舞台・映画フィルム保存室(room35)



37:ナビィの恋(cinema)




 
アイシテルランドに、いくからね。




監督
 中江裕司 2002年 日本
脚本
 中江裕司 中江素子
出演
 西田尚美/平良とみ/村上淳/登川誠仁/平良進/アシュレイ・マックアイザック



◎総評◎ B
  おじいちゃん好きなひとにすすめたい。
  沖縄の風土は、私のしっている日本と違うのかもしれない、と思った。



  話題になりながら、見るとシアワセになるらしいと聞きながら、見そびれていた一作。
 だらだらとした休日の午後に、洗濯物とかたたみながら見るのにちょうどよかったです。
 思ってたより甘いぼや〜っとした感じではなく、愛には情も憎もくっつくんだよー、という当たり前のことをちゃんといってくれていました。侮ってました。
 この作品のなかに憎しみ、はないけれど。でも不条理、はある。


 舞台は沖縄の、小さな島。東京から仕事を辞めてかえってきた奈々子は、オジィ・恵達とオバァ・ナビィの家でぼーっとする。そこになぜか、一緒に島に来る船にのっていた、放浪青年・福之助が転がり込んできた。 島に来る船には、上品な老人がのっていたのだが、どうやら彼はナビィの昔の、知り合いのようだった。それはもう60年も前のこと。島の因習で、その時に結ばれなかった恋人達は、すでに79歳と、82歳になっていた。
 という。恋と想いについて、のお話。奈々子の恋物語と、オバァの恋物語と。


 とにかく!とにかく恵達おじいちゃんがかわいいんです!おじいちゃん好きなひとは見ないでどうするのでしょう。いーくら妻は憧れのひとで、結婚してくれただけでそれはそれは嬉しいといったって、だからって〜〜〜。椅子を買ってあげるところで泣きそうになったではないかー。
 見終わったあと、完全にあああ恵達おじいちゃーん!という気持ちになります。でも楽しそうだから良いよね。同じくこの映画を見ていた母親と、恵達おじいちゃんについて同意見で熱く語ってしまいました。かわいいです。 おじいちゃんなのに。なるほど、『70を過ぎても、まだ若いさ。』(違)

 あと、この映画はすごく音楽に満ち溢れています。沖縄民謡。そして何故かオペラ。そしてなぜかアイルランド民謡(笑)。島出身のオペラ歌手、のおねえさんに、アイルランドから彼女をおっかけてきたフィドラーが島にいるのです。で、アイリッシュダンス踊りながら演奏するんです。格好よいですアシュレイ・マックアイサック!沖縄独特のペース(というのは偏見でしょうか?)に、ちょっとぼーっとしはじめたところで、彼が演奏しはじめて目がさめましたよ。(後半は音がなくてもえーんおじいちゃん!と思ってぼーっとはしませんでしたが)格好よかったですー。


 ということで、エキセントリック・フィドラー、マックアイサックと、恵達おじいちゃんのラブリーとに騙されてシアワセになった気のする一作でした。
 ずいぶん見る前と見たあとの印象が違いました。




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