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番外編:ロックといふこと

先日、当bbsで「ロックとは」という事の意見の交換がありました。
それもあって今回は特別編。しかも長いよ。「ロック」という事に
ついて考えてみたいと思います。

 ロックとは何か?というのは、それこそ世界中で語られて終わ
る事がないのでしょう。結論が出ないからです。

 と言うのも「ロック」とは、考えるな、感じろ!というスピリッ
トを基に生まれているものだから。だから、言ってみりゃあbbsで
kimmy理事長言うところの「ぐぁーって感じ」を、書き物する上で
は各人言いたい事それなりに言ってけちゃうのです。

 だから、矛盾するようですが私のようなレビュー書く人間(ア
マチュアだけどさ)はいわゆるロック・ミュージックのディスクレ
ビューというのは書くのが難しい。ともすれば独り善がりの抽象論
・精神論になっちゃうからね。しかも数こなしてくと、その論調が
繰り返しになっちゃう。でもテクニックやハードウェアについて述
べていくのってロックにおいては違ってるし…
(述べらんないけどさ)。

 私が前述のような「ロック」を感じ取る事が出来たのは、忌野清四
郎の30周年武道館ライブでした。ゆずからロリータ18号から中
井戸麗一からというごった煮メンバーのお祭りイベントではあった
んですが、ちょうど件の「君が代」問題の折で、そんな中で国旗の下
がる武道館ですから、色んな勘ぐり混じりで楽しみにしていました。

 私はその時にはもうレビューを書く習慣がついていたので当日もメ
モ帳持参で、いつものように後ろの方でしこしこライブレビューの
ネタを取りまくるつもりだったのですが、そこで私の下司の勘ぐり
を超えた「ロック」が起こりました。頭でっかちの理論でナシに‘世
界'を感じる事が出来たんです。

 なにをけったいな事を、という風に思うかもしれませんが、この
「ロック」に至る経緯を書くと、
・ひょっとするとこのライブって反社会的なものなのだろうか。
・でも、コレだけ人を集めてやっているんだからコレも
立派な社会(コミュニティ)といえるのでは?
・という事は、社会なんてものは、私達が作り上げた幻
想だったんだ。なんてこった!
 …と言う事なんですが…今見ると支離滅裂とも思えるけれども
こう言った事を肌で感じ取るという経験に私は感動しました。そ
の瞬間、私は確かにある世界を感じたのです。下世話な宗教家っ
ぽくなるから言うのはここら辺でやめるけど。それにしても、上
の箇条書きはネタ張からの抜粋なんですが恥ずかしいわね結構。
本当はもっと色々赤面事が書いてある。

 それはともかく、このとき私は、アタマとカラダがショッキン
グな一本の筋で瞬時に繋がったような感覚を覚えました。頭が体
になったような、というか体が頭になったような、というか。そ
れが私にとっては「ロック」。

 だから先生(私が行ってる学校の先生です)が万葉週の歌のいち
ジャンルである「東歌」をロックである,と言ったのも然り、と思っ
た。bbsのたべやんさんの言葉を借りると、《今生きている感覚を
より直載的にあらわした身体的な感覚》として「ロック」と言う言
葉を使われていたらしいけれど、その通り。

 今生きている感覚を…それは時代によって戦争や差別とか対象
物は違うけれども…剥き出しにして、それをこっち側に言葉では
なく「ぐぁーって」感じさせてくれるもの、あるいはそれを感じ
られた瞬間を「ロック」と言うのだと思う。

 そう考えてみると、このところの日本でのロック不人気は、な
にもJ-POPという言葉だけのせいにするのも乱暴だと思いませんか?