給料日前だ。
今日もご飯だけは有るぞ。金有るうちに米買っといた参謀長の先見の明ってヤツだ。
さあ、後はオカズだ!レッツ・クッキング。
そうそう、今油が切れてんのよね。
…
ノンオイル調理ってのもヘルシーでいいカモ。
どれ、我が家が誇るテフロン加工の凄いヤツであるフライパンにかかれば油なんぞなくたって
炒め物の一つや二つ。
「油なんぞただの飾りです。えらい人は其れがわからんのです。」
まずは手始めにモヤシを炒めつけちゃいな!
…
うーん。
どうも"炒めてる"って感じがしねぇ…。
とりあえず味見だな。
!
参謀長の舌から緊急入電。…申し上げにくいのですが…。
炒めるとか油がどうこう以前に、このモヤシ既に傷んでるようで…。
我々は泣く泣くすっぱくなったモヤシを捨てざるを得なかった…。 猛者と言われた参謀長の胃袋ですらも、アレは危険だと判断したのだ。 この決断の正しい評価は後世のモノたちに任せようじゃないか。
今日も今日とて玉ねぎを刻む。が、油が無いことに変わりはないのである。 参謀長の玉ねぎを一口大に刻む手つきもかなりこなれて来たもんだ。 さて、薄く切ったからそれなりにすぐしんなりしてきたじゃないか。 問題は味付けなんだが…。
あ、容器の中に中途半端に残った「ウーロン茶」発見。
昨日新しいのをヤカンに煮出してたんだっけ。飲んじゃわなきゃな。コレ。
…せっかくだ、使ってみよう。
おお、
油なし玉ねぎ炒めに今、ウーロン茶が注がれました…
これはかなりさっぱりしてそうだな…。
さあ、味付けだ。やや、これは
「盛岡冷麺のスープ」じゃありませんか。懐かしい。冷麺以外には使い勝手悪いよね。コレ。
…
さっぱり路線で入れてみようか…。
うわぁ
なんて言うかもう、今すぐリセットボタン押したい心境だ。
ド、どうしようどうしよう。
そうだ、とりあえずせっかくなので、この「キムチエキス」入れないと冷麺ぽくないし
…
やべぇ、今ので完璧に再起動不可能になったぞこれ。
さ、まあなんだ、最後は勘でだね、この地中海産のうまみ成分たぷーりの塩で味調えて…。
いや、もううまみとか、どうとかの次元じゃないねコレは。
ああ、完成しちゃった、完成してしまった!もう手の加えようがないよう!!
食わなきゃ。食うんだよ。
ああ、食うさ、食うともよもちろん。
生きるために僕らは他の命を犠牲にしなければならなくて、生きる事は戦う事であり、
生きる事は食うことでもあるので、食うことは戦う事であるのですか?
このとき、参謀長は密かに最後の希望をレトルトカレーに託してお湯に沈めていたのです。 きっとコレを食ってる途中あたりでカレーが、カレーがいい感じになって参謀長を助けにきてくれる に違いないと。
さて、さきの茶色い液体を食うて見ることにしましょう。冗談じゃないです。作ったものは食うんです。
ぱくりと行きましょう。
むせました。
いきなり咳き込んでしまいました。が、コレは単に酢が入ってるからです。そうに違いない。
もう一口。
甘酸っぱいジャブ…その後を間髪いれずにキムチエキスの効いたストレートが襲ってきます。
避けられません。
参謀長、ちょっと汗が出てきましたがこれは、あっつくてカライ物を食ったからです。
決して嫌な汗では無いと信じます。
こう、玉ねぎは丁度良い大きさで参謀長の刀工も上達したじゃないですか。ほら、具を食ってればなんか
暖かいオニオンスライスみたいな…。ごめん、もうしません…。
盛岡冷麺をなめてました。やはり郷土の味は偉大です。参謀長にはまだ過ぎた食材だったのです。
!この音はお湯が沸騰してる音だ。カレーが、カレーがついに!
すばやい手つきでご飯に満遍なくかけるわけです。
待っていた。この瞬間を待っていた。
参謀長の黄色いメサイア!
ウマー
カレー、うっまああああああ! な、なんて…知らなかった。いや、知っていたけど。こんなに美味しいなんてカレー。
もう、いつか何かの間違いで俺が世界を支配する事になったとしても、 インドは自治権を認めようと思うほどにカレーはエライ。 其れが原因で国が崩壊に向かおうともインドは特別。カレーの国だから。 インドはもう、シヴァ神がどうとか、お釈迦様がどうとかじゃなくてカレーの国ィ。サンクスカレー。 仮にだ、参謀長に活発でショートカットで一人称が"ボク"だったりするけど料理は苦手 なんて婦女子が いたとしてだ、ソレな人が作る作る飯があまりにもアレだったりなんかしたら、参謀長はきっと黙って カレーを作るんですよ。 で、カレーのおかげで今日も生き延びるんだよ。
まあ、茶色いアレは玉ねぎ全部食ったし。8割は食うた。いいだろ、もう参謀長は良く頑張った。 今日も合掌。ご馳走様でしたぁ!
カレーがあればどうにかなるものだのう…。今日も生き延びる事ができました。 カレーHAIL AND KILL!