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55:BU・SU(cinema)






監督
  市川準 1987年 日本
脚本
  内館牧子
キャスト
  富田靖子/大楠道代/伊藤かずえ/高嶋政宏



◎総評◎ C−
  感じる違和感はジェネレーション・ギャップだけじゃない、と思うのだけど。



 富田靖子さんのことがかなり好きです。漠然と。
 で、一度は見てみたいなーと思っていた作品。
 「少女な富田さん」を見たい、という願望は満たされたから良しとしようかな・・みたいな。


 主人公は高校生、森下麦子。彼女が、叔母のやっている置屋に住み込みで見習いをはじめるために、田舎からひとりで上京してくる物語。
 積極的に友達を作るわけでもなく、笑いもせずに淡々と舞や三味線の練習をしている。
 そんな彼女が文化祭のクラスの演目として、「八百屋お七」を舞うことを自分から決める・・という、成長物語。


 なんだか、テンポが独特な映画でした。監督さんが、独特のペースを持っている方なのかなー、と思いました。そういえば「ざわざわ下北沢」も「つぐみ」も、うつる少女の風景とか色合いは好きなのに、流れや空間のとりかた、「間」や静寂が、落ち着くどころか逆に苛々してしまう・・。安らげない。 そういえば「ノーライフキング」も、テンポがよくわからなかったな、と思い出し。
 それでいて、物語展開は、どうも唐突なだけに思えたのはー。うーん。
 いつか見てみたい作品「トキワ荘の青春」・・はどうなかな?と思ったりしました。


 でも出演者が楽しかったのはよかった。白鳥靖子は可愛かったし、そのあと「座頭市」で素敵ー!と思った大楠さんは全然違うひとだし。 そして同級生のちょっと痛々しい役をしているのが広岡由里子さんで、すごく存在感がある。あと、若い山崎直樹氏が可愛い。
 あとは、なんか昔読んだような気もするけれど聞くまですっかり知らなかった、作中でzabadak音楽が流れていること(笑)しかも原宿らしき場所でかかっている音楽かよ!みたいな。しかも選曲がアンリーズナブルエッグだったりするのも素敵です。そういえばサントラは板倉文さんですしね。



 誰にも心を開かずに、でも放浪する少女、という造形は嫌いではないし、何より富田さんが可愛い。
 そして15年前(うわあ)にタイムスリップするつもりで見るとよいかも。深夜に、見るつもりもなくテレビで流れてるのを見れたりしたら、すごくよかったかも・・。(でも多分もう一度はみないなあ・・)




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