舞台・映画フィルム保存室(room19)
21:FIGHT CLUB(cinema)
監督 デビッド・フィンチャー
出演 ブラッド・ピット/エドワード・ノートン/ヘレナ・ボナム・カーター
1999年 アメリカ
「ファイト・クラブ」
規則第一条
『ファイト・クラブについて 口にしてはならない。』
規則第二条
『ファイト・クラブについて絶対に口にしてはならない。』
ひゅう、と口笛吹きたくなる感じでした。140分近くの長い映画だったけど、全然長く感じなかった。ただしどこに向かっているのかが途中でわからなくなって、曲がりくねった山道をはしるバスに乗ったような酔いは感じたけど。
くーる!ではないしきゅーと!ではないし、てかこのふたつのちょうど逆にある感情のところ。自分自身のところにはけして降りてこない、他人の、どう感情の色をつければ良いんだ、と戸惑いながらかっこええ、と呟く感じ。映画中にさんざん「男の」っていうことを主張されるように、やっぱりこの「ファイト・クラブ」(およびプログラム・メイヘム、)は、男のための、ものなんだけど、それが嫌じゃないというか、自分はやりたくないというか、ああいう価値観もありだって冷静に判断するよりぶっとんでいるっていうか、でもアドレナリンがでててなんだかハッピーでしょ、ハッピーよりぶっとんでる気持ち良さでしょう?
・・・あらすじ、とかかくのが野暮、な気がする。私、「ファイト・クラブについて口にしてはならない」っていうことばと、ブラッド・ピットが出てるってことしか知らずにみて、無茶苦茶面白かったし、あらすじ聞いたからみたいと思ったとも思えないし。
えーと、近い感じとしては、少女漫画家・明智抄女史の「始末人」シリーズのなかの。わりと後のほうの、『嵐がやってきて 僕を連れ去ってはくれないだろうか』って願うなんとなく優柔っぽい家庭教師の優男、の話がすきなひとならすごくすごくすきだと思うんですが。(局地的)
「有機的なものと有機的なもの」のぶつかりあう、ことで傷がついたり血がながれたりすること、に、心から嫌悪感をおぼえるひとにはすすめません。
生きていると、死んだり腐ったりする未来があって、いまはやんわりとした防腐剤や保冷剤のなかでいきているなあ、それってどうなのかなあ、しあわせはしあわせなんだけどなあ、みたいな感覚がまったく他人のものじゃないひとにはおすすめします。
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