舞台・映画フィルム保存室(room15)
18:サムライ・フィクション(cinema)
監督 中野裕之
出演 風間杜夫/吹越満/布袋寅泰/緒川たまき/内藤武敏
谷啓/神戸浩/大沢健/藤井尚之/藤井フミヤ/夏木マリ
音楽 布袋寅泰
1998年 日本
公開当時から、布袋さんの格好良さと、吹越さんの可愛らしさ(だからTrap-TVからずっとファンなんですよ。。あの日本語の使い方に。)にひかれていたのに、みるのに随分時間がかかってしまった作品。
一部モノクロ・・というか、一部カラー、という仕立てになっています。現代日本からぐるっと戻って、そのときの自分を見下ろしているような覗き込んでいるような、不思議な俯瞰の感覚があって、とても構成や物語そのものに、メタ・フィクションの匂いを感じるんですが、明らかになにかそれが現されているわけじゃないんですけれどね。物語そのものをみているはずなのに、どこかずっと物語のつくりて、箱の外を意識しながらみていた映画でした。作りかたがへた、といいたいのではなくて、むしろ「時代劇」という記号、「腕の立つ人をばっさばっさ切る浪人」という記号、「腕は無茶苦茶立つのに、人をきってはならぬと説教する浪人」という記号、というように、現されるものごとがどうもひとつひとつ、記号的に感じたのです。記号的なまでに、極端化されている。それを楽しむ映画なのかな?という感触。
「世間知らずででもがんばっていきている育ちのよい坊」「親にしなれてけなげに美しく生きる娘」「歓楽街で男に負けずにいきてきた女」なんて記号にときめきを感じるかたは是非。という映画なのでは。
画はすごく綺麗でした。緒川たまきさんなんかすごく綺麗にとっている感じがしました。彼女の記号が、「美しい」だからなのだろうなと思いました。とくに主人公のひとり、平四郎(吹越さんがやっている役)が、女を知らずにはじめて心引かれる女性でもあるわけだし。
とにかく吹越さんが可愛い〜とみている分には楽しい映画なのですが、ものすごいもりあがりや、恋愛沙汰があるわけじゃないので、ぼーっとみてるといつのまにか終わってしまうかもしれません。モノクロなので、画面の子細がつかみにくいところもあるかも。
場面としてすきなのはしかし、夏木マリが布袋さんにお湯場でせまるところですねえ・・。うっとり。
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