disc review



第5回:ホプキンス・クリーク/直枝政広
(bumblebee record)

 真性バカにはバカって言えないけど、天才的にかっこいい人には、
「バカだ、こいつバカだ!!」と、うひゃあうひゃあと笑いながらも
敬意をもって言いたい。
 というわけで、この人は、おおバカです。カーネーション直枝政
太郎氏が、本名の直枝政広の名で始めたbamble bee record からの
ソロワークです。

 ジャケ写で宇宙空間をバックに佇む、見た感じちょっとヤバめの
青年。こちらが直枝氏です。こんな人が脂ののった800グラムの肉を
ながめる歌とか、ロリータ少女が筆(・・・)をもてあそぶ歌とかを、
疾走感やけだるさや、時には優しさをまじえて披露するアルバムです。
どーよ、楽しそうでしょ!?

 とは言ってもこれだけでは真性バカのキワモノアルバムですが、
そんな事はありません。直枝氏独特の持ち味も、本人のやんなっちゃ
ったような歌声とともにちゃあんと活きてます。

 楽器のほとんどを直枝氏が演奏する状態で、当然ながら色々機械的
加工はしてあるんでしょうけれども、それもまるでエイヤっと
一発録りしたかのごとくの、楽器の揺れや響きがあるのが不思議です。

 こんな風に、楽器一つひとつのキャラが立っていて何をしているか、
という、その響きを感じる事が出来るのが本来の音楽であるような
気がします。

P.S.
8曲目の「フライパンの宇宙に愛を」は、E・クラプトンへの
オマージュかしらー、と思いました。「let it grow」と
大分曲調は違いますが、全体的に。



*back number*

第4回:LONG DISTANCE/IVY

第3回:home girl journey/矢野顕子(epic)

第2回:4 flasher/スガシカオ(キティ)

第1回:ERA/中村一義(EMI)

番外編:ロックといふ事/200.10.20