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続く2位はフランク・シナトラの「ヤング・アット・ハート」。1940年代に
トミー・ドーシー楽団のボーカリストとしてブレイクし、その後ソロとしてア
イドル的人気を誇った彼は、40年代後半になるとその人気が落ち込み、キャリ
アは停滞期を迎えます。数年間に亘ってヒットパレードの埋め草のような録音
を吹き込み続け、53年にキャピトル・レコードに移籍するとそこで彼は映画
「From Here To Eternity(地上より永遠に)」への出演と主題歌のチャンス
を掴み、結果それは彼にアカデミー賞と華々しいカムバックをもたらしまし
た。この曲は「From Here 〜(米15位)」、そして日本でも親しまれた
「South Of The Border(国境の南:米18位)」と復調期にあった彼が続いて
発表した作品で、当初ナット・キング・コール用に書かれてキャンセルとなっ
たものがシナトラに廻ってきて吹き込んだのだとか(当時の彼のポジションが
覗えますね)。見事ミリオンセラーを記録したこの曲を彼は60年代にリプリー
ズで再録音、渋みの増したそちらのバージョンもなかなか聴きものです。
3位は黒人ボーカルグループ、フォー・ナイツの「アイ・ゲット・ソー・ロ
ンリー」。冒頭のコーラスで登場するコミカルな「Oh, Baby Mine」のフレー
ズが印象的で、オリジナルのタイトルよりもむしろこちらの方で記憶されてい
る場合が多いようです。彼らはミルス・ブラザーズやインク・スポッツらに続
いてポップチャートに受け入れられたグループで、ヒット曲も多いのですがポ
ップな音楽性が災いしてか、R&B的な観点からは殆ど評価がなされていないよ
うです。4位はジョー・スタッフォードの「Make Love To Me!」随分ストレー
トなタイトルですが(しかもあのジョー・スタッフォードが歌ってる!)、こ
れもやがて到来するR&Rの時代の前兆と解釈することが出来るかもしれません
(ちょっと強引?)。
5位はパティ・ペイジのブルージーな「Cross Over The Bridge」。前回紹介
した「Wheel Of Fortune」や今回の「Make Love To Me!」「Cross Over The
Bridge」など、大声を張り上げるタイプのヒット曲がこの時期盛んに発表さ
れ、人によってはこれをR&Bの影響(R&Bには“シャウター”というボーカルの
スタイルさえあります)ではないか?と見る向きもあるようですがどうなんで
しょうかね?続く6位に入っているエディ・フィッシャーは、ペリー・コモ同
様この時期TVショーを持って大変な人気を博していました。コモがチーズなら
フィッシャーはコーク、ということで(?)「Coke Time」なる番組だったそ
うですが、そこで彼は新曲を次々と披露、中でも一番のヒットとなったのはこ
の年の頭にナンバー1を記録した、後に彼のテーマ曲的存在となる「Oh Mein
Papa(オー・マイ・パパ)」でした。続くこの曲もTVウケを狙ったのでしょう
か、陽気に女の子達を賛美するナンバー。このタイプの曲って、この約10年後
にはエルヴィスが映画で「Girls! Girls! Girls!」を歌ったり、遡ってこの20
年前には、ビング・クロスビーが映画「Going Hollywood」で「Beautiful
Girl(33年米11位)」を歌ったりと、いつの時代にも存在するものだったりし
ます。近年もバックストリート・ボーイズかイン・シンクが「世界の何処かに
いる君のような女の子を、僕は待ちつづけているんだ。」なんて唄を歌ってま
すよね。
7位はキティ・カレンの「灼熱の恋」。40年代にジミー・ドーシー楽団など
で数多くのヒットを放った彼女は独立し、途中喉のトラブルなどもあったよう
ですが、この年ソロキャリアの頂点を迎えます。この曲はビルボード誌の投票
で年間人気ナンバー1に選ばれ、彼女自身も女性シンガーの人気トップとなり
ました。8位ナット・キング・コールの「Answer Me My Love」はドイツで作ら
れた曲に英詞がつけられたもの。ヨーロッパ産のアメリカヒットは、この時代
結構沢山あるのです。イギリスではフランキー・レインのバージョンがナンバ
ー1ヒットとなりました。
9位トニー・マーティンの「Here」はヴェルディの「Caro Nome(慕わしい人
の名は)」を元に作られたもの。朗々と歌い上げています。最後10位の「シー
クレット・ラブ」はドリス・デイ主演の西部劇「カラミティ・ジェーン」か
ら。この曲は映画を超えてスタンダード化し、多くのカバーを生みました。
1966年にはR&Bシンガーのビリー・スチュアートがフェイクだらけの珍バージ
ョンを発表、見事ヒットを記録しています(ポップ29位/R&B11位)。
(2002.5.8)Flashback Homecopyright (c) 2000-2003 by meantime, all rights reserved. |