舞台・映画フィルム保存室(room34)



36:自殺サークル(cinema)




 
いっせーの、せ。




監督・脚本
 園子温 2002年 日本
出演
 石橋凌/永瀬正敏/萩原明/ROLLY



◎総評◎ C
  痛い。グロテスク。とにかく痛い。
  きっちりかたのついた結末が好きな人間には向かない。



  完全に煽り文句につられて、見た一作。
『新宿の夜のプラットホームから、54人の女子高生が手をつないでいっせいに飛び込む。』
 それをきっかけのように、不可解な自殺が連続する。マスコミは「自殺クラブ」なるカルト教団があるように報道しだすが、その真実は?


 ということで、冒頭から血飛沫の嵐(表現として不適当)で、この場面でうわわわ、と思うひとは見るのを辞めたほうが良いと思われます。
 とにかく全体的に、痛い場面と血と傷とが大サービスです。
 映像的に「痛いこと」を縮小し、映るのが血の色と、行為以前のところでとめていたら、好きな映画になっていた・・かもしれない。と思わなくもないんですが。気持ち悪くなりました。「SEVEN」とか「CUBE」とかは平気だったんだけどなあ。あんなんじゃグロテスクさは足りないんですかね。スプラッタとか見ないですし私。


 とにかくその不可思議な事件を、警察は追うことになる。自殺なのか、犯罪なのか。おっかける刑事に石橋凌と永瀬正敏。匿名の電話や、謎のインターネットサイト。そして次々に起こる、繋ぐ糸が無い様に見える、不可解に自殺していく人々。

 石橋さんがとても素敵でした。その分永瀬氏がちょっともの足りず。役柄としても、石橋氏にちょっと足りないくらいの役なのでしょうけれども。
 あとROLLYが歌い出すあたりの場面もどうかと思う。


 嫌いじゃない場面もあるのです。
 アイドルのポスターから謎をとく場面とか。
 全体的に石橋氏の存在と役割と絶望とか。
 看護婦なさとう珠緒と宝生舞の窓の場面とか。
 『ここがプラットホーム ここでとべ』とか。


 でもそれを越えててグロテスクのが勝ち。
 痛さと気持ち悪さが上回り、物語に集中できませんでした。泣。




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