第4回:IVY/long distance(AL)
私にとってTAHITI80「puzzle」のブレイクというのは、
けっこう意外なものでした。小山田け圭吾監修のコンピレーション
アルバムから火がついたTAHITIは、「どうせ“米国音楽”で
騒がれるくらいでしょうよ」という私の予想を見事に裏切り、外資
系レコード店どころか新星堂やつたやなどでも平積みされるに
至りました。もちろん私は初回盤保持者です。
「puzzle」をあれほどのきらきらポップ秀作に練り上げた
プロヂュ−サーがアンディ・チェイスでございます。そしてその
アンディと、仏人シンガーのドミニク・ドゥラン、ファウンテンズ・
オブ・ウェインのアダム・シュレンジャー(アダムも「puzzle」に
参加してますね)というそうそうたるメンバーから成るユニットが
アイヴィーでございます。
ここまでで大体作品の内容が判っちゃった人もいるかも
しれません。その人は多分それで間違いありません。
でももうちょっと話を聞いて。
1曲目のCHARA「光と私」を思い出す(本人達は絶対思い出さない
だろうが)イントロについで現れるドミニクの声は、ウィスパー混じり
のきれいな声で、アルバム全体を包むメランコリックな雰囲気や、
アコースティックなバックトラックとの相性もぴったりです。
そのため、ニューウェイヴのにおいがする4曲目では、浮いてる。
だめだやっぱり正直に言おう。イマイチです。
悪くは無いんです。無いんですが、焼き直しなんですよ!タヒチの。
ドミニクの声もきれいだな、と思ったのは嘘ではないんですが、
「グザヴィエ(TAHITIのボーカル)の女版」以上の感想が
でてこない・・・。
アンディさんよ。時代劇じゃあないんだから、いい若いモンが
これでは如何なモンでしょう。
というのが正直なところなんだ、これが。第一勿体無い。
センスがいいだけに色々やって欲しいんだけどなあ。
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