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| 発売日 | 1965.2.11(米) | ||
| プロデューサー | アンドリュー・ルーグ・オールダム| レコーディング | 64.1(6) | 64.6(7) 64.11(1〜5,9,10) 64.12(8,11,12)
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| 参加ミュージシャン | イアン・スチュアート(p,org) ジャック・ニッチェ(p:2,9) | ||
| 手持ちのCD | POCD-1961(ポリグラム) | ||
| 購入時期 | 1996年頃 | ||
| ミック・ジャガー(Vo) キース・リチャード(g) ブライアン・ジョーンズ(g,har) チャーリー・ワッツ(d) ビル・ワイマン(b) |
| アメリカ盤サード・アルバム。イギリス盤セカンドTHE ROLLING STONES No.2からの曲、シングル曲、さらにイギリス盤ファースト収録の6Monaなど、レコーディング時期の
バラバラな曲を寄せ集めて編集されている。このような形で編集されたアルバムというのは、通常まとまりのないものになるケースが多い。しかしこのアルバムには、とても編集盤とは思えない
独特な空気が漂っている。それは「マニアックなほどの黒さ」である。派手な曲は少なく、地味で、渋く、彼らの「ブラック・ミュージック・マニア」ぶりが忍ばれる。 Jagger-Richardによるオリジナルは4:Heart Of Stone、5:What A Shame、8:Off The Hook(発表時はナンカー・フェルジ作品とクレジットされていた)、12:Surprise, Surpriseの4曲。いずれも今までのオリジナル作品と比べると レベルアップしており、2人の成長の跡が見られる。ブライアンのスライド・ギターをフューチャーした5:What A Shame、アーシーな8:Off The Hook、軽快な12:Surprise, Surpriseといずれも聴き逃せないが、 オリジナル作品の中でのいちばんの注目は間違いなく4:Heart Of Stoneであろう。一瞬ソウルのスタンダートと勘違いさせられるほどホンモノのソウル風に仕上げられた名バラードで、間違いなく初期の最高傑作であろう。 にもかかわらず、アメリカでのみ発売された同シングルは最高位19位とふるわなかった。残る8曲がカバーとなるが、選曲がとにかく渋い。チャック・ベリーの代表曲3:You Can't Catch Me 、オーティス・レディングの名ソウル・バラード 9:Pain In My Heart以外は同時期の他のバンドはまずとりあげなかったであろう、渋い選曲である。ソロモン・バークの1:Everybody Needs Somebody To Love、アルヴィン・ロビンソンの2:Down Home Girlと続くダウン・トゥ・アースな 雰囲気の「流れ」はとてもアルバムのオープニングを飾るとは思えないほどの渋さ。バーバラ・リンの10:Oh! Babyでのミックのボーカルも白人離れしているし、チャック・ベリーの7:Down The Road Apiece、ボ・ディドリーの6:Mona(イギリス盤ファースト収録)もそれぞれ有名アーティストの曲ながら、マニアックな選曲だ。 しかし、カバー曲の中でのいちばんの注目はシカゴ・ブルースの大物・ハウリン・ウルフの11:Little Red Roosterであろう。ほぼコピーに近い演奏で、ブライアンの素晴らしいスライド・ギターをフューチャー。実にディープな仕上がりである。 しかし、このディープなナンバーがイギリスでシングル・カットされてNo.1ヒットになったというのも驚きである。 といった感じで、ブラック色が濃く、ディープであることがこのアルバムの特徴である。これは、バンドの創立者であるブライアンの趣向が色濃く出た結果であると考えられる。しかし、次作からJagger-Richardによるオリジナル作品が増え、サウンドもよりキャッチーでポップなものに変化していく。 そうした点から考えるとブライアンがリーダー・シップを取った最後のアルバムだったといってよいのではないだろうか。全米アルバム・チャートの最高位は3位であった。 |
*アルバム好感度 70
| 発売日 | 1965.7.30.(米) |
| プロデューサー | アンドリュー・ルーグ・オールダム |
| レコーディング | 64.11(2) 65.1(3,10) 65.3(6) 65.5(1,4,5,7〜9,11,12) |
