その日の大阪は曇り空。
雨がぱらつき始めました。
4月30日 大阪厚生年金芸術ホール。
Plastic Tree 『Sprit Film』大阪公演
雨のせいか少し寒くて。
でも、ホール前の公園は人であふれていました。
グッズを買うために少し早めにいったのですが。
グッズ売り場も人だらけで。いまさらながらの人気に驚いていました。
今回は優先でもチケットが取れなかった方も多くその中でとれたんだからと。
緊張しつつ、わくわくしつつ。
リハーサルの音が聞こえていました。
どの曲かはかすかにしかわからないのですけど、これは『スライド.』だなとか。
気分は高まっていきます。
久しぶりのお友達との会話も楽しく。待ち時間なんて気にならず開場の時間を待ちます。
その日、別の公演もありました。子供のバレエの発表会。
髪を結い上げた子供が、うろうろ。
お母さんもうろうろ。
黒い服の私たちもうろうろ。
なんだかすごい状態。
無事開場して中に入ると、すでに一回経験してはいるので自分の席をすばやく発見。
場所を確認します。
今回はL列。前より少し前で、方向的には正面やや右より。
ちょうど竜太郎さんと明さんがよく見える位置でした。
じっとセットを観察しつつ。
ホールクラスのセットは凝ってるのが多くて、とても楽しみです。
アクリルのぎざぎざの飾りと穴ぼこの鉄板の飾り。
六台ずつ四箇所に設けられたあのモニターはなににつかわれるのかななど、思案。
半分以下に落とされた照明の下。浮かび上がる楽器たち。
きらきら金色の光を放つシンバルも静かに主人の登場を待っています。
飢えていました。
もう、ずっと会ってなかったのです.
年始からもう、4ヶ月以上。
生が聴きたかった。見たかった。感じたかった。
やっと会える。
頭の中はそればかりで。
何を話していたのか全然覚えていません。
いつものSEが鳴って。
正さんが出てきたときにはもう、泣きそうな気持ちになりました。
鐘の音が始まりを告げて。
『psyco garden』
痛いほどわかる音。まっていたんだと、今この瞬間をまっていたと。
竜太朗さんがあおる。明さんが全身で喜んでいるのがわかる。
ライブしたかったと。全身で訴えかけてる。
やっぱりライブバンドなのです。この人たちは。
『痛い青』
『ブランコから』
はじまりがとても好きです。
「また手をのばした」
で、太朗さんも皆も手を伸ばす。
中空に並ぶ手。
『クローゼットチャイルド』
太朗さんが大阪のこと好きだといってくれました。
うれしいですね。
「夏の歌」
『エンゼルフィッシュ』
クリアーなギターが今回はアレンジを変えてちょっと重い感じ。
でもこれもいいなと思いました。
『monophobia』
『ぬけがら』
『Sink』
モニターに青い水の中が写る。泡が浮びあがる。
隆さんのシンバルが小さく小さく響いて。
『トレモロ』
『オルガン.』
『月世界』
ぼんやりと聴いてしまいました。甘くかすれるような声が好きです。
『スライド.』
はじめての特効?マグネシウムの光が目にまぶしかった。
疾走感あふれる曲。
本当に今のこの人たちをあらわしているそんな曲だと思いました。
『MayDay』
これがないと。はねて踊る竜太朗さんに目がいってしまいました。
気分は最高潮。
『リセット』
そう、りせっとしないと終わりませんね。
全部リセットして下さい。なにも思い出せないくらいに。
そして、メンバーは去って行く。
ありがとうと私達に感謝して。私達もありがとうと返して。
メンバーの姿が消えた瞬間座り込んだ。
つかれた。すっごいエネルギーを使った。
でもたのしくて顔がゆるんでしまう。
半ばハイになりつつアンコールコールへ。
大阪すごいやんといいたくなるくらい、今回はアンコールのコールが大きかった。
いつもならどうせでてくるやんといいたげな態度で座っている人が多かったので。
今回はそれほど待ってたんだね。皆。
明かりがついて正さんがでてくる。
今日はひさびさだからメンバー紹介するという。
「徳島県出身。ドラムっタカシっ」
「タカシーっ」
正さんの紹介に皆でコールする。
そして、正さんの紹介。
「千葉県出身。ベース、タダシっ」
「タダシーっ」
力の限り叫んだ。タダシさんかっこいいよ。
何しろ今回は随所にて華麗にベースを弾き、音を聞けといわんばかりにベースを持ち上げる。
ビーンと響く残響音がとても素敵。
そして、明さんに。行こうとしたら竜太朗さんが出てきた。
ふらふらと。
正さん明さんの紹介をしようとするが、竜太朗さんはなにかしゃべろうとしている。
舞台の上でもごもごとしたあと。明さんの紹介。
そして、竜太朗さん。
「色白ーっ」
といわれて
「余計なことは言わなくていいんですっ」
と怒ってらっしゃいました。
半袖で出てくるからですよ。その上アームバンド。珍しい。
それよりも明さんのハーフパンツ姿、珍しいけど。よくお似合いでした。
そして、アンコールスタート。
『絶望の丘』
『クリーム』
覚えてません。私も意識が飛んでました。
「とべーっ」と竜太朗さんが繰り返してたような気がする。
一度メンバーが引っ込んでもう一度アンコールコール。
今度も大きく。
座ってる人も少なかった。
なんだかうれしい。
『ねじまきノイローゼ』
ねじをまいてねじをまいて。
くるくると頭のところで指先をくるくるとまわす。
狂ったようにはじまりを告げる。
「きみが僕にくれたものはなに?」
叫ぶように問い掛ける。
頭を振る。太朗さんトランスしている。
他のメンバーも楽器を弾くという事でトランスしている。
それはこの人たちだけのもちえる空間。
「さようなら」
そう言ったのに。
『アブストラクトマイライフ』
正さんが舞台左端のスピーカー横で座り込んで弾いてました。
自分の世界に入って。
皆それぞれ自分の世界で。
でも作られるのは一つの音楽。
すべてを出しきって。
倒れるような足取りで太朗さんは舞台袖に。
明さんも手をちぎれるくらいふって皆と御別れ。ピックをばら撒いていました。
よほど楽しかったのでしょうね。
正さんも同じく手を振っていて。こちらは投げキッス。
隆さんの投げたスティックの一本は明後日の方向に。でもその時にこぼれた笑顔は本当に最高です。
皆満足げな顔をしてかえってゆきました。
照明がつき、ベランダ.がかかって。
公演の終了を告げるアナウンスが流れて。
歌いながら帰りました。
とっても幸せでした。
満ち足りた。いいライブでした。