耳に空いた無数の小さな小さな穴
それがいつからか
大きな自己主張となっていた
弱いのをひた隠す様に
穴は比例して増えて行く

強がりは私の淋しさ
弱い部分は真実と
いっそ曝け出してしまえば
こんなに楽な事はないのに
それすら気付かずに耳たぶに
異物を通す

自分の事が解らない
ましてや他人の事なんて解りやしない
とても脆くて危うい関係を保つことに
疲れ始めていた頃に
・・・・・・耳に針を通した
消したかった理想
欲しかった見知らぬ自分
余りにも急すぎる環境の変化
追いつく事すら出来ず
そんな自分を殺したくて
日を追う毎に増える耳の穴
背徳の神に跪き
世間に対して足蹴をかけた
・・・・・・自分の弱さを棚に上げて

耳の異物は
今日も狂気をたたえ揺れ躍る

いつかまた
安全ピンが私の耳たぶで
新しい穴と躍る日は近いかもしれない