最終日ーさらば博多、ビバ福岡!そして俺は東京にー

 

1999年10月25日(月)、福岡を後にする日が来た。東京へ・・・。

朝早く起きた僕は、再び天神へと向かった。新幹線の切符を買いに行くためだ。

 

天神に着くと、早速切符を購入。しかし、まさかあんな席とは・・・。

 

昨日に続き「一風堂」に行く。今日は白丸元味だー。

ふむふむ。こういう味なのね。普通のとんこつをマイルドに作ってあるという感じ。

匂いもなく、くせもなく、やっぱり物足りない味。さすがみんなに喜ばれるとんこつ。

中毒患者は所詮少数派なのですな。ラウドマイノリティー!

博多に引き返してきた僕は、今度は「一蘭」へリベンジに。

昨日の教訓を生かした味付けで注文用紙を出す。

「おお、こりゃあうまい。やっぱりこれだよとんこつは。」と満足できる味に。

すかさず半替玉超硬め。あ、ちょっと硬すぎたか、いやいやばっちり。

そうして、博多最後の食事もきちんと堪能してのぞみに乗車した。

 

席〜席〜と探していると、うおー!3人がけの窓際だよ。

そりゃあ僕は窓際がいいって行ったさ。景色が見たいもん。

だからって、どうして一人旅の僕を3人がけの側にするの?

ねえ、JTBのお姉さん。

いや待てよ、今日は月曜だしこのまま3人席独り占めか?

などとぬか喜びしているうちにのぞみは博多の駅を出発した。

おお!1人じゃんよー。やったぜ。こりゃあいい旅夢気分だぜ。

と思っていたのは広島までだった。広島で乗ってきたのは夫婦もん。しかも子連れ・・・。

旦那さんは20代後半、僕より5つくらい上かな。姉さん女房っぽい感じで奥さんは30くらいか。

お子様は3〜4歳。おお!向こうは3人いるじゃねーか。

おいおい、ここは3人がけよ。もしかしてJTBのお姉さん間違えちゃったの?

僕もう席の移動なんて嫌だし、ここでトラブルなんて最悪だよ。

というのは思い過ごしで、どうやら3人でふたつの席らしい。

 

っておい!JR!小さい子だからって席いらないなんていうのは間違いだぞ。

これから俺がどんな目にあったか教えてやる。これ読んで考え直せよ!

 

ああ、ついつい取り乱しちゃったよ。ごめんなさい。

で、のぞみが広島を出ると、早速お子様がおお暴れし始めた。

親のひざの上でじっとしていられるわけがないんだよねえ、お子様ってのは。

それでもその子はいい子だよ。だって走り回ってなかったもの。偉い。親も偉い。

でも、ずっと親のひざの上で暴れてるお子様っていうのも、隣にいると怖いっす。

 

そして、のぞみが岡山を過ぎてしばらくして事件はおきた。

そう、僕が瀬戸内海を眺めながら新作のひらめきを感じている時だったなあ。

お子様がペットボトルを落としてしまったのだ。しかも僕の足の上に。

おお!びしょぬれだよー。もう嫌だー。

でもそこは偉い大人の僕。そんな表情は露にも見せずに、

持っていたポケットティッシュでそのお子様の母親とともに床を拭き、自分の服を拭いた。

その母親さんは関西弁で「ごめんな〜」と繰り返していたが、

父親は寝てたんだかなんだか知らんが、まったく謝るそぶりも見せない。

おいおいどうなってるんだよ。父上様。

母上様は「ごめんな〜、これから楽しい旅行なのにな〜。」と言ってくれたが、僕帰るところなんです。

そして、親子連れは新大阪で降りていった・・・。

別れ際に母上様がもう一度「ごめんな〜」、お子様が「ごめんなちゃい」

と言って去っていったのに対して、父上様は結局一言の謝りもなかった。ふざけんな!

自分の子のケツぐらいふけねえで父親面するんじゃねえぞ、くそが!

若い夫婦だからって世間が甘やかしてくれるなんておもってんじゃあねえ!

なんてことは思いもしませんよ、大人ですから。

 

その後、僕の隣の席は誰も座ることなく、3人席独り占めとなったのだが、

服の湿りけが、その冷たさが、僕の心の中に大きな雨雲を作り出していたため、

大好きなのぞみが東京に着くまで、僕はずっと窓際の席ひとつにしがみついているしかなかった。

 

う〜んまさか旅の最後にこんな落とし穴があるなんて思いもしなかった。

 

 

やさしさ120%番外編 〜博多一人旅日記〜 完

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