このわかりやすいタイトル通り、テーマはダイエット。
女性の九割九分は、ダイエット経験、なおかつその失敗経験
をお持ちだと思います。私だって1度や2度(や3度や4度)
ではありません、ええ。
始めの意気込みは人一倍でやるんだけどコレがなかなか続か
ない、そんなときに効く1冊でございますね。…そんな甘いも
んじゃないかも。私にとってはそーとーなホラーです。
「ハッピーマニア」「花とみつばち」など、スピーディな
展開とヒトを喰ったような細かいギャグを売りとする安野モヨ
コが、意識的に、であろう熱を抑えた情景描写で、いち女性の
体型のコンプレックスから育ってゆく閉塞感を淡々と描いて
いきます。
はじめは“ぽっちゃり”程度で描かれていた主人公の身体に
どんどん贅肉がついてきて、それと比例して思考回路にまで
余計な尾ヒレが付いてくる。そのときに丸めた背中は、病的に
体重を減らしたところで伸びるはずが無いのです。
醜いのは太っているからではなく、かためたコンプレックス
で歪んでいるから。そんな当たり前の事私も頭ではわかってい
るつもりだけど、本当は半分だって判っちゃいないんだろうな。