものがあったし、ボーカルの存在感は、かつての大物ほどではないにしろ、 それらを彷彿とさせるだけの存在感と魅力はある。よって、「大物かどうか」はさておき、確かに魅力のあるバンドではある、という結論には至ることが出来、現在に至る。つまり、このバンドも「後追い」といった方が正確だろう。

ワイルド・ハーツ&ジェーンズ・アディクション
ネットをはじめた90年代末、ある大型BBSで「ビートルズ・フォローワーといわれるバンドには、ブラック・フィーリングと荒々しさに欠けるものが多いのが不満」という意見を書いたら反応してくれ、それがきっかけで意気投合した人がいたんだけど、その人がやたら絶賛していたのが90年代のこの2つのバンド。そのため、ずっと気にはなっていたんだけど、実は未だに聴けず。店頭などでジャケットを見ると、ハード・ロック・バンド風のルックスなのが気になるところだったりする。

ストロークス
21世紀に入った頃から、洋楽ロック・シーンでは60年代のような、飾り気のないストレートなビート・バンドが多数ブレイク。評価されるだけでなく、セールス的にも成功を収めはじめた。80年代は打ち込みやシンセなどのひたすら飾り気の多い音が中心、90年代は若干シンプルな音が多くなったものの、ジャンルが細分化され、ストレートなロックがチャートで成功し辛くなっていたのと比較すると、明らかに「新時代の到来」を思わせるものがあった。 そんなシーンを代表する存在といえるのがこのバンド。ネット上でも評判がよく、「聴いてみたい」と思っていた。そんなある日、ラジオから彼らの曲が。しかし思ってたのと比べると線が細く、メロディも突き抜けていない。確かに飾り気のない演奏ではあるんだけど、「決め手」(=ハード・エッジなギターとか、心をとらえて放さないほどの魅力的な珠玉のメロディ)に欠けているという印象。・・・残念ながらはまらなかった。

・・・というわけで、洋楽ロックに興味を持って以降、全くリアル・タイムものに縁のない私。おそらく私の場合、ある程度気に入った音に出会えても「これを聴くなら60、70年代ものの方が」ってんで後回しにして買わなかったり、もし買っても「優先順位」が低くて聴く回数が少なかったり、そんな風にしかリアル・タイムものと接することができなかったのがいちばん大きいのかもしれません。あと、自分では気がついていませんが、実は私って「発表から何年か経って、ある程度評価が固まってしまったもの出ないと手を出せない」性分なのかもしれません。 実際、こうやって振り返ると、リアル・タイムでスルーして数年後に購入、というケースもかなり目につきますし。とはいえ、遂にはまってしまったわけです、今回、↓これに。

マンドゥ・ディアオ
ストロークスのところで述べた、21世紀以降の動きの中でスウェーデンから登場、日本でブレイクした、まだ20歳そこそこのバンド。ネット上の行きつけのいくつかのサイトで大絶賛されているのを目にし、さらに偶然聴いた1曲が「これは60年代のバンドか?」と思ってしまうような音だったことで関心を持つ。ラウドで荒々しく、パンキッシュでストレートな飾り気のないガレージR&R。なのにメロディはちょっと甘酸っぱいほどにポップ。しかも「スミス以降」のバンドのほとんどが持ち合わせていなかったブラック・フィーリング(多くの人は「演歌っぽい」というけど、私はむしろ彼らなりの「ブラック・フィーリング」と解釈している)も兼ね備える。 ボーカリスト&ソング・ライターが2人いて、2人の作品が交互に登場するあたりはビートルズを彷彿とさせられる。パンクと鰤ビート、パワーポップの融合、「俺を喜ばせるためのバンドか?」と思うほどに趣味のど真ん中。はまらないはずがない。
(注)このバンドは「日本盤はCD、輸入盤はCCCD」という、通常とは逆のパターンなのでこれから購入を考えている方は要注意!

というわけで、遂にはまったリアル・タイム・ロック。まあ、ハードロックとダンスものメインだった80年代末、よりストレートなロックが多かったものの、グランジなどのように「ひとひねり」されていた感も強く、さらにはイギリスの場合は全体にひ弱なキャラのバンドの多かった90年代。なかなか「60、70年代ものと同等の思い入れを持てるアーティストには巡り会いにくい」時代だったわけだけど、ようやくここへきて「飾り気のないシンプルなロック=私の趣味のど真ん中」な音が主流になろうとしている。しかも90年代の多くのバンドと違って、ブラック・フィーリングもあり、ひ弱なイメージもない。だからこそ、彼らのようなバンドに巡り会えたのかもしれない。 そう考えれば今後、ひょっとするとリアル・タイムものにはまる機会も増えるかもしれない。ネット上を見ると、同世代の方の多くは「年をとるとどんどん音楽を聴く幅も狭くなっていくし、新しいバンドやシーンへの関心も薄れていく」なんて書かれているけど、私の場合は「これからはどんどんリアル・タイムものにも関心を持って、接していきたい」という想いでいっぱいです。でも、よく考えれば、ラジオも聴かなくなり、音楽雑誌もほとんど読まなくなった私がこのバンドを知ることができたのは他でもない、ネットがあったからこそ。ネットがなければ私もきっと、こんなに「新たなアーティストとの出会いが楽しくて仕方がない」なんて状態にはなっていないだろうな。


      
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