地下鉄を上がって地上にでると緑の群れが飛び込んできました。

日比谷公園。5月5日。

PlasticTree 『SplitFilm』

日比谷公園は憧れの場所でした。
東京の野外と言えば日比谷野外大音楽堂。

ついに来たんだなとおもいつつ公園の中に。

黒い人たちがあちらこちらに。
低い音が響いているほうに向かって歩いていきます。
ついたときはちょうどリハーサル中でした。

音が外にまで漏れていて。そのリズムに乗ったりしながら、お友達をさがしたり。
お話したり。あれやるかなこれやるかなと想像しつつ。

『幻燈機械』のイントロが聞こえてきたときにはみんなそれぞれの反応があって。
大阪ではきけなかったので、内心きてよかったと思いました。

中に入ってみるとそんなには大きくない感じがしました。
もっと大きな会場だとおもってましたので。
席は正さん側。一緒にいった友達が、よく見えるほうに席をゆずってくれました。
ありがとう。正さんとは真正面で。私としてははじめての経験。

舞台セットは大阪と共通らしく、アクリル製のような飾りと右と左に六台、六台のテレビモニター。
そして、いっぱいの照明器具。

野外は出力の関係があるのか、アンプが増えていたような気がします。
明さん側には4台のアンプ。正さんの側には2台のアンプ。
正さんのいつもの黒のアンペグには白くPlasticTreeの文字が。
芸術ホールでも目にしましたが、いつ入れたのか。
あと、灰色のネットのアンプが2台目。

少し遠めで目をこらしつつみました。

そう言ってる間にがらがらの席が埋まってきました。
黒服がやはりおおくて。でもそのあいだにもいろんな色が見えます。
赤い髪、黒い髪、茶色い髪。
いろんな人がいますがみんなそれぞれの想いが今にでも噴出しそうなかんじ。

チケットはソールドアウトだったためそれこそ満員で。
立ち見の人ももう、スタンバイ完了。

日比谷の夜風は少し冷たくて。

緑の中響く音楽。
何の曲かは知らないけれど、いい感じの曲がかかって。
これで日が落ちたら最高に綺麗なんだろうなと舞台を眺めていました。

待ち焦がれていた日なのにちっとも緊張していない。不思議なほど落ち着いていて。
きっとリハーサルも聞いていたからでしょうか?

機材チェックが始まり、にわかにざわざわと
みんななんとなく落ち着かない。

もうすぐ?

でもあのいつものSEが聞こえない。

まだなのかな?

そういってるまにボリュームがまして、大きな歓声。

え?

はじまったのです。

正さん 茶色の上着と黒のハーフパンツ。
明さん 黒の上下
隆さん ベージュのシャツに黒のズボン
竜太郎さん 茶色の上下。やっぱりハーフパンツ。白のシャツに黒いネクタイ。

登場した順など覚えていません。
ただ、正さんの白い髪と明さんの赤い髪と竜太郎さんと隆さんの黒い髪がとてもバランスよく舞台に映えて。綺麗だなと思いました。

夕暮れの微妙な光の中、『幻燈機械』でスタート。
聞きたかった曲が聞けて大満足。

そして、『MayDay』その通り、情景がフラッシュバックするような五月の歌。
正さんのベースが響きます。明さんのギターもうねって。アップテンポの曲にためていた何かを放出して。

「僕はこの曲を初めてライブハウスでやったとき泣いてしまいました。」

『ぬけがら』
「なんで泣いてるんだろ僕らはもっとおりこうだったのにねぇ
最後のかすれるような終わり方が耳に残りました。

一転して

『エンゼルフィッシュ』
シングルとは違うアレンジで。でもリズムカルな部分は大きくて。
かわいくダンスしたくなるようなリズム。シングルのクリアーな音も大好きだけれど。
今回のバージョンもなんだかいい感じ。

『エーテルノート』

「待ち人はきましたか?」
竜太朗さんは私たちに問い掛けます。

「僕は来ました」

『オルガン.』


『祈り』

そして彼らは去っていきました。
なんなの?どう言うことなんだろう。
ざわざわざわざわ。

落ち着かない。
一部終了って事なのか。今までない構成にちょっと驚きつつ。

すこししていつものSEが。
もう一度始まる期待にどきどき。

再び登場。

大きく手をふる正さん。
メンバー全員うれしそう。

鐘がなる。

これが本当の始まり。

『psyco gaeden』

『ブランコから』
正さんのベースの音。このはじまり方が大好き。
中空に手を伸ばす竜太郎さん。
「手をのばして。手をのばして、手をのばして」

『クローゼットチャイルド』

『痛い青』

『monophobia』
途中大合唱。
何度も何度もベースを高々と空中に向ける正さん。

あなたの音は届いていますよ。

 

「月はでていますか?」
残念ながらでていません。

『月世界』

月のイメージの画像がモニターに映る。
熱にうかされたような竜太郎さんの甘い声。

『リセット』
すべてをはじめに戻すにはこの曲がないと。

『スライド.』
今回の一番のパワーをこめて。
やっぱりライブ栄えする曲だなと。
だれもがだれもに負けていない音のぶつかりあい。

『クリーム』
たんっと隆さんの始まりの音。
くるくると回りながらひく正さん。

終わりもやっぱりジャンプ。

足取りもよろよろと舞台を去って行く竜太郎さん。

手をふる明さん。

正さんはずっと舞台に残ってみんなに挨拶。

そして、隆さんが降りてきて。

手をつないで万歳をしました。

2部終了。
アンコールコールはあまりなく。
少し淋しい感じ。
 

そして、アンコール。

「ねじを巻いてぇ・・・ねじを巻けぇ」
くるくるくるくるねじを巻く竜太郎さん。
正さんも両方の指先で頭のねじをくるくると。

『ねじまきノイローゼ』
最高潮に高まってく熱。

『アブストラクトマイライフ』
「後ろのやつ前こいっ」
その言葉に走り出す人々。
ライブは生だから何が起こるかわからない。
日比谷は大きなライブハウスに変身した。

まるで燃え尽きるように。
叫ぶ竜太郎さん。弦をかき鳴らす明さん、正さん。
座り込んで頭を振る太朗さん。

そして、フラフラになりながら去って行く竜太郎さん。

うれしそうに手をふる明さん

右と左におじぎする正さん。正さんはなかなか去っていかない。

ずっと私たちに手を振ってくれる。

隆さんの投げたスティックは綺麗な放物線を描いて誰かの手元に。

さようなら。
辺りは闇。
後ろ髪ひかれつつ出口へ。

冷たい風が火照った体を冷やしてくれました。
押し出されるように広場に。
グッズの売り場はすごく混雑していて。
がま口とステッカーは売り切れ。

がま口は藍色の布に銀色で表に竜太郎さんの絵と裏に注意書き。
中の地は赤で横に赤い組みひもと金色の小さな鈴がついています。
きっと今回の中では一番の人気だったのでしょう。

みんな口々に感想をいいあっていて。
屋台も最後の値下げセールしていて
お祭りも終わりのようなそんな雰囲気。

「かえろっか?」

黒い木立を抜けてさようなら。
またここでやってくれたらいいのにね。
本当にそう思いました。

途中ちょっと白けてしまう場面もあったけれど、あえて書きません。
とっても楽しいライブでした。それだけでいいよね。