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| 発売日 | 1964.4.16(英) |
| プロデューサー | アンドリュー・ルーグ・オールダム エリック・イーストン |
| レコーディング | 64.1〜2月 |
| イアン・スチュアート(p,org) フィル・スペクター(マラカス:5,6) ジーン・ピットニー(p:5,6) | |
| 手持ちのCD | P25L-25031 |
| 購入時期 | 1989年暮れ |
| メンバー | ミック・ジャガー(Vo) キース・リチャード(g) ブライアン・ジョーンズ(g,har) チャーリー・ワッツ(d) ビル・ワイマン(b)
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| ストーンズのイギリス盤ファースト・アルバム。現在は廃盤(後記参照)で、米盤ENGLAND'S NEWEST HIT MAKERのみ入手可能である。
しかし収録曲が異なっており、私は絶対イギリス盤の方がよいと信じているので、ここでは敢えて英盤をお勧めしたい。まだお持ちじゃない方は中古盤屋
巡りをしてでも、こっちを手に入れて欲しい(笑)。 発売時期はサード・シングルNot Fade Away(BIG HITS参照)が全英No.3に輝き、ブレイクの兆しを見せはじめていた頃だった。演奏、ボーカルとも粗削りでぶっきらぼう、 とても誉められたものじゃない。しかし「街のチンピラ」を連想させ、そこが逆に初期のストーンズらしさを感じさせてくれるし、私はこのアルバムとても気に入っている。 収録曲のうち、オリジナルは5:Now I've Got A Witness、6:Little By Little、9:Tell Meの3曲のみ。しかも5、6はスタジオに来ていたフィル・スペクター、ジーン・ピットニーを交えて 即興的に作られたアドリブ風のナンバーで5はナンカー・フェルジ(メンバー全員、またはミック、キース、ブライアンの共作)名義の10:Can I Get A Witness への返答歌、6はナンカー・フェルジとフィル・スペクターの作品とクレジットされている。よって、まともなオリジナルと呼べるのは残る9:Tell Me のみである。しかし、このごく初期のJagger-Richard作品は見逃せない。アメリカでセカンド・シングルとなり、日本のGSバンドにも取り上げられたことで有名だが、マージー・ビート風の 哀愁漂うメロディの名曲である。残る9曲はカバーだが、チャック・ベリーの1:Route 66、8:Carol、ボ・ディドリーの4:MonnaといったR&R、マディ・ウォーターズの2:I Just Want To Make Love To You、 ジミー・リードの3:Honest I Do、スリム・ハーポの7:I'm King Bee、ジーン・アリスンの11:You Can Make It If You Tryといったブルース、マーヴィン・ゲイの10Can I Get A Witness、 ルーファス・トーマスの12:Walking The DogといったR&Bなど実に幅広く、彼らのルーツが窺い知られる選曲となっている。しかし、この後のアルバムと比べると有名曲が多いのも特徴。とはいえ、当時のイギリスで、 これほどディープに、幅広くブラック・ミュージックに親しんでいたアーティストは他に例を見なかったのではないだろうか。個人的には1:Route 66→2:I Just Want To Make Love To Youの「流れ」が勢いとエネルギーが感じられて好き。 実は現在発売中のアメリカ盤はこの「流れ」が2,3曲目に置かれていて、インパクトが薄く感じられる。それが私がアメリカ盤が嫌いな本当の理由である。 ただこのアルバム、異常に乾いた、重みのない音が特徴で、メンバーはそこが気に入らなかったようだ。よって次作よりイギリスではなく、より器材の充実しているアメリカでレコーディングを行うようになる。なおこのアルバム、 全英アルバムチャートでPLEASE PLEASE ME→WITH THE BEATLESの2枚で合わせて58週間連続1位を続けていたビートルズを追い落としてトップに立った。
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*アルバム好感度 90
| 発売日 | 1964.10.17(米) |
| プロデューサー | アンドリュー・ルーグ・オールダム |
| レコーディング | 64.5〜6月 |
