舞台・映画フィルム保存室(room43)



45:Distance(cinema)



孤独な鳥の7つの条件。


サイレント・ブルーっていう 時間があってね


神様は、居る?






監督
  是枝裕和 2001年 日本
キャスト
 ARATA/伊勢谷友介/寺島進/夏川結衣/浅野忠信/りょう



◎総評◎ A+
  すべてのはじまりが物語の一番深くに沈んでいる。
  映画館でみたらSに感じたかも。
  もう一度見たい、というよりも、折りに触れ思い出すだろう感触。



 見ようと思った動機は、単純にキャストから。「ピンポン」で目をひいたARATA氏と、大好きな浅野氏が出ている。あ、山下容利枝さんもでてる、というような感じから。


 オウム事件を思い出させるような、カルト宗教の事件が「発端」になっている物語。その事件を「起こした側」の遺族達。彼らは一年に一度、その曰くのある場所に集まっている。不思議な関係。いつもは一年に一度だけのその集まりが、その年はそれだけで解散はできなくって・・という物語。


「ぼくたちは加害者なのか、被害者なのか」


 惹句とかあおりとかが、実際もらう印象とずいぶん離れていたような気がする。
 変な意味、もっと「怖い」「救いのない」映画なのかと。(この時点では「ワンダフルライフ」も見てなかったし。)
 怖いことはなくて。
 彼らひとりひとりが持つ過去の記憶の感覚の、鮮やかなのの悲しいのが。「過去」なのがわかるのに「過去」だから悲しいの。


 予告編が気になるひとは絶対に見るべき。
 予告編のほうが美しいんだなこれが。
 でも、全部知ったあとに、見る予告編、が一番良い。
 ラストシーンが好き。ラストシーン・ベスト3にはいるくらい、すきです。
 あと、「次の日の朝の電車」の場面。
 りょうが、最近見る映画に出てるんですが、はじめて「きれいだなあ」と思ったのもこの映画。


 あとで、COCCOの「水鏡」の監督さんだったと知って、ものすごく納得した。最近「水鏡」をみて、なんだこの既視感は、と思ったら。朝と夜と沈黙と孤独と水と、その孤独に不思議に親和した感覚。




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