| 参加ミュージシャン | イアン・スチュアート(p,org) ジャック・ニッチェ(ハープシコード:10) フィル・スペクター(ag:10) |
| 手持ちのCD | POCD-1915(ポリグラム) |
| 購入時期 | 1996年頃 |
| ミック・ジャガー(Vo,har) キース・リチャード(g) ブライアン・ジョーンズ(g,har) チャーリー・ワッツ(d) ビル・ワイマン(b) |
| アメリカにおける4枚目のアルバム。イギリス盤のサード・アルバムも同タイトルであったが、収録曲が全く異なっており、また、一度もCD発売されていない(後記参照)。そのイギリス盤と
ダブって収録されているのは5曲のみで、他はシングル、イギリスでは4曲入りEPとして発売された曲などを寄せ集めて編集されている。 このアルバムが発売された65年はストーンズにとっては大きな分岐点になった年であった。それまでの「ブラック・ミュージックのコピー・バンド」的イメージから脱却、よりキャッチーで、 ポップなJagger-Richardによるオリジナル作品を売りにするようになる。まず、同年2月に発売された3:The Last Timeで、そのイメージを打ち出し、全英1位、全米9位のヒットを記録。 そして続く7:Satisfactionが全英、全米ともにNo.1。一気にヒット・チャート・アーティストの仲間入りを果たし、同時に「ビートルズのライバル・バンド」といわれるようになったのである。 この2曲、ともにブラック・ミュージックの影響を色濃く残しながらも、そこにキャッチーなメロディを取り入れる事に成功しており、「ストーンズ・サウンド」を確立している。キースのギター・リフ を中心に構成されているのも特徴で、これも以降のストーンズ・サウンドのトレード・マークとなる。特に7:Satisfactionは未だにストーンズの代表曲としてあまりにも有名である。 しかし、この2曲が鮮烈すぎるがためにアルバムとしてはまとまりを欠くという印象が強い。先の2曲以外のオリジナルは9〜12の4曲で、うち12:One More Tryのみが Jagger-Richard作で、残りはナンカー・フェルジ(全メンバー、またはミック、キース、ブライアン作)作品。ミック、キースにジャック・ニッチェ(ハープシコード)、フィル・スペクター(アコースティック・ギター)という 変則的な編成でレコーディングされたこの時期には珍しいフォーク・タッチの10:Play With Fire、バスター・ブラウンの「ファニー・メイ」のパクリで、カントリー・タッチの9The Under Assistant〜、けだるい雰囲気の 11:The Spider And The Flyとなかなかバラエティに富んだ曲が並んでおり、結構好きだが、やはり3:The Last Time、7:Satisfactionと続けて聴くとどうしても印象が薄くなってしまう。残る6曲がカバー。ドン・コヴェイの1:Mercy, Mercy、 マーヴィン・ゲイの2:Hich Hike、オーティス・レディングの4:That's How〜、サム・クックの5Good Times、ボ・ディドリーの6:I'm Alright、ソロモン・バークの8:Cry To Meと 今までの3枚のアルバムと比べると有名アーティスト、有名曲が多く、そのせいかマニアックな雰囲気は薄い。個人的には生々しいミックのボーカルが印象的な1:Mercy, Mercyが気に入っている。なお、6:I'm Alrightはイギリスでは ライブEPの中の1曲として発表された曲で、デビュー以前及び、デビュー当初のライブでは、エンディング・ナンバーとしておなじみだった。アドリブ風な演奏で、客を煽るようなミックのボーカル、珍しいブライアンのバックボーカルが興味を引く。 以前この時期の海賊版ビデオでこの時期のライブを見たことがあるが、そこでこの曲を演奏するストーンズはなかなか衝撃的だった。 先にも述べた通り、3:The Last Time、7:Satisfactionという、これから先のストーンズの方向性を決定づける2曲が入っているものの、この2曲があまりにも抜きんでているがために、アルバムとしての印象度が薄いのが残念。それなりにいい曲が揃っているし、 面白い曲も揃っているのだが・・・。あと、ミックとキースのカラーが強まったことで、ブライアンの陰が急に薄くなってしまっているのも特徴といえる。 (後記):2002年、当アルバムのイギリス盤が初CD化されています |
*アルバム好感度 80
*:1998年8月UP
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