| 参加ミュージシャン | イアン・スチュアート(p,org) |
| 手持ちのCD | P25L-25032(ポリグラム) |
| 購入時期 | 1990年初頭 |
| ミック・ジャガー(Vo,har) キース・リチャード(g) ブライアン・ジョーンズ(g,har) チャーリー・ワッツ(d) ビル・ワイマン(b,org) |
| アメリカでのセカンド・アルバム。以前、イギリス盤セカンドTHE ROLLING STONES No.2もCD発売されていたが、これは米盤セカンドの当アルバムと、米盤サードの
THE ROLLING STONES NOWの2枚を凝縮した内容だった。よって、セカンドの場合は敢えてこの、米盤の方をお勧めしたい。 64年6月、ストーンズは初のアメリカ進出を果たしている。レコーディングの一部は、その渡米時に、マディ・ウォーターズ、チャック・ベリーなどのレコーディングが行われたことで 有名なチェス・スタジオで行われている。ということもあって、前作にあった音の薄さ、軽さのようなマイナス点が解消されている。オリジナルはナンカー・フェルジ名義の 3:Empty Heart、7:2120 South Michigan Avenue、Jagger-Richard作品の5:Good Times,Bad Times、9:Congratulations、10:Grown Up Wrongの5曲。7:2120 South Michigan Avenueはチェス・スタジオの住所そのままのタイトルのインストで、 憧れのスタジオでのレコーディングを素直に喜んでいる彼らの姿が目に浮かぶ。5:Good Times,Bad Timesはブルージーで、初期のストーンズらしさがにじみ出ており、この時期のオリジナルでは 出色の出来。また、9:Congratulationsは前作収録のTell Meに続く哀愁のメロディを持った曲で、決して名曲、とは言えないが、個人的には気に入っている。 残る7曲がカバー。相変わらずチャック・ベリーの1:Around And Around、ウォルター・ブラウンの2:Confessin' The Blues、ドリフターズの8:Under The Boadwalk、 ウィルソン・ピケットの11:If You Need Meなど、一口に「ブラック・ミュージック」といっても、幅広く、いろんなジャンルから選曲されている。特に8:Under The Boadwalk、11:If You Need Me のようなリアルタイムのヒット曲をとりあげているというあたりが興味深い。個人的には1:Around And Aroundが、海賊盤ビデオを見て以来のお気に入り。何かのテレビショーでの演奏シーン だったが、ミックがジェイムズ・ブラウンばりのダンスで客を煽るシーンは、強烈なインパクトだった。12:Suzie QはのちにCCRでも有名なデイル・ホーキンスのカバー。 CCRと比べると、暑苦しい感じのカバーで、個人的にはストーンズ・バージョンの方が好き。 しかし、カバーの中でも注目は4:Time Is On My Side、6:It's All Over Nowの2曲。4:Time Is On My Sideはトロンボーン奏者・カイ・ウィンディングのカバーだが、GSバンドのカバーのせいもあって、 ストーンズのオリジナルと勘違いされているほどの重要なレパートリー。間奏のミックの語り風ボーカルとキースのギターの絡みが実に味わい深い。ただ、この曲、ここに収められたオルガンから入る テイクと、キースのギターから入るテイク(BIG HITS参照)の2バージョンが存在するが、残念ながらここに収録されたテイクより、キースのギターから入るバージョンの方が数段出来がよい。アメリカでのみシングルカットされ、 初の全米トップ・テン・シングルとなった。6:It's All Over Nowはボビー・ウォマックの在籍したヴァレンティノズのカバー。シングル・カットされ、初の全英No.1となった。2本のギターの絡みと、 キースのバック・ボーカルが印象的で、オリジナルを凌ぐ出来だ。この2曲、長くライブでの重要なレパートリーとなり、90年代に入ってからも頻繁にステージで演奏されている。 なお、全米アルバム・チャートのベスト・ランクは3位。アルバム・タイトルは「5人のメンバー、12曲収録」の意味。初期の彼らにしては意外とおとなしめの曲も多く、個人的にはポップな印象を持っている。 |
*アルバム好感度 70
*:1998年7月12日UP
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